飛んで曲がらない!テーラーメイドQi35アイアンの全貌

qi35 アイアン Taylormade

テーラーメイドのQiシリーズは、アマチュアゴルファーが求める「やさしさ」と「飛距離」を高次元で両立したモデルとして、常に注目を集めている。特に、最新モデルとされるQi35アイアンやその軽量派生モデルであるQi MAX LITEアイアンは、前作Qiアイアンから引き継いだ設計思想をさらに進化させ、高い直進性を実現している点が特徴だ。このアイアンについて検索しているあなたは、おそらく「本当に曲がらないのか」「自分に合うモデルはどれか」「人気のP790と比べてどうなのか」といった疑問を抱いているのではないだろうか。

このアイアンは、番手別重心設計やストロングロフト設計といった技術的な仕組みにより、ミスへの寛容性を極限まで高めている。一方で、飛び系アイアンならではの打感や、モデル選択の際に検討すべき注意点も存在する。

この記事では、テーラーメイドが追求した最新テクノロジーを深掘りしつつ、Qi35アイアンの性能や、軽量モデルQi MAX LITEアイアンのメリット、さらには競合製品との性能差まで、多角的に分析していく。この記事を読むことで、あなたのクラブ選びにおける迷いを解消し、最適な一本を見つけるための明確な指針を得ることができるだろう。

この記事を読むことで「qi35 アイアン」と検索した読者が具体的に何について理解を深められるか

  • Qiアイアンの基本コンセプトである「飛んで曲がらない」技術的な根拠
  • ヘッドのサイズや番手別重心設計による寛容性の具体的な仕組み
  • 軽量モデルQi MAX LITEアイアンの特徴と、最適なターゲットゴルファー
  • 人気のP790アイアンや競合他社製品との性能面における違いと選び方の注意点

テーラーメイドQi35アイアンの技術的な進化と基本性能

qi35 アイアン
  • Qiアイアンから引き継いだ設計思想
  • 寛容性を高めるヘッドのサイズや形状
  • 直進性を高める番手別重心設計の仕組み
  • 驚きの飛距離性能とストロングロフトの秘密
  • 打感の柔らかさと打音に関する評価

Qiアイアンから引き継いだ設計思想

現在のテーラーメイドのアイアンにおける設計思想は、一貫して「寛容性」と「飛距離」の両立にある。前作Qiアイアンは、2022年発売のステルスアイアンの後継モデルとして登場し、「飛んで曲がらない」というコンセプトを掲げた飛び系中空モデルだ。この設計は、最新のQi35シリーズにも引き継がれていると考えられる。Qiという名称自体、前作のQi10シリーズが「Quest(探求)」と「Inertia(慣性)」を組み合わせた造語であることからも分かる通り、高い慣性モーメントによるミスへの強さを追求している。

一方、Qi35シリーズでは、さらなる進化として「3」にFORM(形状/デザイン)、FUNCTION(機能/テクノロジー)、FIT(適合/フィッティング)の3つの要素を込めている。これは、単に飛ばしやすさだけでなく、構えやすさや、フィッティングを通じたゴルファーへの適合性の充実も目指していることを示唆している。

前作ステルスアイアンは、キャップバックデザインにより中空の飛びとキャビティの寛容性を両立させたが、Qiアイアンは、そのステルスの元々の性能をさらに磨き上げ、直進性をより高めたモデルである。この設計の継続は、ハイハンディキャップ層や、とにかく曲げずにスコアを作りたいゴルファーにとって、大きな恩恵をもたらす考えられる。

寛容性を高めるヘッドのサイズや形状

qi35 アイアン

Qiアイアンは、その寛容性を実現するために、ヘッドのサイズと形状に工夫が凝らされている。ブレードは厚めに設計され、全体的に丸みを帯びた形状だ。また、グースが利き、フェース長も十分にあり、トップラインも厚めである。このような見た目は、ダンロップの最新モデルであるゼクシオ13アイアンを構えたときの景色に似ているという評価もある。

大きな顔を持つヘッドは、アドレスした際にフェース面がしっかり見えるため、球を簡単にとらえて飛ばせそうなイメージをプレーヤーに与える。加えて、ソール幅も厚く作られているため、わずかなミスヒットでもヘッドが地面で滑ってくれるカバー力が期待できる。これは、特にダフリのミスに悩むアマチュアゴルファーにとって、大きな安心材料となるだろう。

さらに、前作ステルスアイアンに比べてフェースのサイズを大きくすることでスイートエリアが拡大され、ミスヒット時の飛距離の変化や打感の変化が少ない構造になっている。このように、ヘッドを大型化しつつ、オートマチックに飛ばせるように設計されている点が、本モデルの寛容性の根幹にある。

直進性を高める番手別重心設計の仕組み

Qiアイアンが追求する「飛んで曲がらない」性能の鍵となるのが、「FLTD CGデザイン(フライテッドCGデザイン)」と呼ばれる番手別重心設計の仕組みだ。この技術は、P790アイアンやP770アイアンといったテーラーメイドの別モデルでも採用されているものだ。

この設計の目的は、番手ごとにアイアンに求められる役割を果たさせることにある。具体的には、ロフトが立った難しいロングアイアン(4番、5番など)では、重心(CG)を戦略的に低く、深く配置することで、球のつかまりと高い打ち出し角を実現している。一方で、コントロール性が求められるショートアイアンでは、重心を徐々に高く設定し、スピンの安定性と操作性の向上を図る。

このような番手ごとの最適化は、「右へのミスを防ぎ、飛んで曲がらない」という全体のテーマに沿って行われており、ロングアイアンのつかまりが前作ステルスよりも良くなったという意見もある。この緻密な重心設計によって、ゴルファーはどの番手を持っても、意図しない大きな曲がりを心配することなく、高い直進性を持ったボールを打ち出すことが可能となるのである。

驚きの飛距離性能とストロングロフトの秘密

qi35 アイアン

Qiアイアンは、その飛距離性能の高さが特筆される点である。この驚異的な飛距離は、主にストロングロフト設計と、フェース技術の組み合わせによって実現されている。Qiアイアンの7番アイアンのロフト角は28度であり、これは従来のアイアンセットと比べるとかなり立っている「飛び系」に分類される。

通常、ロフト角が立つと球が上がりにくくなるというデメリットがあるが、Qiアイアンでは、前述した番手別重心設計や、超低重心化技術によって、この問題を克服している。特に、フェース全体が高初速エリアとなるようにAI設計されており、芯を外した際の飛距離のブレが出にくい。さらに、貫通型スピードポケットやキャップバックデザインといった、テーラーメイド独自のテクノロジーが、ボール初速のアップとスイートエリアの拡大に貢献している。

この結果、Qiアイアンは、試打データにおいて7番で総飛距離が180ヤードに達するなど、その触れ込みに偽りはない性能を発揮している。ただし、ロフトが立っている分、スピンが減ってランが増える傾向にあるため、グリーン上で球を止めるためには、より高い弾道を打てるシャフトに変更するなどの調整が必要になる可能性もある。この飛距離性能と直進性の高さを活かせば、「100切り」を目指すゴルファーやアベレージゴルファーにとって、スコアメイクの大きな武器となるのは間違いない。

打感の柔らかさと打音に関する評価

飛び系アイアンを選ぶ際に、多くのゴルファーが気になるのが、打感や打音のフィーリングである。Qiアイアンは中空構造を採用しているが、この構造は内部にウレタンなどの充填材(SPEEDFORM AIRなど)を入れることで、打感を追求できるメリットがある。

Qiアイアンの打感については、試打者から「柔らかいと硬いの中間」という表現がなされている。フェース全体でボールを受け止めて弾き飛ばすようなフィーリングがあり、ミスヒットしても打感が変わりにくいという評価もある。しかし、同じ飛び系で競合となるタイトリスト T350アイアンやゼクシオ13アイアンの方が、インパクトが手に伝わる感覚が強かったという意見もあることから、従来の軟鉄鍛造アイアンのようなソフトさを期待すると、若干物足りなさを感じる可能性もある。

一方、打音については、Qi35ドライバーがカーボンの打感でありながら心地よい打音を実現しているという評価もあり、アイアンも同様に「振動減衰システム」の採用により、心地よい打感と打音に工夫が凝らされている。前述の通り、中空モデルでは軽量ウレタン素材が充填されることで、フェースの弾きの強さとソフトな打感の両立を図っているため、飛距離性能を犠牲にすることなく、プレーヤーが求めるフィーリングに近づける努力がされていると言えるだろう。

Qi35アイアンのモデル選択と競合製品との比較

qi35 アイアン
  • ターゲット層はどこかQi35アイアンの特徴
  • 軽量モデルQi MAX LITEアイアンのメリット
  • 人気のP790など中上級者向けモデルとの性能差
  • 競合他社アイアンとの性能面における比較
  • Qi35アイアンの性能を最大限に引き出すための注意点
  • テーラーメイドQi35アイアンに関するまとめ

ターゲット層はどこかQi35アイアンの特徴

qi35 アイアン

現在のゴルフ市場において、Qiアイアンのような飛び系中空モデルは、幅広いゴルファーに支持されている。Qiアイアンの最も明確なターゲット層は、「100切り」を目指す人や、アベレージスコアが100前後のゴルファーであると考えられる。

このモデルは「飛んで曲がらない」というコンセプトのもと、高い直進性とミスへの寛容性を追求している。特に、アイアンショットに自信がない初中級者でも安心して構えられる大型のフェースや、強めのグースネック、そしてオフセンターヒット時の飛距離ロスや曲がりが小さい設計がその特徴である。

このように、クラブがオートマチックにボールを飛ばし、ミスをカバーしてくれる性能は、ゴルフを始めたばかりの人や、安定したスコアメイクを求める人にとって、最適な選択肢となる。逆に言えば、ツアープロのように細かな球筋のコントロールや、意図的な曲げを多用する上級者には、クラブの持つやさしさによってインテンショナルショットがかき消されてしまう可能性があるため、ややオーバースペックとなるかもしれない。

軽量モデルQi MAX LITEアイアンのメリット

Qi35シリーズと同時に発表されたQi MAX LITEアイアンは、Qiアイアンの優れた性能をベースとしながら、特定のゴルファー層に特化した軽量モデルである。このモデルは、ドライバーのQi35 MAX LITEモデルと同様に、クラブ全体を軽量に仕上げている点が最大のメリットだ。

この軽量設計は、パワーに自信がない方、ヘッドスピードが速くないシニアや女性ゴルファーにとって非常に大きな恩恵をもたらす。クラブが軽くなることで、楽に振り抜くことができ、ヘッドスピードの向上や、ミート率の安定につながる。また、Qi MAX LITEアイアンの7番ロフト角は26.5度と、Qiアイアン(28度)よりもさらに立っているストロングロフト設計である。

Qi MAX LITEアイアンは、Qiアイアンのデザインを踏襲し、ヘッドの大きさや形状はよく似ており、オートマチックでやさしいアイアンという評価を受けている。軽量化により、楽に振れてヘッドの安定性によって飛距離を伸ばせる設計になっていると考えられる。つまり、Qiアイアンの寛容性を享受しつつ、体力的な負荷を減らしたいゴルファーにとって、この軽量モデルQi MAX LITEアイアンは、理想的な選択肢となるだろう。

Qi MAX LITEアイアンのスペックをQiアイアンと比較するため、表形式で示す。

モデル名7番ロフト角(度)7番長さ(インチ)7番重量(SR)対象ゴルファー
Qi MAX LITE26.537.25約352g軽量シャフトを求めるシニアや女性、HSが遅いゴルファー
Qi アイアン28.0飛距離と直進性を求める初中級者

人気のP790など中上級者向けモデルとの性能差

qi35 アイアン

テーラーメイドのアイアンラインナップにおいて、Qiアイアンが「飛び系・寛容性重視」であるのに対し、P790アイアンは「中上級者向け・飛距離と操作性のバランス」に位置づけられる。

P790アイアンは、すっきりとしたシルエットの中空モデルでありながら、Qiアイアンよりもヘッドサイズが小さく、ソールも厚すぎないため、シャープな見た目と操作性を求めるゴルファーに人気がある。P790アイアンの7番ロフト角は30.5度であり、Qiアイアンの28度と比べると、ロフトが寝ており、球の高さやスピン性能を重視していることがわかる。

一方で、P790アイアンもQiアイアンと同じく番手別重心設計(FLTD CGデザイン)を採用しているが、P790はロングアイアンで球が上がりやすく、ミドル番手で直進性が高いという設計になっている。また、P790は軟鉄鍛造ボディで中空部に樹脂が充填されており、ソフトな打感が特徴だ。

したがって、オートマチックな直進性と最大限の飛距離を求めるならばQiアイアンが適している。一方、飛距離も欲しいが、より洗練された見た目と、ある程度の操作性を維持したい中上級者は、P790アイアンを選ぶ方が満足度は高くなるだろう。P790アイアンは、Qiアイアンと比べると、ヘッドの操作がしやすい分、上手くなっても長く使えるクラブだという意見もある。

競合他社アイアンとの性能面における比較

qi35 アイアン

Qiアイアンは、その「飛んで曲がらない」コンセプトやストロングロフト設計から、他社の飛び系アイアンやゲーム改善アイアンと比較されることが多い。競合製品との比較を通して、Qiアイアンの性能面における独自のポジションを明確にする。

例えば、キャロウェイのELYTEアイアンやPINGのG440アイアンも、Qiアイアンと同様に打ちやすさで人気ランキング上位に入っている。キャロウェイのELYTEアイアンは、AI設計フェースで安定した高初速とスピン量を実現しつつ、シャープな見た目ながらやさしい設計が特徴だ。また、PINGのG440アイアンは、高初速・高弾道設計で飛距離性能とやさしさを両立した完成度の高いモデルである。

Qiアイアンは、前述の通り、打感においてはタイトリストのT350アイアンやゼクシオ13アイアンの方が、インパクトが手に伝わる感覚が強かったという評価がある。T350アイアンは中空構造で高初速を実現しつつ、タイトリストらしい見た目の良さを持つ。ゼクシオ13アイアンは、超軽量設計と低深重心設計により、ゼクシオ史上最高の高弾道性能を実現しており、とにかくミスを減らしたいゴルファーに最適である。

これらの競合モデルと比較すると、Qiアイアンは、番手別重心設計による直進性の追求と、飛距離を伸ばすためのストロングロフト設計が際立っていると言える。キャロウェイやPINGといった外ブラの飛び系アイアンの中でも、Qiアイアンは特に「スライスしにくい安心設計」として、アイアンの精度に悩むゴルファーにおすすめされるモデルである。

Qi35アイアンの性能を最大限に引き出すための注意点

qi35 アイアン

いくらQiアイアンが高い寛容性や飛距離性能を持っているとしても、その性能を最大限に引き出すためにはいくつかの注意点が存在する。

まず、Qiアイアンはストロングロフト(7番28度)設定であるため、飛距離は出るものの、球が上がりすぎてしまったり、逆にスピン不足でグリーンに止まらないという問題が発生する可能性がある。特に、ヘッドスピードが速いゴルファーがQi MAX LITEアイアン(7番26.5度)のような超ストロングロフトの軽量モデルを使用すると、さらにスピンが減り、高さを確保できなくなる恐れがある。したがって、購入前に必ず弾道計測器で打ち出し角とスピン量を測定し、適切なロフト角やシャフトを選ぶフィッティングの重要性が非常に高い。

次に、Qiアイアンのようなオートマチックなアイアンは、操作性が求められる場面ではデメリットとなる場合がある。クラブがまっすぐ飛ばそうとする力が強いため、意図的に球を曲げたり(フックやスライス)、弾道の高さをコントロールしたりする上級者には、クラブの性能が邪魔に感じられるかもしれない。

また、打感については、前述の通り、軟鉄鍛造アイアンのような非常にソフトな打感を求める人には、硬いと柔らかいの中間的なフィーリングが物足りなく感じる可能性が考えられる。打感の好みは個人的な感覚に左右されるため、購入前に試打を行い、フィーリングを確かめておくべきである。

これらの注意点を踏まえて、ゴルファーは自身のスイング特性や求める性能に応じて、Qiアイアンが本当に最適な選択肢であるかを検討すべきだ。より専門的な知見を得たい場合は、テーラーメイドのフィッティングプログラムなどの情報を、日本公式サイトなどで確認することも有効な手段である。

テーラーメイドQi35アイアンに関するまとめ

この記事では、テーラーメイドの最新テクノロジーを搭載したQi35アイアン(QiアイアンおよびQi MAX LITEアイアン)について、その技術的な進化、性能、そして競合製品との比較を含めて詳細に分析した。

Qiアイアンは、高い寛容性と驚異的な飛距離性能を両立した「飛び系」のキャビティバックアイアンであり、特にアイアンショットに悩む初中級者にとって、スコアメイクの強力な武器となる。

以下に、本記事で解説した重要なポイントと結論を箇条書きでまとめる。

  • Qiアイアンはステルスアイアンから続く高い直進性と寛容性を追求している
  • ヘッドはブレードが厚くグースも効いた大型形状で安心感のある見た目だ
  • ソール幅が厚いためミスヒットしてもヘッドが地面を滑ってミスをカバーしやすい
  • 番手別重心設計であるFLTD CGデザインにより各番手に最適な弾道を実現する
  • ロングアイアンは低重心設計でつかまりやすく高い打ち出し角が出やすい構造だ
  • ショートアイアンは高重心設計によりスピン性能とコントロール性を高めている
  • 7番ロフト角は28度(Qi MAX LITEは26.5度)と強烈なストロングロフトである
  • ストロングロフトながら番手別重心設計により球の上がりやすさを確保している
  • 試打データでは7番で総飛距離180ヤードなど驚異的な飛距離性能が確認された
  • 打感は中空構造に充填材を入れることで柔らかさと弾き感を両立している
  • 打感は軟鉄鍛造のアイアンと比べると硬いと柔らかいの間の中間的な評価が多い
  • ターゲット層は100切りやアベレージゴルファーといった初中級者である
  • 軽量モデルQi MAX LITEアイアンはシニアや女性などパワー不足のゴルファーに最適だ
  • P790アイアンはQiアイアンより操作性に優れ中上級者に好まれる傾向にある
  • 性能を最大限に引き出すためには購入前のフィッティングが不可欠である
the19th

40代、ゴルフ歴20年の「ギアオタク」サラリーマンです。 HC10。「シングル」の称号まであと一歩のところで、長年足踏みしています。
「その1打は、ギアで縮まる」を信念に、これまで試打してきたクラブは数知れず。給料のほとんどは最新ギアに消えていきます。
このブログは、20年間こだわり続けた「ギア選び」の記録です。

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