松山英樹プロのクラブセッティングを調べると、「結局、いまバッグに入っているのはどれ?」「ZXi LSなのか、ZXi RKT LSなのか」「長年のツアーAD DIから替えたという話は本当?」と、情報が食い違って見えることがありますよね。これは情報が間違いというより、松山プロが大会やコース条件に合わせてクラブを替えるためです。古い記事の“固定された14本”だけを見てしまうと、最新の変化を見落としてしまいます。
私はHS40m/s前後のアマチュアとして、20年にわたりギア選びと弾道データに向き合ってきました。だからこそ、世界トップの超重量・超硬度スペックをそのまま真似することには慎重であるべきだと考えています。一方で、松山プロが「何を、なぜ替えたのか」を追うと、私たちのクラブ選びにも役立つ判断軸が見えてきます。
この記事では、2026年9月20日に確認した公開情報を基準に、松山英樹プロの使用ギアを確認大会・確認時期つきで整理します。ドライバー、ウッド、アイアン、ウェッジ、パター、ボールの現状に加え、市販品との違い、プロスペックをアマチュアが選ぶ際の注意点まで解説します。購入を急ぐ前に、あなたに必要な性能を整理したい人にも読んでほしい内容です。
2026年に公開確認された松山英樹プロの使用クラブ/大会ごとに変わるクラブを読み解く方法/ZXi RKT LS・Tour AD FIへの変更点/HS40m/s前後の人が真似してよい点と避けたい点/市販品を選ぶときの試打・中古購入の判断基準
松山英樹の2026年クラブセッティング|「最新」は確認大会とセットで見る
最初に大切な前提です。ツアープロのセッティングは、年単位ではなく大会単位で更新されます。たとえば2026年3月の報道ではZXi LSプロト+Tour AD FI、5Wはコブラ KING RADSPEED Tour、ウェッジはRTX4フォージドが確認されました。その後、6月以降はドライバーにZXi RKT LSが確認され、8月5日更新のスポーツナビ掲載では同モデル、Qi10、RADSPEED、Z-FORGED II、RTX4、Z-STAR XVが掲載されています。公開情報の撮影日・更新日が異なる以上、すべてを同時に使う14本だとは限りません。

「最新モデル=毎試合の確定セッティング」とは考えないのがコツです。記事を見るときは、いつ・どの大会で確認されたかを先に見ましょう。
| カテゴリ | 2026年に公開確認された主なモデル | 補足 |
|---|---|---|
| ドライバー | スリクソン ZXi RKT LS/ZXi LS プロト(9度) | 時期によりヘッド、シャフトが変動 |
| 3W | テーラーメイド Qi10(15度) | Tour AD DI・90g台TXの確認例 |
| 5W・ロングクラブ | RADSPEED Tour、ZXi系、ZXi5+3Iなど | コース・風・狙い方で入れ替え |
| アイアン | スリクソン Z-FORGED II(4〜9I) | DG Tour Issue S400の確認例 |
| ウェッジ | RTX4フォージド(48・52・56・60度) | 公開時期によっては後継系の情報もあるため要確認 |
| パター | スコッティキャメロン・ツアープロト | ニューポート系を含め複数をテスト |
| ボール | スリクソン Z-STAR XV(2025年モデル) | 2026年公開セッティングで確認 |
14本の本数にも注意が必要です。練習日に撮影されたバッグには候補クラブが複数入り、15本以上写ることがあります。公式競技では原則14本までですが、練習日の写真は「その週に試している候補」まで含むことがあるため、写真だけから試合用の14本を断定しないほうが安全です。
ドライバーはZXi RKT LSへ|春のZXi LSプロトからの変化
2026年のドライバーは、時期によって情報を分けて理解する必要があります。3月の取材では、シルバーフェースのスリクソン ZXi LSプロトタイプ(9度)にTour AD FI・80g台TXの組み合わせが確認されました。GDOのザ・メモリアルトーナメント取材でもZXi LS(9度)とTour AD FIプロトタイプ(80g台TX)が掲載されています。
その後の2026年8月更新情報では、スリクソン ZXi RKT LS ドライバーが掲載されています。したがって、現在この記事で「最新の主な確認モデル」として扱うのはZXi RKT LSです。ただし、公開された一覧が常に大会当日のバッグを保証するものではありません。ヘッド、ロフト、長さ、ウェイト、スリーブ位置までを一般の読者が完全に再現できる公式スペックは公開されていないので、未確認の数値を断定しないことが重要です。
「T251」のような刻印は、USGAの適合ドライバーヘッドリストに掲載された個体識別の一例です。しかし、刻印があることだけで松山プロの実戦使用個体と同一だとは言えません。市販品とプロトタイプの内部仕様・フェース仕上げ・ウェイトは異なる可能性があるため、購入判断は市販モデルの試打データで行いましょう。
LSモデルが向く人、向きにくい人
LSは一般に低スピン設計を意味します。ヘッドスピードが高く、打ち出しが十分に取れていて、スピン過多で球が吹き上がる人には候補になります。風に強い弾道や、キャリー後のランを含めた飛距離を狙いやすい場面もあるでしょう。
反対に、HS40m/s前後で打ち出しが低い人、そもそもスピンが少ない人は要注意です。低スピンに寄せすぎるとキャリーが落ち、良い当たりなのに飛ばないことがあります。私自身も、カタログの「低スピン」に惹かれて試す前に、まず打ち出し角と最高到達点を見るようにしています。試打では平均値だけでなく、10球前後のキャリーのばらつき、右左の散らばり、ミスヒット時の落ち込みを確認してください。
▶ ZXi系ドライバーを比較する前に、在庫と試打可否を確認する
低スピンモデルが気になる人向け。ロフト・シャフトを同条件で比べられる販売店や試打会を選ぶと、購入後の後悔を減らせます。
Tour AD DIからFIへ|「長年同じシャフト」ではなく、感覚を検証し続ける姿勢
原稿で最も修正が必要だったのがドライバーシャフトです。Tour AD DIは松山プロを象徴するシャフトでしたが、2026年3月公開の取材では、ドライバーにグリーンのTour AD FI・80g台TXが確認されています。一方で、3Wと5WにはTour AD DIの90g台TX、100g台TXが確認されたため、「すべてのウッドがDI」と書くのは正確ではありません。
シャフトはモデル名だけで性格を決めつけないことも大切です。重量、フレックス、長さ、先端カット、ヘッド重量、グリップ重量でクラブ全体の振り心地は変わります。ツアープロの80g台TXは、単に硬いだけではなく、本人の切り返し、ヘッドスピード、長年の感覚に合わせた一本です。市販のDIやFIを選ぶときに、松山プロと同じ表記だけを追いかけるのはおすすめしません。
| クラブ | 2026年に確認されたシャフト例 | 読むべきポイント |
|---|---|---|
| ドライバー | Tour AD FI プロトタイプ/80g台TX | 春〜初夏の公開情報。DI固定ではない |
| 3W・Qi10 | Tour AD DI/90g台TX、ブラックカラー | 重量を上げてタイミングをつなぐ考え方 |
| 5W・ZXi系など | Tour AD DI/100g台TXの確認例 | ロングクラブ自体が入れ替わる |
| 3I候補 | Tour AD DI HY プロトタイプ/115g台SXの確認例 | 使用の有無はコース条件次第 |
クラブ間の流れを整えるという発想は、アマチュアにもそのまま役立ちます。ただし、「1Wが60gなら3Wは70g、5Wは80g」といった単純な公式はありません。ヘッド重量や長さも異なるからです。気になる人は、同じ測定条件で振動数を見て、数値と振りやすさの両方をフィッターに相談しましょう。ゴルフシャフトの振動数とは?硬さの新基準でクラブ選びが変わるでは、測定時のクランプ長で数値が変わる理由も解説しています。
3WはQi10、5W・3Iは可変|長い距離をどう打つかでバッグを組む
3番ウッドはテーラーメイドQi10 フェアウェイウッド(15度)が2026年の複数の公開情報で確認されています。ドライバーとメーカーが異なることは、プロのバッグでは珍しくありません。契約の詳細は非公開であるため、「フェアウェイウッドだけ完全に契約フリー」と断定することはできませんが、実際に性能と構えやすさを優先してモデルを選んでいることはバッグから読み取れます。
5Wは変化が多いところです。春の取材ではコブラ KING RADSPEED Tour(17.5度)が確認されましたが、GDOのザ・メモリアルトーナメント取材ではスリクソン ZXiフェアウェイウッド(5番・18度)が掲載されています。さらに3番アイアンやユーティリティが候補として確認される週もあります。つまり、5Wを「ずっとこの一本」と決めつけるより、長いパー3、狭いティーショット、向かい風のセカンドで何を打ちたいかに応じて選んでいる、と捉えるのが実態に近いでしょう。
飛距離だけで選ばず、「悪いライでも前へ運べるか」「グリーンで止められる高さが出るか」「ティーショットで狙えるか」を書き出して比べるのがおすすめです。5Wはキャリーを出しやすい人が多く、UTは長さが短く方向性を出しやすいと感じる人がいます。ただし相性は個人差が大きいので、同じ飛距離帯で打ち比べてください。
Z-FORGED II、RTX4、スコッティキャメロン|スコアを支える短いクラブの考え方
アイアンはZ-FORGED IIを軸に、3番アイアンはコースで選ぶ
アイアンの基本セットはスリクソン Z-FORGED IIの4番〜9番で、ダイナミックゴールド ツアーイシューS400の組み合わせが確認されています。ブレード系のZ-FORGED IIは、構えたときの輪郭、打感、球筋の操作性を重視するプレーヤーが選びやすいモデルです。松山プロが直線的な「顔」にこだわるという話は、単なる見た目の好みではありません。アドレスで違和感がないことは、迷いなく振るための大切な条件です。
一方で、マッスルバック系は芯を外したときの距離・方向の許容性が大きいとはいえません。スコアを安定させたい人がプロ使用モデルという理由だけで選ぶと、特に5〜7番でミスが増えることがあります。私のようなHS40m/s前後のゴルファーなら、まずはキャビティや中空構造も候補に入れ、7番アイアンだけでなく長い番手の結果まで比べるべきです。良い1球の打感ではなく、10球の平均キャリーと左右幅を見る。ここが失敗を減らす近道です。
3番アイアンのZXi5+プロトタイプは、風が強いコースや低いラインを使いたい場面の候補として確認されています。ロングアイアンが苦手なら、同じロフト帯をUTや5Wで補うのが普通です。プロの「3Iを入れる」という選択を真似するより、自分がラウンドで何回成功させられるかを基準にして問題ありません。
ウェッジは48・52・56・60度が基本|ロフト表記だけでバンスを決めない
2026年のGDO取材では、クリーブランド RTX4フォージド ウェッジの48、52、56、60度が確認され、48〜56度はDG Tour Issue S400、60度はX100とされています。3月の取材では60度を2度寝かせて62度として使う例も掲載されました。ここから分かるのは、ロフトだけでなく距離の階段、フェースを開いたときの抜け、フルショットとアプローチの役割まで細かく調整していることです。
ウェッジで最もありがちな失敗は、「60度ならロブが簡単に打てそう」と考えて低バンス寄りを選ぶことです。芝が薄い冬のフェアウェイや硬い地面では抜けが良く感じる一方、雨上がりや柔らかいバンカーでは刺さりやすくなります。松山プロのような独自グラインドは高度なフェース操作を前提にしたツアー仕様です。あなたが選ぶときは、よく行くコースの芝・砂、最も苦手なミス、開いて使う頻度を先にフィッターへ伝えましょう。
| 確認ロフト | 主な役割の例 | アマチュアの確認ポイント |
|---|---|---|
| 48度 | PWとの距離差を埋めるフルショット | PWの実ロフトとキャリー差を測る |
| 52度 | 100ヤード前後、抑えたショット | フルとハーフの距離をメモする |
| 56度 | バンカー、標準的なアプローチ | 砂質とバンスの相性を試す |
| 60度(調整例あり) | 高さが必要な寄せ | ミスの傾向を踏まえ、安易に低バンスにしない |
パターはプロトタイプを複数テスト|形より先に「打ち出し」と距離感を確かめる
パターはスコッティキャメロンのツアープロトタイプが確認されています。2026年3月の取材ではニューポート2ツアープロトを軸に、グリーンとの相性やコンディションに合わせてニューポート系を含む複数のパターを試していると紹介されました。ツアープロトには市販されない素材・ネック・重さの組み合わせもあるため、「同じもの」を買おうとするより、同系統の形状を試すほうが現実的です。
パター選びでは、プロが使うピン型だからという理由より、1〜2mで狙った方向に出せるか、10m以上の距離感を作れるかを優先してください。フェースバランスかトウハングか、ブレードかマレットかは、ストロークの軌道と構えやすさによって合う・合わないが分かれます。試打マットだけで決めず、できれば速さの異なるグリーンで比較したいところです。
ボールはZ-STAR XV|クラブより先に1球を固定する価値
使用ボールはスリクソン Z-STAR XV(2025年モデル)が2026年の公開セッティングで確認されています。ボールは、ドライバーからパターまで毎回使う唯一の“共通スペック”です。ウェッジでどのくらい止まるか、アプローチでどんな打感か、パターで距離感を合わせやすいかは、クラブだけでは決まりません。
ただし、ツアーボールを使えば誰でもスコアが良くなるわけではありません。Z-STAR XVは高初速とスピン性能を両立させる設計ですが、最適な弾道は個人の打ち方とコンディションで変わります。ヘッドスピードの数字だけで「XVは速い人専用」「Z-STARなら遅い人向け」と決めず、まずは同じ距離のアプローチ、7番アイアン、ドライバーで比較してください。特に寄せワンの確率に直結する、30〜60ヤードとパターのフィーリングを軽視しないことです。
▶ Z-STAR XVをラウンドで試し、アプローチの止まり方を確かめる
「飛ぶか」だけでは決めにくい人向け。普段のボールと半ラウンドずつ使い、寄せとパットの結果をメモして比べると選びやすくなります。
松山英樹のセッティングから学ぶ、HS40m/s前後のクラブ選び

ここまで見てきた通り、松山プロのバッグはブランドをそろえることより、信頼できる弾道を優先しています。学ぶべきなのは80g台TXやマッスルバックをそのまま取り入れることではなく、「目的を明確にして、結果が出る組み合わせを残す」という考え方です。プロのバッグを、自分の買い物リストではなく判断の教科書として使いましょう。
① まず自分のミスを一つ決める|飛距離より再現性を優先
「飛距離が欲しい」という悩みの中には、実は右へのミス、打点のばらつき、上がりすぎ、低すぎといった別の原因が隠れています。ドライバーを替える前に、直近3ラウンドのOBやペナルティ、セカンドで残った距離を振り返ってみてください。右へのミスが多い人と、キャリー不足の人が同じ低スピンヘッドを選ぶ理由はありません。
試打では「最も飛んだ1球」ではなく、普段のミスを含めた平均を見ます。計測器があるなら、ボール初速、打ち出し角、スピン量、キャリー、左右幅を記録します。計測器がない試打でも、同じボールで打ち、着弾のまとまりと構えたときの不安の少なさを観察すれば十分に手掛かりになります。
② シャフトは「振れる硬さ」ではなく、切り返しがそろう重さを探す
硬いシャフトを使えることと、スコアが出ることは別です。切り返しで急いでしまう人が重すぎる・硬すぎるシャフトを選ぶと、ラウンド終盤にフェースが戻らず右へ抜けることがあります。逆に軽すぎてトップが安定しない人は、少し重さを足しただけでミート率が上がる場合もあります。
松山プロのウッドが番手に応じて重量を上げているように、セット全体の流れを見る視点は有効です。ただし、フレックス表記はメーカー横断で統一された硬さではありません。いま使うクラブを基準にして、振りやすさ、打点、ミス方向を比較してください。振動数を使う場合も、測定方法が同じかを確認する必要があります。
③ ロングクラブは「グリーンを狙う一本」より「次が楽な一本」を選ぶ
5W、7W、UT、ロングアイアンで迷ったとき、芝の上からナイスショットを打てるかだけを基準にすると失敗しやすいです。ラフ、傾斜、プレッシャーがあるティーショットでも、次打が楽な場所に運べるかを考えましょう。松山プロがコースで5Wや3Iを入れ替えるのも、同じ距離を出すためだけではなく、球の高さ・止まり方・風への強さを変えるためです。
④ 市販品とツアー仕様の違いを理解して、中古品も冷静に見る
松山プロのクラブにはプロトタイプ、カスタムグラインド、個別のウェイト調整が含まれます。市販のZXi系ドライバーやZ-FORGED IIが「同じ名前」でも、長さ、ライ角、ロフト、バランス、シャフト、グリップが違えば別の振り心地です。だから、市販品は市販品として評価しましょう。プロ使用という話題は入り口にはなりますが、性能の保証にはなりません。
中古品を探すときは、モデル名・番手だけで飛びつかず、シャフトのモデルとフレックス、実測長、改造歴、フェース・溝の摩耗、ネック周りの状態を確認してください。特にウェッジは溝の状態がスピン性能に影響します。ネット購入なら、写真が少ない個体や仕様が曖昧な個体は避けるのが無難です。
購入前にやっておきたい3つの確認|プロ使用モデルで失敗しない手順
ここまで読んで「同じ系統のクラブを試してみたい」と思ったなら、購入ボタンを押す前に少しだけ準備しましょう。ギア選びは熱量が高いほど、憧れの選手や限定仕様に引っ張られがちです。私も長年、評判や見た目だけで選んでは、ラウンドで違和感に気づく失敗を繰り返してきました。だからこそ、下の3つを先に決めることをおすすめします。
1. 比較するクラブを一度に増やしすぎない
ドライバーのヘッド、シャフト、ロフト、長さを一度に変えると、良くなった理由も悪くなった理由も分からなくなります。まずは現行クラブを基準にして、ヘッドだけ、またはシャフトだけを近い条件で比較するのが基本です。たとえばZXi系を試すなら、今のクラブと近いロフト・長さで打ち、次にシャフトを替えてみる。この順番なら、弾道の違いを読み取りやすくなります。
ショップの試打では、数球で結論を出さないことも大切です。ウォームアップ後に10球程度打ち、明らかなミスを除外するのではなく、普段出るミスも含めて平均を比べます。打感が気持ちよくても、キャリーの中央値が落ちたり、左右幅が広がったりするなら、ラウンドでの武器になるとは限りません。
2. セットの距離の重なりを、実際のキャリーで確認する
松山プロのように5W、UT、3Iを使い分ける発想は魅力的ですが、アマチュアのバッグでは同じ距離のクラブが2本入っていることも珍しくありません。購入前に、ドライバー以外の上から4〜5本の平均キャリーを書き出してください。たとえば5WとUTの飛距離がほぼ同じなら、片方は球の高さ、ラフからの打ちやすさ、ティーショットの方向性で役割を分ける必要があります。
ウェッジも同様です。PWから48度、52度、56度、60度へとロフトだけを見ても、フルショットのキャリーが均等に開くとは限りません。自分のPWのロフトと距離を知らずに48度を足すと、意外に距離が重なることがあります。練習場ではレンジボールの飛距離がコースと違う点にも注意し、可能なら弾道計測器かコースで確認してください。
3. 中古クラブは「安さ」より仕様の透明性で選ぶ
プロ使用系の旧モデルは中古市場で探しやすい一方、カスタムシャフトやリシャフト品も多くなります。そこが中古の面白さであり、難しいところです。販売ページで確認したいのは、モデル名だけではありません。シャフトラベルの写真、グリップの状態、総重量・長さの表記、ロフト・ライ角の調整歴、レンチやヘッドカバーの有無まで見ます。不明点に回答がない出品は、価格が魅力的でも見送る判断が安全です。
候補名/ロフト/シャフト/長さ/平均キャリー/最も多いミス方向/打点の傾向/構えたときの違和感/ラウンドで試したい場面。この9項目をスマホに残すだけで、後日の比較がかなり楽になります。購入の決め手は「一番飛んだ」ではなく、「苦手な場面で打てる理由がある」にしてみてください。
よくある質問|松山英樹のクラブセッティング2026年版
まとめ|松山英樹プロの14本から、あなたの「信頼できる1本」を見つけよう
2026年の松山英樹プロは、ZXi LSからZXi RKT LSへとドライバーを更新し、ドライバーシャフトにはTour AD FIが確認されました。3WのQi10、Z-FORGED IIのアイアン、Z-STAR XVを軸にしつつ、5W・ロングアイアン・パター・ウェッジは大会条件や感触に応じて選択肢を持つ構成です。ここにあるのは「話題の新製品をすべて入れる」バッグではなく、信頼できる球を打つための継続的な検証です。
あなたが次にやることは、松山プロと同じスペックを注文することではありません。まず、いまのクラブで困っている1場面を決めてください。ティーショットが右へ行く、5Wがグリーンに止まらない、ウェッジの距離がそろわない。その問題に合う候補を試し、良い1球ではなく平均結果で残す。この手順なら、プロのギア情報をあなたのスコアに役立つ情報へ変えられます。
▶ 松山プロ使用系モデルを中古で探す前に、必要な番手とシャフトを整理する
型落ちモデルを賢く選びたい人向け。商品名だけでなく、実測長・シャフト・状態を比較して、試打または返品条件も確認しましょう。
※この記事の使用ギア情報は2026年9月20日に確認した公開情報を整理したものです。プロのセッティングは頻繁に変わります。購入前にはメーカー公式の現行仕様、販売店の在庫・価格、試打条件を必ず確認してください。
情報の更新を追うときは、メーカー公式と大会取材を使い分ける
使用クラブの記事は、情報源の役割を分けて読むと精度が上がります。メーカー公式サイトは市販モデルのロフト、標準長、搭載技術、対応シャフトなどを確認するのに向いています。一方で、松山プロがその週に何をバッグへ入れたかは、会場取材を行うツアーメディアのほうが手掛かりになります。ただし会場取材も、撮影が練習日なのか競技日なのかで意味が変わります。
私がギア情報を読むときは、まず掲載日と大会名を確認し、次に同じ時期の別媒体と矛盾がないかを見ます。そのうえで、内部仕様や本人のコメントまで裏取りできない部分は「確認された」「掲載された」と表現を抑えます。断定を増やすことより、次に情報が更新されたときに読者が差分を判断できる記事のほうが役立つからです。
更新情報を見つけたときも、すぐにバッグ全体が替わったと受け取らないでください。1本をテストしただけなのか、実戦で数日続けて使ったのか、優勝時に使っていたのかで重みは異なります。特にSNSの写真は、反射でロゴやロフトが読めないことがあります。写真の印象だけでは決めず、クラブ名・大会・日付が本文で明記された情報を優先する。このひと手間が、プロ使用クラブを探すときの誤認を防いでくれます。
そして、自分のクラブ選びでは「最新かどうか」より、今のスイングで結果が安定するかを最終基準にしてください。型落ちでも、打点がまとまり、コースで迷わず振れる一本なら十分にエース候補です。プロの変化を楽しみながらも、あなたのスコアに必要な答えは試打とラウンドの中で見つけていきましょう。
迷ったときは、買わないという選択も正解です。比較の記録を残して次の試打へ持ち越せば、感覚だけでは見えなかった違いが少しずつはっきりしてきます。
なお、スリクソンのドライバーの系譜や市販モデルの位置づけを先に知りたい人は、スリクソン ドライバー歴代名器を徹底解説!ZR-30からZXiまで選び方も紹介も参考にしてください。プロトタイプの話題と、自分に合う市販モデル選びを混同しないための土台になります。

