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男子ゴルフQTは何位まで?2024年の出場優先順位を解説

男子ゴルフQTは何位まで?2024年の出場優先順位を解説 Column

こんにちは!ゴルフの奥深い世界を探求する「19番ホール研究所」のthe19thです。

毎年オフシーズンになると、ゴルフファンの間で大きな話題になるのが男子ゴルフのQT(クォリファイングトーナメント)ですね。応援している選手がシード権を逃してしまいQTに回ることになった時、「来シーズン、テレビで元気な姿を見られるのかな…」「一体、男子ゴルフのQTは何位までに入れば試合に出られるんだろう?」と、やきもきしながら速報をチェックする方も多いんじゃないでしょうか。私もその一人です。

また、将来プロゴルファーを目指している方やそのご家族にとっては、プロになるにはQTでどのくらいの成績を収める必要があるのか、その効力や複雑な出場優先順位の仕組みは、キャリアを左右する非常に重要な情報ですよね。特にここ数年、2024年シーズンの動向を見ても、池田勇太選手のような百戦錬磨のトッププロですらQTからの再起を図る姿があり、その厳しさと重要性をひしひしと感じます。さらに、シーズン途中で序列が入れ替わるリランキング制度や、下部ツアーであるABEMAツアーとの関係性まで含めると、全体像を正確に掴むのはなかなか大変かもしれません。

この記事では、そんな男子ゴルフQTに関する皆さんのあらゆる疑問をスッキリ解決できるよう、レギュラーツアー出場のボーダーラインから、シーズンを1年間戦い抜くための重要な仕組みの隅々まで、分かりやすく、そして深く掘り下げていきたいと思います。

  • QT順位別に見たリアルな出場可能性の目安
  • QTランキングの効力を左右するツアーの構造的な仕組み
  • シーズン途中で序列が激変する「リランキング」という名の生存競争
  • レギュラーツアーだけじゃない「ABEMAツアー」との密接な関係性
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【結論】男子ゴルフqt何位までが出場可能か

さて、皆さんが最も知りたいであろう結論から迫っていきましょう。「結局のところ、QTで何位に入れば来年の試合に出られるの?」というストレートな疑問。これに対して、2024年の最新データや規定を基に、できるだけ明確な答えを提示していきたいと思います。ただ、この答えは「ズバリ〇位です!」と一言で終わるほど単純じゃないのが、プロゴルフツアーの奥深いところであり、同時に選手たちにとっては非常に厳しい現実でもあるんですね。

出場優先順位の厳しい仕組み

まず大前提として絶対に理解しておかなければならないのが、JGTO(日本ゴルフツアー機構)が主催するトーナメントに出場できる選手は、極めて厳格な「出場優先順位」というルールに基づいて決められているという事実です。これは、ツアーの競技レベルを高く保ち、ファンにとって魅力的なフィールドを提供するための、いわば骨格となるシステムです。

QTランキングで上位に入ったとしても、それは数ある出場資格カテゴリーの中の一つに過ぎません。悲しいかな、QT組の前には、より強力な出場資格を持つ選手たちが、分厚い壁のように何層にもわたって立ちはだかっているんです。

具体的にどんな選手たちがQT組よりも優先されるのか、その階層構造を少し詳しく見てみましょう。

JGTO出場優先順位の階層イメージ

トーナメントの出場枠は、この優先順位の上から順に埋まっていきます。

優先度 カテゴリ 内容・主な該当選手 備考
SSランク 永久シードなど 中島啓太、今平周吾など ツアーの顔とも言えるトップ中のトップ。
Sランク ツアー優勝者 蟬川泰果、金谷拓実など 直近2年間の優勝者に与えられる強力な資格。
Aランク 賞金シード 石川遼、堀川未来夢など 約65名。多くのプロが目指す最大の目標。
Bランク 特別シード ABEMAツアー賞金王など 下部ツアーからの昇格組など。
Cランク 主催者推薦 人気選手、地元選手など 最大18名程度。QT組の枠を圧迫する要因。
Dランク QTランキング 今回の主役 上記選手を除いた「残りの椅子」を争う。

※実際にはさらに細かく規定されていますが、力関係はこのようなイメージです。(参考:JGTO クォリファイングトーナメント規定

この表が示すのは、残酷なまでの数理的現実です。例えば、ある試合の出場枠(フィールドサイズ)が144人だとします。そこから、上位カテゴリーの選手たち(約100人前後)と、人気や話題性を考慮されて選ばれる主催者推薦選手(最大18人)を差し引きます。すると、QT組に与えられる席は、わずか「約30〜50席」しかない、というのが基本的な構造です。この数字こそが、後述するQTのボーダーラインを考える上での、揺るぎない土台となるわけです。

QT20位以内が最初のボーダーライン

では、具体的な順位の効力について見ていきましょう。レギュラーツアーに「安定的に」出場するための、最初の、そして最も分かりやすいボーダーラインは「20位以内」です。これは多くの関係者やファンの共通認識と言っていいでしょう。

なぜ「20位」なのか。これは感覚的なものではなく、JGTOの規定上で「ファイナルQT第2位から第20位までの者」という形で明確に一つのグループとして区分されているからです。このグループに入ると、シーズン開幕から夏場にかけて行われる「第1回リランキング」までのほぼ全ての試合(一部の特殊な試合を除く)に出場できる権利が与えられます。

これは選手にとって計り知れないほど大きな意味を持ちます。QTを勝ち抜いた勢いそのままに、シード選手と同じ土俵でシーズンインできる。これは単に試合に出られるだけでなく、リランキングに向けて賞金を稼ぐための、そして来年度のシード権を獲得するための「本格的な挑戦権」を手にした、と言い換えることができます。2023年のQTで上位に入った片岡大育選手(2位)や木下康平選手(3位)は、2024年シーズンをまさにこのポジションで戦っていますね。

最重要注意点:保証されるのは「前半戦」だけ

ただし、ここで絶対に勘違いしてはいけないのは、これはあくまで「前半戦の出場権」が保証されているに過ぎない、という点です。シーズン中盤に行われる恐怖の「リランキング」までに結果、つまり賞金を稼げなければ、後半戦の出場権は容赦なく剥奪されます。20位以内に入ったからといって、決して1年間安泰なわけではない。むしろ、結果を出さなければ即脱落という、常に崖っぷちのプレッシャーと戦い続けることになるのです。

この層の選手たちの目標は、まず「第1回リランキングを突破すること」。そして、そこで得た後半戦の出場機会を活かして賞金を積み重ね、「賞金シード(約65位以内)」を獲得すること。ファン目線では、この2段階のハードルを越えられるかどうか、という点に注目して応援すると、より一層楽しめるかもしれません。

シード権選手が優先される現実

先ほどの出場優先順位の話と重なりますが、QT組の前に立ちはだかる「シード権」を持つ選手たちの存在が、いかに大きな壁であるかをもう少し深掘りしてみましょう。

「シード権」と一言で言っても、その価値は絶大です。特に、前年度の賞金ランキング上位約65名に与えられる「第1シード」は、ほぼ全ての試合への出場が保証される黄金のパスポート。これは選手にとって、以下のような多大なメリットをもたらします。

  • 経済的な安定:1年間コンスタントに出場機会があるため、収入の見通しが立てやすい。
  • 精神的な余裕:毎年オフに待ち受けるQTの極度のプレッシャーから解放される。
  • 戦略的な調整:年間スケジュールを計画的に組め、コンディション調整や練習に集中できる。
  • 信用の向上:スポンサー契約など、ビジネス面でも有利に働く。

これらのシード選手がまずエントリーを済ませ、さらに過去の大会優勝者などの資格を持つ選手が加わります。その上で、本当に限られた「残り枠」を、100人以上のQT組がランキング順に奪い合う。この構図を理解すると、QT下位の選手がいかに厳しい状況に置かれているかが想像できるかと思います。

改めて、この現実を計算式でイメージしてみましょう。

【QT組の出場枠】 = 【試合の定員(108〜144人)】 - (【シード選手など約100人】 + 【主催者推薦など約18人】)

シード選手の中に欠場者が出た場合、その空いた枠は「ウェイティングリスト(待機選手リスト)」の上位から順に繰り上がって埋められます。このウェイティングリストの順番も、基本的にはQTランキングが基になります。つまり、QTで1つでも上の順位を取っておくことが、この「繰り上がり」のチャンスを掴む上で死活問題になるのです。シード権という大きな壁の存在、そしてそこからこぼれ落ちてくる僅かなチャンス。これがQT組が置かれた現実です。

2024年最新データから見る効力

さて、QTランキングの効力、特に21位以下の「当落線上」にいる選手たちにとって、シーズンを戦う上で非常に重要な変動要因があります。それは「季節」です。

「ゴルフの出場権が季節で変わるの?」と不思議に思うかもしれませんが、これは「日照時間」という物理的な制約が大きく関係しています。プロのトーナメントは、参加選手全員が日没までに18ホールを回りきらなければなりません。このため、日照時間が選手の出場機会に直接影響を与えるのです。

春〜夏シーズン(4月〜8月頃):チャンス拡大期

日照時間が長く、日の出から日没までたっぷり時間を使えるこの時期は、出場枠を最大限に広げた「フルフィールド(144人編成)」の試合が多くなります。出場枠が増えるということは、それだけQT下位の選手までチャンスが巡ってくる可能性が高まるということです。シード選手の中に体調不良や海外遠征による欠場者が出れば、その枠はウェイティングリストに回ってきます。この時期は、QTランキング40位台、時には50位近くの選手まで、繰り上がりで出場できるケースが実際に起こります。この時期に少ないチャンスをモノにして賞金を稼げるかどうかが、リランキングを乗り切るためのカギとなります。

秋〜冬シーズン(9月以降):試練の時期

逆に、秋が深まり日照時間が短くなってくると、状況は一変します。日没が早まるため、144人全員をスタートさせると最終組が日没にかかってしまうリスクが高まります。そのため、大会運営側は出場枠を108人〜120人程度に絞り込みます。

出場枠が一気に20〜30も減るということは、QT組に回ってくる席がほとんどなくなることを意味します。これまでギリギリ出られていたQT40位台の選手は全くチャンスがなくなり、ボーダーラインは一気にQT25位〜30位あたりまで跳ね上がります。夏場と同じ感覚でいると、秋以降は全く試合に出られない、という厳しい現実が多くの選手に突きつけられるのです。この時期、QT下位の選手は試合に出るために、本戦の月曜日に行われる予選会「マンデートーナメント」を突破するしか道がなくなってきます。

QT1位のみが持つ特別な権利

数あるQTランキングの中で、たった一つだけ、他の順位とは全く異次元の価値を持つ特別なポジションがあります。それが栄光の「QTランキング1位」です。

ファイナルQTをトップで通過した選手には、他のQT通過者とは一線を画す、まさに「王様の椅子」とも言える絶大な特権が与えられます。それは、翌年度1年間のレギュラーツアー出場資格です。これは、QT2位以下の選手が「前半戦の出場権」であるのとは、天と地ほどの差があります。

リランキング免除という最大のアドバンテージ

QT1位が持つ最大の価値、それは「リランキングの対象外」となることです(※年度の規定によりますが、近年はこのケースが続いています)。

他のQT組が「リランキングまでに賞金を稼がなければ…」というプレッシャーの中で戦うのに対し、QT1位の選手はシーズンを通しての出場が保証されています。これが選手のゴルフに与える影響は計り知れません。

  • 精神的安定:目先の予選通過に一喜一憂せず、腰を据えてシーズンを戦える。
  • 戦略的自由度:苦手なコースの試合はスキップして休養に充てるなど、戦略的なスケジュール管理が可能。
  • 技術的挑戦:シーズン中にスイング改造に取り組むなど、長期的な視点でのレベルアップを図れる。

2023年QT1位の砂川公佑選手

2023年のファイナルQTを見事1位で通過した砂川公佑選手は、この「最強の切符」を手に2024年シーズンを戦っています。シードを失った実力者や、なかなか芽が出なかった若手にとって、このQT1位通過は、まさにキャリアを劇的に変える「裏街道からのジャンプアップルート」なのです。QT2位と1位とでは、たった1打の差が、翌年のキャリアを天国と地獄ほどに分ける可能性がある、ということです。

男子ゴルフqt何位まで?変動要因と復活の道

ここまで、開幕時点でのQT順位が持つ効力について詳しく見てきました。しかし、プロゴルフツアーのサバイバルは、ここからが本番です。QT順位はあくまで開幕時のスタートラインに過ぎず、一度シーズンが始まれば、その序列を根底から覆すダイナミックな「下克上システム」が発動します。そして、レギュラーツアーの道が閉ざされかけた選手にも、復活への道が残されているのです。

成績で激変するリランキング制度

QT通過組の運命をシーズン途中で大きく左右する最大のイベント、それが「リランキング」です。これは、ゴルフファンなら絶対に知っておきたい、非常に重要でエキサイティングな制度です。

リランキングとは、簡単に言えば「シーズン前半戦の成績(獲得賞金)に応じて、出場優先順位をシャッフルし直す」仕組みのこと。シード権を持たない選手(主にQT組)だけが対象となり、通常はシーズン中に2回(6月〜7月頃の第1回、9月頃の第2回)実施されます。

一発逆転のチャンスと、転落の恐怖

この制度の恐ろしいところ、そして面白いところは、開幕時のQT順位のアドバンテージが、ここで一度リセットされる点です。開幕からその時点までの獲得賞金額だけで、新たな順位が決められます。これにより、ドラマチックな序列の変動が起こります。

リランキングが生む天国と地獄のシナリオ

【地獄】QT5位のA選手
鳴り物入りでシーズンインしたが、プレッシャーからか開幕から5試合連続で予選落ち。獲得賞金は0円のまま第1回リランキングを迎える。結果、新たな優先順位は100位以下にまで急降下。後半戦の出場権をほぼ全て失ってしまった。

【天国】QT90位のB選手
出場は絶望的だったが、欠場者多数の幸運が重なり1試合だけチャンスを得る。その試合で実力を爆発させ、見事単独5位フィニッシュ。一撃で500万円の賞金を獲得した。結果、リランキングで15位相当にジャンプアップ。自力で後半戦のほぼ全ての試合の出場権を掴み取った!

このように、リランキングはQT下位の選手にとっては千載一遇の大逆転チャンスであり、QT上位の選手にとっては絶対に失敗が許されないサバイバルレースなのです。選手もキャディも、常に「リランキングのボーダーラインはいくらだ?」と計算しながら戦っています。ファンとしても、応援するQT組の選手がリランキングまでにいくら稼げるか、という視点で試合を追いかけると、その緊張感が伝わってきて、より一層応援に熱が入るかもしれませんね。

ABEMAツアーというもう一つの戦場

レギュラーツアーへの出場が叶わない、あるいは非常に限られている選手たちにとって、プロゴルファーとして腕を磨き、賞金を稼ぐための重要な舞台となるのが、下部ツアーである「ABEMAツアー(ABEMA TV TOUR)」です。

このツアーは、若手選手の育成や、レギュラーツアーの出場権を失った選手に再起の機会を与えるという、日本ゴルフ界にとって不可欠な役割を担っています。ファイナルQTまで進出した選手は、その順位に応じてABEMAツアーへの出場資格が与えられます。具体的には、おおよそQTランキング120位あたりまでが、このABEMAツアーという「プロとしての職場」を確保できる一つの目安となります。

レギュラーツアーへの「敗者復活ルート」

QTランキングで言えば51位〜120位の選手たちは、年間を通してこのABEMAツアーを主戦場とすることになります。もちろん、レギュラーツアーへの出場を諦めたわけではなく、ウェイティングからの繰り上がりやマンデートーナメント突破を虎視眈々と狙いながら戦います。

経済的な側面を見ると、ABEMAツアーの賞金総額は1,500万円程度(優勝賞金約270万円)と、レギュラーツアーの10分の1ほど。全国を転戦する遠征費や経費を考えると、多くの選手が赤字覚悟でプレーしているのが実情で、レッスンやアルバイトで生計を立てている選手も少なくありません。

しかし、このツアーには大きな夢があります。それは、レギュラーツアーへの昇格システムです。ABEMAツアーの年間賞金ランキングで上位(規定は毎年変わりますが、賞金王は翌年のレギュラーツアー1年間出場権、上位20位以内に入ると翌年のQTファイナルから出場できるなどの特典)に入れば、翌年、QTを受けずしてレギュラーツアーへ昇格できるのです。QTで失敗しても、ここで勝ち抜けば道は開ける。まさに「敗者復活ルート」として、多くの選手がしのぎを削っています。

プロになるにはQT完走が最低条件

ここで少し視点を変えて、「そもそもプロゴルファーになるにはどうすればいいの?」という、より根本的な疑問にも触れておきましょう。

実は「プロゴルファー」にはいくつかの定義がありますが、トーナメントに出場して賞金を稼ぐ「ツアープロ」という観点では、このQTが極めて重要な意味を持ちます。JGTOの定義では、QTの最初のステージであるファーストQTを通過し、最終的にQTランキングを獲得した選手は「ツアープレーヤー」として登録されます。

つまり、QTの長い道のりを最後まで戦い抜き、ファイナルQTで順位がつけば(たとえ最下位だったとしても)、その年1年間は「JGTOが管轄するプロゴルファー」としての身分が正式に与えられるわけです。

「プロ」の肩書きを得ることの価値と現実

この「ツアープレーヤー」の資格を得ることで、初めてプロとしての活動のスタートラインに立つことができます。

  • ABEMAツアーへの出場資格が得られる(ランキングによる)。
  • レギュラーツアーのマンデートーナメントへの出場資格が得られる。
  • 一部トーナメントでの練習ラウンドへの参加が許可される。
  • 「プロゴルファー」としてレッスン活動などを行う上での社会的信用が得られる。

QTはファースト、セカンド、サード、ファイナルと4つのステージに分かれており、数千人が参加する過酷なサバイバルです。各ステージで半数以上がふるい落とされ、ファイナルに進めるのはほんの一握り。この険しい道のりを突破すること自体が、プロとしての実力の証明になるのです。ただし、資格を得られても、それだけで生活していける選手はごく僅か。プロの肩書きを得てからが、本当の厳しい競争の始まりでもあるのです。

池田勇太選手のQTからの挑戦

QTの厳しさ、そしてその注目度の高さを象徴する出来事として、多くのゴルフファンの記憶に新しいのが、2023年末に行われたQTでの池田勇太選手の挑戦です。

生涯獲得賞金は10億円を超え、ツアー優勝21回、2016年には賞金王にも輝いたトッププロ。そんな輝かしい実績を持つ彼でさえ、一度シード権を失えば、他の若手選手と同じようにQTという予選会から這い上がらなければならない。この事実は、男子ゴルフ界の競争がいかに熾烈であるかを物語っています。

多くのファンやメディアが固唾をのんで見守った結果、彼の順位は40位台。これは、レギュラーツアーの出場を考えると、非常に厳しいポジションです。これまでのように年間スケジュールを組むことはできず、出場できるかどうか分からない試合のために準備をし、ウェイティングでチャンスを待つ…という、トッププロにとっては屈辱的とも言える状況です。

もちろん、池田選手ほどの実績と知名度があれば、スポンサーである主催者からの「主催者推薦」という形で出場機会を得ることも可能です。しかし、その推薦枠も無限ではありませんし、それに頼らざるを得ない状況は、選手のプライドを大きく揺さぶるでしょう。彼のこの挑戦は、他のシードを失ったベテラン選手や、これからプロを目指すすべての若手選手に対して、「トッププロですら、これほどの覚悟を持って戦っているんだ」という強烈なメッセージを発信したと言えるかもしれません。2024年シーズン、彼が限られたチャンスの中でどのようなプレーを見せてくれるのか、QTからの復活劇に注目が集まります。

順位ごとの出場試合数モデル

さて、ここまでの情報をすべて統合し、QTの順位ごとに年間のレギュラーツアー出場試合数が、現実的にどのくらいになるのか、具体的なモデルケースとして表にまとめてみました。選手のキャリアプランやファンとしての応援の仕方を考える上で、一つの目安として参考にしてみてください。

【2024年版】QT順位別・推定出場試合数と活動モデル

QT順位帯 カテゴリー 推定年間試合数 選手の活動・戦略モデル
1位 王様の椅子 22〜25試合 シード選手と同等のフル参戦。年間を通した戦略的なスケジュール調整が可能。
2〜20位 シードへの挑戦権 18〜22試合 前半戦はほぼ出場可能。リランキング突破を第一目標に、序盤から賞金を稼ぎにいく。
21〜35位 サバイバルゾーン 12〜18試合 出場機会が巡ってくる春〜夏の試合が勝負。ここで結果を出せないと秋以降は厳しくなる。
36〜60位 ウェイティング生活 6〜12試合 基本は欠員待ち。試合会場で待機しつつ、マンデー予選会やABEMAツアーにも積極的に参戦。
61〜120位 ABEMAツアー主力 1〜6試合 主戦場はABEMAツアー。レギュラーは推薦や繰り上がりがあればラッキー。ABEMA賞金王を狙う。

【重要】この数値はあくまで一般的な目安です。実際の出場試合数は、シード選手の欠場者数、天候による試合日程の変更、そして何よりリランキングでの本人の成績によって大きく変動します。

この表から分かるように、QTの順位が一つ違うだけで、年間の活動計画が全く異なるものになります。特に35位と36位の間には、レギュラーツアーに準ずる選手と、ウェイティングが基本となる選手という、大きな溝があることが見て取れるかと思います。この僅かな差が、選手の収入やキャリアに直結する。それがQTの現実なのです。

まとめ:男子ゴルフqt何位までが重要か

今回は、多くのゴルフファンが気になる「男子ゴルフQTは何位まで有効か?」という、シンプルながら非常に奥深いテーマを、様々な角度から徹底的に掘り下げてみました。複雑な仕組みですが、ご理解いただけたでしょうか。

最後に、この記事で解説してきたQT順位の価値を、選手のキャリアにおけるステージとして、もう一度シンプルにまとめておきましょう。

  • 1位「天国へのプラチナチケット」。1年間の安定と挑戦権が約束された、唯一無二の特別なポジション。
  • 〜20位「レギュラーツアーへの片道切符」。前半戦という名の舞台には立てるが、そこで結果を出さなければ即Uターンを命じられる厳しい切符。
  • 〜50位「崖っぷちの当落線上」。季節や運、他人の動向に大きく左右されるサバイバルゾーン。リランキングでの一発逆転に全てを賭ける。
  • 〜120位「プロとしての最低保証ライン」。主戦場はABEMAツアー。レギュラーの舞台は遠いが、プロとして戦い続ける「職場」は確保される。

QTの順位は、単なる数字の序列ではありません。それは選手の1年間の生活そのものであり、夢を追い続けるための生命線であり、時にはキャリアの終わりを宣告する残酷な指標にもなり得ます。この背景を知ることで、選手の放つ一打一打の重みがより深く理解でき、ゴルフ観戦がこれまで以上にドラマチックで面白いものになるかもしれませんね。

この記事で紹介した情報は、2024年時点の規定やデータに基づいています。トーナメントの規定は年によって変更される可能性があるため、最新かつ正確な情報については、必ずJGTO(日本ゴルフツアー機構)の公式サイトでご確認いただくようお願いいたします。

the19th

40代、ゴルフ歴20年の「ギアオタク」サラリーマンです。ベストスコアは73( HC10)。「シングル」の称号まであと一歩のところで、長年足踏みしています。
「その1打は、ギアで縮まる」を信念に、これまで試打してきたクラブは数知れず。給料のほとんどは最新ギアに消えていきます。
このブログは、20年間こだわり続けた「ギア選び」の記録です。

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