「Qi35のウェイトって、前後を入れ替えると何が変わるの?」「スライスを減らしたいなら、どこを重くすればいい?」
テーラーメイドのQi35を使っていると、気になってくるのがソールに付いているウェイトですよね。せっかく調整機能があるのだから、自分に合ったセッティングを見つけたい。でも、重心やスピン量の説明だけでは、実際にどう調整すればいいのか迷ってしまうと思います。
しかもQi35シリーズは、標準モデルとQi35 LSでウェイトの数や配置が異なります。Qi35 MAXは後方の固定式ウェイトを採用しているため、同じ方法では調整できません。ここを知らずに交換用ウェイトを買ってしまうと、使えなかったり、思ったような効果が得られなかったりする可能性があります。
こんにちは、19番ホール研究所のthe19thです。ゴルフ歴20年、ラウンド数は1,000回を超えました。長くゴルフを続けていると、ドライバーはヘッドの性能だけでなく、重量バランスや振り心地との相性も重要だと感じます。
Qi35は2025年に発売されたモデルですが、2026年現在も、調整機能を活用しながら使い続けたい人や、中古・型落ち品を検討している人にとって魅力的な選択肢です。
この記事では、テーラーメイド公式情報をもとに、Qi35の純正ウェイト配置、前後・左右の調整効果、交換方法、別売りウェイトの選び方を詳しく整理しました。
さらに、スライスやフック、吹け上がり、球が上がらないといった悩み別に、どのセッティングから試すべきかも解説します。自分のクラブをどう調整すればいいか、最後まで読めば判断しやすくなるはずですよ。
- Qi35・Qi35 LS・MAXの純正ウェイトと調整可能な場所
- 前後・トゥ・ヒールの重量変更による弾道の傾向
- スライス・フック・吹け上がりなど悩み別の設定
- TASウェイトキットの種類・重量・互換性
- ウェイトの安全な交換方法と注意点
- 調整後の試打で確認したい数値と判断方法
- 自分に合ったモデルとセッティングの選び方
Qi35のウェイトはどう動かす?
まずは結論からいきましょう。
Qi35標準モデルは、前方3g・後方13gが純正の基本設定です。後方を重くすることで、ミスヒットへの強さを重視しています。
この2個を入れ替えて前方13g・後方3gにすると、重心が前方へ移動してスピン量を抑える方向に変わります。スピンが多すぎて吹け上がる人なら、試す価値がある調整ですね。
一方、Qi35 LSは前方にトゥ・ヒールの2か所、後方に1か所の合計3か所。重いウェイトをトゥ側に置けばフェード方向、ヒール側に置けばドロー方向の傾向を作れます。
ただし、どちらもウェイトだけでスイングの問題が解決するわけではありません。まず純正設定で打ち、必要に応じて変更することが基本です。
| モデル | ウェイト構成 | 調整できること |
|---|---|---|
| Qi35 標準 | 前3g・後13g | 前後の重心位置、スピン・寛容性の傾向 |
| Qi35 LS | トゥ3g・ヒール3g・後13g | スピン、ドロー・フェード傾向 |
| Qi35 MAX | 後方34gの固定式ウェイト | TASウェイトの位置交換は非対応 |
| Qi35 MAX LITE | 軽量化を重視した専用設計 | 標準・LSと同じTAS交換を前提にしない |
この表で最初に確認してほしいのは、あなたが使っているQi35のモデル名です。
同じQi35でも、標準モデルとLSでは調整の目的が少し違います。MAXはそもそも後方重量を固定して高い寛容性を追求しています。

私なら、Qi35標準モデルはまず純正の前3g・後13gから始めます。最初から低スピン設定にするより、現状の弾道を確認してから動かした方が失敗しにくいですよ。
悩み別のおすすめ設定
自分の球筋に合わせて調整を考えるなら、次の表がひとつの目安になります。
| よく出るミス | 試したい方向 | 注意点 |
|---|---|---|
| スピンが多く吹け上がる | Qi35は前方を重くする | 低スピンになりすぎるとキャリーが減る |
| 球が低くキャリー不足 | Qi35は後方を重くする | ロフト角や打点も確認する |
| 右へのスライスが多い | LSはヒール側を重くする | スイング軌道の問題は残る |
| 左へのフックが多い | LSはトゥ側を重くする | つかまり不足になる可能性もある |
| 芯を外すミスが多い | 後方重めの基本設定 | 極端な前重心化を避ける |
| ヘッドが重く感じる | 総重量とバランスを確認 | 重量変更は重心移動と別問題 |
ここで注意したいのは、同じ「スライス」という症状でも原因がひとつではないことです。
フェースが開いているのか、スイング軌道が極端に左向きなのか、トゥ寄り・ヒール寄りに当たっているのか。原因によって適切な対策は変わります。
ウェイト調整は球筋を微調整する手段であって、スイングを自動で修正する装置ではありません。まずはこの考え方を押さえておきましょう。
TASウェイトの仕組みと効果

ここからは、Qi35に採用されたTASウェイトシステムの仕組みを、もう少し詳しく見ていきましょう。
重心の移動と聞くと難しそうですが、基本的な考え方は意外とシンプルです。
TASとは何か?
TASは「Trajectory Adjustment System」の略で、日本語では弾道調整システムという意味です。
ヘッドのソールに配置されたウェイトの重さや位置を変更して、ヘッドの重心特性を調整する仕組みですね。
Qi35標準モデルでは前後2か所、Qi35 LSでは前方トゥ・前方ヒール・後方の3か所にウェイトが設けられています。
ウェイトの配置を変えることで、主に打ち出し条件、スピン量、寛容性、左右の球筋の傾向を調整できます。
例えば、重いウェイトをヘッドの後方に置くと、重心が深くなる傾向があります。一般に深重心の設計は慣性モーメントを大きくしやすく、ミスヒットへの強さにつながります。
反対に、重いウェイトをフェース寄りへ移すと、浅重心になりやすく、スピン量を抑える方向へ働く場合があります。
ただし、実際の弾道は重心だけでは決まりません。ロフト角、フェースの向き、打点、シャフトなども関係します。
だからこそ、TASは「絶対に飛ばす機能」というより、自分に合う打ち出し条件を探すための機能と考えるのが適切ですね。
ハイイナーシャ形状との関係
Qi35標準モデルでは、前作Qi10と比べてヘッドの前後長を約8mm延ばしたハイイナーシャ形状が採用されています。
ハイイナーシャとは、高い慣性モーメントを重視した考え方です。慣性モーメントはMOIとも呼ばれ、特定の軸を中心としたヘッドの回転しにくさを表します。
ドライバーでは、芯を外したときにヘッドが回転しにくいほど、打点ズレによる方向性やエネルギー伝達への悪影響を軽減しやすくなります。
Qi35標準モデルは、純正の前3g・後13gの設定で、上下・左右の慣性モーメントの合計値が約9,000g・cm²というメーカー公表値です。
前方13g・後方3gにすると、この合計MOIは約8,000g・cm²を超える水準になります。つまり、ウェイトを前に移すことで低スピンを追求する代わりに、後方重心時の寛容性とは異なる特性になるわけです。
ただし、この合計MOIは2軸の数値を組み合わせたもので、ゴルフルールで制限される特定軸のMOIとは同じ意味ではありません。また、MOIが高いほどスライスが必ず減るというものでもない点には注意してください。
前後の移動で変わる性能
Qi35標準モデルの魅力は、前後のウェイトを交換するだけで性格を変えられるところです。
純正ウェイトの合計重量は16g。前3g・後13gでも、前13g・後3gでも、取り付けるウェイトの合計重量自体は変わりません。
つまり、クラブ総重量を増減させずに、ヘッド内で重量配分を変えられるということですね。
| 設定 | 前方 | 後方 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| BACK | 3g | 13g | 高寛容性を重視する基本設定 |
| MID | 8g | 8g | 前後の中間的な重心設定 |
| FORWARD | 13g | 3g | 低スピン・強弾道を追求 |
この3つの設定を比較すると、BACKからMID、FORWARDへと重心を前方に移す考え方がわかります。
メーカーは、MIDの前8g・後8gについて合計MOI約8,500g・cm²という参考値も示しています。
ただし、ウェイトを入れ替えれば打ち出し角やスピン量が決まった数値だけ変化するわけではありません。フェースの当たり方が変われば、意図した効果が出ないこともあります。
私なら、純正のBACKを基準にして、スピンが多い場合にFORWARDを比較します。その差が大きすぎると感じたら、次にMIDを試す順番ですね。
前方重めは必ず飛ぶ?
ここは誤解しやすいので、少し詳しく説明します。
前方重心にするとスピン量が減り、強い弾道を打ちやすくなることがあります。スピン過多で吹け上がっていた人なら、飛距離が伸びる可能性はあります。
しかし、もともとスピンが少ない人がさらに低スピンにすると、ボールが十分に浮かず、キャリーが落ちる場合もあります。
例えば、打ち出し角が低く、ボールが早く地面に落ちる人にとって、スピン量の減少は必ずしもメリットではありません。
また、前方重心は打点ズレへの許容性にも影響します。芯に当たったときは良くても、打点が散ると平均飛距離が落ちるケースも考えられます。
飛距離は最大値だけでなく、平均キャリーとミスヒット時の落ち幅で判断すること。これが実際のラウンドで使うクラブでは大切です。
FORWARD設定はスピン過多に悩む人には魅力的ですが、球が低い人や打点が安定しない人には合わない可能性があります。スピン量だけでなく、打ち出し角、平均キャリー、左右のばらつきを確認してください。
左右の移動とドロー・フェード
Qi35 LSには、前後方向だけでなく、トゥ側とヒール側の重量配分を変える仕組みもあります。
トゥとはヘッドの先端側、ヒールとはシャフトに近い側のことです。
一般に、ヒール側に重さを寄せるとドロー方向の特性を作りやすく、トゥ側に寄せるとフェード方向の特性を作りやすくなります。
右打ちの場合、ドローは右から左へ戻る球筋、フェードは左から右へ曲がる球筋です。
Qi35 LSでは、こうした球筋の調整をウェイト配置によって行えるのが特徴です。
ただし、単純にフェースが自動で返るとか、左へ曲がらなくなるという意味ではありません。実際には重心位置やヘッドの挙動が変わり、それがインパクト条件に影響する仕組みです。
スライスの原因が極端なスイング軌道にある場合、ウェイトだけで直すのは難しいでしょう。
ウェイト調整の20年の歴史
Qi35のTASは、突然生まれた新技術というわけではありません。テーラーメイドには、20年以上にわたるウェイト調整技術の歴史があります。
その始まりとして知られるのが、2004年発売のr7クアッドです。
当時、ヘッドに装着したウェイトを入れ替えて弾道を調整するという発想は画期的でした。クラブを買ったあとでも、自分の球筋に合わせてヘッド特性を変更できるようになったわけです。
2007年にはr7スーパークアッドが登場し、4つのウェイトを使った調整が可能になりました。メーカーは当時、条件によって最大28ヤードの弾道調整幅をアピールしています。
そして2013年のSLDRでは、レールに沿ってウェイトを動かせるスライド式を採用しました。
固定位置のウェイトを交換する方式と異なり、スライド式は位置を細かく変えやすいのがメリットでした。
その後も可変ウェイトの設計は進化し、2025年のQi35シリーズではTASという方式が採用されています。
こうして振り返ると、ウェイト調整機能は単なる付加機能ではなく、テーラーメイドが長年取り組んできた重要な技術だとわかりますよね。
スライド式から変わった理由
Qi35 LSでは、従来のスライド式から複数の固定位置にウェイトを配置するTAS方式へ変更されています。
「スライド式の方が手軽なのに、どうして変更したんだろう?」と思う人もいるでしょう。
メーカーが説明している理由のひとつは、スライド機構に必要なレールなどの構造重量を減らせることです。
クラブヘッドは重量配分が重要なので、レールに使っていた重量をほかの場所に再配分できれば、重心設計の自由度が高まります。
もうひとつは、調整による重心変化をより明確にすること。スライド式では中間位置での変化が小さくなる場合があり、固定位置にウェイトを配置する方式で、狙った特性を作りやすくする考え方です。
ただし、TASにもデメリットがあります。スライド式のようにネジを緩めて横へ動かすだけではなく、ウェイトを取り外して別の位置へ付け直す必要があります。
調整の手軽さならスライド式、重量配分の自由度を重視するならTASという違いがあるわけですね。
TASウェイトの種類と互換性

純正の前後入れ替えだけでは調整しきれない場合、別売りのTASウェイトを使う方法もあります。
ただし、ウェイトは重ければいいというものではありません。重量を変えると重心だけでなく、クラブのバランスや振り心地も変化します。
8個入りキットの重量一覧
テーラーメイド純正TASウェイトキットには、4種類の重量が合計8個含まれています。
| 重量 | 個数 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 5g | 2個 | 細かな重量調整 |
| 8g | 3個 | 前後・左右の中間設定 |
| 11g | 2個 | 重めの中間設定 |
| 15g | 1個 | 重量追加や短尺仕様の調整候補 |
例えばQi35標準モデルの場合、別売りの8gを2個使えば前8g・後8gというMID設定を作れます。
標準の前3g・後13gと比べると、ウェイト合計は同じ16gです。ヘッドの重量を大きく変えず、重心位置の違いを比較しやすい組み合わせですね。
一方、Qi35 LSでは3か所のウェイトを組み合わせるため、さらに多くの設定を試すことができます。
ただし、自由に組み合わせられるからといって、すべての組み合わせが推奨設定になるわけではありません。メーカーが案内する使用例を基準にすることが大切です。
単品ウェイトの重量一覧
キット以外にも、純正TASウェイトは単品で販売されています。
テーラーメイド公式販売ページで案内されている重量の選択肢は、3g・4g・5g・7g・8g・10g・11g・13g・15gです。
全部で9種類あり、必要な重量だけを購入することもできます。ただし、在庫状況や販売仕様は変わる可能性があるので、注文前に確認してください。
私なら、最初からキットを購入するのではなく、まず純正ウェイトを入れ替えて効果を確認します。
そのうえで、中間設定を試したくなったら8gを追加する。特定の重量だけ必要なら単品を購入する。この順番の方が、余計な出費を抑えやすいと思います。
対応モデルを必ず確認する
TASウェイトを購入するとき、最も注意したいのが互換性です。
Qi35標準モデルとQi35 LSはTASウェイトを採用していますが、Qi35 MAXは後方の固定式ウェイトを使用しています。
したがって、Qi35 MAXの後方34gウェイトを、標準モデルと同じように取り外して位置交換することは想定されていません。
また、Qi35 MAX LITEも独自の軽量設計を採用しています。シリーズ名が同じだからという理由で、標準モデル用の交換手順を流用しないでください。
テーラーメイドのTASウェイトはQi35以外の対応モデルにも展開されていますが、部品の互換性と、実際に使用してよい重量の組み合わせは別問題です。
購入する前に、テーラーメイド公式のTASウェイト商品ページで、対応モデルと販売仕様を確認しておきましょう。
キットと単品はどちらを買う?
ウェイト購入の目的がはっきりしているなら、必要なものだけ選ぶのが合理的です。
前後8gのMID設定を試したいだけなら、8gを2個購入する方法があります。一方、Qi35 LSでドロー・フェード・中間設定など複数のパターンを試したいなら、8個入りキットの方が便利かもしれません。
ただし、キットを買っても必要な重量がすべて揃うとは限りません。標準装着ウェイトと組み合わせることを前提に、使いたい設定を先に決めておきましょう。
複数のセッティングを比較したいならTASウェイトキット。必要な重量が決まっているなら、単品購入から検討してみてください。
8gなど特定の重量だけ追加したい方は、こちらもチェック。購入時は、商品名だけでなく選択した重量を確認してください。
Qi35標準モデルの設定方法
ここからはモデル別に、実際のセッティングを見ていきましょう。
まずはQi35標準モデルです。標準モデルは、飛距離と寛容性のバランスを重視した設計で、前後2か所のTASウェイトを使えます。
Qi35シリーズ全体の性能やシャフトの違いについては、Qi35ドライバーの評価とモデル選びでも詳しく整理しています。
基本は前3g・後13g
Qi35標準モデルの純正セッティングは、フロント3g・バック13gです。
後方に重いウェイトを配置することで重心を深くし、高い慣性モーメントと寛容性を追求しています。
この設定は、打点が安定しない人や、ミスヒット時の飛距離ロスを抑えたい人に向いた出発点です。
特に、ドライバーが右にも左にも散らばる人や、フェース中央に当たる確率がまだ高くない人なら、まず基本設定を試してほしいですね。
ただし、深重心だからといってフェースが必ずまっすぐ戻るわけではありません。方向性はフェース向きや軌道にも影響されます。
打点が安定しない場合、いきなり前方13gに変更するより、後方13gの基本設定でミート率を確認する方がいいかなと思います。
前13g・後3gで低スピン化
「ボールが高く吹け上がる」「スピン量が多すぎる気がする」という人は、前後のウェイトを入れ替える方法があります。
前方13g・後方3gにすると、重心がフェース側へ移動し、低スピンの強弾道を狙う設定になります。
テーラーメイド公式でも、Qi35標準モデルの前後ウェイト交換によって、ロースピン方向へ特性を変えられると説明されています。
スピン過多で飛距離を損なっている人なら、効果を感じられる可能性があるでしょう。
一方、球が上がらない人や、もともとスピン量が少ない人には不向きな場合があります。
また、前方重心にすることで、基本設定より打点ズレへの強さが変わる可能性もあります。1球の最大飛距離だけでなく、10球程度の平均値で比較したいですね。
前後8gで中間的な設定
基本設定では球が高すぎるけれど、前方13gでは低くなりすぎる。そんな場合に検討したいのが、前後8gずつのMID設定です。
この設定では、純正と同じ合計16gを維持しながら、重心位置を前後の中間に近づけられます。
テーラーメイド公式では、合計MOI約8,500g・cm²という参考値が紹介されています。
標準設定の寛容性と、前方重心による低スピン特性の中間を探りたい人には、わかりやすい調整ですね。
ただし、前後8gなら必ず中弾道になるわけではありません。実際の高さやスピン量は、打点やロフト角によっても変わります。
また、8gを2個用意する必要があるため、純正ウェイトの入れ替えだけでは実現できません。
標準Qi35をMAX化できる?
Qi35標準モデルの後方ウェイトをさらに重くすれば、Qi35 MAXのような高寛容性モデルに近づけられるのでは?と思う人もいるでしょう。
考え方としては、後方を重くすると深重心方向に変わるため、寛容性を重視するセッティングを目指すことはできます。
しかし、ウェイトを交換するだけでQi35 MAXと同じ性能になるわけではありません。
ヘッドの基本形状や内部重量配分、固定ウェイトの構造などが異なるからです。
さらに、後方に重いウェイトを追加するとクラブ総重量も増える場合があります。重心が深くなっても、振りにくくなれば結果が悪化することも考えられます。
ウェイト調整でヘッドの傾向を近づけることと、別モデルと同じ性能にすることは違います。
もともと最大級の寛容性を求めるなら、Qi35 MAXそのものを比較する方が合理的な場合もあります。
Qi35 LSのウェイト調整
Qi35 LSは、シリーズの中でも低スピン性能と操作性を重視したモデルです。
標準Qi35と大きく異なるのが、TASウェイトの取り付け位置。前方トゥ、前方ヒール、後方の合計3か所を使います。
これにより、スピン量だけでなく、ドロー・フェード方向の調整も可能になっています。
Qi35 LS自体の飛距離性能やシャフト、向いているヘッドスピードについては、Qi35 LSドライバーの評価も参考にしてください。
LSの純正ウェイト配置
Qi35 LSの純正ニュートラル設定は、前方トゥ側3g、前方ヒール側3g、後方13gです。
この設定では後方を重くし、LSらしい低スピン性能を持たせながら、寛容性にも配慮しています。
低スピンモデルだからといって、必ず前側を重くする必要はありません。まずは純正の後方13gで打球結果を確認する方がいいでしょう。
特に、低スピンモデルを初めて使う人は注意したいところです。
スピンが少なすぎるとボールが十分に浮かず、キャリー不足になることがあります。LSの低スピン性能が自分に合うかどうか、標準設定で見極めたいですね。
ドロー設定はヒール13g
右への曲がりを抑えたい場合、Qi35 LSではヒール側に重いウェイトを配置する方法があります。
具体的には、前方ヒール13g・前方トゥ3g・後方3gという設定です。
重心がヒール寄りに移動し、ドロー方向の球筋を促す設計になります。
右打ちの場合、フェースが開きやすく、右へのミスが出る人には比較する価値があります。
ただし、スライスの原因がスイング軌道にある場合、ウェイトだけで改善できるとは限りません。
また、純正設定からヒール側へ13gを移すと、左右の重心位置だけでなく前後の重心位置も変化します。そのため、スピン量や打点ズレへの強さも同時に変わる可能性があります。
ここがQi35 LSの調整で理解しておきたいポイントです。
フェード設定はトゥ13g
左への引っかけやフックを抑えたい場合には、トゥ側を重くする設定があります。
前方トゥ13g・前方ヒール3g・後方3gという配置ですね。
この設定ではフェード方向の特性を作りやすくなり、左へのミスを減らしたい人にとって候補になります。
ただし、フェード設定にしたから必ず左へのミスが消えるわけではありません。
インパクトでフェースが大きく閉じていれば、フックや引っかけは発生します。
また、スライスとフックの両方が出る人がトゥ側を重くすると、右へのミスが増える可能性もあります。
自分のミスが左へ偏っているかどうかを確認してから、調整したいところです。
LSの6つの設定例
Qi35 LSでは、テーラーメイドが複数のウェイト配置例を案内しています。
純正の3gと13gを入れ替えるだけでなく、別売り8gを使用した中間設定もあります。
| 設定 | 後方 | トゥ | ヒール | 狙い |
|---|---|---|---|---|
| BACK | 13g | 3g | 3g | 後方重心を重視 |
| FORWARD | 3g | 8g | 8g | 前方重心・低スピン方向 |
| HEEL | 3g | 3g | 13g | ドロー方向 |
| MID-HEEL | 8g | 3g | 8g | 中間的なドロー方向 |
| TOE | 3g | 13g | 3g | フェード方向 |
| MID-TOE | 8g | 8g | 3g | 中間的なフェード方向 |
この表を見ると、Qi35 LSの調整幅がよくわかりますね。
ただし、すべての設定で合計重量が同じとは限りません。
例えば、BACKは13g+3g+3gで合計19gですが、FORWARDは3g+8g+8gで合計19gです。MID-HEELも8g+3g+8gで19gになります。
このように、メーカーが示す基本例では合計重量を揃えながら、位置による違いを比較しやすい構成が用意されています。
自分で自由に重量を組み合わせる場合は、合計重量が変わらないかも必ず確認してください。
LSは誰に向いている?
Qi35 LSは、すべてのゴルファーにすすめられる万能モデルではありません。
特に、もともとスピンが少なく球が上がりにくい人には、低スピン設計が裏目に出る可能性があります。
一方、スピン量が多すぎる人や、ある程度安定した打点で打てる人にとっては、細かなウェイト調整を活かしやすいモデルです。
左右の球筋を意図的に変えたい人にとっても魅力がありますね。
ただし、操作性が高いモデルを選ぶことと、ゴルフが上達することは同じではありません。
私なら、飛距離や打点の安定性に課題がある人には、まずQi35標準モデルも打ち比べてもらいたいと思います。
Qi35 MAXのウェイトは固定式

Qi35 MAXは、標準モデルやLSとは異なる設計思想を持っています。
このモデルが重視するのは、ウェイト調整の自由度よりも、芯を外したときのヘッドの安定性です。
34g固定ウェイトの役割
Qi35 MAXは、ヘッド後方に34gの固定式タングステンウェイトを搭載しています。
後方に重量を集めることで重心を深くし、高い慣性モーメントを追求しています。
メーカーがアピールする「10K」は、上下・左右の慣性モーメントを合計した10,000g・cm²超という意味です。
この設計により、芯を少し外したショットでもヘッドが回転しにくく、飛距離や方向性のばらつきを抑えることを目指しています。
ただし、ヘッドが自動的にフェースをスクエアへ戻してくれるわけではありません。スイング軌道やフェース向きによる曲がりは発生します。
Qi35 MAXの詳しいスペックや飛距離性能については、Qi35 MAXの性能と選び方で解説しています。
MAXはウェイト交換できる?
Qi35 MAXの後方34gウェイトは、標準モデルのTASのようにユーザーが位置を交換するためのものではありません。
そのため、標準モデル用のTASウェイトを購入しても、同じ調整はできません。
外観上、部品のように見えても、メーカーがユーザー交換を認めていない箇所は無理に外さないようにしてください。
分解や非推奨部品への交換は、ヘッドの破損や性能変化、安全上の問題につながる可能性があります。
Qi35 MAXで球筋を調整したい場合は、メーカー指定範囲のロフトスリーブ調整やシャフトのフィッティングを優先しましょう。
MAX LITEは軽さを優先
Qi35シリーズには、軽量設計を重視したMAX LITEもあります。
こちらはヘッドだけでなく、シャフトやグリップを含めたクラブ全体の重量バランスを考えて設計されています。
軽く振れることを重視したい人や、通常モデルでは振り切りにくいと感じる人には魅力的な選択肢です。
ただし、軽いクラブがすべての人に合うわけではありません。軽すぎると切り返しのタイミングが合わず、方向性が乱れる人もいます。
また、標準モデルやLSと同じTAS調整を前提にした設計ではないため、交換用ウェイトを選ぶときには注意してください。
MAX LITEを使っていて調整したい場合は、まずフィッティングでロフト角やシャフト、クラブバランスを確認する方がいいでしょう。
Qi35ウェイトの交換方法
TASウェイトの仕組みがわかったら、次は実際の交換方法です。
交換自体は複雑な作業ではありませんが、ドライバーのヘッドに取り付ける部品なので、正しい方法で行う必要があります。
交換前に準備するもの
まず、交換するモデルに対応した純正ウェイトを用意します。
あわせて必要なのが、メーカー指定の適合トルクレンチです。一般的なドライバー用レンチと似ていても、工具の適合性は確認してください。
作業する場所も大切です。小さなウェイトを紛失しないよう、明るく平らな場所で行いましょう。
クラブヘッドやソールに傷を付けないよう、柔らかいマットやタオルを敷いておくと安心です。
安全な交換の流れ
交換するときは、次の順番を意識してください。
- クラブのモデル名とウェイトの対応を確認する。
- 交換前の配置を写真に撮り、重量を記録する。
- ヘッドを安定した場所に置き、適合レンチでウェイトを緩める。
- ネジや取り付け部に異常がないか確認する。
- 予定した場所に適合ウェイトを装着する。
- メーカー指定の方法で確実に締め付ける。
- ウェイトの浮きや緩みがないことを確認する。
- 試打して弾道と振り心地を比較する。
ウェイトを取り付ける際は、途中でネジが斜めに入らないように注意してください。
強い抵抗がある場合は、無理に締め込まず作業を中断しましょう。ネジ山や取り付け部を傷める可能性があります。
締め付けに必要なトルクやレンチの操作方法は、メーカーの取扱説明に従ってください。
また、ボールを打つ前には必ずウェイトの固定状態を確認してください。緩んだウェイトを付けたままスイングするのは危険です。
トルクレンチ使用時の注意点
調整用レンチには、指定された締め付け力で固定するための機構が備わっているものがあります。
ただし、すべての工具が同じ仕様とは限りません。メーカー指定のレンチや手順を使用することが大前提です。
手締めや不適切な工具による交換は、締め付け不足やネジの損傷につながる可能性があります。
もし自分で交換することに不安があるなら、ゴルフショップや正規取扱店に相談するのもいい方法です。
- 適合が確認できない互換ウェイトを使用する
- 対応していない固定部品を取り外す
- ネジが硬い状態で無理に締め込む
- 取り付け後の固定確認を省略する
- 重量を大きく変えたまま確認せずコースで使用する
ウェイト調整の落とし穴
ウェイト調整で難しいのは、重心位置を変えるだけでは済まない場合があることです。
特に別売りウェイトを使って重量そのものを変える場合、ヘッド重量やクラブバランスも変化します。
重心移動と重量追加は別
Qi35標準モデルの前3g・後13gを入れ替える場合、ウェイトの合計重量は16gのままです。
一方、前方5g・後方15gに変更すると、合計重量は20gになります。
この場合、重心位置だけでなく、ヘッド重量も変化します。
ヘッドが重くなると、振ったときにヘッドの存在感が大きくなり、スイングのタイミングに影響する可能性があります。
逆に、軽くしすぎるとヘッドの重さを感じにくくなり、切り返しが速くなったり、打点が安定しなくなったりする人もいます。
だからこそ、重心位置を比較したいのか、クラブ全体の振り心地を変えたいのかを分けて考えたいですね。
スイングウェイトの変化
クラブのバランスを示す指標に、スイングウェイトがあります。
ドライバーではD0、D1、D2などと表記されることが多いですね。
一般的な45インチ前後のクラブでは、ヘッド側の重量が約2g変わると、スイングウェイトが約1ポイント変化するという概算があります。
ただし、この関係はクラブの長さ、重量配分、グリップ重量などによって変わります。すべてのドライバーで正確に2g=1ポイントとは限りません。
また、同じ総重量でもウェイトを前後に移動させると、クラブ全体の重心や振り心地が変わる可能性があります。
「総重量が同じだから振り心地も同じ」とは考えない方がいいでしょう。
スイングウェイトの考え方については、ドライバーバランス表と適正値の解説も参考にしてみてください。
重いウェイトのメリットと欠点
ウェイトを重くすると、ヘッドの重さを感じやすくなる場合があります。
その結果、切り返しのタイミングが取りやすくなったり、スイングがゆったりしたりする人もいるでしょう。
しかし、重すぎるとヘッドスピードが落ちたり、スイング後半で振り切れなくなったりする可能性があります。
また、ヘッド重量が増えることで、シャフトのしなり方やインパクトのタイミングも変わる場合があります。
初心者やアベレージゴルファーなら、まずは純正の合計重量を維持したセッティングを比較する方が、原因を切り分けやすいと思います。
季節で調整するのは有効?
ゴルフでは、季節によってボールの飛び方や体の動きが変わることがあります。
冬は寒さで体が動きにくくなったり、空気密度の変化によってキャリーが減ったりすることがあります。夏は気温が高く、冬とは違うコンディションでプレーすることになります。
こうした変化に合わせてセッティングを見直す考え方はあります。
ただし、冬だから必ず後方を重く、夏だから必ず前方を重くするという決まりはありません。
実際の打ち出し角やスピン量、ヘッドスピード、振り心地を確認したうえで調整することが大切です。
気温だけを理由にウェイトを変えるより、球筋の変化が確認できたときに検討する方が合理的ですね。
試打で効果を確かめる方法
ウェイト調整をしたら、必ず試打で確認しましょう。
ここで大切なのは、変更後にナイスショットが1球出たからといって、その設定がベストだと決めないことです。
ドライバーは毎回まったく同じように振れるわけではありません。数球の結果だけでは、クラブの効果なのか、スイングのばらつきなのか判断しにくいですよね。
変更前のデータを残す
最初に行いたいのは、純正設定での試打データを残しておくことです。
少なくとも、キャリー、スピン量、打ち出し角、左右の着弾傾向を確認したいですね。
ヘッドスピードやボール初速、打点位置までわかれば、さらに判断しやすくなります。
また、ウェイト配置の写真を撮っておくと、元の設定へ戻したいときに便利です。
10球程度を同条件で比較
ウェイト交換後は、できるだけ同じ条件で複数球を打ってください。
例えば、純正設定で10球、変更後の設定で10球という比較方法です。
ただし、10球で完全に結論が出るわけではありません。あくまで最初の比較の目安です。
慣れや疲労による影響もあるため、可能なら設定を交互に試すなどして条件を揃えるといいでしょう。
打点が極端にずれたショットだけを都合よく除外するのではなく、普段のミスも含めて比較することが重要です。
比較したい5つの数値
| 確認項目 | 見るポイント | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 平均キャリー | 空中で飛んだ距離 | 安定して伸びているか |
| スピン量 | バックスピンの回転数 | 多すぎ・少なすぎを確認 |
| 打ち出し角 | ボールが飛び出す角度 | 高さが適切か |
| 左右のばらつき | 着弾位置の分布 | 大きなミスが減っているか |
| ボール初速・ミート率 | インパクト効率 | 打点の安定性を確認 |
スピン量は少なければ少ないほどいいわけではありません。
ヘッドスピードや打ち出し角によって適切な範囲は異なります。数値だけを追い込むより、キャリーと左右のばらつきが改善しているかを重視しましょう。
特に、スピンが減ったのに平均キャリーも落ちているなら、その設定は合っていない可能性があります。
反対に、最大飛距離は変わらなくても、ミスヒット時の落ち幅が小さくなっているなら、コースでは使いやすくなるかもしれません。
設定変更は一度にひとつ
ウェイト調整で最も避けたいのは、複数の条件を同時に変えてしまうことです。
例えば、ウェイトを前後で入れ替え、ロフト角も変更し、さらにシャフトまで交換したとしましょう。
その結果、弾道が改善したとしても、どの変更が効いたのかわからなくなります。
私なら、まずウェイトの配置だけを変更し、試打結果を比較します。そのうえで必要ならロフト角やシャフトを検討します。
一度にひとつずつ条件を変える方が、遠回りに見えて結果的に早く答えに近づけると思います。
ロフト調整との使い分け
Qi35の調整機能を考えるとき、TASウェイトとロフトスリーブの違いも押さえておきたいところです。
TASウェイトは主にヘッドの重心位置を変更するもの。一方、ロフトスリーブは、ヘッドとシャフトの接続角度を変えることでロフト角やライ角などの設定を調整する仕組みです。
Qi35の調整可能なロフトスリーブを備えるモデルでは、メーカー指定範囲でロフト角やライ角を変更できます。
例えば、ボールが低くてキャリー不足という人なら、ウェイトを動かすだけでなく、ロフト設定を見直す方が効果的な場合もあります。
また、右へのミスが多い場合も、ウェイトだけにこだわらず、ロフト・ライ角・シャフトを含めて確認したいですね。
| 調整機能 | 主な役割 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| TASウェイト | 重心位置・重量配分の変更 | スピン、寛容性、球筋傾向 |
| ロフトスリーブ | ロフト・ライ角などの設定変更 | 打ち出し角、球の高さ、構えた見え方 |
| シャフト変更 | 重量・硬さ・しなり特性の調整 | 振りやすさ、打点、タイミング |
特にQi35 LSを使っている人は、ウェイトで低スピンにしすぎた場合、ロフトを増やすべきなのか、ウェイトを戻すべきなのか迷うこともあるでしょう。
そんなときは、まず純正設定へ戻して比較することをおすすめします。
標準設定で十分なキャリーが出ているなら、無理に低スピンへ追い込む必要はありません。
どのQi35モデルが合う?
ここまでウェイト調整の仕組みを見てきましたが、実際にはモデルそのものの選択が重要な場合もあります。
例えば、Qi35 LSを使っていて低スピンに悩んでいる人が、ウェイト調整だけで問題を解決しようとするより、標準Qi35を試した方が結果が良いことも考えられます。
逆に、標準Qi35でスピン量が多すぎる人なら、FORWARD設定を試してからLSへの買い替えを考える方法もあります。
どのモデルが向いているか、整理してみましょう。
| モデル | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| Qi35 標準 | 飛距離と寛容性を両立したい人 | 前方重心にしすぎると低スピンになる場合がある |
| Qi35 LS | 低スピンと球筋調整を重視する人 | 球が上がりにくい人には合わない場合がある |
| Qi35 MAX | 打点ズレへの強さを優先する人 | ウェイト位置の交換はできない |
| Qi35 MAX LITE | 軽さと振りやすさを重視する人 | 軽すぎるとタイミングが合わない場合がある |
標準Qi35がおすすめの人
標準Qi35は、飛距離と寛容性をバランスよく求めるゴルファーに向いています。
前後のウェイトを入れ替えられるため、純正設定から低スピン方向へ調整しやすいのも魅力です。
球筋がまだ定まっていない人や、1本を長く使いながら自分に合う設定を探したい人には、選びやすいモデルだと思います。
ただし、ウェイト調整の自由度が高くても、すべての球筋を自在に作れるわけではありません。
あくまで前後の重心調整が中心なので、左右のドロー・フェードを細かく調整したい人はLSの方が適する場合があります。
Qi35 LSがおすすめの人
Qi35 LSは、スピン量を抑えたい人や、ドロー・フェードの球筋を調整したい人に向いています。
3か所のウェイトを使った調整幅が特徴で、自分のスイングに合わせて細かい設定を試せます。
ただし、もともと球が低い人や、打点が安定しない人には難しく感じる場合もあります。
「LSの方が上級者っぽくて格好いい」という理由だけで選ぶより、実際のスピン量や平均キャリーを比較して判断したいですね。
Qi35 MAXがおすすめの人
Qi35 MAXは、とにかく寛容性を重視したい人に向いています。
芯を外したときのヘッドの回転を抑える設計で、打点のばらつきが気になる人には魅力的です。
一方で、TASウェイトの位置交換を楽しみたい人には向いていません。調整の自由度より、固定された高寛容設計を選ぶモデルです。
ドライバーの細かなチューニングにこだわるより、安心して振れる性能を優先したい人なら、比較する価値があります。
Qi35を中古で選ぶ場合
Qi35は2025年発売モデルなので、2026年現在は型落ち新品や中古品を比較する選択肢もあります。
最新モデルを定価で購入するより、予算を抑えられる可能性があるのは魅力ですよね。
ただし、TASウェイトを採用するモデルの中古品では、純正ウェイトが正しい場所に装着されているかを確認したいところです。
前の所有者がウェイトを交換している場合、純正とは異なる重量になっていることがあります。
また、付属するレンチやヘッドカバーの有無、シャフトの仕様、ヘッドの状態も重要です。
中古購入を検討するなら、ゴルフドゥ!オンラインショップなどで、ロフト角・シャフト・商品状態を比較する方法があります。
中古Qi35の在庫や価格を比較したい方はこちら。購入前には、TASウェイトの重量と付属品も確認しておきましょう。
Qi35ウェイトのよくある質問
最後に、Qi35のウェイト調整でよくある疑問をまとめました。
まとめ|Qi35のウェイト調整

Qi35のTASウェイトは、自分の球筋やミスの傾向に合わせてヘッドの重心特性を調整できる、便利な機能です。
ただし、ウェイトを動かせば必ず飛距離が伸びるわけではありません。重心を前に移せば低スピン方向、後ろに移せば寛容性重視の方向へ変わるという基本を理解し、実際の弾道で判断することが大切です。
ここまでの内容を整理すると、次のようになります。
- TASは弾道調整を目的としたウェイトシステム
- 標準Qi35は前3g・後13gが基本設定
- 前後を入れ替えると低スピン方向に特性が変化
- 前後8gのMID設定には別売りウェイトが必要
- Qi35 LSは3か所のウェイトで球筋を調整できる
- LSのヒール重めはドロー、トゥ重めはフェード方向
- Qi35 MAXは後方34gの固定式ウェイトを採用
- 純正ウェイトの位置交換と重量追加は別の調整
- 交換時は適合工具と正しい取り付け方法を守る
- 効果はスピン量だけでなく平均キャリーや方向性で判断
私が一番伝えたいのは、ウェイト調整を複雑に考えすぎなくていいということです。
まずは純正設定で自分の弾道を確認する。スピンが多いなら前方重心を試す。Qi35 LSで左右の球筋を調整したいなら、トゥ・ヒールの重量配分を見直す。
そして変更したら、必ず試打で結果を比較する。この流れだけでも、無計画にウェイトを交換するより、自分に合うセッティングを見つけやすくなります。
また、ウェイト調整はあくまでクラブの性能を引き出すための手段です。ウェイトを変えても打点が安定しない場合は、シャフトやロフト角、スイングそのものを見直す必要があるかもしれません。
別売りウェイトを検討するなら、まず自分が使っているQi35のモデル名と現在の重量を確認しましょう。必要な設定が決まってから購入する方が、無駄な出費を抑えられます。
最後にTASウェイトのキットと単品を比較しておきたい方はこちら。対応モデル・重量・付属品を確認して選んでくださいね。
ウェイトを少し変えるだけでクラブの印象が変わるのは、ゴルフギアのおもしろいところです。ただし、最後に判断するのはカタログの数値ではなく、あなた自身のショット。
焦らず調整して、安心して振れるセッティングを見つけてくださいね。
※この記事は2026年10月時点で確認できるテーラーメイド公式情報をもとに作成しています。ウェイトの重量・対応モデル・価格・在庫状況は変更される場合があります。交換前にメーカー公式サイトと取扱説明書を確認し、安全な方法で調整してください。弾道調整の効果には個人差があります。

