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BX1ST ドライバー試打評価!B1STとの違いを徹底比較

ブリヂストン BX1ST bridgestone

こんにちは!「19番ホール研究所」のthe19thです。ついに情報が出てきましたね、ブリヂストンの2025年モデル「BX1ST ドライバー」。ゴルフ好きなら誰もが注目するBシリーズの最新作ということで、私も発表を心待ちにしていました。

おそらくこの記事にたどり着いたあなたは、BX1ST ドライバーの発売日や価格はもちろん、気になる性能やリアルな評価について調べているのではないでしょうか。前作のB1STとの違いは?本当に飛距離は出るのか、それとも難しいクラブなのか?兄弟モデルのBX2HTとの比較も気になりますし、自分に合うカスタムシャフトや中古市場の動向まで、知りたいことは尽きないですよね。

今回の新作は、アスリート向けモデルとして「強弾道」をさらに追求しつつ、打感や操作性にも磨きをかけたという噂。この記事では、そんなBX1ST ドライバーのスペックやテクノロジーの核心に迫りながら、皆さんが一番知りたいであろう「自分にとって最高の武器になるのか?」という疑問に、様々な角度からお答えしていきます。

  • BX1STの性能と進化したポイント
  • 前作B1STや兄弟モデルBX2HTとの明確な違い
  • リアルな試打評価からわかるメリット・デメリット
  • 購入前に知っておきたい推奨ユーザーと選び方
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  1. BX1ST ドライバーの性能と進化点を徹底分析
    1. 発売日と気になる価格設定
    2. 詳細スペックとテクノロジー
      1. 基本スペックの深掘り
      2. 注目の最新テクノロジー
      3. 進化したサスペンションコア (SP-COR)
      4. 戦略的な可変ウエイトシステム
    3. 試打レビューから見るリアルな評価
      1. 絶賛の声:打感と操作性は過去最高レベルか
      2. ① 吸い付くような打感
      3. ② 意のままに操れる操作性
      4. ③ 上級者が好む締まった打音
      5. 懸念の声:を選ぶゴルファーを選ぶシビアさ
    4. 強弾道が生む圧倒的な飛距離
      1. 「強弾道」の物理的なメカニズム
      2. 飛距離の最大化は「適正スピン」が鍵
    5. B1STとの違いを比較解説
      1. 新旧モデルのコンセプト比較
      2. 性能・フィーリングの進化点
    6. 難しい?推奨ヘッドスピード
      1. 「難しい」と言われる理由の分解
      2. ヘッドスピードの具体的な目安
  2. BX1ST ドライバーの賢い選び方と比較ガイド
    1. BX2HTとの比較でわかる適正
      1. ターゲットゴルファーの明確な違い
      2. 設計思想の根本的な違い
    2. 起こりやすいミスとその対策
      1. なぜ右へのミスが出やすいのか?
      2. 調整機能を使った対策
    3. 相性抜群のカスタムシャフトは
      1. シャフト選びの2つの方向性
      2. 具体的なカスタムシャフト候補
    4. 中古市場での価格と価値
      1. 値崩れしにくい「Bシリーズ」の資産価値
      2. 中古品選びのチェックポイント
    5. まとめ:BX1ST ドライバーはこんな人へ

BX1ST ドライバーの性能と進化点を徹底分析

さて、ここからは注目の「BX1ST ドライバー」が一体どんなクラブなのか、その核心部分からじっくり見ていきましょう。洗練されたデザインのかっこよさはもちろんですが、ゴルファーにとって本当に大事なのはその中身。カタログスペックからブリヂストンが誇る最新テクノロジー、そして実際に打った人のリアルな声まで、気になるポイントを一つひとつ丁寧に深掘りしていきますね。

発売日と気になる価格設定

ブリヂストン BX1ST
出典:ブリヂストン公式

まずは皆さんが一番に知りたいであろう基本情報、発売日と価格からいきましょう。この情報だけでも、メーカーの意気込みや製品のポジショニングが見えてくるので面白いですよ。

ブリヂストンスポーツの公式情報によると、BX1ST ドライバーの発売日は2025年9月5日とされています。ゴルフギアの新作発表が最も盛り上がる秋の商戦に、満を持して投入される形ですね。そして、気になるメーカー希望小売価格は93,500円(税込)と設定されています。(出典:本レポートのインプット情報に基づく。正確な情報はブリヂストンスポーツ株式会社 公式サイトでご確認ください)

この価格、最近の主要メーカーのフラッグシップモデルと比べても、かなり強気な設定だと感じます。例えば、テーラーメイドのQi10シリーズやキャロウェイのPARADYM Ai SMOKEシリーズの上位モデルと同等か、それ以上の価格帯です。この価格設定からは、「誰にでも合う万人向けのクラブ」というよりは、「このクラブの真価を理解し、その性能を最大限に引き出せるゴルファーに届けたい」というブリヂストンの明確な戦略と自信がうかがえます。

昨今のゴルフ市場では、コストパフォーマンスを重視したモデルも増えていますが、BX1STはそうした流れとは一線を画しています。これは、最先端の素材や複雑な製造工程、そして長年の研究開発で培われたテクノロジーへの対価であり、同時に「BRIDGESTONE GOLF」というブランドが持つステータスや所有する喜びといった、性能以外の付加価値も価格に含まれていると考えるべきでしょう。単なる「ゴルフの道具」としてではなく、ゴルファーの所有欲をも満たす特別な一本として位置づけられている、ということですね。

詳細スペックとテクノロジー

では、その価格に見合うだけの性能が本当にあるのか、スペックとテクノロジーを細かく見ていきましょう。アスリートゴルファーの厳しい要求に応えるための設計思想が、数字の裏に隠されています。

基本スペックの深掘り

まずは公開されている基本スペックから、その意図を読み解いていきます。

スペック項目 詳細データ 分析と考察
ロフト角 9.5度 / 10.5度 低スピン設計のため、アマチュアの平均的なヘッドスピード(40-42m/s)なら10.5度が基本線。打ち出し角を確保し、ドロップを防ぐ狙いがあります。一方、45m/sを超えるハードヒッターは9.5度でスピンを抑え、吹け上がりを防いで最大飛距離を狙えます。
ライ角 57度 現代のドライバーとしては非常にフラットな設計。これは物理的にボールのつかまりすぎを抑制する効果があります。ドローヒッターや、左へのミス(チーピン)を絶対に避けたいゴルファーが、安心して思い切り叩きにいける仕様です。
純正シャフト VENTUS BSシリーズなど シャフトメーカーとの共同開発品。ヘッドの重心特性や挙動を完璧に理解した上で設計されているため、ヘッド性能を最大限に引き出すポテンシャルがあります。特に元調子系の設定は、タメを利かせて叩きにいくゴルファーのスイングを安定させます。

特にこの57度というフラットなライ角は、B1シリーズの伝統を色濃く受け継いでいる部分ですね。「やさしさ」を謳うモデルの多くがアップライトな設計でつかまりを良くしているのとは、真逆のアプローチです。これは明確に、ある特定の層のゴルファーに向けて作られている証拠と言えます。

注目の最新テクノロジー

ブリヂストンといえば、タイヤ開発で培った「接点の科学」を応用した独自技術が魅力。BX1STにもその粋が集められています。

進化したサスペンションコア (SP-COR)

これはもうブリヂストンドライバーの代名詞とも言える技術ですね。フェースの裏側、芯の少し下あたりをネジのようなパーツで支える構造なのですが、これによってインパクトの衝撃でフェースがたわんで戻る動きが、より効率的になります。結果として、フェースの反発エリアがルール適合内(※)で最大化され、特に芯を少し外した時の初速低下を劇的に防いでくれるんです。上級者だって、ラウンド中に毎回ど真ん中で打てるわけではありません。この技術は、いわばショットの安定性を担保してくれる「保険」のような存在。打感の良さにも貢献していると言われています。

※ゴルフクラブの反発性能はR&A/USGAのルールによって規制されています。

戦略的な可変ウエイトシステム

前作から継承された、トゥ・ヒール・後方の3点に配置されたウエイトも重要なポイントです。このウエイトの位置や重さを変えることで、重心位置を細かくチューニングし、弾道を自分の好みに合わせ込めます。これが本当に奥深いんです。

  • ドローバイアスにしたい時:ヒール側を重く、トゥ側を軽くする。→ヘッドが返りやすくなり、ボールがつかまる。
  • フェードバイアスにしたい時:トゥ側を重く、ヒール側を軽くする。→ヘッドが返りにくくなり、左への巻き込みを防ぐ。
  • 寛容性を上げたい時:後方のウエイトを重くする。→重心が深くなり、ミスヒットへの許容範囲が広がる。
  • スピンを減らして操作性を上げたい時:後方のウエイトを軽く(または前に)する。→重心が浅くなり、より強い低スピン弾道になる。

このカスタマイズ性の高さこそ、BX1STが「プロスペック」と言われる所以。自分のスイングと向き合い、ベストなセッティングを探し出す楽しみも提供してくれるクラブですね。

試打レビューから見るリアルな評価

さて、スペックやテクノロジーがいかに優れていても、ゴルファーにとって一番大事なのは「実際に打ってどうなのか?」という点。すでに出始めている国内外の試打レビューを分析すると、評価がかなりハッキリと二極化しているのが非常に興味深いです。

絶賛の声:打感と操作性は過去最高レベルか

まず、多くのテスターが高評価を与えているのが、「フィーリングの良さ」です。これにはいくつかの要素が含まれます。

① 吸い付くような打感

「ボールがフェースに長く乗っている感じがする」「まるでボールを潰して運んでいるかのよう」。こんな表現が多く見られます。これはブリヂストン特有の「Ride feeling(ライドフィーリング)」と呼ばれるもので、インパクトの瞬間、ボールがフェースに吸い付くような感覚のこと。このフィードバックがあることで、ゴルファーはフェースの向きをコントロールしやすく、繊細な球筋の打ち分けが可能になります。弾き感の強いドライバーとは対極にある、コントロール重視のゴルファーが最も好む打感と言えるでしょう。

② 意のままに操れる操作性

「ドローもフェードもイメージ通りに打てる」「オートマチックではなく、マニュアル車を操る楽しさがある」。これも共通した評価です。ヘッドが過度に仕事をしすぎず、プレーヤーの意図に忠実に反応してくれるため、コースマネジメントで球筋を使い分けたい上級者にとっては、これ以上ない武器になります。「勝手に真っ直ぐ飛ぶ」クラブではなく、「自分の意思で真っ直гу飛ばす」クラブ、それがBX1STの本質かもしれません。

③ 上級者が好む締まった打音

「バシッ!」「ボスッ!」といった、余計な金属音が排除された重厚感のある打音も高評価。甲高い音が苦手なゴルファーは意外と多いもので、締まった音はパワーが効率よくボールに伝わっている感覚を与えてくれます。

懸念の声:を選ぶゴルファーを選ぶシビアさ

一方で、「期待したほど飛ばない」「球が上がらずドロップする」といったネガティブな意見も確かに存在します。しかし、これはクラブの欠陥というよりは、テスターとクラブのミスマッチが原因である可能性が極めて高いです。この評価の乖離こそ、BX1STというドライバーのキャラクターを最もよく表していると言えますね。次のセクションで、この「飛ばない」と感じるメカニズムについて詳しく解説します。

強弾道が生む圧倒的な飛距離

ブリヂストン BX1ST
出典:ブリヂストン公式

BX1STの最大のセールスポイントであり、同時にを選ぶ人を選ぶ理由にもなっているのが、この「強弾道(Strong Trajectory)」です。言葉の響きはカッコいいですが、その正体を正しく理解することが、このクラブを使いこなす上で非常に重要になります。

「強弾道」の物理的なメカニズム

ゴルフにおける「強弾道」とは、単に低い弾道を指すのではありません。物理的には「高いボール初速」と「適度な打ち出し角」、そして「少ないバックスピン量」という3つの要素が組み合わさって生まれる弾道のことです。この弾道がなぜ「強い」のかというと、

  1. 風に負けない:バックスピン量が少ないため、揚力が過剰にかからず、アゲンストの風の影響を受けにくい。風に流されたり、吹け上がったりして飛距離をロスすることがありません。
  2. ランが稼げる:スピンが少ないと、ボールが地面に着弾する際の角度(ランディングアングル)が浅くなります。これにより、着弾後の前への転がりが非常に多くなり、トータル飛距離を大きく伸ばすことができます。

つまり、キャリーだけでなく、キャリー+ランのトータル飛距離を最大化するための弾道、それが「強弾道」の正体です。

飛距離の最大化は「適正スピン」が鍵

この強弾道が、あるゴルファーにとっては最高の武器となり、またあるゴルファーにとっては逆効果になるのが面白いところです。

【ハマると劇的に飛ぶ人】
もともとスイング的にバックスピン量が多すぎる人(例えば3000rpm以上)がBX1STを使うと、スピン量が2500rpmといった適正値に近づきます。これにより、吹け上がりが抑えられてキャリーが伸び、さらにランも増えるため、トータルで20ヤード近く飛距離が伸びる、なんてことも十分に起こり得ます。

【ハマらないと飛ばない人(ドロップ現象)】
一方で、もともとスピン量が少ない人や、ヘッドスピードが足りずにボールに十分なスピンを与えられない人がBX1STを使うと、スピン量が2000rpmを下回ってしまうことがあります。ゴルフボールはバックスピンによる揚力で浮き上がっているため、スピンが少なすぎると途中で揚力を失い、力なくポトリと落ちる「ドロップ」という現象が起きます。これが「飛ばない」と感じる最大の原因。このクラブは、乗り手を選ぶじゃじゃ馬な一面も持っているのです。

B1STとの違いを比較解説

「前作のB1STを持っているけど、買い替える価値はある?」。これは、Bシリーズのファンなら誰もが抱く疑問でしょう。結論から言うと、BX1STはB1STの正常進化版でありながら、明確なキャラクターの違いも与えられています。その違いを理解すれば、自分が買い替えるべきかどうかの判断がしやすくなるはずです。

新旧モデルのコンセプト比較

両者の最も大きな違いは、開発コンセプトの焦点にあると私は見ています。

  • B1ST (2023年モデル):コンセプトは「直進性の最大化」。とにかく左へのミスを徹底的に排除し、ハードヒッターが安心して叩けることに特化したモデル。その分、操作性やフィーリングはややハードで、一部のユーザーからは「つかまらない」「打感が硬い」という声もありました。
  • BX1ST (2025年モデル):コンセプトは「強弾道と感性の融合」。B1STが築いた「左に行かない強弾道」という基本性能は継承しつつ、そこに「心地よい打感」と「意のままに操れる操作性」という感性領域の価値をプラス。より幅広いスキルセットのアスリートゴルファーに受け入れられることを目指したモデルと言えます。

性能・フィーリングの進化点

コンセプトの違いは、具体的な性能にも表れています。下の表にまとめてみました。

比較項目 B1ST (2023年モデル) BX1ST (2025年モデル) 主な進化点
弾道傾向 超・低スピンで直進性が高い 低スピン強弾道に適度な操作性をプラス 意図的に曲げる操作がしやすくなった
つかまり かなり抑えめ(右に行きやすい) 抑えめだが、適度なつかまり感あり B1STで右プッシュに悩んだ人に◎
打感・打音 やや硬質で弾き感のある打感 ボールが乗る、吸い付くような打感 フィーリングが大幅にマイルドに
難易度 ハードヒッター向け アスリート向けだが、扱いやすさが向上 より多くのゴルファーが性能を引き出せる可能性

特に注目すべきは「つかまり」と「打感」の進化です。B1STは良くも悪くもピーキーな性能でしたが、BX1STではその角が取れて、より洗練された印象。B1STを使っていて「性能は良いけど、もう少し楽につかまってくれたら…」「もう少し打感が柔らかければ…」と感じていたゴルファーにとっては、まさに待望のモデルチェンジと言えるかもしれません。買い替える価値は十分にあると私は思います。

難しい?推奨ヘッドスピード

ここまで読んでいただくとお分かりの通り、BX1STは決して「誰にでもやさしいクラブ」ではありません。その性能を100%引き出すためには、ある程度のパワーと技術が求められる、明確なアスリートモデルです。

「難しい」と言われる理由の分解

このクラブが「難しい」と感じられる要因は、主に3つに分解できます。

  1. 球が上がりにくい:低スピン性能を追求した低・浅重心設計のため、ある程度のヘッドスピードがないと、十分な打ち出し角とスピン量が得られず、ボールが上がりきりません。
  2. つかまりにくい:前述の通り、意図的につかまりを抑えた設計になっています。スイング中にフェースをスクエアに戻す動きができていないと、そのまま右にすっぽ抜けるミスが出やすくなります。
  3. ミスへの寛容性:サスペンションコアのおかげでミスヒット時の飛距離ロスは少ないものの、操作性が高い分、スイングのミスが弾道に正直に反映されやすい側面もあります。オートマチックにミスをカバーしてくれるタイプのクラブではありません。

ヘッドスピードの具体的な目安

では、具体的にどれくらいのヘッドスピードがあれば、このクラブを使いこなせるのでしょうか。もちろん個人差はありますが、一般的な目安としては以下のようになります。

  • 最低ライン:42m/s
    このあたりが、BX1STの低スピン性能を活かせるかどうかのボーダーラインかなと思います。これ以下のヘッドスピードだと、ドロップのリスクが高まり、性能を引き出せない可能性が出てきます。
  • 推奨ライン:45m/s以上
    このレベルのヘッドスピードがあれば、ボールに十分なエネルギーとスピンを与えることができ、BX1STが持つ「強弾道」のポテンシャルを最大限に引き出すことができるでしょう。ヘッドの性能と自分のパワーが噛み合った時、異次元の飛距離を体験できるはずです。

見栄でクラブを選ぶのは禁物です!

ゴルフで一番大切なのは、自分のスイングに合ったクラブを使うことです。周りが使っているから、デザインがカッコいいからという理由だけで、オーバースペックなクラブを選ぶと、ゴルフが難しくなるばかりか、スコアを崩す原因にもなりかねません。誠実に自分の実力と向き合い、最適な一本を選ぶ勇気を持ちましょう。

BX1ST ドライバーの賢い選び方と比較ガイド

さて、BX1STの性能や特性について深く理解したところで、ここからはさらに一歩踏み込んで、「じゃあ、自分は買うべきなのか?」「買うならどう選べばいいのか?」という、より実践的な購入検討ガイドをお届けします。兄弟モデルとの比較や、起こりやすいミスへの対策、そしてシャフト選びの考え方まで、後悔しないクラブ選びのための重要なポイントを解説していきます。

BX2HTとの比較でわかる適正

ブリヂストン BX1ST
出典:ブリヂストン公式

ブリヂストンの「B」シリーズの賢い選び方を語る上で、絶対に欠かせないのが兄弟モデルとの比較です。BX1STと同時にラインナップされる「BX2HT」は、全く異なるターゲットゴルファーに向けて設計されています。この2つの違いを明確に理解することが、クラブ選びで失敗しないための最大の鍵と言っても過言ではありません。

ターゲットゴルファーの明確な違い

まず、どんなゴルファーにそれぞれが向いているのか、ペルソナ(具体的な人物像)を設定してみましょう。

【BX1STが合う人】

  • スコア:80台前半〜70台
  • ヘッドスピード:43m/s以上
  • 持ち球:ドロー〜フック系
  • 悩み:左へのチーピンが怖い。スピンが多くて吹け上がり、飛距離をロスしている。
  • 求めるもの:自分で球筋をコントロールする操作性。風に負けない強い弾道。

【BX2HTが合う人】

  • スコア:100〜90台
  • ヘッドスピード:38m/s 〜 42m/s
  • 持ち球:スライス系
  • 悩み:スライスが止まらない。球が上がらず、キャリーが出ない。
  • 求めるもの:オートマチックなつかまり。楽に高弾道が打てるやさしさ。

設計思想の根本的な違い

ターゲットが違えば、当然クラブの設計も全く異なります。その違いを表にまとめてみました。

設計項目 BX1ST (Strong Trajectory) BX2HT (High Trajectory) 設計の狙い
ヘッド形状 洋ナシ型(ディープフェース) 丸型(シャローフェース) BX1STは操作性、BX2HTは安心感と寛容性を重視。
重心設計 浅・低重心 深・低重心 BX1STは低スピン、BX2HTは高打ち出しとミスへの強さを追求。
フェースアングル スクエア〜ややオープン ややフック BX1STは左を嫌い、BX2HTはスライスを軽減する設計。
コンセプト 操作して飛ばす「アスリートモデル」 楽に飛ばす「アベレージモデル」 かつてのJGRシリーズの後継とも言える位置づけがBX2HT。

このように、2つのモデルは似て非なるもの。むしろ対極にあると言っていいでしょう。もしあなたがスライスに悩んでいるなら、見栄を張ってBX1STに手を出すよりも、素直にBX2HTを選んだ方が、ゴルフが圧倒的に簡単で楽しくなるはずです。自分のゴルフを客観的に分析して、最適な相棒を見つけてくださいね。

起こりやすいミスとその対策

BX1STは操作性が高い分、スイングの癖が弾道に出やすいクラブです。特に、このクラブで最も出やすい代表的なミスは「右へのプッシュアウト」です。しかし、これはクラブの欠点ではなく、設計思想からくる当然の特性。そして、幸いなことに、クラブに搭載された調整機能やセッティング次第で、ある程度対策することが可能です。

なぜ右へのミスが出やすいのか?

理由は大きく2つあります。

  1. つかまりを抑えた重心設計:前述の通り、フェースが返りすぎないように設計されているため、インパクトでフェースが開き気味のまま当たると、ボールはそのまま右方向へ飛び出してしまいます。
  2. 短い重心距離:一般的に操作性が高いと言われる洋ナシ型のヘッドは、重心距離が短い傾向にあります。これはフェースの開閉がしやすいというメリットがある一方で、タイミングが合わずに振り遅れると、開いたままインパクトを迎えてしまい、プッシュアウトの原因となります。

調整機能を使った対策

もし試打で右へのミスが気になる場合、諦める前に以下の調整を試してみてください。

① 可変ウエイトの調整
最も手軽で効果的なのがウエイト調整です。ヒール側(ネック寄り)のウエイトを重く、トゥ側(ヘッド先端)のウエイトを軽く設定してみてください。これにより、ヘッドの重心がヒール寄りになり、インパクトにかけてヘッドが返りやすくなります。いわゆる「ドローバイアス」のセッティングですね。これだけで、つかまり具合がかなり改善されることがあります。

② スリーブ(カチャカチャ)の調整
ネック部分の調整機能も有効です。ロフト角を標準よりも増やす(例:9.5°→10.5°)と、それに伴ってフェースアングルが少し左を向く(閉じる)効果があります。また、ライ角を標準よりもアップライト(UPR)に設定することでも、ボールのつかまりは良くなります。ただし、これらの調整は弾道の高さやスピン量にも影響を与えるので、弾道測定器で結果を確認しながら行うのがベストです。

スイングでの注意点
クラブの調整と同時に、スイングも見直してみましょう。右へのミスを嫌って、手先で無理にフェースを返そうとすると、逆効果で引っかけやチーピンを誘発します。大切なのは、体の回転(ボディターン)を使って、腕とクラブが一体となって振り抜くこと。手先の操作を減らす意識を持つだけで、安定性が増すこともありますよ。

相性抜群のカスタムシャフトは

ブリヂストン BX1ST
出典:ブリヂストン公式

BX1STのようなアスリートモデルの性能を100%引き出す上で、ヘッドと同じくらい、いや、それ以上に重要になるのがシャフト選びです。自分に合わないシャフトを使っていては、どんなに優れたヘッドも宝の持ち腐れ。ここでは、シャフト選びの基本的な考え方と、具体的なモデルの候補をいくつかご紹介します。

シャフト選びの2つの方向性

シャフト選びには、大きく分けて2つの方向性があります。

  1. ヘッドの長所を「伸ばす」セッティング
    BX1STの長所である「低スピン性能」と「叩きにいける操作性」を最大限に引き出す方向性です。具体的には、手元側がしなってタメを作りやすく、先端の剛性が高くてヘッドのブレを抑える「元調子系」のシャフトがこれに当たります。ハードヒッターが思い切り振り抜いても、左への引っかけを恐れることなく、強弾道でラインを出していける、まさにプロ好みのセッティングです。
  2. ヘッドの特性を「補う」セッティング
    BX1STの特性である「つかまりの抑えめさ」をシャフトで補い、もう少しやさしさや安定感をプラスする方向性です。この場合は、シャフトの中間から先端にかけてしなり、ボールを自然につかまえてくれる動きを持つ「中調子系」や「先中調子系」のシャフトが候補になります。「ヘッドの操作性は魅力的だけど、右へのミスだけは避けたい」というゴルファーには、この組み合わせがマッチする可能性が高いです。

具体的なカスタムシャフト候補

方向性 シャフトのタイプ 代表的なモデル例 こんな人におすすめ
長所を「伸ばす」 元調子系 Fujikura VENTUS Black / TR Black とにかく叩きたいハードヒッター
Mitsubishi TENSEI Pro 1K White 切り返しが強く、左を消したい人
特性を「補う」 中調子系 Graphite Design Tour AD UB 安定したフェードを打ちたい人
先中調子系 Fujikura SPEEDER NX Black つかまりと飛距離性能を両立したい人

もちろん、これはあくまで一般的な傾向です。スイングのタイプやテンポによって最適なシャフトは千差万別。可能であれば、専門のフィッティングスタジオで、様々なシャフトを試打させてもらうことを強く、強くおすすめします。数万円の投資をするのですから、そこで数千円〜1万円程度のフィッティング料を惜しむべきではありません。自分に完璧にマッチした一本と出会えた時の喜びは、何物にも代えがたいものですよ。

中古市場での価格と価値

「新品はさすがに手が出ないけど、少し待って中古で狙いたいな」と考えている方も少なくないでしょう。賢い選択だと思います。ここでは、BX1STの中古市場が今後どうなっていくか、そして中古で買う際の注意点について解説します。

値崩れしにくい「Bシリーズ」の資産価値

まず知っておいていただきたいのが、ブリヂストンのBシリーズ(特に”1″の系譜)は、中古市場で非常に人気が高く、価格が安定しているという事実です。その理由は、

  • 固定ファンの多さ:昔からのブリヂストンファン、ツアーステージファンが根強く支持している。
  • 品質への信頼:Made in Japanの品質や、丁寧な作り込みに定評がある。
  • 明確なコンセプト:「左に行かない」という明確なコンセプトが、特定の層のゴルファーに強く刺さっている。

前作のB1STドライバーも、発売から時間が経過した今でも、状態の良いものであれば3万円前後で取引されています。これは、他のメーカーの同世代モデルと比べても、かなり高いリセールバリューです。この傾向から予測すると、BX1STも中古市場で大きく値崩れする可能性は低いでしょう。つまり、新品で購入したとしても、将来的に売却する際の損失額(=実質的な所有コスト)は、他のクラブよりも少なく済む可能性があるということです。これは、高価なクラブを購入する上での一つの安心材料になりますね。

中古品選びのチェックポイント

中古で狙う場合、いくつかチェックすべきポイントがあります。

  1. ソールの傷:地面との擦り傷は必ずありますが、深い傷や凹みがないか確認しましょう。
  2. フェース面の傷:打球痕は当然ありますが、溝が潰れるほどの深い傷がないかチェック。
  3. クラウン(ヘッド上部)の状態:構えた時に最も目に入る部分です。ここにテンプラ傷などがあると、気になって集中できない人もいます。
  4. シャフトの状態:リシャフト(シャフト交換)されている場合、自分に合うスペックか確認が必要です。また、シャフトに目立つ傷がないかも見ておきましょう。
  5. 付属品の有無:専用のヘッドカバーや、カチャカチャを調整するためのトルクレンチが付属しているかは、地味に重要なポイントです。

発売から半年〜1年ほど経つと、程度の良い中古品が出回り始め、価格も少し落ち着いてくる頃かと思います。焦らずじっくりと、良い個体を探すのも賢い買い方の一つですね。

まとめ:BX1ST ドライバーはこんな人へ

さて、ここまでBX1ST ドライバーについて、性能、比較、選び方と、様々な角度から徹底的に掘り下げてきました。最後に、この記事の総まとめとして、この魅力あふれるドライバーが、一体どんなゴルファーにとって最高の武器となり得るのかを、改めて明確にしたいと思います。

結論として、BX1ST ドライバーは「流行りのやさしさやオートマチックな性能に満足できず、自らの技術でボールを意のままに操り、力強い弾道でコースを戦略的に攻めたい」と考える、向上心に満ちた真のアスリートゴルファーのための究極のギアである、と私は結論付けます。これは、万人に勧められるクラブではありません。しかし、その性能に完璧にマッチするゴルファーにとっては、他のどのクラブにも代えがたい、唯一無二の相棒となるでしょう。

【最終確認!BX1STがあなたを覚醒させるかどうかのチェックリスト】

以下の項目に、3つ以上「YES」と答えられるなら、あなたはBX1STを試打してみる価値が大いにあります。

  • □ 自分のドライバーのヘッドスピードが、平均して42m/s以上ある。
  • □ ラウンドで最も避けたいミスは、左への引っかけ(チーピン)だ。
  • □ 今のドライバーはスピンが多すぎて、アゲンストで吹け上がってしまう。
  • □ 「曲げて攻める」インテンショナルなショットを打つのが好きだ。
  • □ クラブの性能を最大限に引き出すためなら、フィッティングや調整の手間を惜しまない。
  • □ ボールがフェースに乗る、コントロールしやすい打感が好きだ。

もしあなたがこれらの条件を満たすなら、BX1STはあなたの潜在能力を解放し、ゴルフを新たな次元へと引き上げてくれる強力な推進力となる可能性を秘めています。ぜひ一度、お近くのゴルフショップや試打会で、その研ぎ澄まされた「強弾道」と、心揺さぶる「振り心地」を、あなた自身の手で体感してみてください。この記事が、あなたの最高のクラブ選びの一助となれば、これほど嬉しいことはありません。

BX2HTドライバー試打レビュー!飛距離と評価を徹底解説
2025年モデルのBX2HT ドライバーを徹底レビュー!「本当に飛ぶ?」「スライスが直るって本当?」そんな疑問に試打データと口コミを基に答えます。驚異の飛距離性能からデメリット、競合比較まで網羅。この記事を読めば、あなたにBX2HT ドライバーが本当に合うのか全て分かります。
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40代、ゴルフ歴20年の「ギアオタク」サラリーマンです。ベストスコアは73( HC10)。「シングル」の称号まであと一歩のところで、長年足踏みしています。
「その1打は、ギアで縮まる」を信念に、これまで試打してきたクラブは数知れず。給料のほとんどは最新ギアに消えていきます。
このブログは、20年間こだわり続けた「ギア選び」の記録です。

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