こんにちは、the19thです。宮城県の仙台クラシックゴルフ倶楽部で開催された明治安田レディスゴルフトーナメントに、ボランティアのスコアラーとして大会3日目と最終日の2日間(7月18日・19日)参加してきました。スコアラー自体は数年前のミヤギテレビ杯以来2度目なのですが、それでもスタート前は程よい緊張感がありましたね。
この記事では、明治安田レディスのボランティア募集の流れから、スコアラーの具体的な仕事内容、応募方法、当日の持ち物や服装、支給品などの特典まで、実際に体験した私の目線でまとめました。あわせて、キャリングボードやホールマーシャルといったほかの業務との違いにも触れていきます。「自分にもスコアラーが務まるのかな?」「応募してから後悔しないかな?」という不安を、この記事で解消してもらえたら嬉しいです。
- スコアラーの具体的な仕事内容と1日のリアルな流れ
- スコアラーに求められるゴルフ知識と体力のレベル
- ボランティアの応募方法と当日の持ち物・服装
- 知識に不安がある人向けのスコアラー以外の選択肢
明治安田レディスのスコアラーとは
まずは「スコアラーってそもそも何をする人なの?」という基本から。ミヤギテレビ杯と合わせて計4日間務めてわかった仕事の中身と、応募前に知っておいてほしい「責任の重さ」について、順番にお話ししますね。
選手に帯同しスコアを記録する仕事
スコアラーは、1つの組(通常は選手3名)に朝のスタートから最終ホールのホールアウトまで帯同し、全選手の一打一打をリアルタイムで記録して速報本部へ送る係です。テレビ中継やネットのリーダーボードに表示されるスコアは、私たちスコアラーが入力した情報が元になっています。つまり、大会の「速報インフラ」の末端を担う、かなり重要なポジションなんですよね。
立ち位置は基本的にフェアウェイの内側。ギャラリーロープの外から観戦するのとはまったく違う距離感で、選手のルーティン、キャディさんとの会話、ショットの音まで、すべてが「特等席」で体感できます。私が帯同した組はU-NEXTのネット中継にも映る組だったので、画面の端にちょっとだけ映り込むという貴重な経験もできました(笑)。家族に「映ってたよ」と言われたときは、ちょっと嬉しかったですね。

また、スコアラーには無線機が渡されます。ホールインワンやイーグルが出た場合は、キャディさんに使用クラブの番手と残り距離を確認して、無線で本部に報告するのもスコアラーの役目。単に数字を数えるだけでなく、大会の記録に残る情報を扱う仕事だという自覚が必要です。数年前にミヤギテレビ杯で経験済みの私でも、スタートホールでは軽く手が震えました。それくらい「当事者」になれる仕事です。
単なる観戦係ではない責任ある業務
ここが今回一番お伝えしたいポイントなのですが、スコアラーは「タダで最前列観戦できるお得な係」ではありません。むしろ、業務中は観戦を楽しむ余裕はほとんどないと思っておいたほうがいいです。選手がショットを打つたびに、ボールがフェアウェイなのかラフなのかバンカーなのか、どこに止まったのかを確認して端末に入力する必要があるので、意識は常に「ボールの行方と入力作業」に向いています。
特に緊張したのが、競技委員の呼び出し対応です。選手から救済処置などでルーリングの要請があった場合、スコアラーが無線で本部に競技委員の派遣を連絡します。私も実際に無線を握った瞬間は、2日間で一番心拍数が上がりました。自分の連絡ひとつで競技の進行が左右されるわけですから、「間違えられない」というプレッシャーは相当なものです。これは2度目でも慣れませんね。

もちろん、責任が重い分だけやりがいも大きいです。トッププロのマネジメントを18ホールぶっ通しで間近に見られる機会なんて、普通に生きていたらまずありません。私自身、選手の「刻む勇気」と「攻める判断」の切り替えを見て、自分のゴルフ観が変わった実感があります。責任と引き換えに得られるものは、間違いなく大きい。ただし、それは「仕事をきちんと果たせること」が大前提だ、ということですね。
スコアラーの1日の流れと仕事内容
次に、私が体験した当日のスケジュールを時系列で紹介します。「朝何時に集合するの?」「ご飯は出るの?」「終わったら帰らなきゃいけないの?」といった細かい疑問は、この章でだいたい解消できるはずです。あわせて、業務の核心であるスコア入力の方法も解説しますね。
集合から解散までのスケジュール
私の場合、朝は4時40分までにグランディ・21(宮城県総合運動公園)の指定駐車場に集合でした。そこからボランティア専用の送迎バスで仙台クラシックゴルフ倶楽部へ向かいます。正直、集合時刻を最初に見たときは「え、早くない?」と思いましたが、選手のスタート前に受付・朝食・組の割り当てを済ませる必要があるので、逆算すると納得の時刻です。前日は早めに寝るのが正解ですね。なお、集合場所や時刻は大会や年によって変わる可能性があるので、参加時は必ず案内文書で確認してください。

会場に着いたら受付を済ませ、支給された朝の弁当を食べながら、どの組に帯同するかの抽選を待ちます。この「抽選待ち」の時間が、他のボランティアさんと交流できる楽しい時間でもありました。参加者は何度も大会を経験しているベテランの方が多い印象で、業務のコツや過去の大会の話を聞けるのも面白いところです。私は10番ホールスタートの組に決まり、組み合わせ案内板で選手名を確認してからスタートホールへ移動しました。

帯同した組がホールアウトしたら、端末や無線機を返却して業務は終了です。そして嬉しいのがここから。業務が終わったあとは、好きなだけ大会を観戦してOK。帰宅時間も自由なんです。午前スタートの組に付ければ、午後は丸ごと「一番熱い時間帯の観戦タイム」に充てられます。私も最終日は業務後に上位争いをじっくり観戦してから帰りました。「仕事もして観戦も楽しむ」が両立できるのは、ボランティアならではの特権ですね。
食事は朝・昼とも弁当が支給されました。早朝からの業務なので、この朝弁当が本当にありがたいんですよね。ボランティアは無償の奉仕活動ではありますが、食事や後述するウェアの支給など、運営側のサポートはしっかりしている印象でした。


専用端末でのスコア入力方法
スコアの入力には、大会から貸与されるスマートフォン型の専用端末を使います。やることはシンプルで、選手が1打打つごとに、ボールがどこに止まったか(フェアウェイ、ラフ、バンカー、グリーンなど)を選んで入力していくイメージです。この積み重ねがホールごとのスコアになり、速報本部に送られて、会場のリーダーボードや中継のスコア表示に反映されていきます。

操作自体はスマホを普段使っている人なら難しくありません。ただ、難しいのは操作よりも「状況判断」のほうです。林の中に打ち込んだボールの行方、暫定球を打つかどうか、ペナルティが絡む処置など、目の前で起きていることをゴルフのルールに照らして正しく理解できないと、入力を間違えるリスクがあります。だからこそ、次の章でお話しする「ゴルフ知識」が効いてくるわけですね。
心強かったのは、同じ組にキャリングボード(選手のスコアをボードでギャラリーに見せる係)の方も帯同していること。ホールの合間に「今の、パー5でボギーで合ってますよね?」とお互いのスコアを照らし合わせながら進行できるので、一人で抱え込む感じはありませんでした。2度目の私でも、このダブルチェック体制はかなりの安心材料でした。


自分が入力したスコアがリーダーボードに反映される瞬間は、ちょっと鳥肌ものです。「大会を動かしてる」実感がありますよ。
スコアラーに必要な知識と体力
この章が、応募を迷っている人にとって一番の判断材料になると思います。スコアラーに求められるのは、大きく分けて「ゴルフの知識」と「体力」の2つ。それぞれどのレベルが必要なのか、私の実感ベースで正直にお話しします。
ゴルフルールとスコアの数え方
最低限必要なのは、パー・バーディ・ボギーといったスコアの数え方が瞬時にわかること、そしてペナルティエリアやアンプレヤブルなど、基本的なルール処置の流れを理解していることです。運営会社のザ・ヘッドクォーターズも、スコアラーについては選手の組に同行して専用端末でスコアを速報本部へ報告する、ゴルフに関する知識が要求される重要な業務だと明記しています(出典:株式会社ザ・ヘッドクォーターズ「ゴルフ大会ボランティア 業務紹介」)。募集要項の段階で「知識が必要」と書かれている業務は、実はそう多くありません。
具体的にどんな場面で知識が問われるかというと、たとえばティーショットが林に消えて選手が暫定球を打った場面。この時点で「今何打目なのか」を正しく把握できないと、入力がずれます。また、救済処置で競技委員が呼ばれた場合、その結果ペナルティが付くのか無罰なのかを理解して入力に反映する必要があります。普段自分のラウンドで「なんとなく」で処理している人は、ここで詰まる可能性が高いです。
目安としては、月一でもコースに出ていて、仲間内のラウンドでスコア管理を任されても困らない人なら十分対応できるレベルかなと思います。逆に、ゴルフはテレビ観戦のみでプレー経験がない、という人にはスコアラーは正直ハードルが高い。その場合は後述する別の業務から入るのがおすすめです。
18ホールを歩き切る体力と集中力
スコアラーは選手と同じ18ホールをフルで歩きます。距離にすればおおよそ10km前後は歩くことになる計算で、しかも7月開催の本大会は暑さとの戦いでもあります。普段カートでラウンドしている人は、「18ホール歩き通す」ことが想像以上にきついと感じるかもしれません。私はまだ歩きの競技経験があったので体力面は問題ありませんでしたが、それでも2日目の上がり3ホールは足に来ていました。
ありがたかったのは、水分補給の環境が整っていたこと。氷水にどぶ漬けされたペットボトルが用意されていて、業務中も自由に飲んでOKというルールでした。コース内には休憩スペースもあり、熱中症対策への配慮は感じました。とはいえ最終的に自分の体を守るのは自分です。体調に少しでも不安がある方は、無理せず参加を見送るか、事前にかかりつけ医に相談することをおすすめします。

そしてもう一つ、体力と同じくらい重要なのが集中力です。5時間前後のラウンド中、一打も見逃せないのがスコアラー。自分がプレーするわけではないのに、終わったあとの疲労感は1ラウンドした後とあまり変わりませんでした。「歩く体力」と「見続ける集中力」、この2つをセットで維持できるかが問われます。事前にコースレイアウトを頭に入れておくと移動の無駄が減るので、案内板や公式サイトのコース図は確認しておくといいですよ。

初心者でも務まるかの判断基準
結論から言うと、ボランティアへの応募自体は初心者でも可能ですが、スコアラーという業務に限れば「ゴルフ経験者向け」だと私は考えています。判断の目安として、次の3つを自問してみてください。①自分のラウンドで同伴者全員のスコアを正確に付けられるか、②暫定球やペナルティエリアの処置を説明できるか、③夏場に18ホールを歩き切る自信があるか。3つとも「YES」なら、スコアラーは十分務まると思います。
1つでも「うーん…」となった人は、無理にスコアラーを第一希望にする必要はありません。というのも、業務の割り当ては応募時の希望をもとに決まるため、自信がないままスコアラーに就いてしまうと、当日のプレッシャーがかなりしんどくなるからです。選手のスコアという「大会の公式情報」を扱う以上、「知りませんでした」では済まない場面が出てきます。これは脅しではなく、後悔しない選択をしてほしいからこその本音です。

「観戦のついで」ではなく「業務として引き受けられるか」。この視点で考えると、自分に合う係が見えてきますよ。
一方で、経験者にとってこれほど贅沢な学びの場もありません。プロのコースマネジメント、距離感の作り方、ミスの後のリカバリー。すべてを最前列で、しかも18ホール連続で観察できます。ルールに自信がある人には、迷わずスコアラーをおすすめします。
応募方法と当日までの準備
「やってみたい」と思えた方向けに、ここからは実務的な話です。応募の流れと、私が実際に持って行ってよかったもの・支給されたものを紹介します。
募集時期と申し込み手順
明治安田レディスのボランティア募集は、大会運営に携わる株式会社ザ・ヘッドクォーターズのWebサイト経由で行われます。2026年大会の場合、募集期間は5月上旬から6月中旬まで、大会本番は7月中旬という日程でした。つまり、大会の約2か月前には募集が始まり、締切は本番の約1か月前というスケジュール感です。人気の業務は早く埋まる可能性もあるので、参加したい方は春頃から募集ページをチェックしておくのが安心ですね。
応募時には、参加希望日と希望業務(スコアラー、キャリングボード、ホールマーシャル、フォアキャディ、練習場、ボランティア本部など)を選択します。スコアラーには早番・遅番の区分もありました。応募者多数の場合は参加日数などで調整が入ることもあるようなので、複数日参加できる人のほうが有利かもしれません。なお、募集条件や業務区分は年によって変わる可能性があるため、正確な情報は必ず大会公式サイトと募集ページをご確認ください(出典:日本女子プロゴルフ協会「明治安田レディスゴルフトーナメント」)。
応募後は、大会側から集合場所や時間、駐車場パスなどの案内が届きます。私の場合は日程入りの駐車場パスが配布され、当日はそれを提示して指定駐車場に入る流れでした。案内文書は当日まで何度も見返すことになるので、届いたらすぐ内容を確認して、不明点は早めに事務局へ問い合わせましょう。

当日の持ち物と服装のポイント
まず嬉しいお知らせから。ボランティアには大会オリジナルのポロシャツとキャップが支給されます。今回はグリーンのポロシャツと白いメッシュキャップでした。当日はこれを着用して業務にあたるので、トップスと帽子は自前で用意する必要がありません。これ、地味にありがたい特典なんですよね。大会が終われば記念品にもなります。


自分で用意すべき持ち物
- 歩き慣れたゴルフシューズまたはスニーカー(ソフトスパイク推奨)
- 日焼け止め・冷感タオル・塩分タブレットなどの暑さ対策
- 雨具(上下セパレートのレインウェア)
- モバイルバッテリー(連絡用の自分のスマホ向け)
- 着替えと帰りの靴(夏場は汗だくになります)
足元は特に重要です。18ホールを歩き切るので、新品の靴は絶対NG。履き慣れたものを選んでください。そして7月開催の本大会で最優先すべきは暑さ対策です。水分は会場で用意されているとはいえ、日差しを遮るものはコース上にほとんどありません。冷感グッズやファン付きウェアの活用については、ワークマンのファン付きウェアやペルチェベストで夏ゴルフの暑さ対策を組む方法を別記事で詳しく解説しているので、装備選びの参考にしてみてください。
▼猛暑の18ホール帯同、装備で差がつきます。私の実戦済み暑さ対策ギアはこちら。
不安ならほかのボランティアも候補に
ここまで読んで「スコアラーはちょっと自信ないかも…」と感じた方へ。それ、まったく問題ありません。むしろ自分の現在地を正しく把握できている証拠です。明治安田レディスのボランティアには、ゴルフ知識がそこまで問われない業務もちゃんと用意されています。主な業務を比較してみましょう。
| 業務名 | 主な仕事内容 | ゴルフ知識 | 体力 |
|---|---|---|---|
| スコアラー | 組に帯同し全打を端末入力・本部へ報告 | 必須 | 18ホール歩行 |
| キャリングボード | 組に帯同しスコアボードを掲示 | 基本レベル | 18ホール歩行 |
| ホールマーシャル | 担当ホールでギャラリー整理・静粛の呼びかけ | 少なめ | 立ち仕事中心 |
| フォアキャディ | ボールの落下地点を確認・合図 | 中程度 | 担当エリア内 |
| 練習場 | 練習ボールの管理・選手サポート | 少なめ | 中程度 |
| ボランティア本部 | 受付・備品や食事の配布などの裏方 | 不要 | 軽め |
個人的なおすすめは、まずホールマーシャルかボランティア本部で大会の空気を体験して、翌年以降にスコアラーへステップアップするルートです。ホールマーシャルなら担当ホールで選手全組のプレーを見られますし、本部業務なら大会運営の裏側を知ることができます。それに、現場はベテランのボランティアさんが多いので、わからないことは周りに聞きやすい雰囲気です。焦ってスコアラーに飛び込んで後悔するより、段階を踏むほうが結果的に長く楽しめると思いますよ。
まとめ:魅力と責任を知って応募しよう
明治安田レディスのスコアラーは、選手のプレーを誰よりも近くで見られる、ゴルフ好きにとって最高に魅力的な業務です。ただし、その正体は「特等席の観戦係」ではなく、無線対応やスコア入力を担う「大会運営の一員」。ゴルフの基本知識、正確な端末操作、18ホールを帯同できる体力と責任感、この3つが揃ってはじめて楽しめる仕事だというのが、ミヤギテレビ杯から2大会を経験した私の結論です。
ルールとスコア管理に自信がある方は、ぜひスコアラーに挑戦してみてください。得られる経験は、間違いなく自分のゴルフにも返ってきます。少しでも不安がある方は、ホールマーシャルやボランティア本部から始めるのが後悔しない選択です。どの業務であっても、業務後は自由に観戦もできますし、大会を「支える側」として過ごす時間は、ギャラリー観戦とはまったく別物の濃さがありますから。

募集時期や業務内容は年によって変わるため、正確な情報は必ず大会公式サイトと募集ページをご確認のうえ、最終的な判断はご自身の体力・経験と相談して決めてくださいね。来年、仙台クラシックゴルフ倶楽部のフェアウェイで、グリーンのポロシャツを着たあなたと擦れ違えるのを楽しみにしています。

