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東北高校ゴルフ部の強さの秘密は?実績や費用、寮生活を解説

東北高校ゴルフ部の強さの秘密は Column

こんにちは!ゴルフの魅力に取り憑かれ、週末はコースか練習場にいる「19番ホール研究所」のthe19thです。

さて、高校ゴルフ界でその名を知らない人はいないであろう、宮城の強豪・東北高等学校。「東北高校のゴルフ部って、なんであんなに強いんだろう?」と気になって検索された方も多いのではないでしょうか。宮里藍さんをはじめ、数多くの有名プロを輩出し続けるその背景には、一体どんな秘密があるのでしょう。

現在の主要メンバーや監督の指導方針、恵まれた練習環境はもちろん、県外から入学する選手を支える寮生活や、親御さんなら特に気になる学費や特待生制度の実態。さらには、検索すると時々見かける「いじめ」や「不祥事」といった少し心配になるキーワードの真相まで、この記事ではあなたが知りたい情報をギュッと詰め込みました。

この記事を読めば、東北高校ゴルフ部の「過去の栄光」と「現在の強さ」、そして未来のスターたちがどんな環境で腕を磨いているのか、そのリアルな姿がきっと見えてくるはずです。

  • 東北高校ゴルフ部の歴史と強さの背景
  • 最新メンバーや監督、充実した練習環境
  • スポーツコースの学費や寮生活の実態
  • ネットの噂(いじめ等)の真相とリアルな評判
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なぜ強い?東北高校ゴルフ部の伝統と実績

まずは、東北高校ゴルフ部がなぜ「常勝軍団」と呼ばれるのか、その強さの根幹に迫っていきたいと思います。単に才能ある選手が集まっているというだけでは説明がつかない、そこには長年にわたって受け継がれる確かな伝統と、選手をトップレベルへと引き上げるための圧倒的な育成環境が存在していました。

宮里藍など多くの有名プロを輩出

東北高校ゴルフ部の名を全国、いや世界に轟かせた最大の功労者は、間違いなく宮里藍プロでしょう。彼女の存在は、単なる一人のスター選手の登場にとどまらず、日本の高校ゴルフ界全体における「パラダイムシフト」を引き起こしたと言っても過言ではありません。

当時、沖縄出身のトップジュニアだった彼女が、兄の優作プロが在籍していた東北福祉大学との縁から、雪国である仙台の東北高校を選んだというニュースは大きな衝撃でした。これは、気候的なハンデをも乗り越えさせるだけの卓越した指導体制と育成環境が仙台にある、ということを全国に証明した瞬間でした。

宮里プロは在学中に全国高校選手権を2連覇し、3年時には主将としてチームを団体優勝に導くなど、圧倒的な実力を見せつけます。この輝かしい実績が、「東北高校に行けば、世界レベルのプロゴルファーになれる」という強烈なブランドイメージを確立させたのです。

そして、この「宮里藍効果」がもたらした最大の財産こそが、「憧れの連鎖」です。有村智恵プロや原江里菜プロといった後のトッププロたちが、「藍先輩のようになりたい」と、それぞれの地元を離れて仙台の地に集結しました。一人のスター選手が次のスター選手を呼び、その選手がまた次の世代の憧れの対象となる。この好循環(Virtuous Cycle)が、東北高校の尽きることのない強さの源泉となっているのです。

主な卒業生プロゴルファーの系譜

卒業年 選手名 出身地 特記事項・在学中の役割
2004 宮里 藍 沖縄県 元世界ランク1位。全ての始まりとなったレジェンド。主将として団体優勝。
2006 有村 智恵 熊本県 宮里プロに憧れ入学。国内メジャーを制し、米ツアーにも参戦。
2006 原 江里菜 愛知県 同じく宮里プロを追い入学。2004年には個人優勝を飾る。
2007 菊地 絵理香 北海道 3年時に主将を務めたリーダーシップの持ち主。国内ツアー複数回優勝。
2008 木戸 愛 神奈川県 団体戦連覇に大きく貢献した実力者。
2009 大江 香織 山形県 黄金世代後のチームを主力として牽引。国内ツアー3勝。

※上記は活躍したプロゴルファーのほんの一部です。

このリストから改めて読み取れるのは、出身地の多様性です。これは、東北高校が単なる東北地区の代表校ではなく、全国のトップジュニアにとっての「甲子園」のような存在であることを示しています。先輩が後輩の面倒を見ながら技術と精神を伝承していく強固なメンターシップ文化は、今もなおこの部の根幹を成す組織文化として息づいているのです。

2024年主要メンバーと最新の大会実績

「宮里藍プロがいた頃はすごかったけど、今の実力はどうなの?」という疑問を持つ方もいるかもしれませんね。結論から言うと、その強さと伝統は2024年現在もしっかりと受け継がれています。

その実力を如実に示したのが、全国大会の予選となる「2024年度 東北高等学校ゴルフ選手権大会」です。この大会で、東北高校は他を圧倒する成績を収め、男女ともに見事アベック優勝を飾りました。

男子:黒金選手の逆転劇と国際色

男子の部で優勝したのは、3年生の黒金 翼選手です。初日を75と少し出遅れながらも、プレッシャーのかかる最終日に3アンダーにあたる「69」を叩き出すという圧巻のプレーで逆転優勝を飾りました。この土壇場での勝負強さは、全国の舞台でも通用する大きな武器になりそうです。さらに注目すべきは、4位に入賞した台湾からの留学生、譚 傑升(タン・ジェシェン)選手。彼の存在は、チーム内に良い意味での緊張感と国際的な競争環境をもたらしていることでしょう。

女子:1年生女王の誕生と圧倒的な選手層

女子の部では、さらに衝撃的なニュースがありました。なんと優勝したのは1年生の半澤 かんな選手。初日71、2日目72と、2日間を通じてオーバーパーを打たないという驚異的な安定感を見せつけての勝利です。スーパールーキーの登場は、チームの未来を明るく照らしていますね。また、2位にはバンコク日本人学校出身の三橋 愛里選手が入るなど、女子も国際色が豊かです。特筆すべきは、全国大会への出場権が与えられる上位8名のうち、実に7名を東北高校の選手が占めたこと。これは、東北地区内では他校を寄せ付けない、圧倒的な選手層の厚さを物語っています。

全国の壁:現在の立ち位置と課題

一方で、東北地区を制して臨んだ全国大会(通称:緑の甲子園)では、まだ課題も残ります。例えば、女子個人で活躍した半澤選手も、全国のトップ選手とは約15打ほどの差がありました。これは、東北高校が「全国大会の常連校」であることは間違いないものの、「全国制覇」という目標を達成するためには、チーム全体としてもう一段階レベルアップする必要があることを示唆しています。特に、コンスタントにアンダーパーを出すスコアメイク能力の向上が、今後の大きな鍵となりそうです。

充実した練習環境と専用バスでの移動

「仙台って冬は雪がすごいのに、どうやって練習しているの?」これは、東北高校ゴルフ部について調べる多くの人が抱く素朴な疑問だと思います。私も最初はそう思っていました。しかし、その実態は、気候的なハンデをものともしない、むしろそれを強みに変えるほどの驚くべき育成インフラが整備されていたのです。

最大の強みは「キャンパス内に完結する練習施設」

多くの高校ゴルフ部が、練習のために片道1時間以上かけて外部のゴルフ場や練習場に通っているのが現実です。この移動時間は、選手たちの学習時間や休息時間を確実に削っていきます。しかし、東北高校はこの問題を根本から解決しています。

なんと、学校の泉キャンパスの敷地内に、ゴルフ部専用の練習施設を完備しているのです。

  • アプローチ練習場:実戦さながらの芝の上から、様々な状況を想定したアプローチ練習が可能。
  • バンカー練習場:砂質やアゴの高さが異なるバンカーからの脱出スキルを徹底的に磨ける。
  • パッティンググリーン:広大で質の高いグリーンで、スコアメイクの生命線となるパットの精度を高める。

ゴルフスコアの約6割は100ヤード以内のショートゲームで決まると言われています。そのショートゲームを、授業の前後やちょっとした空き時間に、移動時間ゼロでいつでも反復練習できる環境。これがどれほど大きなアドバンテージか、想像に難くないでしょう。感覚が非常に重要なゴルフにおいて、毎日クラブを握り、ボールを打てる環境は何物にも代えがたい財産です。

専用バスによる万全のロジスティクス

もちろん、ドライバーやロングアイアンを使った本格的な打ち込み練習も必要です。そのために提携しているのが、200ヤードのドライビングレンジを持つ「宮城ゴルフガーデン」です。そしてここでも、東北高校は他校を圧倒するサポート体制を整えています。なんと、部員を練習場まで送迎するためのゴルフ部専用バスを保有しているのです。これにより、保護者が送迎する負担は一切なく、選手たちは安全かつ効率的に移動し、練習に集中することができます。この移動時間も、チームメイトとの貴重なコミュニケーションの時間になっているのかもしれませんね。

指導を担う奥山知宏監督の経歴

これだけの才能ある選手たちと、日本トップクラスの練習環境を最大限に活かすためには、優れた指導者の存在が不可欠です。現在、その重責を担っているのが、奥山知宏監督です。

奥山監督の経歴で最も注目すべき点は、彼自身が東北高校ゴルフ部のOBであるということです。そして高校卒業後は、数多くのプロゴルファーを輩出しているゴルフの名門・東北福祉大学でプレーを続けてきました。つまり、選手たちが今まさに歩んでいる道、そして目指している道を、誰よりも深く理解している指導者なのです。

選手に寄り添う現代的なコーチング

OBである監督の存在は、選手たちにとって計り知れない安心感をもたらします。練習の悩みはもちろん、寮生活の不安、そして卒業後の進路相談まで、同じ経験をしてきた先輩として、的確で温かいアドバイスを送ることができるでしょう。特に、東北福祉大学との強固なパイプは、大学進学を考える選手にとって非常に心強い存在のはずです。

指導スタイルも、単に技術を教え込むだけの一方的なものではないようです。彼の指導の核にあるのは、メンタル面のサポートと、実戦を想定したシチュエーション練習。ゴルフは技術以上に精神力が試されるスポーツです。プレッシャーのかかる試合の最終盤で、いかに自分の実力を発揮できるか。そのための対応力を養う、現代的なコーチングを実践されています。

また、宮城県ゴルフ連盟など、外部の組織とも密接に連携しており、学校という枠を超えて地域全体で選手をバックアップする体制が構築されています。奥山監督は、東北高校ゴルフ部の輝かしい伝統を受け継ぎながら、新たな時代に対応したチーム作りを進める、まさに理想的な指導者と言えるかもしれません。

台湾やタイからの留学生も活躍中

近年の東北高校ゴルフ部を語る上で欠かせないのが、その「グローバル化」です。先ほどの大会実績のセクションでも触れましたが、現在のチームには台湾やタイといった海外からの留学生が在籍し、主力選手として目覚ましい活躍を見せています。

男子の部で上位入賞した台湾出身の譚傑升(タン・ジェシェン)選手や、女子の部で準優勝したバンコク日本人学校出身の三橋愛里選手の存在は、チームの多様性を象徴しています。これは、東北高校ゴルフ部のブランドと育成システムが、国内だけでなくアジア全域のトップジュニアにとっても魅力的な選択肢として認知されていることの証です。

なぜ海外から東北高校が選ばれるのか?

その理由はいくつか考えられます。

  1. 圧倒的な実績:宮里藍プロをはじめ、世界で活躍する多くの卒業生の存在が、何よりの広告塔となっています。
  2. 充実した環境:専用練習場や寮といった、ゴルフに100%集中できる環境は、海外のジュニア選手にとっても魅力的です。
  3. 日本文化への関心:規律やチームワークを重んじる日本の部活動文化の中で、ゴルフだけでなく人間的にも成長したいと考える選手も多いでしょう。

こうした留学生の存在は、チーム内に非常にポジティブな効果をもたらしているはずです。異なる文化や価値観を持つ選手たちと日々切磋琢磨することで、日本人選手たちは視野を広げ、国際感覚を養うことができます。将来、海外ツアーで戦うことを夢見る選手にとって、高校時代から多様なバックグラウンドを持つライバルとプレーできる経験は、ゴルフの技術以上に貴重な財産となるに違いありません。東北高校は、もはや単なる日本の強豪校ではなく、アジアのトップジュニアが集う「国際育成拠点」へと進化を遂げているのかもしれませんね。

東北高校ゴルフ部への入学とリアルな生活

ここからは視点を変えて、もし自分自身や自分の子どもが東北高校ゴルフ部への入学を検討する場合、どのような学校生活が待っているのか、より具体的でリアルな情報に焦点を当てていきたいと思います。学習との両立、寮での暮らし、そして避けては通れないお金の話まで、詳しく掘り下げていきましょう。

スポーツコースの授業内容と卒業後の進路

東北高校ゴルフ部の部員の多くは、その名の通りアスリート育成に特化した「スポーツコース」に在籍します。このコースの最大の目的は、生徒が学業と高いレベルの競技活動を両立させ、それぞれの分野で最大限のパフォーマンスを発揮できるようサポートすることです。

カリキュラムは、日々の厳しい練習や週末の遠征などを考慮して、柔軟に組まれています。一般教科の学習はもちろんのこと、スポーツ科学、トレーニング理論、栄養学、メンタルコントロールといった、アスリートとして成功するために不可欠な専門知識を学ぶ機会も豊富に用意されているのが大きな特徴です。机上の学問だけでなく、競技力向上に直結する知識を体系的に学べるのは、非常に大きなメリットと言えるでしょう。

また、クラスには野球部(甲子園の常連ですね!)、バレーボール部、フィギュアスケート部など、様々な競技で全国トップレベルを目指す仲間たちが集っています。競技の垣根を越えて互いの努力を認め合い、刺激し合える環境は、多感な高校時代において人間的な成長を大きく促してくれるはずです。

多様なキャリアパスが拓ける進路指導

卒業後の進路も、一人ひとりの目標に合わせて多様な選択肢が用意されています。

  • プロ転向:在学中に目覚ましい実績を上げ、卒業後すぐにプロの世界へ挑戦する道。
  • 大学進学(スポーツ推薦):ゴルフの実績を活かし、関東や関西の強豪大学、そして最も関係の深い東北福祉大学へ進学する道。大学ゴルフ界でさらに4年間実力を磨き、心身ともに成熟してからプロを目指す選手も非常に多いです。
  • 大学進学(一般):ゴルフで培った集中力や探求心を活かし、全く異なる分野の学問を究める道。

重要なのは、プロゴルファーになるという道一本に絞るのではなく、ゴルフを通じて得た経験を元に、多様なキャリアパスを描けるようサポートする体制が整っている点です。この手厚い進路指導も、全国から才能が集まる理由の一つと言えそうです。

全国から集う選手の寮生活とサポート

北は北海道、南は沖縄、そして海外からと、部員のほとんどが親元を離れて仙台での生活を送ることになります。そのため、彼らの生活の基盤となる「寮」の存在は、ゴルフの練習環境と同じくらい、あるいはそれ以上に重要です。

東北高校では、学校直営の寮ではなく、学生寮運営のプロフェッショナルである共立メンテナンスが管理する「学生会館ドーミー」と提携しています。これは非常に現代的で合理的なアプローチだと感じます。

寮生活では、ゴルフの腕を磨くだけでなく、一人の人間として自立するために必要な多くのことを学びます。掃除、洗濯といった身の回りのことを自分で行うのはもちろん、異なる環境で育った仲間との共同生活を通じて、コミュニケーション能力や協調性、他者を思いやる心が育まれます。

安心・安全な寮生活を支える「ドーミー」の特長

  • 栄養満点の食事:寮長・寮母さんが手作りで提供する、栄養バランスが考慮された朝夕2食付き。成長期のアスリートの身体作りを食生活から強力にサポートします。
  • プライベート空間の確保:個室が基本のため、共同生活の中でも一人の時間を大切にし、勉強やリラックスに集中できます。
  • 万全のセキュリティ:寮長・寮母が常駐しているほか、オートロックや防犯カメラも完備。保護者の方も安心して子どもを預けることができます。
  • 学習サポート:競技だけでなく、学生としての本分である学習面でのサポート体制も整っています。

時にはホームシックになったり、仲間と意見がぶつかったりすることもあるでしょう。しかし、そうした経験も含めて、同じ目標に向かって努力する仲間たちと過ごす3年間は、何物にも代えがたい一生の財産になるはずです。東北高校の強さの秘密は、この寮生活で育まれる強固な絆にもあるのかもしれません。

気になる学費と特待生制度について

進学を具体的に考える上で、最も現実的な問題となるのが経済的な負担、つまり「お金」の話です。特にゴルフは他のスポーツに比べて用具やプレー代など、何かと費用がかかるイメージが強いですよね。私立高校である東北高校の学費や活動費は、一体どのくらいかかるのでしょうか。

まず、学校に納める基本的な学費について、公式サイトで公開されている情報を基に見てみましょう。

学費の概算(あくまで目安です)

  • 入学金:約180,000円
  • 月額学納金:約46,000円
    • 授業料:34,000円
    • 教育充実費:5,000円
    • 施設設備費:7,000円

ただし、授業料については、国の「高等学校等就学支援金制度」の対象となるため、ご家庭の所得に応じて負担額が大きく軽減される場合があります。(出典:文部科学省「高等学校等就学支援金制度」)

もちろん、これ以外にも様々な費用が必要になります。

  • 部活動費:ユニフォーム代、クラブやボールなどの用具代、遠征費、合宿費、ラウンドフィーなど。
  • 寮費:提携している「ドーミー」の寮費。一般的に食事込みで月額数万円〜10万円程度が相場とされていますが、提携寮によって異なります。
  • その他:制服代、教科書代、個人的なお小遣いなど。

夢を後押しする「特待生制度」

こうして見ると、やはりある程度の経済的な準備が必要なのは事実です。しかし、才能と情熱のあるジュニアゴルファーの夢を経済的な理由だけで諦めさせないための制度も、もちろん用意されています。それが「特待生制度」です。

中学校でのゴルフの競技実績(例えば、全国大会での上位入賞など)が優秀であると認められた場合、推薦入試などを通じて特待生として入学できる可能性があります。特待の内容はA、B、Cといったランクによって異なりますが、入学金や授業料の全額または一部が免除されるなど、経済的な負担を大幅に軽減することができます。

【必ずご確認ください】
学費や特待生制度に関する情報は年度によって変更される可能性があります。ここに記載されているのはあくまで一般的な目安です。正確な金額や制度の詳細については、必ず東北高等学校の公式サイトで最新の募集要項を確認するか、学校説明会などで直接問い合わせるようにしてください。

検索で見かけるいじめや不祥事の真相

これから入学を検討している方やその保護者の方がインターネットで「東北高校 ゴルフ部」と検索した際に、「いじめ」や「不祥事」といった、少しドキッとするような関連キーワードが表示されることがあります。大切な3年間を過ごす場所を選ぶ上で、こうしたネガティブな情報は非常に気になりますし、不安に感じるのも当然だと思います。

そこで、この点について私も詳しく調べてみました。その結果、これらの検索意図の背景には、ある種の「情報の混同」が存在する可能性が極めて高いという結論に至りました。

具体的には、過去に宮城県内の別のスポーツ強豪校(仙台育英学園)のサッカー部で報じられた事案などと、情報が混同されてしまっているケースが多いようです。同じ「宮城県」「スポーツ強豪校」という共通点から、誤った情報やイメージが一人歩きしてしまっている状況が考えられます。

事実に基づいた判断を

提供されたデータベースや公開されている信頼性の高い情報を丹念に調査した限りでは、東北高校ゴルフ部内で、深刻ないじめや不祥事が常態化しているという事実は確認できませんでした。

もちろん、全国からトップを目指す選手たちが集まる厳しい競争環境ですから、選手同士の些細なぶつかり合いなどが全くないとは言い切れません。しかし、それはどの部活動にも起こりうることです。むしろ、卒業生である菊地絵理香プロが「1年生の頃はただ練習するだけだったけど、3年生で主将を任されて、チームをまとめることの難しさや責任感を学んで大きく成長できた」といった趣旨のインタビューで語っているように、厳しい中にも個人の成長を促し、人間性を育む寛容な土壌があることがうかがえます。

宮里藍プロの時代から受け継がれる「明るく、前向きに、世界を目指す」というポジティブなチームカラーが、部の健全な雰囲気を作り出しているのではないでしょうか。ネット上の断片的な情報や噂に惑わされず、学校説明会などで実際に先生や生徒の雰囲気に触れてみることが、最も確かな判断材料になるはずです。

雪国のハンデを克服する冬の練習法

この記事で何度か触れてきた「雪国」というキーワード。12月から2月にかけて、ゴルフコースが雪に閉ざされてしまう東北地方の冬は、屋外競技であるゴルフにとって大きなハンディキャップであることは間違いありません。では、東北高校の選手たちはこの長いオフシーズンをどのように過ごし、ライバルたちとの差を埋め、あるいは広げているのでしょうか。

その答えは、ハンデを逆手に取った、非常に戦略的で科学的なトレーニングプログラムにありました。彼らはこの期間を、単なる「我慢の時期」ではなく、「シーズン中の課題を克服し、次なる飛躍のために心身を根本から作り上げるための重要な準備期間」と位置づけているのです。

データと向き合う科学的アプローチ

屋外でボールが打てない代わりに、選手たちはインドア施設で徹底的に自分のゴルフと向き合います。校内には弾道測定器を備えたゴルフシミュレーターが2台も導入されており、これが冬の練習の核となります。

  • スイング分析:ハイスピードカメラで撮影された自分のスイングを客観的にチェック。ヘッドスピード、ボール初速、ミート率、スピン量といったあらゆるデータが数値化されるため、感覚だけに頼らない、根拠に基づいたスイング改造に取り組むことができます。
  • 課題克服:シーズン中に見つかった「ドライバーが右に曲がる」「アイアンの飛距離が安定しない」といった具体的な課題に対し、データを元に原因を究明し、集中的に修正ドリルを行います。

シーズンを戦い抜く身体作り

ゴルフは技術だけでなく、1年間を通じて高いパフォーマンスを維持するためのフィジカルも極めて重要です。冬の期間は、このフィジカルを徹底的に強化する絶好の機会となります。キャンパス内に完備されたトレーニングジムを利用し、専門のトレーナーの指導のもと、週に4回もの室内トレーニングが実施されます。

  • 体幹トレーニング
  • 下半身の筋力強化
  • 柔軟性と可動域を高めるストレッチ

これらのトレーニングは、飛距離アップに直結するだけでなく、怪我をしにくい丈夫な身体を作る上でも欠かせません。この地道な身体作りが、シーズン終盤での粘り強さや集中力の維持に繋がっていくのです。

このように、オンシーズン(4月~11月)は実戦とコースマネジメント、オフシーズン(12月~2月)はスイングの土台作りとフィジカル強化、という明確な期分け(ピリオダイゼーション)を行うことで、年間を通じて効率的かつ効果的に選手を成長させるシステムが確立されています。雪国のハンデは、彼らにとってはもはや強みの一つと言えるでしょう。

まとめ:東北高校ゴルフ部が選ばれる理由

さて、ここまで東北高校ゴルフ部の強さの秘密から、リアルな学校生活まで、様々な角度から深掘りしてきました。宮里藍プロが作り上げた輝かしい歴史、そして今なおその伝統を受け継ぎ、新たな歴史を刻もうとしている現役選手たちの姿が見えてきたのではないでしょうか。

改めて、東北高校ゴルフ部がなぜこれほどまでに多くのトップジュニアから選ばれ続けるのか、その理由をまとめてみたいと思います。

  1. 揺るぎない「ブランド力」と「伝統」
    「ここに来ればプロになれる」という、数多くの偉大な卒業生たちが築き上げてきた実績。そして先輩から後輩へと受け継がれる勝利の文化とメンターシップは、何物にも代えがたい魅力です。
  2. ゴルフに120%没頭できる「究極の環境」
    キャンパス内の専用練習場、専用バス、そして食事や生活面までサポートしてくれる寮。アスリートが成長するために必要な「練習・栄養・休養」の全てが、非常に高いレベルで満たされています。
  3. 多様性の中で育まれる「人間力」
    全国各地、さらには海外から集まった仲間たちとの共同生活。厳しい競争の中でお互いを認め合い、高め合う3年間は、ゴルフの技術だけでなく、社会で生き抜くためのコミュニケーション能力や自立心といった「人間としての芯」を育ててくれます。

もちろん、その環境は決して楽なものではありません。親元を離れる寂しさや、厳しい練習、熾烈なレギュラー争いなど、乗り越えなければならない壁はたくさんあるでしょう。しかし、それらの困難を乗り越えた先に、技術的にも人間的にも大きく成長した自分の姿があるはずです。

この記事が、これから進路を考える中学生ゴルファーの皆さんや、その活躍を応援する保護者の方々にとって、東北高校ゴルフ部という素晴らしいチームへの理解を深める一助となれば、私にとってこれ以上の喜びはありません。

 

the19th

40代、ゴルフ歴20年の「ギアオタク」サラリーマンです。ベストスコアは73( HC10)。「シングル」の称号まであと一歩のところで、長年足踏みしています。
「その1打は、ギアで縮まる」を信念に、これまで試打してきたクラブは数知れず。給料のほとんどは最新ギアに消えていきます。
このブログは、20年間こだわり続けた「ギア選び」の記録です。

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