ブリーフィングゴルフ(BRIEFING GOLF)の購入を検討してリサーチを進めていると、検索エンジンのサジェスト機能で「ダサい」という不穏なキーワードが表示され、クリックする手を止めてしまった経験はありませんか? 決して安くはない、いやむしろゴルフギアとしては最高級の部類に入る買い物だけに、世間からの評判や、「いい歳をしてそのブランドは痛いのではないか?」という年齢層とのマッチングが気になってしまうのは当然のことです。私自身もサラリーマンゴルファーとして20年以上ギアにはこだわり続けてきましたが、新しいブランドを取り入れる際のその独特の緊張感と迷いは痛いほどよくわかります。この記事では、なぜ飛ぶ鳥を落とす勢いの人気ブランドに対してそのようなネガティブな検索クエリが発生しているのか、その深層心理や背景にあるメンズ・レディースウェア、そして象徴的なキャディバッグに対する市場のシビアな反応を徹底的に深掘りしていきます。
- なぜ圧倒的な人気ブランドなのに「ダサい」という評判が一部で立つのか、その5つの理由
- 40代や50代のミドル世代ゴルファーこそがブリーフィングを選ぶべき、機能的かつ心理的なメリット
- 年齢相応の渋さと若々しさを両立させ、決して「若作り」に見られないための具体的な着こなし術
- 購入後に後悔しないために知っておくべき、驚異的な資産価値とリセールバリューの考え方
ブリーフィングゴルフがダサいと言われる5つの理由

まず最初に、なぜこれほど多くのゴルファーに支持され、ゴルフ場でも見ない日はないほど普及しているブランドに対して、「ダサい」というネガティブな検索ワードが浮上してくるのでしょうか。その背景を冷静に分析してみると、実はこれ、ブランドそのもののデザインや質が劣っているわけではなく、「急速な人気拡大に伴う反動」や「ユーザー側の使い方のミスマッチ」が主な原因であることが見えてきます。ここでは、ネット上の口コミや実際のゴルフ場の風景から見えてくる5つの要因を詳しく解説します。
年齢層がおじさんばかりで若者には合わない?
ブリーフィングゴルフのメインユーザー層を観察してみると、経済的に余裕が出てくる30代後半から50代の男性が圧倒的な割合を占めていることに気づきます。休日のゴルフ場や練習場で見かける「全身ブリーフィング」の方々も、社会的地位がありそうな落ち着いた大人の男性が多いですよね。
この状況を20代の若い世代、特に「Z世代」と呼ばれる層のフィルターを通して見ると、「会社の上司やおじさんがこぞって持っているブランド=渋すぎる・権威的」と映ることがあります。最近の若手ゴルファーの間では、ストリートカルチャーを取り入れた「Malbon Golf(マルボンゴルフ)」や「Clubhaus(クラブハウス)」といった、よりカジュアルでレトロな雰囲気のブランドがトレンドです。そうした流行の最先端にいる彼らにとって、ブリーフィング特有の「無骨なミリタリー感」や「黒・赤・カーキを基調とした重厚な色使い」は、少し堅苦しく、保守的で「おじさん臭い」と感じられるのかもしれません。
また、若年層にとっては価格のハードルも高く、無理をして持っていると「パパのバッグを借りてきた感」が出てしまうことも、「若者には合わない」と言われる所以でしょう。しかし、これは裏を返せば、私たち40代以上の世代にとっては「若者と被らず、大人の男性としての威厳を保てるブランド」であるという強力な証明でもあります。若作り感を出さず、年相応の渋さを演出できる点は、ミドルエイジにとってはネガティブどころか、むしろ歓迎すべき強みなのです。
価格が高いだけで成金っぽく見えるという評判
「たかがナイロン製のバッグに、なんで7万も8万も払う必要があるの?」「ロゴ代だけで数万円上乗せされているんじゃないの?」という辛辣な意見も、SNSや口コミサイトでは散見されます。確かに、ブリーフィングのキャディバッグ(CRシリーズ)は定価で7万円〜9万円前後、ウェアに至ってはポロシャツ1枚で2万円以上、アウターなら4万円〜5万円と、ゴルフギア市場の中でもトップクラスの高価格帯に位置します。
一部のアンチ層からは、全身を大きなロゴが入った高級ウェアで固めるスタイルが、「成金っぽい」「ゴルフの腕前よりも道具の値段でマウントを取っている」と揶揄されることがあります。特にブリーフィングの一部のモデルは「BRIEFING」というロゴの主張が非常にはっきりしているため、コーディネートのバランスを欠くと、まるで「歩く広告塔」や「お金持ってますアピール」に見えてしまうリスクもゼロではありません。これが「品がない=ダサい」という評価に繋がってしまいます。
キャディバッグが重いし使いにくいという口コミ
これはデザインの好き嫌いではなく、物理的・実用的なデメリットとして正直にお伝えしなければなりません。「ダサい」という言葉の中には、「時代遅れのスペック」という意味も含まれています。特にブランドを代表する「CR-5(カートタイプ)」や「CR-3(プロモデル)」などは、その堅牢な作りと引き換えに、かなりの重量(約4kg〜5kg超)があります。
近年のゴルフギアのトレンドは「軽量化」です。VESSEL(ベゼル)やJ.LINDEBERGなど、他ブランドでは2kg台後半〜3kg前半のスタイリッシュな軽量バッグが主流になりつつあります。そんな中で、ずっしりと重いブリーフィングのバッグは、セルフプレーで担いで回ることが多いアスリートゴルファーや、駐車場からクラブハウスまで自分で運ぶ機会の多い方にとっては、「修行のような重さ」と感じられ、「使いにくい=スマートじゃない=ダサい」という評価に繋がることがあります。
また、デザイン性を優先してスリムなシルエットを追求した結果、収納ポケットのマチ(厚み)が少なく、「冬用のモコモコしたアウターが押し込まないと入らない」「シューズポケットがタイトすぎて出し入れがストレス」といった収納面での不満も根強くあります。見た目のカッコよさを取るか、実用的な軽さと収納力を取るか。このトレードオフを理解せずに購入すると、後で「失敗した」と感じてしまうかもしれません。
流行りすぎてゴルフ場で被るのが恥ずかしい
「ゴルフ場に行けば、カート4台中3台にブリーフィングが積まれている」「練習場に行ったら、隣もその隣もブリーフィングだった」——冗談ではなく、都心の人気ゴルフ場などでは日常茶飯事の光景です。今の普及率は本当に凄まじいものがあります。
ファッションにおいて、「他人と同じものを使っている=量産型」と見なされることは、こだわり派のゴルファーにとって耐え難い苦痛です。かつてユニクロが普及し始めた頃に「ユニバレ(ユニクロを着ていることがバレる)」を恐れた心理と同様に、「猫も杓子もブリーフィング」という状況に対して、「個性がなくてダサい」「流行りに乗っかっただけの人に見られる」と、気恥ずかしさを感じてしまう層が一定数存在します。
特に、「知る人ぞ知る通なブランド」を使いたいという欲求が強い上級者やベテランゴルファーほど、あまりにもメジャーになりすぎた(大衆化した)ブリーフィングを敬遠し、「卒業」していく動きも見られます。ブランドロゴがこれほど目立つデザインであるがゆえに、被った時の気まずさも倍増してしまうのです。
迷彩柄のウェアはマナー違反になる可能性
ブリーフィングゴルフのアイデンティティの一つであり、代名詞とも言えるのが「カモフラージュ(迷彩)柄」のデザインです。しかし、これが「ダサい」と言われる最大の要因、そして最も危険な落とし穴でもあります。
ゴルフは「紳士淑女のスポーツ」という側面があり、服装規定(ドレスコード)が存在します。特に歴史ある名門コースにおいては、「迷彩柄、カーゴパンツ、極端に派手な色彩のウェア」の着用を明確に禁止している場合があります。そういった場所に、TPOを考えずに全身迷彩柄(カモ柄のポロシャツにカモ柄のパンツなど)で乗り込んでしまうと、同伴者に恥をかかせるだけでなく、ゴルフ場側から注意を受けるという最悪の事態になりかねません。
また、ドレスコードが緩いカジュアルなコースであっても、全身を迷彩で統一したコーディネートは、ゴルフ場の緑豊かな牧歌的な雰囲気の中で異様に浮いてしまい、まるで「サバイバルゲーム(サバゲー)の帰りですか?」とツッコミを入れたくなるような、威圧的でミスマッチな印象を与えてしまいます。この「場所の空気を読めていない感」こそが、「ダサい」と認定される典型的なパターンです。
ブリーフィングゴルフはダサいという噂を払拭する方法

ここまでネガティブな意見を包み隠さず見てきましたが、それでも私がブリーフィングを愛用し、40代の皆様に強くおすすめするのには確固たる理由があります。要は「選び方」と「使い方」さえ間違えなければ、これほど頼りになり、所有欲を満たしてくれる相棒は他にないからです。
芸能人も愛用するカッコいい着こなしのコツ
ブリーフィングゴルフは、多くの著名人や芸能人にも愛用者が多いことで知られています。例えば、関根勤さんや矢作兼さん、三浦翔平さんといった、ゴルフ好きでおしゃれなイメージのある芸能人がプライベートで着用している姿がSNSなどで見られます。彼らの着こなしを分析すると、ある共通点が見えてきます。それは「引き算の美学」です。
彼らは決して全身を柄物やロゴで埋め尽くしたりしません。例えば、キャディバッグがインパクトのある迷彩柄なら、ウェアはシンプルなモノトーン(黒・白・ネイビー)でまとめてバランスを取っています。逆に、ウェアにカモフラージュ柄のポロシャツを取り入れるなら、パンツはソリッドな単色(黒やグレー)のスラックスを選び、全体を引き締めています。
また、素材感のミックスも重要です。全身ナイロン素材の「シャカシャカ」したスタイルだとスポーティーすぎて安っぽく見える場合がありますが、ニットやダンボールニット、パイル地といった異素材を組み合わせることで、奥行きのある「街着の延長のようなスマートさ」を演出しています。サバゲー感を出さず、都会的(アーバン)に仕上げる。この「一点豪華主義」や「素材でのハズし」こそが、ダサくならないための鉄則です。
40代や50代の男性こそ似合うブランドの魅力
私たち40代以上の世代にとって、ブリーフィングの持つ背景や哲学は非常に相性が良いものです。20代の頃のような派手な色使いや、意味のない装飾がついたビッグロゴのウェアはそろそろ卒業したい。でも、地味すぎるお爺ちゃんウェアはまだ着たくない。そんなジレンマを解決してくれるのがブリーフィングの「機能美(Functional Beauty)」です。
例えば、「このウェビングテープは、元々は弾薬ポーチを固定するための軍事規格なんだよ」とか、「このナイロンは通常のナイロンの5倍の強度があってね」といった、男心をくすぐる「うんちく」が語れるギア。これは単なるファッションブランドにはない魅力です。体型が少し崩れてきたとしても、ブリーフィングのハリのある素材感や構築的なシルエットは、体のラインを補正し、たくましく見せてくれる効果もあります。
「流行っているから選んだ」のではなく、「機能が優れているから、長く使えるから選んだ」というスタンスで持てば、誰になんと言われようと気になりません。その自信ある態度こそが、大人の男性のステータスとなるはずです。
女子ウケも抜群な清潔感のあるコーデ術
意外に思われるかもしれませんが、ゴルフ女子からのブリーフィング評は決して悪くありません。むしろ、「清潔感がある」「シンプルでシュッとしている」「変にチャラついていない」と、好意的な意見が多いのが実情です。
女性は、男性が思う以上に「サイズ感」と「清潔感」を見ています。ここで女子ウケを狙うなら、ダボダボのオーバーサイズや、逆にお腹のラインが目立つピチピチのサイズはNGです。自分の体型に合った「ジャストサイズ」を選ぶことが何より重要です。ブリーフィングのアパレルは、どちらかと言えばアスリート向けのスリムなカッティングが多いため、試着をして肩幅や着丈が合っているかをしっかり確認しましょう。
色は、ネイビー、黒、グレー、ホワイトの「ベーシックカラー」を中心に構成するのが正解です。特に「ネイビーのポロシャツ × 白パンツ」や「オールブラックコーデ」といった配色は、知的で洗練された印象を与えます。「仕事も遊びもスマートにこなす男性」という演出には、ブリーフィングのシンプルラインは最強の武器になります。
人気モデルのリセールバリューと資産価値
最後に、私がブリーフィングを強くおすすめする、最も現実的かつ経済的な理由をお伝えします。それは「圧倒的なリセールバリュー(再販価値)」の高さです。ゴルフギアは購入した瞬間から価値が下がり続けるのが一般的ですが、ブリーフィングの人気モデル(特にCR-4やコラボモデル)は、中古市場でも驚くほど値崩れしにくいのです。
これは、ブランドの「耐久性」への信頼が高く、中古でも機能的な劣化が少ないと認知されているためです。以下の表は、市場での一般的な買取相場の目安をまとめたものです。
| モデルカテゴリー | 新品価格目安 | 中古買取相場目安 | リセール率(残価率) |
|---|---|---|---|
| CR-4 #02/#03(スタンド) | 約65,000円 | 約25,000円〜35,000円 | 約40%〜55% |
| CR-5 #02(カート) | 約80,000円 | 約35,000円〜45,000円 | 約45%〜55% |
| BEAMS GOLF等コラボ品 | 約80,000円 | 約50,000円〜70,000円 | 60%〜90% |
| 一般的な他社ブランド | 約30,000円 | 約1,000円〜3,000円 | 約3%〜10% |
※価格は商品の状態(S〜Bランク)、カラー、市場の需給バランスにより変動します。上記はあくまで2025年時点での筆者の調査に基づく目安であり、買取価格を保証するものではありません。
例えば、7万円のキャディバッグを購入し、3年間みっちり使ったとしても、綺麗に使っていれば3万円以上で売却できる可能性があります。その場合、実質のコストは4万円。3年で割れば、年間約1.3万円の使用料です。一方で、2万円の安物のバッグを買って、3年後にボロボロになってゴミとして処分する場合、コストは2万円丸々掛かりますし、満足度は段違いです。
このように「資産」として捉えれば、ブリーフィングは決して高い買い物ではありません。むしろ、賢い大人の投資と言えるのではないでしょうか。この高い資産価値を維持するためには、日頃のメンテナンスも重要ですが、ブリーフィングが採用している素材の強さがそれを支えています。
(出典:BRIEFING OFFICIAL SITE)
ブリーフィングゴルフはダサいのか?結論まとめ

結論として、「ブリーフィングゴルフ ダサい」という検索結果は、人気ブランドゆえの宿命であり、その多くは「TPOを無視した極端なスタイリング」や「若年層との価値観の相違」、あるいは「羨望の裏返し」によるものが大半です。
私たち40代、50代のゴルファーにとって、ブリーフィングは決してダサいブランドではありません。その耐久性、機能美、そして資産価値を含めて、非常に合理的な選択肢であることに変わりはありません。周りの「被り」や視線を気にして躊躇するよりも、正しいサイズ選びと、ゴルフ場の格式に合わせたマナーある着こなしを守って、この「プロスペックな相棒」と共にゴルフライフを楽しむのが正解です。



