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エポン ドライバーが飛ばない?3つの原因と本当の性能

エポン ドライバーが飛ばない?3つの原因と本当の性能 用品

こんにちは!ゴルフギアの奥深い世界を探求する「19番ホール研究所」のthe19thです。このサイトでは、皆さんのゴルフがもっと楽しく、もっと深くなるような、ちょっとマニアックな情報をお届けしています。

さて、今回のテーマは、我々ゴルファーにとって永遠の憧れとも言える「EPON(エポン)」のドライバー。世界最高峰の鍛造技術を持つ遠藤製作所が生み出す、あのフェースに吸い付くような最高の打感と、工芸品のような美しいフォルム…その魅力に抗えるゴルファーは少ないでしょう。私も、いつかは手にしたい一本として、常に心の片隅にあります。

しかし、そんな憧れのブランドについて調べていると、必ずと言っていいほど「エポン ドライバー 飛ばない」という、少し寂しいキーワードに出会います。最高の素材と技術の結晶であるはずのドライバーが、なぜ「飛ばない」と感じられてしまうのでしょうか。このパラドックスには、実はいくつかの明確な理由が存在します。それは、エポンならではの厳格な製品基準であるリアルロフトの問題であったり、アベレージ向けとされる優しいef-01モデルが特定のゴルファーにとっては逆に難しい状況を生み出したり、ハードヒッター向けのaf-105がアマチュアにはオーバースペックだったりと、製品の特性とユーザーとの間に生じるミスマッチが大きな原因なんです。また、手軽に試せる中古品にも注意すべき点がありますし、シャフトとの相性、特にクレイジーやベンタスといった高性能シャフトとの組み合わせで性能が豹変することも、エポンの面白さであり難しさでもあります。適切なフィッティングと試打の重要性は、言うまでもありませんね。この記事では、そんな「飛ばない」と感じる現象の裏側にある技術的、そして心理的な要因を、私自身の探求心と共に、じっくりと解き明かしていきたいと思います。

  • エポンが一部で「飛ばない」と言われる技術的な理由
  • AF-105やEF-01などモデルごとの特性とユーザーとのミスマッチ
  • 性能を120%引き出すクレイジーやベンタスなどシャフトとの相性
  • あなたに最適なエポンを見つけ出し、最高の飛びを実現するためのヒント
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エポン ドライバーが飛ばない3つの根本原因

「ついに憧れのエポンを手に入れた!…なのに、前のドライバーより飛ばない気がする…」。そんな少し悲しい経験、あるいは不安を抱えていませんか?その感覚、決して気のせいではないかもしれません。しかし、断言できるのは、それはクラブの性能が低いからではない、ということです。多くの場合、エポンという極めて精巧に作られた「特別な道具」の特性を理解していなかったり、ご自身のスイングタイプに合わないモデルを選んでしまっていることが原因です。ここでは、多くのゴルファーが陥りがちな「飛ばない」と感じる3つの大きな原因について、一つひとつ丁寧に深掘りしていきますね。

飛ばない理由はリアルロフトの罠

エポンが飛ばないと感じる最大の要因、それはおそらくこの「リアルロフトの罠」でしょう。これは非常に見落としがちですが、飛距離に最も直接的な影響を与える、極めて重要なポイントです。

まず、ゴルフ業界の慣習からお話しする必要があります。多くの大手量販メーカーが販売しているドライバーは、実はゴルファーがボールを楽に上げられるように、カタログなどに記載されている「表示ロフト」よりも、実際の製品のロフト角である「リアルロフト」が少し多めに(寝かせて)作られていることが一般的です。ゴルファーの見栄で「9.5度を使いたい」というニーズに応えつつ、実際には球が上がるように、というメーカー側の配慮とも言えますね。例えば、「9.5度」と刻印されていても、工房で精密に計測してみると10.5度や11度近くある、なんてことはザラにあります。

一方、エポンは、ゴルフ工房などを通じて販売される「コンポーネントパーツ」ブランドです。その製造哲学は、極めて厳格。製品の品質管理は徹底されており、表示されているロフト角と、実際のリアルロフトの誤差がほとんどないことで知られています。つまり、エポンの9.5度は、寸分違わぬ正真正銘の9.5度なんです。

この事実が、クラブを買い替える際に大きなミスマッチを生みます。これまで大手メーカーの「表示9.5度(リアル10.8度)」のドライバーで気持ちよく飛ばしていた人が、同じ感覚でエポンの「表示9.5度(リアル9.6度)」にスイッチすると、どうなるでしょうか。実質的に1度以上もロフトが立ったクラブを使うことになるため、当然ながら打ち出し角が確保できません。結果、弾道が低くなりすぎてキャリーが大幅に減少し、「全然飛ばないじゃないか!」という残念な結論に至ってしまうのです。

エポンのロフト選びで失敗しないために

エポンのドライバーを選ぶ際は、見栄や思い込みは一旦捨てましょう。まずは今お使いのドライバーのリアルロフトを信頼できる工房で計測してもらうのが理想です。それが難しい場合でも、最低でも10.5度、球が上がりにくい自覚があるなら11.5度といった、少し多めのロフトから試打を始めることを強く、強くおすすめします。適正な打ち出し角とスピン量を得ることこそ、飛距離アップの絶対条件ですからね。

優しいef-01で球が吹け上がる訳

「アスリートモデルが難しいなら、優しいモデルを選べばいい」と考えるのは、ごく自然な思考の流れです。エポンのラインナップの中でも、特にEF-01は、カーボンクラウンを採用し、捕まりやすさとボールの上がりやすさを追求した、いわゆる「アベレージ向け」の優しいモデルと位置づけられています。しかし、この「優しさ」が、ある特定のタイプのゴルファーにとっては、飛距離を奪う「難しさ」に豹変することがあるんです。

EF-01の設計思想を少し詳しく見てみましょう。このモデルは、ボールをしっかりと捕まえてスライスを防ぐために、重心距離を短く、重心角を大きく設計しています。これはスイング中にヘッドが自然とターンしやすく、フェースが開きにくい(ドローバイアス)動きを促してくれます。スライスに悩むゴルファーにとっては、まさに救世主のような設計ですよね。

ですが、もしあなたが元々ボールが捕まりやすいフッカーだったり、クラブを上から打ち込むダウンブロー傾向のスイングだったりすると、この「優しさ」が牙を剥きます。ヘッドの返りやすさが過剰に働き、インパクトでフェースが被りすぎて強烈なフックが出たり、それを嫌がって体が起き上がることで、インパクト時のフェースのロフト角、いわゆる「ダイナミックロフト」が増えすぎてしまうんです。

結果として、バックスピン量が3500回転、ひどい時には4000回転を超えてしまうことも…。こうなると、ボールは揚力を得すぎてしまい、高く舞い上がるだけで前に進む推進力を失います。風の強い日などは、完全に「死んだ球」になってしまい、ランも全く期待できません。飛距離を求めて優しいモデルを選んだはずが、かえってエネルギー効率の悪い弾道になってしまうという、非常に皮肉な結果を招くのです。

モデルの「優しさ」とゴルファーとの相性

EF-01が合うゴルファーと、逆に飛距離をロスする可能性があるゴルファーのタイプをまとめてみました。

EF-01が合うゴルファー EF-01で飛ばない可能性があるゴルファー
持ち球 スライス、フェード系 フック、ドロー系
スイング軌道 アウトサイドイン、レベルブロー インサイドアウト、ダウンブロー
スピン量 少なめ(2000rpm以下) 多め(3000rpm以上)
求める性能 楽にボールを捕まえたい、上げたい 吹け上がりを抑え、強い球で飛ばしたい

※あくまで一般的な傾向です。最終的には試打でのデータ確認が不可欠です。

af-105がアマチュアには難しい理由

エポンの代名詞とも言える、フラッグシップモデル「AF-10」シリーズ。その中でも特に名器として名高いAF-105や、その後継であるAF-106は、その引き締まった美しい洋ナシ型のヘッド形状から、多くの熱心なゴルファーの憧れの的となっています。しかし、このモデルこそが「エポンはアスリート向けで難しい」というイメージを決定づけている元凶かもしれません。

結論から言うと、これらのモデルは紛れもなく「パワーと技術を兼ね備えた、ハードヒッター向けのアスリートモデル」です。設計の意図は非常に明確で、ヘッドスピードが45m/s、できれば47m/sを超えるようなゴルファーが、マン振りしても左へのチーピンを恐れることなく、球が吹け上がらないように作られています。そのために、重心は浅く低く設定され、バックスピン量を極限まで抑制し、弾丸のような強い中弾道を生み出すのが得意技なんです。この強烈な低スピン性能こそが、ヘッドスピードの速いゴルファーのパワーを飛距離に変換する鍵となります。

では、日本のゴルファーの平均的なヘッドスピード(40m/s前後)のアマチュアが、このヘッドを使うと一体何が起こるのか。

答えは、スピン量が致命的に不足することによる「ドロップ現象」です。ゴルフボールが前に飛ぶためには、空気抵抗に打ち勝つための揚力、つまり適度なバックスピンが必要です。一般的に、ドライバーの理想的なスピン量は2200〜2600rpm程度と言われています。しかし、パワーが足りないゴルファーがAF-105のような低スピンヘッドを使うと、ボールを十分に潰してフェースに乗せることができず、スピン量が1500rpm前後まで落ち込んでしまうことがあります。こうなると、ボールは揚力を全く得られず、まるでナックルボールのように無回転で飛び出し、放物線の頂点に達する前に力なくポトリと地面に落下してしまうのです。これでは、どんなに芯で捉えてもキャリーを稼ぐことはできません。

遠藤製作所の技術力の結晶

AF-105の性能は、その製造元である遠藤製作所の世界最高峰の鍛造技術に支えられています。精密鍛造によって生み出される高密度な金属組織が、あの独特の打感と、パワーをロスなくボールに伝える剛性を両立させているのです。(出典:株式会社遠藤製作所 公式ウェブサイト)このクラブは性能が低いのではなく、乗り手の技量を極限まで試す、まさにプロスペックの逸品と言えるでしょう。

最高の打感が引き起こす飛距離の錯覚

エポンの魅力を語る上で、絶対に外せないのが、あの官能的とまで評される「打感」ですよね。インパクトの瞬間、ボールがフェースに長く食いつき、ゆっくりと押し出されていくような、柔らかくも芯のある重厚な感触。これは、SP700チタンや独自のパワーチタンといった素材特性と、前述した遠藤製作所の精密鍛造製法による高密度な金属組織の賜物です。この打感を一度でも味わってしまうと、他のドライバーがまるで硬い板のように感じてしまうほどの中毒性があります。

しかし、皮肉なことに、この最高の打感が、心理的に「飛んでいない」と感じさせてしまう大きな罠になっている可能性があるのです。これは「心理音響学」の領域とも言える現象です。

人間は、視覚情報だけでなく、インパクトの「音」からもボールの初速や飛距離を無意識に推測しています。近年、大手メーカーのドライバーの多くは、クラウンやソールにカーボンコンポジット素材を多用しています。これにより、インパクト音は「カキーン!」や「バシュッ!」といった、高く乾いた、いわゆる「弾き感」の強い音質になる傾向があります。この甲高い高周波の音は、ゴルファーの脳に「ボールが鋭く弾かれた=速い!」というシグナルを送り込み、爽快感と飛んでいる感覚を演出します。

対照的に、エポンのフルチタン鍛造ヘッドが生み出す音は、比較的周波数が低く、「ボスッ」とか「シュゴッ」といった重厚で落ち着いた音。この音と、ボールがフェースに長く乗っている感覚が相まって、「弾きが弱くて、ボールが前に飛んでいないのではないか」という感覚的な飛距離ロスを引き起こしてしまうことがあるのです。

実際には、弾道計測器でデータを取れば、ボール初速はしっかりと出ており、むしろ効率よくエネルギーが伝わっているケースも多いのです。しかし、人間の感覚というのは非常に曖昧で、聴覚や触覚から得られる情報に大きく左右されてしまいます。「計測器では初速65m/s出ているのに、体感的には62m/sくらいにしか感じない…」なんてことが、エポンでは日常茶飯事に起こり得ます。この贅沢な悩みを理解し、客観的なデータを信じられるかどうかが、エポンを使いこなす上での一つの鍵かもしれませんね。

中古で買う前に知るべき注意点

「新品は高価で手が出ないから、まずは中古でエポンの世界を体験してみたい」そう考えるゴルファーは非常に多いと思います。エポンはリセールバリューが高く、中古市場でも活発に取引されています。しかし、この「中古で買う」という行為には、特にエポンのようなコンポーネントクラブの場合、新品を買う時以上に慎重な判断が求められることを知っておく必要があります。

なぜなら、中古ショップやフリマアプリで売られているエポンのドライバーは、ほぼ100%「前の所有者のためにカスタムされた一本」だからです。そのゴルファーのスイング、パワー、持ち球、好みに合わせて、ヘッド、シャフト、グリップ、長さ、バランスが最適化されています。それが、あなたに合う可能性は、残念ながら極めて低いと言わざるを得ません。

中古エポンドライバーで絶対に確認すべき5つのリスク

  1. シャフトの不適合: これが最大のリスクです。前のオーナーがハードヒッターで70g台のXシャフトを挿していたら、アベレージゴルファーには全く歯が立ちません。逆もまた然りです。
  2. ロフト・ライ角の調整: 見た目では分からない、微妙な角度調整がされている可能性があります。これが弾道を大きく左右します。
  3. クラブ重量とバランス: ヘッド内部のウェイトが調整されていたり、シャフトの先端に鉛が挿入されていたりと、総重量やスイングバランスが標準値から大きく変わっていることがあります。
  4. 組み立て精度の問題: 腕の良くない工房で組まれた場合、接着が甘かったり、スパイン調整がされていなかったりと、クラブ本来の性能を発揮できない可能性があります。
  5. 違法な改造: フェース研磨による高反発加工など、ルール不適合な改造が施されている可能性もゼロではありません。競技ゴルファーは特に注意が必要です。

もちろん、偶然にも自分にピッタリのスペックが見つかる幸運なケースもあるかもしれません。しかし、基本的には「安物買いの銭失い」になるリスクの方が高いと考えるべきです。もし中古で購入するなら、「ヘッドだけを買う」というくらいの気持ちで、購入後に必ず信頼できる工房で自分用にリシャフト&調整する費用も予算に含めておくのが賢明です。その総額を考えると、最初から新品をフィッティングして購入する方が、結果的に安く、そして満足度の高い買い物になることも多いのです。

「エポン ドライバーは飛ばない」を覆す最適化戦略

さて、ここまで「エポンが飛ばない」と感じられる様々な原因について、じっくりと分析してきました。リアルロフトの罠、モデルとスイングのミスマッチ、そして感覚の錯覚…。ですが、これらはすべて、エポンが持つポテンシャルを正しく引き出せていないだけの話。ここからは視点を変えて、その秘められた性能を120%解放し、「飛ばない」というネガティブな評価を覆すための、具体的かつ効果的な最適化戦略についてお話ししていきましょう。この章の主役は、言うまでもなく「シャフト」。そして、その真価を明らかにする「フィッティング」です。

最高の相性を誇るクレイジーシャフト

地クラブの世界に足を踏み入れたことがある方なら、一度は耳にしたことがあるであろう黄金の組み合わせ。それが、エポンのヘッドと「CRAZY(クレイジー)」のシャフトです。これは単なる噂や都市伝説ではなく、両者の物理的な特性が絶妙に補完し合うことで生まれる、明確な根拠に基づいたシナジーなんです。

この組み合わせがなぜ「飛ぶ」のか、そのメカニズムを紐解いてみましょう。

  • エポンのヘッド(シャーシ): 精密鍛造されたフェースは、インパクトの瞬間にボールをただ硬く弾き返すのではなく、一瞬グッと深くボールを受け止め、エネルギーを凝縮させる「粘り」の挙動を示します。この「タメ」が、コントロール性と分厚い打感を生み出します。
  • クレイジーのシャフト(エンジン): 東レ製の80tなどの超高弾性カーボンシートを贅沢に使用し、ダウンスイングで大きくしなったシャフトが、インパクトゾーンで猛烈なスピードで復元(しなり戻る)する「走り」の特性を持ちます。この急激な加速が、ヘッドスピードを物理的に向上させます。

つまり、インパクトの瞬間、ヘッドがボールのエネルギーをしっかり受け止めてタメを作ったところに、シャフトが強烈な加速力(キック)を加えてヘッドを押し出す。この「粘るヘッド」と「走るシャフト」という、一見相反する特性の組み合わせが、インパクトのエネルギー伝達効率を極限まで高め、エポン特有の柔らかい打感を全く損なうことなく、爆発的なボール初速を生み出す黄金比となっているのです。

もし今あなたが、手元調子系の動きが穏やかなシャフトを挿していて「ヘッドが重く感じる」「振り遅れる」「ボールを押せない」といった悩みを抱えているなら、このクレイジーシャフトとの組み合わせは、まさに目から鱗の体験になるかもしれません。ただし、シャフトが仕事をしてくれる分、自分でタメを作りすぎるタイプのゴルファーには、タイミングが合わずに暴れる可能性もあるため、やはり試打は必須ですね。

代表的なクレイジーシャフトのモデル

数あるモデルの中でも、特にエポンとの相性で評価が高いのが「Regenesis CB-80LS」や「Regenesis Royal Decoration」などです。前者は強烈な弾きと叩ける剛性を両立したモデル、後者は軽量ながら長尺にも対応し、しなやかなしなり戻りで飛ばすモデルとして知られています。

af-155を活かすベンタスとの組み合わせ

「クレイジーのような走るシャフトは、タイミングがピーキーで扱いにくい…」と感じる方や、飛距離性能と同じくらい方向性の安定性を重視する方には、現代のシャフトテクノロジーの結晶とも言える組み合わせが非常におすすめです。それが、PGAツアーを席巻し、今やアマチュアにも絶大な人気を誇る「Fujikura VENTUS(ベンタス)」シリーズとのマッチングです。

AF-155シリーズのように、ヘッド自体の挙動にクセがなく、非常に素直(ニュートラル)な特性を持つモデルは、いわば最高の「白米」。どんなおかず(シャフト)とも合いますが、そのおかずの味をダイレクトに引き立てます。ここにベンタスのような、先端剛性が極めて高く、ねじれに強いシャフトを組み合わせることで、素晴らしい化学反応が起こります。

ベンタスの核となる技術「VeloCore Technology」は、ダウンスイングからインパクトにかけて発生するヘッドの不必要なねじれやブレを徹底的に抑制します。これが、AF-155のようなニュートラルなヘッドにどう作用するかというと、プレーヤーが意図した通りのフェース向きで、インパクトを迎える確率が劇的に高まるのです。特に、トウ側やヒール側といったオフセンターヒット時に、フェースが当たり負けして開いたり閉じたりするのを防いでくれる効果は絶大です。

その結果、どうなるか。まず、ミート率が安定し、ボール初速のバラつきが大幅に減少します。そして、サイドスピンが減ることで、左右の曲がり幅も小さくなる。つまり、一発の最大飛距離は派手な走り系シャフトに譲るかもしれませんが、18ホールを通した「平均飛距離」と「フェアウェイキープ率」が大きく向上するのです。これはスコアメイクにおいて、何より強力な武器になりますよね。「叩いても左に行かない」という安心感から、より自信を持って振り抜けるようになるという精神的なメリットも計り知れません。

あなたに合うモデルが見つかる試打のコツ

エポンの真価を体感し、自分史上最高の一本を見つけ出すためには、何をおいても「試打」が不可欠です。しかし、ただ漠然とボールを打つだけでは、そのクラブの本当の性能を見抜くことはできません。貴重な時間とお金を無駄にしないためにも、試打の際には、いくつか明確な目的意識とチェックすべきコツがあります。

私が試打をする際に、常に心掛けているポイントを共有しますね。

後悔しないための試打で確認すべき4つの鉄則

  1. ①感覚よりデータを信じる(弾道計測器の徹底活用):
    最高の打感に酔いしれてはいけません。最も重要なのは、ボール初速、打ち出し角、バックスピン量、ミート率といった客観的なデータです。特に「バックスピン量が2200〜2800rpmの範囲に収まっているか」は、飛距離効率を測る上で最重要指標。この数値を基準に、ヘッドとシャフトの組み合わせを評価しましょう。
  2. ②ロフトは必ず多めのモデルから試す:
    これは何度も言いますが、リアルロフトの罠を回避するための鉄則です。プライドは捨てて、10.5度や11.5度のヘッドから試打を開始してください。そこで適正な弾道が得られなければ、初めて9.5度を試す、という手順が失敗を防ぎます。
  3. ③シャフトは最低3種類以上を比較する:
    同じヘッドでも、シャフトが違えばそれはもう全く別のクラブです。クレイジーのような「走り系」、ベンタスのような「剛性系」、そしてディアマナやツアーADの主力モデルのような「粘り系」など、特性の違うシャフトを最低でも3種類は打ち比べましょう。その中で、自分のスイングリズムに合い、かつデータが良いものが見つかるはずです。
  4. ④絶対的な基準として自分のエースクラブを持ち込む:
    新しいクラブを打つと、気分が高揚してすべてが良く見えがちです。冷静な判断を下すために、必ず今使っているエースドライバーを持ち込み、同じ条件でデータを比較してください。「飛距離は伸びたか?」「方向性は安定したか?」「ミスの幅は小さくなったか?」この比較こそが、買い替えるべきかどうかの最終的な判断基準となります。

試打は、クラブとの「お見合い」のようなものです。見た目(顔)や第一印象(打感)も大事ですが、本当に長く付き合える相手かどうかは、その中身(性能データ)をしっかりと見極めることが何よりも大切ですね。

性能を引き出すフィッティングの重要性

ここまで読んでくださった聡明なあなたなら、もうお分かりのはずです。エポンのドライバーが持つポテンシャルを100%、いや120%引き出すために、唯一無二にして絶対不可欠な要素。それが、専門家による「適切なフィッティング」です。

量販店で売られている、完成品の「吊るしのクラブ」とは、エポンは根本的に成り立ちが異なります。ヘッド、シャフト、グリップ、ソケット…すべてがバラバラのパーツとして存在し、それらをゴルファー一人ひとりに合わせて選び、寸分の狂いなく組み上げることで、初めて一本のクラブとして命が吹き込まれる。それがエポンのような「コンポーネントクラブ」の世界です。

これを車に例えるなら、エポンのヘッドは、最高のエンジンと精密なシャーシを持ったF1マシンの車体そのものです。しかし、その車体に、スイングタイプに合わないタイヤ(シャフト)を履かせ、素人が適当なサスペンション調整(組み立て)をしたらどうなるでしょうか?そのマシンは、本来の性能を発揮するどころか、まともに走ることすらできず、そのへんのファミリーカーにさえ負けてしまうでしょう。

実際に、私の周りでも、自己流の知識でパーツを組み合わせた結果「PINGのG425より30ヤードも飛ばない」と嘆いていた人が、信頼できる工房でフィッティングを受け直した途端、「過去最高の飛距離と安定性を手に入れた」と喜んでいた事例があります。この天国と地獄ほどの差を生み出すのが、フィッターやクラフトマンの知識と技術、つまりフィッティングの力なのです。

信頼できる工房を見つけ、経験豊富なフィッターとしっかり対話し、自分のスイングデータと感覚を伝え、最適なパーツを選び抜き、最高の精度で組み上げてもらう。この一連のプロセスは、単なる「買い物」ではありません。自分だけの一本を「創り上げる」という、ゴルフの最も深く、楽しい体験の一つです。このプロセスこそが、エポンを所有する最大の喜びであり、最高のパフォーマンスへと続く唯一の道と言っても過言ではありません。

ゴルフフィッティングがもたらすメリットや、受ける前に知っておくべきことについては、こちらの記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。

ゴルフのフィッティングは無駄?受けるメリット・デメリットを徹底解説

結論!エポン ドライバーは飛ばないのか?

さて、ここまで本当に長い道のりでしたが、いよいよ最終的な結論です。「エポン ドライバーは飛ばないのか?」という、この記事の出発点となった問いに対する、私の最終的な答えは、やはり、断固として「No」です。

ただし、そこには重要な注釈がつきます。正しくは、「エポン ドライバーは、乗り手とセッティングを極端に選ぶ、極めて繊細で高性能なマシン。正しく理解し、正しく組み合わせなければ、その驚異的な性能を発揮できず “結果的に飛ばない” という現象が起こるクラブである」というのが、私なりの真実です。

大手メーカーの最新モデルのように、テクノロジーの力で「誰が打っても、どこに当たっても、そこそこ飛んで曲がらない」という、万能な優しさを提供してくれるクラブではありません。むしろ、その対極にある存在かもしれません。乗り手の技術レベルを試し、ミスはミスとして正直にフィードバックし、そして、芯を食った完璧な一打には、他のどのドライバーでも決して味わうことのできない、官能的な打感と、魂が震えるような伸びのある弾道で応えてくれる。それがエポンというドライバーです。

エポンを持つということは、単に飛距離という性能を買うだけではないのだと思います。遠藤製作所の職人たちが込めた魂を感じ、自分だけのスペックを追求し、道具と共に成長していく。そんな、ゴルフというスポーツの奥深さを味わうための、最高のパートナーを手に入れるということなのかもしれません。

もし今、あなたがエポンのドライバーを使いながら飛距離に悩んでいるのであれば、この記事で触れた「リアルロフト」「モデルの特性」「シャフトとの相性」のいずれかに、必ず原因が隠されています。決してクラブのせいだと諦めずに、ぜひ一度、信頼できるゴルフ工房のドアを叩いてみてください。そこには、あなたのゴルフ観を根底から変えるような、新たな発見が待っているはずです。

この記事が、あなたの「エポンライフ」をより豊かにするための一助となれば、私にとってこれ以上の喜びはありません。

the19th

40代、ゴルフ歴20年の「ギアオタク」サラリーマンです。ベストスコアは73( HC10)。「シングル」の称号まであと一歩のところで、長年足踏みしています。
「その1打は、ギアで縮まる」を信念に、これまで試打してきたクラブは数知れず。給料のほとんどは最新ギアに消えていきます。
このブログは、20年間こだわり続けた「ギア選び」の記録です。

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