ブリヂストンの歴代ドライバーには、ツアーステージのX-DRIVEやViQ、軽量設計のPHYZ、つかまりを重視したJGR、そしてB・BXシリーズがあります。「どのモデルが名器なのか」「中古ならどの世代か」を知りたいときは、まず発売年と設計の方向性を分けるのが近道です。
こんにちは、19番ホール研究所のthe19thです。ゴルフ歴20年、1,000ラウンド以上の経験から感じるのは、発売当時の評価が高いクラブでも、今の自分に合うとは限らないということ。この記事では実際に試打したと断定できないモデルの感想は創作せず、メーカー資料で確認できる歴史・特徴を基に選び方を整理します。
2026年10月28日現在:主力BX1LS・BX1ST・BX2HTは2025年9月5日発売。2026年にはB-Limited BX TOUR MAXとBX★★TOURも追加されています。「BXは2024年発売」という情報は誤りです。
・歴代ドライバーを年代順に整理し、名器の特徴を比較
・X-DRIVE 703と703 Limitedの違いを確認
・ViQ・PHYZ・JGR・B2の向く人を整理
・2025年BXと2026年の追加モデルの公式情報
・中古で失敗しないための型番・状態・シャフト確認
ブリヂストン歴代ドライバー一覧
まずは主要なシリーズの流れを見てください。下表は網羅的な全型番リストではなく、購入候補として特徴を押さえておきたい代表モデルを抜粋した年表です。シリーズの年式と個々の商品の発売日は区別しています。
| 時期 | 代表モデル | 位置づけ・特徴 |
|---|---|---|
| 1998年〜 | TOURSTAGE・X-DRIVE系 | プロ・上級者向けの操作性や形状を重視した系譜 |
| 2000年代 | TOURSTAGE ViQ | 上がりやすさ・つかまりを重視したアベレージ向け |
| 2009年12月 | X-DRIVE 703 | 460ccの通常モデル。広い反発領域と強弾道を追求 |
| 2010年 | X-DRIVE 703 Limited | 435ccの小ぶりな限定モデル。703通常品と別仕様 |
| 2011年〜 | PHYZ(ファイズ) | 軽量・振り抜きやすさと高弾道の方向性 |
| 2014年〜 | BRIDGESTONE GOLF | 国内でブランド展開を本格化 |
| 2015年 | JGR | 高弾道・つかまりと飛距離を訴求 |
| 2016〜2018年 | TOUR B XD系 | コントロール重視のアスリート向け |
| 2017・2019年 | JGR・TOUR B JGR | やさしく飛ばす思想を継承、2019年型はSP-COR搭載 |
| 2021年 | B1/B2 | 操作性寄りのB1、つかまり寄りのB2 |
| 2023年 | B1ST/B2HT/B1LS | スリップレスバイトミーリング搭載 |
| 2024年 | B3MAX/B3MAX D | カーボンモノコック構造の高い寛容性・軽量設計 |
| 2025年9月 | BX1LS/BX1ST/BX2HT/BX1★TOUR | BITING FACE 2.0とカーボンセミモノコック |
| 2026年9〜10月 | B-Limited BX TOUR MAX/BX★★TOUR | 高MOI型と左へのミスを抑えたいツアー型を追加 |
歴代モデルの名称を検索するときは、正式表記の「ブリヂストン」だけでなく「ブリジストン」という表記でも結果が出ます。ただし、出品商品の型番と年代は商品説明・公式仕様で必ず照合しましょう。
ツアーステージの名器を比較
X-DRIVEが残した設計思想
ブリヂストンスポーツの公式沿革によると、TOURSTAGEは1998年にプロ・上級者をターゲットとするトーナメントモデルとして発表されました。X-DRIVEは、構えやすさや操作性を重視してきたアスリート系ドライバーとして知られます。モデルによって体積・重心設計・ロフトなどは変わるため、「X-DRIVEはすべて300cc台」という説明は正確ではありません。
古いX-DRIVEを今選ぶなら、シャフトやヘッドの状態が重要です。現代の460ccモデルと異なる操作感を楽しむ選択肢にはなりますが、ミスに強いかどうか、飛距離が伸びるかどうかは実打で判断したいところです。
当時のX-DRIVEには比較的小さなモデルと460ccのモデルがあります。体積だけで上級者用・初心者用を判定せず、ロフト・シャフト・フェース向き・打点の安定を見ます。左ミスを嫌う設計でも、誰でもフックが止まるわけではありません。
X-DRIVE 703と703 Limited
X-DRIVE 703通常モデルは2009年12月4日発売の460cc。ブリヂストンの発売発表を伝えた当時の記事では、7ピース構造と鍛造CUPフェースによるオフセンターヒット時の反発領域拡大が説明されています。
一方、703 Limitedは2010年発売の435ccで、操作性をより重視した別モデルです。「703=435cc」と一括りにしたり、Limitedのスペックを通常モデルのものとして紹介したりしないようにしましょう。製造委託先についても、一次資料で個別モデルの生産工場を確証できないため断定しません。
打感は個人差が大きく、「史上最高」「唯一無二」などの客観的ランキングは作れません。今買う価値があるのは、シャープな形状を好み、適切な状態の個体が見つかり、試打で使いやすいと確認できた場合です。
この時代のX-DRIVEを中古で探すなら、ロフト・装着シャフト・グリップだけでなく、フェースやクラウンの亀裂、ネックの修理歴も確認したいですね。
PR・商品情報:以下は中古X-DRIVE 703の登録商品です。商品は一点物の場合があるため、現在の販売状況と型番を確認してください。
①通常の460cc版か、435ccのLimited版か。②ロフトとシャフトが希望どおりか。③ソール・フェース・クラウンに損傷がないか。④付属品・返品条件を確認できるか。
ViQとPHYZの歴代モデル
ViQはつかまりと高さを重視
TOURSTAGE ViQは、X-DRIVEのような操作性重視の方向性とは異なり、アベレージゴルファーが球を上げやすく、安心して構えられる設計を重視してきたシリーズです。商品ごとにヘッドやシャフトの違いが大きいため、同じ「ViQ」の文字だけで購入を判断しないことが大切です。
中古では2012年モデルなどが候補になります。特に純正シャフトの仕様、ロフト、ヘッドの大きさを確認しましょう。「ViQなら誰でもスライスが直る」とは言えず、フェース向きとスイング軌道にも左右されます。
PR・商品情報:以下は2012年のViQに関する登録商品です。販売ページの年式・ロフトを確認してください。
PHYZは軽量設計の代表例
PHYZ(ファイズ)は軽量化や振り抜きやすさ、つかまりを重視する流れを代表するシリーズです。メーカーの2019年発表では、5代目PHYZは2019年3月8日発売、ライトスペックに総重量266gの設定を用意し、ヘッドスピード38m/s以下のゴルファーを特に想定したとしています。これはその2019年モデルに関するメーカーの位置づけであり、PHYZ全世代の共通仕様ではありません。
「シニア専用」と決めつけず、現在のクラブが重くて振り切れない人、後半のリズムが崩れる人が比較する候補として考えるのが現実的です。反対に軽すぎるクラブでタイミングが合わない人もいるので、総重量と実際の打点を確認してください。
PR・商品情報:以下のPHYZ中古商品は個別の年式・シャフトが異なる可能性があります。2019年モデルという意味ではありません。
JGRからTOUR Bへの進化
JGRは2015年から続く系譜
国内初代のBRIDGESTONE GOLF JGRドライバーは2015年10月23日発売。メーカーの狙いは高弾道と飛距離でした。2017年、2019年へと世代を重ね、特に2019年のTOUR B JGRではSP-COR(サスペンションコア)が採用されました。
2019年のSP-CORは、フェースの反発性能を調整して反発エリアを広げるという設計です。「すべての打点で初速が落ちない」「どのヘッドスピードでも必ず飛距離アップ」といった断定は避けます。

JGRを探すときは「JGR」とだけ検索せず、2015・2017・2019の年式を併記すると混同を防げます。SP-CORが欲しい場合は2019年型かどうかを確認しましょう。
SP-CORは2019年発売のTOUR B JGRにメーカーが搭載した技術です。2015年初代JGRや2017年型の共通技術として扱わないこと。部品やフェースの状態は中古品ごとに確認します。
中古候補としては、つかまりを求める人が2017・2019年型を、価格や状態次第で2015年型を検討する整理ができます。ただしメーカーの設計意図と、個人に実際に合うかは別問題です。
PR・商品情報:以下は2015年型初代JGRの登録商品です。2019年型TOUR B JGRと混同せず、詳細を確認してください。
初代2015年型・2017年型・2019年型では仕様が異なります。装着シャフトの型式、ロフト、ネック形状、調整部品の有無、クラウン・フェースの状態をチェック。Pochippの掲載商品は販売が終了している場合があります。
TOUR B XDはアスリート志向
TOUR B XD系は、JGRのやさしさ重視とは異なり、左へのミスを抑えたい人や弾道を打ち分けたい人が比較しやすい系譜です。たとえば海外のメーカー公式アーカイブにはXD-3・XD-5・XD-7が掲載されています。ただし国内仕様と海外仕様は必ずしも同一ではありません。
操作性を追求するヘッドを選んだ場合、ロフトやシャフトが合わないとキャリーが不足することもあります。上級者向けという評判だけで選ばず、弾道計測と打点を優先しましょう。
BシリーズとBXの違い
2021年B1・B2の役割
2021年にB1・B2ドライバーが登場。B1は操作性・強弾道寄り、B2はつかまりと直進性寄りという方向性で比較できます。JGRから買い替えるならB2、X-DRIVE系の構えやすさを重視するならB1を試す、というのが候補の絞り方です。
ただしB2は「JGRと完全に同じ弾道」ではありません。シャフトやロフト、ヘッドの組み合わせによって振り心地は変わります。
2023年B1ST・B2HT・B1LS
2023年9月8日に登場したB1ST・B2HT・B-Limited B1LSでは、フェースの滑りを抑えるスリップレスバイトミーリングと、反発エリアの確保を狙うSP-CORを組み合わせています。
| モデル | メーカーの設計意図 | 比較したい人 |
|---|---|---|
| B1ST | 強い弾道とコントロール性 | 左ミスを抑えたい、操作感を重視 |
| B2HT | 高弾道とつかまり | 右ミスが気になる、キャリーを出したい |
| B-Limited B1LS | 低スピン・高初速を追求 | スピン過多に悩み試打で必要性を確認した人 |
2024年B3MAXの特徴
2024年4月5日発売のB3MAX・B3MAX Dは、カーボン複合構造で高い寛容性やつかまりを求めたモデルです。B3MAXは曲がり幅を抑えたい人、B3MAX Dはつかまりをさらに重視したい人の比較候補になります。
これも「必ずスライスが直る」という意味ではありません。高慣性モーメントのヘッドと自分のフェースコントロールの相性を試打で見極めてください。
2025年BXの公式ラインナップ
2025年9月5日発売のBXドライバーにはBX1LS、BX1ST、BX2HT、B-Limited BX1★TOURがあります。BITING FACE 2.0とカーボンセミモノコックボディが技術上の主な特徴。元記事にあった「2024年秋に登場したBX」という説明は2025年発売へ訂正しました。
| モデル | 特性 | 参考税込価格 |
|---|---|---|
| BX1LS | 高初速・ロースピンを追求 | 93,500円〜 |
| BX1ST | 強弾道と操作性のバランス | 93,500円〜 |
| BX2HT | つかまりと高弾道キャリー | 93,500円〜 |
| B-Limited BX1★TOUR | ツアーフィードバックを反映した限定モデル | 99,000円〜 |
「バイティングフェース」とは、インパクト時のボールとフェースの接触に着目して、滑りを抑えスピンの安定を狙うメーカーの技術説明です。タイヤ素材をそのままフェースに貼っているという意味ではありません。
2026年追加のBXツアー系
2026年にはカスタム専用のB-Limited BX TOUR MAX(9月18日発売)とB-Limited BX★★TOUR(10月9日発売)が追加されました。前者は高MOIと適正スピン量、後者はつかまりを抑えつつ許容性を高める方向性です。名称の「★★」は二つ星を表すモデル名です。
メーカー掲載のカスタム例ではVENTUS BS6Ⅱシャフト装着時にそれぞれ税込99,000円。通常の量販モデルと違い、限定販売・カスタム専用という条件があります。2026年の最新世代を選ぶならこの2モデルも比較対象に入ります。
メーカーの現行ドライバー一覧にはBX1LS・BX1ST・BX2HTのほか、B3MAXなども掲載されています。ラインナップ・受注可否は変更されるため、購入時点の公式製品ページをご確認ください。
歴代の名器はどう選ぶ?
プレースタイル別の候補
| 求めること | 比較するモデル | 注意点 |
|---|---|---|
| 構えやすさ・操作感 | X-DRIVE系/B1・B1ST/BX1ST | ロフト・シャフトがハード過ぎないか |
| 右ミスの軽減・高い球 | ViQ/JGR/B2・B2HT/BX2HT | つかまり過ぎや打点の偏りがないか |
| 軽量で振り抜きたい | PHYZ/B3MAX | 総重量・シャフト長とタイミング |
| 低スピンで強い弾道 | B1LS/BX1LS/BX★★TOUR | 低スピンになり過ぎてキャリー不足にならないか |
| 許容性を優先 | B3MAX/BX TOUR MAX | 高MOIが自分の打ち方に合うか |
初めて中古ドライバーを選ぶ方は、初心者向けドライバーの選び方も参考にして、ロフト・シャフト・重さから候補を絞ると迷いにくくなります。
中古で失敗しない確認項目
- 正式な型番と年式:703と703 Limited、初代JGRと2019年TOUR B JGRなど、類似名を分ける。
- ヘッド:クラウンやフェースのへこみ、亀裂、ネック付近の損傷を確認。
- シャフト:純正・カスタム、長さ、フレックス、再装着・加工履歴を確認。
- 付属品:調整工具、ヘッドカバー、スリーブ、可変ウエイトの有無を確認。
- 販売条件:返品可否、保証、送料・工賃まで含めた総額で比較。
中古相場はモデル名だけでは決まりません。商品の状態・装着シャフト・販売時期で変動するため、根拠のない固定価格を掲載するのではなく、同条件の複数出品を比較してください。詳しくはブリヂストンの中古ドライバー選びで整理しています。
掲載写真だけでヘッドの内部損傷まで分かるとは限りません。極端な割安品は年式・破損・リシャフト履歴・返品条件を確認。Pochippの旧モデルにはリンク要チェックの登録があるため、表示先と在庫を必ず確認してください。
旧世代のドライバーには、反発係数(SLE)ルールに適合しない仕様も存在します。ブリヂストンのSLEルール適合クラブ一覧では、同名・近似名でも不適合の注記があるモデルを確認できます。競技で使うなら出品情報だけで判断せず、ヘッドの刻印・正式型式と最新の競技規則を確認しましょう。
ツアーステージのアイアンにも興味がある方は、ドライバーとは別にツアーステージ歴代アイアンの系譜をまとめています。
スライスが主な悩みなら、つかまるモデルを選ぶだけでなく、ドライバーでスライスが出る原因と練習法も確認してください。ヘッドの買い替えが必須とは限りません。

私なら「名器だから買う」のではなく、「今の自分のミスを減らせるか」「安心して振り切れるか」を優先します。昔のクラブにも魅力はありますが、状態の悪い中古を無理に選ぶ必要はありません。
よくある質問
まとめ:年式と相性で選ぼう
ブリヂストンの歴代ドライバーは、X-DRIVEの操作性、ViQ・PHYZのやさしさ、JGRのつかまり、B・BXの弾道最適化という流れで理解すると整理しやすくなります。
中古を選ぶ場合は発売当時の人気だけでなく、年式・ロフト・シャフト・商品状態を確認しましょう。最新BXを比較する場合は、2025年の一般販売モデルに加え2026年のカスタム専用モデルも試打候補に入れると判断しやすくなります。
公式発売情報・仕様は2026年10月28日に確認したものです。国内仕様・カスタム受注条件・販売価格・在庫は変更される可能性があります。購入前にブリヂストンゴルフの公式サイトで最新情報を確認してください。
参考資料・公式情報
- ブリヂストンスポーツ公式沿革(TOURSTAGE・ブランドの変遷)
- 2015年公式ニュース(初代JGR)
- 2021年8月公式ニュース(B1・B2)
- 2023年8月公式ニュース(B1ST・B2HT・B1LS)
- メーカー発信の2025年BX発売リリース
- ブリヂストンゴルフ公式・現行ドライバー一覧
- 2026 B-Limited BX TOUR MAX製品ページ
- 2009年X-DRIVE 703発売当時の製品発表記事
- X-DRIVE 703 Limited 製品データ
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