「ゼクシオ14って、本当に前作より飛ぶの?」「10万円を超えるドライバーだけど、ゼクシオ13から買い替えるほど違う?」「14と14+なら、自分にはどっちが合うんだろう」——ここが気になっているあなたは多いかなと思います。
ゼクシオというと、これまでは「軽くて振りやすい」「球が上がる」「つかまりがいい」という安心感が魅力でした。一方で、カチャカチャと呼ばれる調整機能がなく、海外ブランドのように購入後の弾道調整を楽しむクラブではありませんでした。
ところが2025年11月22日に発売されたゼクシオ14では、その前提が大きく変わっています。シリーズで初めてQTSを搭載し、長年使われてきたフェース素材も約20年ぶりに刷新。さらに標準の「14」と、しっかり振りたいゴルファーを意識した「14+」で、重量やシャフト、つかまり方まで明確に作り分けられました。
私自身、ヘッドスピード40m/s前後のアマチュアゴルファーとしてクラブを見ています。このゾーンだと、ハードな低スピンモデルでは球が上がり切らないことがありますし、反対に軽すぎるクラブではタイミングが合わないこともあるんですよね。だからゼクシオ14を評価するときも、「最大飛距離が何ヤード伸びたか」だけではなく、平均して振り切れるか、ミスしたときに距離を残せるか、左右の幅を抑えられるかを重視しています。
先に結論を言うと、ゼクシオ14は単に「従来のゼクシオを少し飛ぶようにしたモデル」ではありません。軽量・高弾道・つかまりというゼクシオらしさを残しながら、QTSによって購入後の調整余地まで持たせたことが、今回いちばん大きな進化だと私は感じています。
ただし、誰が打っても前作より飛ぶわけではありませんし、「14+のほうが上級モデルだから性能が高い」という話でもありません。この記事では公式スペックと私の試打データを分けながら、ゼクシオ14ドライバーの評価、前作13との違い、14+との選び方、QTSの使い方まで整理していきます。
・VR-TitaniumとULTiFLEXによる進化を公式データから確認
・シリーズ初のQTSで何を調整できるのかを解説
・筆者のTrackMan実測値は「参考値」として正しく読み解く
・ゼクシオ14と14+を重量・シャフト・ミス傾向から比較
・ゼクシオ13から買い替える価値がある人、ない人を整理
・試打するときに必ず確認したいポイントまで解説
ゼクシオ14の進化点と評価

ゼクシオ14を理解するときは、細かいスペックから入るよりも、まず「何が前作から変わったのか」を押さえるとわかりやすいです。今回の核になるのは、QTS、新しいVR-Titanium、ULTiFLEX、新ActivWingの4点です。
特にQTSとフェース素材の変更は、歴代ゼクシオを知っている人ほど「そこまで変えたのか」と感じる部分かなと思います。一方で、標準モデルらしい軽さや球の上がりやすさまで捨てたわけではありません。そのバランスがゼクシオ14らしいところです。
発売日と価格|現在は発売済み
ゼクシオ14とゼクシオ14+のドライバーは、2025年11月22日に発売されました。この記事を更新している2026年9月時点では、すでに発売前の予約モデルではなく、店頭やオンラインショップで実際に比較できる現行モデルです。
メーカー希望小売価格は、標準のゼクシオ14、ゼクシオ14+ともに101,200円(税込)です。シャフトによって14+だけ約11万円になるわけではないので、ここは注意したいところですね。
| モデル | 標準シャフト | メーカー希望小売価格 |
|---|---|---|
| ゼクシオ14 | XXIO MP1400 | 101,200円(税込) |
| ゼクシオ14+ | SPEEDER NX DST for XXIO | 101,200円(税込) |
発売から時間が経っているため、今は「初期ロットを確保するために急いで予約する」という時期ではありません。むしろ大切なのは、価格だけを見て即決せず、14と14+を同じ日に打ち比べること。販売店によって在庫や試打クラブのフレックスが違うため、試打できるスペックを確認してから足を運ぶほうが失敗しにくいですよ。
レディスのゼクシオ14シリーズは2025年12月6日に発売されています。また、標準ゼクシオ14の左用モデルは2026年1月17日に発売されています。アイアンまで含めてシリーズ全体の性格を知りたい方は、XXIO14アイアンの試打評価も参考にしてください。
出典:住友ゴム工業「XXIO 14」ニュースリリース、ダンロップ公式製品情報。価格・仕様は変更される可能性があるため、購入時は公式サイトで最新情報をご確認ください。
QTSは12ポジションで調整
ゼクシオ14で最も象徴的な変化が、QTS(Quick Tune System)の採用です。いわゆる「カチャカチャ」と呼ばれる調整式スリーブで、ゼクシオのドライバーとしてはシリーズ初の搭載になります。
これまでのゼクシオは、基本的にメーカーが設計したロフト・ライ・フェース向きのまま使うクラブでした。購入後に「もう少し球を上げたい」「つかまりを少し抑えたい」と感じても、シャフト交換や鉛などで調整するしかありません。
ゼクシオ14ではQTSにより、フェース角・ライ角・ロフト角の組み合わせを12ポジションから選択できます。ここで大事なのは、ロフト・ライ・フェース角を3つの独立したダイヤルのように自由設定する機能ではないことです。それぞれが連動した12種類の設定から、自分の弾道に近いポジションを探していく仕組みです。
例えば標準設定で打ってみて、「打ち出しが少し低い」「右へのミスが多い」とわかったら、QTSの設定を一段階変えて再計測する。この使い方が現実的です。いきなり何度も設定を変えるより、標準ポジションを基準にして、一つずつ比較するほうが違いを判断しやすいですよ。
調整機能を追加すると、一般的にはネック周辺の重量が増えやすくなります。ゼクシオ14ではQTS周辺の構造を工夫し、従来構造比で約2gの軽量化を実現したとメーカーは説明しています。軽さや振りやすさを強みにしてきたゼクシオだけに、単にスリーブを追加するのではなく、重量増を抑えて導入した点が重要なんですよね。
ゼクシオ14のQTS用トルクレンチはドライバーへの付属品ではなく、メーカー希望小売価格1,980円(税込)の別売品です。購入後に自分で調整したい方は、レンチの有無まで確認しておきましょう。中古クラブを購入するときも同様です。
そして、もう一つ重要なのがルールです。調整機能付きクラブだからといって、ラウンド中に弾道を見ながら自由にロフトを変えていいわけではありません。ゴルフ規則では、ラウンド中に調整機能を使ってクラブのプレー特性を意図的に変更し、その状態でストロークすることは認められていません。
「今日は風が強いから途中でロフトを立てよう」という使い方ではなく、練習場やスタート前に設定を決めておくもの、と考えるとわかりやすいです。

QTSは毎ホールいじる機能ではありません。標準設定を基準に、自分のミスを減らせるポジションを見つけて固定する使い方がおすすめです。
▼ ゼクシオ14の現在価格や在庫、選べるロフト・フレックスを確認できます。QTSを自分で調整したい方は、別売のトルクレンチの有無もあわせて確認しておくと安心です。
VRチタンとULTiFLEXの効果

「調整機能が増えたのはわかった。でも、一番大事な飛距離性能はどうなの?」という疑問もありますよね。そこに関係するのが、ゼクシオ14で採用されたVR-Titaniumです。
ゼクシオは長年、フェース材にSuper-TIX 51AFを採用してきました。ゼクシオ14では、この素材を約20年ぶりに刷新し、VR-Titanium(Super-TIX 52AFS)を採用しています。
メーカーによると、新素材は従来のフェース材と比べて強度が42%向上。強度を高めることで、必要な耐久性を確保しながらフェースをさらに薄く設計できるようになりました。
ただし、「薄ければ薄いほど飛ぶ」と単純に考えるのは少し違います。ドライバーフェースには反発性能に関するルールがありますから、中心だけを極端に高反発にすればいいわけではありません。ゼクシオ14が狙っているのは、ルールの範囲内で高いボールスピードを得られるエリアを広げることです。
そこで組み合わされるのが「ULTiFLEX」です。メーカー測定では、前作と比較して高初速エリアがフェース中央部で183%、周辺部で151%に拡大したとされています。つまり注目したいのは「芯で一発ものすごく飛ぶ」というより、少し打点を外してもボール初速を落としにくくする方向へ進化したことです。
これはアマチュアにとってかなり大事です。実際のラウンドでは、毎回フェース中央に打てるわけではありません。朝イチ、つま先下がり、疲れてきた後半。少しトウやヒールに外れる場面はいくらでもありますよね。
そう考えると、ドライバーの価値は「今日一番の当たりが何ヤードだったか」ではなく、「10球打ったときに大きく飛距離を落とす球が何球あるか」に出ます。ゼクシオ14の新しいフェース設計は、まさにそこを狙った技術だと理解するとしっくりきます。
メーカー試験では、標準のゼクシオ14がゼクシオ13に対して平均飛距離で2.9ヤード、14+が従来のゼクシオXに対して3.0ヤード伸びたというデータも公表されています。ただし、これはメーカー所定条件でのテスト値です。あなたが同じだけ伸びることを保証する数字ではないので、実際の購入判断では自分の試打結果を優先してください。
ゼクシオ13との違い
現在ゼクシオ13を使っている方にとっては、「14が進化したのはわかったけれど、10万円以上出して買い替える必要があるのか」が一番気になるところですよね。
私なら、ゼクシオ13で飛距離も方向性も満足しているなら、新しいという理由だけでは買い替えません。13が急に飛ばなくなるわけではありませんし、調整機能を使わない人にとってQTSの価値は小さくなるからです。
一方で、14には13では得られなかった明確な違いがあります。特に「買ってから弾道を微調整できる」という部分は、スペック表以上に大きな差です。
| 比較項目 | ゼクシオ13 | ゼクシオ14 |
|---|---|---|
| フェース素材 | Super-TIX 51AF | VR-Titanium Super-TIX 52AFS |
| 弾道調整機能 | なし | QTS・12ポジション |
| フェース設計 | BiFLEX FACE | ULTiFLEX |
| 空力技術 | ActivWing | 新ActivWing |
| 標準モデルの方向性 | 軽さ・高弾道・つかまり | 特徴を継承しながら調整幅を追加 |
空力面ではActivWingも進化しています。ゼクシオ14ではクラウン側の突起だけでなく、ソール側にも段差形状を設けた新ActivWingを採用。ダウンスイング前半で遠心力によって起こるヘッドのブレを抑え、安定したインパクトへ導くことを狙っています。
こうした空力技術は、フェース素材のように数字だけで体感しやすいものではありません。だからこそ試打では「一球の最高値」よりも、フェース向きや打点がどれくらい揃うかを見てほしいですね。クラブが自分のタイミングに合っていれば、左右のばらつきに差が出てきます。
ゼクシオ13で弾道・飛距離・振り心地に満足していて、QTSにも必要性を感じないなら、無理に14へ買い替える必要はありません。逆に、打ち出しやつかまりを調整したい人、打点ブレによる飛距離ロスを少しでも減らしたい人には14を試す価値があります。
ゼクシオの世代ごとの位置づけまで確認したい方は、歴代ゼクシオドライバーの評価まとめも参考にしてみてください。中古のゼクシオ13と新品14で迷っている場合にも、違いが整理しやすくなります。
打音は14と14+で別設計
ゼクシオを語るとき、意外と外せないのが打音です。歴代ゼクシオの「キーン」と伸びる金属音を好きな人もいれば、少し高すぎると感じる人もいますよね。
ここで注意したいのは、「ゼクシオ14になって全体的に静かになった」とまとめてしまうと正確ではないことです。メーカーは標準のゼクシオ14について、内部のサウンドリブなどを使い、高く、伸びのある爽快な打球音を狙ったと説明しています。
つまり標準14は、歴代ゼクシオらしい爽快感を消したわけではありません。音の余韻も含めて、「打った気持ちよさ」を残しているモデルです。
一方の14+は少し方向が違います。こちらは残響をやや抑え、より締まりのある心地よい音を狙った設計。14+のほうがアスリート寄りの見た目や重量設定になっていることも含め、音までキャラクターを分けてきたわけですね。
打音は弾道測定器では評価できません。でも、長く使うクラブでは意外と重要です。試打するときは数字だけを追わず、「この音なら毎週打ちたいと思えるか」も確認してみてください。
▼ ゼクシオ14の販売価格はショップによって差があります。前作13との価格差も確認しながら、買い替える価値があるか判断してみてください。
試打評価と失敗しない選び方

ここからは、カタログではわかりにくい「実際にどう選ぶか」に入ります。ゼクシオ14で失敗しやすいのは、14+を単純な上位モデルだと考えてしまうことです。
14と14+は価格が同じで、優劣ではなくターゲットが違います。あなたのヘッドスピードだけではなく、クラブ総重量、左右どちらへミスするか、打ち出しの高さ、スピン量まで見ながら選ぶ必要があります。
TrackMan実測値の見方
まず、この記事で使用している私の試打データを確認します。ヘッドスピード40m/s前後という、私自身が普段打っているゾーンで計測したものです。
【試打スペック】
モデル:ゼクシオ14
ロフト:10.5度
シャフト:XXIO MP1400 SR
| 項目 | 5球平均 |
|---|---|
| ヘッドスピード | 40.2m/s |
| ボール初速 | 59.8m/s |
| 打ち出し角 | 14.8度 |
| バックスピン量 | 2,350rpm |
| キャリー | 218yd |
| トータル飛距離 | 238yd |
| ミート率 | 1.49 |
私が注目したのは、ヘッドスピード40.2m/sに対してボール初速59.8m/sが出ている点です。59.8÷40.2で計算するとミート率は約1.49。少なくとも今回の計測では、ヘッドスピードを効率よくボール初速へ変えられていました。
ただし、「ミート率1.50が絶対的な上限だから1.49なら限界性能」とまでは言い切れません。ヘッドスピードやボール初速の測定方法、機器、打点などでも比率は変わります。ここで見るべきなのは、数字一つを絶対評価することではなく、同じ条件で別のドライバーを打ったときにどう変わるかです。
スピン量も同じです。今回の5球平均では2,350rpmでしたが、「ゼクシオ14は必ず2,350rpmになる」「VRチタンだからスピンが減った」とは言えません。スピン量には入射角、打点の上下、ロフト、シャフト、ボールなどが複雑に関係します。
むしろ私が評価したいのは、14.8度の打ち出しを確保しながら2,350rpmに収まり、キャリー218ydまで運べたことです。私のHS帯では、低スピンだけを狙うと球が上がらずキャリーを失う場合があります。その点、今回の組み合わせは「上がるけれど吹け上がらない」というバランスになりました。
今後この記事をさらに強化するなら、TrackMan画面のスクリーンショット、使用ボール、試打日時、屋内・屋外、ティー高さ、打点位置、比較クラブを追記すると説得力が上がります。確認できていない条件を本文で推測するのではなく、次回試打時に記録して追加するのがおすすめです。
14と14+は何が違う?
今回いちばん迷いやすいのが、標準の「ゼクシオ14」と「ゼクシオ14+」です。
ここでまず覚えておきたいのは、14+は14の単純な上位グレードではないこと。メーカー希望小売価格は同じで、クラブ重量やシャフト、弾道の狙いを変えた兄弟モデルです。
標準14は、軽さを活かして振り切りやすく、球を上げやすく、つかまりも得やすい設計。一方の14+は重量を増やし、標準より短めにして、よりしっかり振っていく人を想定しています。
| 比較項目 | ゼクシオ14 | ゼクシオ14+ |
|---|---|---|
| ヘッド体積 | 460cc | 460cc |
| ライ角 | 59度 | 59度 |
| 長さ | 46インチ | 45.75インチ |
| 総重量の目安 | 約281g・R | 約300g・R |
| 標準シャフト | XXIO MP1400 | SPEEDER NX DST for XXIO |
| 弾道イメージ | 高弾道・つかまり重視 | 強い弾道・つかまりは適度 |
| 向きやすいタイプ | 軽さを使って振り切りたい人 | ある程度重量を感じて振りたい人 |
19g前後の重量差は、ドライバーではかなり大きいです。「たった19g」と思うかもしれませんが、46インチ近い長さのクラブを振ると、切り返しやフィニッシュの取りやすさまで変わります。
そのため、「HS43m/sを超えたら14+」のようにヘッドスピードだけで線引きするのはおすすめしません。実際、メーカーが示す純正シャフトの適応ヘッドスピード範囲は重なっています。
例えば標準14のMP1400は、SRで36〜44m/s、Rで32〜41m/sが目安。一方、14+のSPEEDER NX DST for XXIOは、SRで37〜45m/s、Rで33〜42m/sが目安です。つまりHS40m/s前後でも、どちらも十分候補になります。
では何で選ぶのか。私は「ヘッドスピード」より先に「重量とミス傾向」を見ます。
軽いほうが最後まで振り切れて、右へのミスを減らしたいなら標準14から。反対に、軽すぎるクラブだと手だけで振ってしまう、左への急なミスを抑えたい、もう少し重量を感じながら振りたいなら14+から試す。この順番ならかなり絞り込みやすいですよ。
14と14+をさらに細かく比べたい方は、XXIO14とXXIO14+の違いを比較した記事も参考にしてください。
また、14+だけを候補にしている方は、ゼクシオ14+ドライバーの試打レビューで、より詳しい特徴を確認できます。
14+という名前から上位モデルに見えますが、価格もヘッド体積も標準14と同格です。重要なのは約19gの重量差とシャフト特性。見た目だけで選ばず、同じ日に両方を打ってキャリーと左右の幅を比較してください。
純正シャフトの違い

ゼクシオは、ヘッドだけではなく純正シャフトを含めて一つのクラブとして見るべきだと私は思っています。特に今回、14と14+は純正シャフトの重量帯が違うため、ヘッドだけ比較すると判断を誤りやすいです。
標準14のXXIO MP1400は、Rで36g、SRで39g、Sで41g。調子は先中調子です。軽量シャフトの走りを活かしながら、標準ゼクシオらしい振りやすさとつかまりを狙った組み合わせですね。
素材面では東レのT1100GとNANOALLOY技術を採用し、メーカーは振り抜きやすさとボールのつかまりを高める方向で設計しています。
14+に標準装着されるSPEEDER NX DST for XXIOは、フジクラと共同開発したゼクシオ専用シャフトです。Rで42g、SRで44g、Sで46g。調子は中調子となっています。
| シャフト | R | SR | S | 調子 |
|---|---|---|---|---|
| XXIO MP1400 | 36g | 39g | 41g | 先中 |
| SPEEDER NX DST for XXIO | 42g | 44g | 46g | 中 |
「カスタムシャフトのほうが性能が上」と考える必要はありません。純正シャフトでタイミングが合い、打ち出し・スピン・左右幅まで整うなら、それがあなたにとって正解です。
逆に、軽すぎて切り返しが不安定になる、インパクトでフェースが戻りすぎる、球が必要以上に左へ行くという場合は、14+や別シャフトを検討したほうがいいでしょう。
試打ではフレックス表記だけを見ず、「振ったときにヘッドがどこにあるか感じられるか」「フィニッシュまで同じリズムで振れるか」を確認してください。RよりSRのほうが必ず飛ぶ、Sのほうが上級者向け、という単純な話ではありません。
▼ MP1400のR・SR・Sなど、フレックスによって在庫状況が異なります。試打で合ったスペックが決まったら、価格だけでなくロフトとフレックスまで確認してください。
2026年競合モデルと比較
ゼクシオ14を2026年に選ぶなら、「発売時のライバル」だけを見るより、現在店頭で比較できる軽量ドライバーと比べたほうが実用的です。
その代表例として比較しやすいのが、テーラーメイドのQi4D MAX LITEです。2026年モデルで、Rフレックスのクラブ重量は約274g、長さ45.5インチ、メーカー希望小売価格107,800円。軽量モデルという意味ではゼクシオ14と購入層が重なります。
| モデル | 代表重量 | 長さ | 価格 | 選ぶポイント |
|---|---|---|---|---|
| ゼクシオ14 | 約281g・R | 46インチ | 101,200円 | 高弾道・つかまり・ゼクシオらしい振りやすさ |
| ゼクシオ14+ | 約300g・R | 45.75インチ | 101,200円 | 重量感を出し、しっかり振りたい人向け |
| Qi4D MAX LITE | 約274g・R | 45.5インチ | 107,800円 | 軽量設計と高慣性モーメント系の安定感を重視 |
ここで面白いのは、ゼクシオ14が「とにかく一番軽いクラブ」ではないことです。2026年には、海外ブランドにも270g台の軽量モデルがあります。
それでもゼクシオ14を選ぶ理由は、軽さだけではありません。46インチという長さ、つかまりを重視した設計、QTS、新しいフェース、そしてゼクシオ独自の振り心地まで含めたトータルバランスにあります。
逆に「ブランドにはこだわらない」「とにかく軽くしたい」「カーボンフェース系の打感も好き」という人なら、2026年モデルまで含めて打ち比べる価値があります。ゼクシオだから自動的に一番やさしい、海外ブランドだからハード、という時代ではなくなってきています。
だから私は、メーカー名で候補を一つに絞るより、同じ重量帯から2〜3本を選び、同じ弾道測定器・同じボールで比較する方法をおすすめします。
試打で確認したい5項目
ゼクシオ14を試打するとき、「一番飛んだ球だけ」を見て決めるのはもったいないです。私なら、少なくとも次の5項目を確認します。
1つ目はキャリー。トータル飛距離は床の硬さやシミュレーター設定でも変化するので、まず自分の力で空中をどこまで運べているかを見ます。
2つ目は左右の幅。230yd飛んだ一球より、220yd前後で10球がまとまっているほうがコースでは強いです。特に14と14+を比較するときは、右と左のどちらに大きなミスが出るかをチェックしてください。
3つ目は打ち出し角とスピン量。低スピンだから正解、高弾道だから正解ではありません。キャリーが最大になる組み合わせを探します。
4つ目は打点。可能ならフェースに打点確認シールやスプレーを使いましょう。初速が落ちた球の原因が「クラブ性能」なのか「単に打点が外れた」のかを区別できます。
5つ目は振りやすさ。これは数字に出にくいですが、かなり重要です。3球なら振れても、10球目で重く感じるクラブは18ホール後半で苦しくなるかもしれません。逆に軽すぎてトップから暴れる場合もあります。
そしてQTSを試すなら、最初から複数設定を行ったり来たりしないこと。まず標準ポジションで8〜10球程度打ち、傾向を確認。それから一つ設定を変えて、同じ条件でもう一度打つ。この順番がわかりやすいですよ。

「最大飛距離」より「平均キャリーと左右幅」。ドライバー選びでは、この2つをセットで見るとコースでの失敗が減ります。
結論|買うべき人・見送る人

ゼクシオ14をあらためて評価すると、今回のモデルは「ゼクシオらしさを捨ててアスリートモデルになった」のではありません。
軽量で振りやすく、球を上げやすく、つかまりを助けるという従来の長所を残しながら、QTSと新素材フェースによって選択肢を広げたモデルです。その意味では、歴代ゼクシオの中でもかなり大きな変化と言っていいかなと思います。
・重いドライバーを18ホール振るのが少ししんどくなってきた人
・右へのミスを減らしながら高い球を打ちたい人
・軽量ドライバーでも弾道調整機能が欲しい人
・ゼクシオ13以前を使っていて、買い替えによる変化を感じたい人
・一発の飛距離より平均飛距離と安定感を重視する人
・現在のゼクシオ13で弾道も飛距離も満足している人
・300g台前半以上のドライバーを好み、軽量クラブではタイミングが取りにくい人
・自分で球筋を積極的に操作したいハードヒッター
・QTSや新フェースに魅力を感じず、価格差を抑えたい人
標準14と14+で迷っているなら、「上手いから14+」「ヘッドスピードが遅いから14」という決め方をしないこと。まず標準14を打ち、軽すぎる・左へ行く・もう少し重量が欲しいと感じたら14+を試す。反対に14+で球が上がらない、右へ抜ける、後半しんどそうと感じるなら標準14へ戻る。この往復でかなり答えが見えてきます。
QTSも同じです。調整機能が付いたからといって、自分に合わない重量やシャフトをQTSだけで救えるわけではありません。まずクラブ本体とシャフトを合わせ、その仕上げとしてQTSを使う。この順番が失敗しにくいですよ。
次に取る行動はシンプルです。①14と14+を同じ日に打つ、②最大飛距離ではなく平均キャリーと左右幅を見る、③標準設定で合わなければQTSを一段階ずつ試す。この3つです。
ゼクシオ14はすでに発売済みなので、予約を急ぐ必要はありません。価格や在庫だけで決めず、実際に振って数字と感覚の両方を確認してください。10万円を超えるクラブだからこそ、「なんとなく飛びそう」で買わないこと。それが一番大切かなと思います。
本記事の試打値は筆者のスイングと計測条件で得られた参考値です。同じヘッドスピードでも、入射角・打点・シャフト・ボールによって結果は変わります。購入前はできれば弾道測定器のあるショップで14と14+を比較し、ご自身の平均値で判断してください。
ゼクシオ14のよくある質問
ゼクシオ14は、「昔からのゼクシオだから同じだろう」と思って打つと、かなり印象が変わるモデルです。だからこそスペック表だけで結論を出さず、標準14と14+、できれば今使っているドライバーまで同じ条件で打ち比べてみてください。あなたのスイングに合ったときに初めて、このモデルの進化が本当の意味で価値になるはずです。
試打して「これなら今より平均飛距離を伸ばせそう」「左右のミスが減った」と確認できた方は、最後に実売価格と希望スペックの在庫を比較してみてください。同じゼクシオ14でも、ロフトやフレックスを間違えると試打時の良さを再現できないので、商品名だけで選ばないことが大切です。
▼ ゼクシオ14の最新価格・在庫を比較できます。購入時は「14/14+」「ロフト」「シャフトフレックス」の3点をもう一度確認してください。

