こんにちは!「19番ホール研究所」のthe19thです。
ゴルフって、本当に天候に左右されるスポーツですよね。特に晴れた日のラウンドは気持ちいいですが、強い日差しが悩みのタネだったりしませんか?「芝からの照り返しで目が疲れる…」「逆光でボールの行方が見えない…」なんて経験、私にもあります。スコアに集中したいのに、眩しさでパフォーマンスが落ちてしまうのはもったいないですよね。かといって、どんなサングラスを選べばいいのか、偏光や調光といった機能の違いや、レンズの色、ブランドごとの特徴もよくわからない…。特にレディースやメンズでデザインも違いますし、度付きが必要な方や、できるだけ安い価格で探したいという方もいるかと思います。オークリーやスワンズといった人気ブランドも気になるところですよね。
この記事では、そんなゴルフ用サングラスに関する悩みを解決するために、失敗しない選び方の基本から、人気ブランドごとのおすすめモデルまで、初心者の方にも分かりやすく、そして徹底的に解説していきます。なぜなら、サングラスは単なるファッションアイテムではなく、スコアを左右する重要な「ギア」の一つだからです。この記事を読めば、機能性の違いからあなたにぴったりの一本を見つけるための具体的なステップまで、すべてが理解できるはずですよ。
- ゴルフでサングラスが必要な本当の理由と科学的根拠
- 偏光・調光レンズの仕組みと選び方の全知識
- オークリーやスワンズなど人気ブランドごとの詳細な特徴比較
- あなたのプレースタイルに合った最適なおすすめサングラスの見つけ方
失敗しないゴルフ サングラスのおすすめの選び方
さて、ここからはいよいよ本題です。ゴルフ用のサングラスを賢く選ぶために、絶対に押さえておくべき基本的なポイントを、一つひとつ深掘りしていきましょう。デザインの好みももちろん大切ですが、その前に「なぜゴルフにサングラスが必要なのか」「どんな機能がスコアアップに繋がるのか」をしっかり理解することが、後悔しないための最大の近道です。ここでは、サングラスの必要性を科学的な視点からも解説し、レンズの機能、色の選び方、そしてフィット感の重要性まで、徹底的に見ていきます。
ゴルフでのサングラスの必要性と効果
「ゴルフでサングラスって、プロが使うものでしょ?」とか「ファッションでかけてるだけじゃないの?」と思っている方もいるかもしれませんが、それは大きな誤解です。断言しますが、ゴルフにおけるサングラスは、目を守り、パフォーマンスを最大限に引き出すための必須ギアだと私は考えています。
紫外線から目を守るという絶対的な必要性
ゴルフ場は、ご存知の通り日差しを遮るものがほとんどありません。1ラウンドで4〜5時間、無防備な状態で強い紫外線を浴び続けることになります。紫外線は肌に日焼けやシミを引き起こすだけでなく、目にも深刻なダメージを与える可能性があります。
特に、目に見えない紫外線(UV-A、UV-B)は、目の表面にある角膜や、レンズの役割を果たす水晶体にダメージを蓄積させ、白内障や翼状片といった眼病のリスクを高めることが知られています。(出典:気象庁 | 紫外線の種類と人体への影響)
芝生からの照り返しは、アスファルトの約1.1倍、砂浜に匹敵するとも言われており、上からの日差しと下からの照り返しで、目は常にサンドイッチ状態で攻撃されているんです。これを防ぐだけでも、サングラスをかける価値は十分にあります。
眩しさによるストレス軽減と集中力の維持
紫外線だけでなく、強い可視光線、つまり「眩しさ」もパフォーマンスの大敵です。眩しいと、人間は自然と目を細めますよね。この状態が長時間続くと、目の周りの筋肉が緊張し続け、眼精疲労や頭痛の原因になります。プレー後半で「なんだかどっと疲れた…」と感じるのは、歩いた疲れだけでなく、目が疲れていることも大きな要因なんです。
サングラスで眩しさを適切にカットすることで、この無駄なエネルギー消費を抑え、プレー終盤まで高い集中力を維持しやすくなります。大事なパットの場面で、集中力が切れてしまうなんてことを防げるかもしれません。
視界の質を向上させ、スコアに直結させる効果
サングラスの効果は、守備的なものだけではありません。むしろ、スコアメイクに直結する攻撃的な効果こそが、多くのゴルファーがサングラスを使う理由です。
- ボールの追随性アップ:逆光でボールを見失ったり、青空に白いボールが溶け込んでしまったりする経験はありませんか?適切なレンズカラーのサングラスは、背景とボールのコントラストを高め、弾道をくっきりと見せてくれます。
- コースの起伏が明確に:特にゴルフ用に開発されたレンズは、芝の緑色の波長を調整し、フェアウェイやグリーンの細かなアンジュレーション(起伏)を立体的に捉えやすくしてくれます。ライン読みの精度が格段に上がることも期待できます。
- 距離感の把握:視界がクリアになることで、ハザードまでの距離やグリーンの奥行きといった距離感を掴みやすくなる効果もあります。
このように、サングラスは単に眩しさを防ぐだけでなく、「より多くの情報を目に届けてくれる」重要なツールなんです。まさに、スコアアップのための秘密兵器と言えるかもしれませんね。
機能性で選ぶ偏光と調光レンズ
ゴルフ用サングラスの心臓部とも言えるのが「レンズ」です。その中でも特に高性能なレンズとして知られるのが「偏光レンズ」と「調光レンズ」。どちらも素晴らしい機能を持っていますが、その特性は全く異なります。ここではそれぞれの仕組みからメリット・デメリットまでを詳しく解説し、あなたがどちらを選ぶべきかの判断材料を提供します。
乱反射を斬る侍「偏光レンズ」
偏光レンズを一言で表すなら、「視界のノイズ(乱反射)をカットする専門家」です。ゴルフコース上で気になるギラつきの原因は、芝や水面、バンカーの砂などに光が当たって起こる「乱反射光」。これは様々な方向に振動する厄介な光で、視界を白っぽくさせ、物の輪郭をぼやけさせます。
偏光レンズには、ブラインドの羽根のような構造の「偏光膜」という特殊なフィルムが挟み込まれています。この膜が、水平方向の乱反射光だけをシャットアウトし、目にとって必要な自然光だけを通す仕組みです。これにより、驚くほどクリアでスッキリとした視界が手に入ります。
特に晴れた日のラウンドが多い方、グリーンのライン読みにこだわりたい方には、偏光レンズは最高の武器になるはずです。私もメインで使っているのは偏光レンズですね。
天候に応じて変身する忍者「調光レンズ」
一方、調光レンズは「紫外線の量に応じてレンズの色の濃さが自動で変わる」という、まるで忍者のような特性を持っています。レンズに練り込まれた「調光剤(銀の化合物など)」が紫外線に反応し、化学変化を起こすことで色が変わる仕組みです。
日差しの強い屋外ではレンズカラーが濃くなり眩しさをカット。そして、日陰やクラブハウスなど紫外線が少ない場所に入ると、徐々に色が薄くなってクリアな視界に戻ります。これにより、サングラスをかけたり外したりする煩わしさから解放されるのが最大の魅力です。
朝早くスタートして日没までプレーする方や、曇りや雨など天気が不安定な日にラウンドすることが多い方にとっては、この上なく便利な機能と言えるでしょう。
結局、どっちを選ぶべき?
これは永遠のテーマかもしれませんが、私の結論としては、「ゴルフ特化で考えるなら偏光、利便性や汎用性で選ぶなら調光」かなと思います。芝目を読む、水面を見る、といったゴルフならではのシーンでは偏光レンズの恩恵は絶大です。ただ、いちいちかけ外しするのが面倒、という方には調光レンズが快適です。ご自身のプレースタイルや、どんなシーンでサングラスを使いたいかを想像しながら選んでみてください。
失敗しないレンズの色の選び方
レンズの機能と並んで、非常に重要なのが「レンズの色(カラー)」です。色によって見え方や得意な天候が全く異なり、間違った色を選ぶと逆に見えにくくなってしまうこともあります。ここでは、色の特性を科学的な観点も交えて詳しく解説し、あなたに最適なカラーを見つけるお手伝いをします。
色の特性を決める「可視光線透過率(VLT)」とは?
レンズの色を語る上で欠かせないのが「可視光線透過率(Visible Light Transmittance)」という数値です。これは、レンズがどれくらいの光を通すかを示す割合で、0%に近いほど色が濃く(光を通さない)、100%に近いほど色が薄い(光を通す)ことを意味します。
- 快晴時:VLT 10%~20%程度がおすすめ
- 晴れ~曇り:VLT 20%~40%程度がおすすめ
- 曇りや雨天、早朝・夕方:VLT 40%以上がおすすめ
このVLTを参考にしながら、各カラーの特徴を見ていきましょう。
主要レンズカラーの特徴と選び方
ゴルフでよく使われる代表的なレンズカラーの特徴を、メリット・デメリットを含めて表にまとめてみました。
| レンズカラー | VLT目安 | 特徴・メリット | デメリット | おすすめの天候 |
|---|---|---|---|---|
| グレー系 | 10%~30% | 色調の変化が最も少なく、裸眼に近い自然な視界。眩しさを均一に抑える。長時間の使用でも疲れにくい。 | コントラスト向上効果は低め。曇天時など光量が少ないと暗く感じることがある。 | 快晴 |
| ブラウン・カッパー系 | 15%~35% | 青色系の光をカットし、コントラストを際立たせる効果が非常に高い。芝の緑やボールの白が鮮明に見える。距離感を掴みやすい。 | 裸眼とは色の見え方が変わるため、慣れが必要な場合がある。 | 晴れ~曇り |
| グリーン系 | 15%~35% | 青や赤系の光を吸収し、緑色の波長を際立たせる。目がリラックスしやすく、疲れにくい。グレー系とブラウン系の中間的な特性。 | ブラウン系ほど強いコントラスト効果はない。 | 晴れ~曇り |
| イエロー・オレンジ系 | 40%~80% | コントラスト向上効果が最も高い。光量が少ない状況でも視界を明るくし、物の輪郭をシャープに見せる。 | 眩しさを抑える効果は低い。快晴時には不向き。色の変化が大きい。 | 曇り・雨・早朝・夕方 |
ミラーレンズはファッションだけじゃない!
レンズの表面が鏡のようになっている「ミラーレンズ」。見た目がカッコいいのでファッション性が注目されがちですが、実は機能的なメリットもしっかりあります。
ミラーコーティングは、レンズベースカラーの効果に加えて、強い日差しを効率的に反射して眩しさをさらに軽減する効果があります。特に日差しの強い真夏のラウンドでは、目の負担を大きく減らしてくれますよ。ただし、少し価格が高くなる傾向があったり、指紋や傷が目立ちやすいというデメリットもあります。
結論:最初の1本におすすめのカラーは?
もし、あなたがゴルフ用のサングラスを初めて買うのであれば、私のおすすめは「ブラウン系」または「グリーン系」です。この2色は、ゴルフのメインステージである「晴れ〜曇り」のコンディションで最もバランス良く性能を発揮してくれます。特にブラウン系はコントラスト性能が高く、ボールやコースの状況を把握しやすいので、スコアアップへの貢献度も高いかなと思います。
度付きサングラスの注意点
普段からメガネをかけているゴルファーにとって、度付きサングラスはプレーの快適性を劇的に向上させる救世主です。しかし、通常のメガネと同じ感覚で選んでしまうと、「なんだか見え方が違う…」「すぐ疲れてしまう…」といった失敗に繋がりかねません。ここでは、度付きサングラスを作る際の具体的な方法と、後悔しないための重要な注意点を詳しく解説します。
度付きサングラスを作る3つの方法
度付きサングラスを実現するには、主に3つの方法があります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、ご自身の使い方や予算に合わせて選びましょう。
- ダイレクト方式(度付きレンズ直接加工)
フレームに直接、度数の入ったカラーレンズを入れる最も一般的な方法です。見た目がスッキリしていて、視野も広いのが最大のメリット。ただし、レンズのカーブが強いスポーツモデルの場合、特殊な加工技術が必要になり、費用が高額になったり、作製できる度数の範囲が限られたりすることがあります。 - インナーフレーム方式
サングラスの内側に、度付きレンズを入れた小さなフレーム(インナーフレーム)を取り付ける方式です。コンタクトレンズと併用する場合はインナーフレームを外すだけで対応でき、サングラス本体を買い替えずに度数だけを変更できるのがメリット。一方、レンズが二重になるため、曇りやすかったり、視野が少し狭く感じられたりするデメリットもあります。 - クリップオン方式
普段使っているメガネの上から、サングラス部分をクリップで装着するタイプです。最も手軽で安価に導入できる方法ですが、見た目が少し野暮ったくなったり、重さでズレやすくなったりすることがあります。手軽さを重視する方向けですね。
最大の注意点「レンズカーブによる見え方の歪み」
ゴルフ用のスポーツサングラスは、顔にフィットさせるためにレンズのカーブが強い「ハイカーブレンズ」が採用されていることがほとんどです。このカーブが、度付きにする際の大きな壁となります。
カーブの強いレンズに通常のメガネと同じ度数を入れると、プリズム効果という現象が起きてしまい、視界が歪んだり、距離感が狂ったり、気分が悪くなったりすることがあります。これを補正するためには、カーブを考慮した専門的な度数計算と加工技術が必要不可欠です。
レディース向けモデルの特徴
最近のゴルフ用サングラスは、女性ゴルファーのニーズに応えるべく、機能性だけでなくデザイン性や快適性にも優れたモデルが本当に増えました。ここでは、レディースモデルを選ぶ際に特に注目したいポイントを詳しくご紹介します。ただ小さいだけじゃない、女性ならではの悩みに寄り添った工夫がたくさんあるんですよ。
小顔にもジャストフィットする設計
多くの海外ブランドのサングラスは、欧米人の骨格をベースに作られているため、日本人女性がかけると「幅が広すぎてズレる」「鼻パッドがフィットしない」といったことが起こりがちです。レディースモデルや「アジアンフィット(ジャパンフィット)」と表記のあるモデルは、こうした問題を解決するために設計されています。
- 小さめのフレームサイズ:顔の幅に合わせたサイジングで、スイングしてもズレにくい安定したフィット感を実現します。
- 調整可能なノーズパッド:女性の鼻筋は細く低い傾向にあるため、鼻の形に合わせて調整できるノーズパッドは必須。これにより、サングラスが頬に当たったり、まつ毛がレンズに触れたりする不快感を解消できます。
- カーブの緩やかなデザイン:極端にカーブのきついモデルは、こめかみが痛くなる原因にも。レディースモデルは比較的緩やかなカーブのデザインが多く、優しいかけ心地です。
試着の際は、軽く頭を振ったり、下を向いたりして、ズレないかしっかり確認することが大切ですね。
長時間でも快適な「軽さ」と「素材」
1ラウンド、ハーフ休憩を挟んでも5時間以上は装着し続けるサングラス。重いと耳や鼻が痛くなって、プレーに集中できませんよね。レディースモデルは、軽量性を重視しているものが多く、フレーム素材には「TR-90」や「グリルアミド」といった、医療用カテーテルなどにも使われる軽くて弾力性のある樹脂がよく採用されています。金属アレルギーの心配が少ないのも嬉しいポイントです。
UVカットだけじゃない!女性に嬉しい美容機能
紫外線対策が重要なのはもちろんですが、最近ではさらに一歩進んだ美容効果が期待できるレンズも登場しています。
ウェアと合わせたい!豊富なデザインとカラー
機能性はもちろんですが、やっぱり見た目も大事ですよね。レディースモデルは、スポーティーなデザインだけでなく、タウンユースもできるようなボストン型やウェリントン型など、おしゃれなデザインが豊富に揃っています。フレームカラーも、定番のブラックやブラウンだけでなく、ピンク、ホワイト、クリアカラーなど、ウェアとのコーディネートが楽しくなるような選択肢がたくさん。お気に入りのウェアに合わせてサングラスを選ぶのも、ゴルフの楽しみの一つだと思います。
メンズ向けモデルの特徴
メンズ向けのゴルフサングラスは、まさに「戦うためのギア」としての側面が強く、機能性を極限まで追求したモデルが数多くラインナップされています。激しい動きの中でもパフォーマンスを一切落とさないための工夫が随所に凝らされています。ここでは、メンズモデルを選ぶ上でチェックすべき、機能性のポイントを深掘りしていきます。
激しいスイングでもブレない圧倒的なホールド感
アドレスからフィニッシュまで、ゴルフのスイングは想像以上に頭部が動きます。その一連の動きの中でサングラスが少しでもズレると、視界がブレてしまい、ミスショットの原因になりかねません。そのため、メンズモデルはフィット感、特にホールド感を最重要視して設計されています。
- グリップ力の高いイヤーソック:耳にかかる部分(テンプルエンド)には、「アンオブタニウム」に代表されるような、汗や水分を含むと逆にグリップ力が増す特殊なラバー素材が使われていることが多いです。これにより、汗をかく夏場のプレーでも滑り落ちるのを防ぎます。
- 調整可能なノーズパッド:人それぞれ異なる鼻の形に完璧にフィットさせるため、自由に角度や幅を調整できるノーズパッドは不可欠。これにより、サングラスを最適な位置で固定し、安定した視界を確保します。
- 3点支持(スリーポイントフィット):鼻と左右の耳の3点で均等にサングラスを支える設計思想です。これにより、特定の部分に圧力が集中するのを防ぎ、長時間の着用でも快適さを維持します。
視界を最大限に確保するレンズ設計
ゴルフは、ボールの弾道を追いかけたり、コース全体を広く見渡したりと、広い視野が求められるスポーツです。メンズモデルは、この要求に応えるためのレンズ設計がなされています。
一枚レンズ(シールドタイプ)や、大きめのレンズ形状を採用することで、フレームが視界に入るのを最小限に抑え、パノラマのような広い視野を確保します。これにより、プレー中のあらゆる情報を逃さず捉えることができます。また、顔をしっかりと覆うデザインは、横から差し込む光や風、埃などの侵入を防ぐという実用的なメリットもあります。
過酷な環境に耐える耐久性と軽量性
ゴルフ場の環境は、強い紫外線、急な天候の変化、汗や皮脂など、サングラスにとってはかなり過酷です。メンズモデルの多くは、こうした環境下でも長く使えるよう、高い耐久性を持つ素材で作られています。
プロゴルファーが使用しているモデルは、まさにこれらの機能が最高レベルで結集したものです。自分のプレースタイルをワンランク上に引き上げたいと考えるなら、こうした機能性を追求したモデルを選んでみるのがおすすめですね。
人気ブランド別ゴルフ サングラスのおすすめ
さて、ここからはゴルファーなら誰もが一度は耳にしたことがあるであろう、人気のサングラスブランドをいくつかピックアップし、それぞれの魅力や特徴をさらに深く掘り下げていきます。ブランドごとに設計思想や得意なテクノロジーが全く違うので、その違いを知ることで、より自分に合った一本が見つかるはずです。「みんな使っているから」という理由だけでなく、「この機能が自分に合っているから」という視点で選べるようになりましょう。
定番人気ブランドのオークリー
スポーツサングラスの世界において、その名を知らない者はいないと言っても過言ではない絶対王者、それが「OAKLEY(オークリー)」です。松山英樹プロをはじめ、世界中のトップアスリートから絶大な支持を集めるのには、明確な理由があります。
革新的なレンズテクノロジー「PRIZM™」
オークリーを語る上で絶対に外せないのが、十数年の歳月をかけて開発された独自のレンズテクノロジー「PRIZM™(プリズム)」です。これは単にレンズを暗くして眩しさを抑えるという従来の考え方とは一線を画します。光を色ごとに分解し、特定のスポーツで重要となる色の波長を強調・調整することで、アスリートの視認性を極限まで高めるという革新的な技術です。
もちろん、ゴルフ専用にチューニングされたレンズも存在します。
- PRIZM GOLF(プリズムゴルフ):芝の緑、空の青、ボールの白のコントラストを鮮明にし、コースの起伏や芝の状態、距離感をより正確に把握できるように設計されています。晴天から曇天まで、幅広いコンディションに対応するオールラウンドなレンズです。
- PRIZM DARK GOLF(プリズムダークゴルフ):PRIZM GOLFよりもレンズの色が濃く、可視光線透過率が低いモデル。日差しが特に強い快晴のコンディションに特化しており、眩しさを強力に抑えながらも、コースの視認性を確保します。
この「見える」という感覚は、一度体験すると元には戻れないほどのインパクトがあります。ライン読みの精度向上や、ラフに入ったボールの発見しやすさなど、スコアに直結するメリットは計り知れません。
代表モデルとフィッティングの重要性
オークリーには数多くのモデルがありますが、ゴルフで特に人気が高いのは「Flak 2.0(フラック2.0)」や「Radar EV Path(レーダーEVパス)」といったモデルです。どちらも広い視野を確保しつつ、軽量でフィット感に優れています。
機能性、デザイン性、そしてブランド力。全てにおいて高いレベルを求めるゴルファーにとって、オークリーは最も満足度の高い選択肢の一つと言えるでしょう。
日本人に合うスワンズの魅力
海外ブランドのサングラスがどうもフィットしない、という悩みを抱えるゴルファーの救世主となるのが、日本の老舗光学メーカー「山本光学」が手がける「SWANS(スワンズ)」です。100年以上にわたって日本人の頭部形状を研究し続けてきたデータに基づき設計された「ジャパンフィット」は、一度かけるとその快適さに驚くはずです。
「ジャパンフィット」がもたらす究極のかけ心地
スワンズの最大の強みは、何と言ってもその抜群のフィット感です。海外ブランドの多くが欧米人の骨格を基準にしているのに対し、スワンズは幅が広く、奥行きが浅いという日本人の頭部の特徴に合わせてフレームを設計しています。これにより、以下のようなメリットが生まれます。
- こめかみへの圧迫感がなく、長時間の着用でも痛くなりにくい。
- ノーズパッドが鼻にしっかりと乗り、サングラスがズレ落ちてくるストレスがない。
- 顔とサングラスの間に隙間ができにくく、紫外線や風、埃の侵入を効果的に防ぐ。
特に、自分で幅や角度を調整できるノーズパッドや、滑りにくいラバーを採用したテンプルなど、細部にまで快適性を追求するこだわりは、まさに日本のものづくり精神の表れと言えます。
オークリーに匹敵する高性能レンズ「ULTRA LENS」
「フィット感は良いけど、レンズ性能はどうなの?」と思うかもしれませんが、その点も全く心配ありません。スワンズが開発した「ULTRA LENS(ウルトラレンズ)」は、オークリーのPRIZMレンズと同様に、特定の用途に合わせて特定の色の波長を強調する高機能レンズです。
ゴルフ用に開発された「ULTRA LENS for GOLF」は、緑色の波長を強調し、赤系の波長を抑えることで、ボールの白色やコースの起伏、芝目を際立たせる効果があります。実際に使用したゴルファーからは、「グリーンの傾斜が面白いほどよく見える」といった声も多く聞かれます。偏光機能が付いたモデルもあり、機能面では海外のトップブランドに何ら引けを取りません。
石川遼プロも長年愛用していることからも、その性能の高さは折り紙付きです。品質と信頼性を重視するなら、スワンズは非常に有力な選択肢となります。
コスパがいい安いモデルの探し方
「オークリーやスワンズは魅力的だけど、いきなり2万円以上出すのはちょっと…」と感じる方も多いと思います。ご安心ください。最近では、1万円以下、さらには5,000円前後でも、ゴルフで十分使える機能を備えたコストパフォーマンスに優れたサングラスがたくさんあります。ここでは、安くても失敗しないモデルを見つけるための賢い探し方をご紹介します。
価格だけで選ぶのは危険!最低限チェックすべき3つのポイント
安いモデルを探す際に最も重要なのは、「安かろう悪かろう」な製品を避けることです。価格を抑えつつも、サングラスとしての基本性能をしっかり満たしているかを見極める必要があります。最低でも以下の3点は必ず確認してください。
- 紫外線カット機能:これがなければサングラスの意味がありません。「UVカット率99.9%以上」や「UV400」といった表記があることを絶対条件としましょう。これが明記されていない製品は、どんなに安くても避けるべきです。
- レンズ素材:レンズの素材は「ポリカーボネート」製がおすすめです。軽量で、万が一の衝撃にも強く、割れにくいという安全性の高さが魅力です。安価なアクリルレンズなどは歪みが大きく、目が疲れやすいことがあるので注意が必要です。
- フィット感:どんなに高機能でも、ズレてしまっては意味がありません。可能であれば試着して、自分の顔に合っているか、調整可能なノーズパッドが付いているかなどを確認しましょう。
コスパブランドの狙い目は?
では、具体的にどんなブランドを探せば良いのでしょうか。いくつか狙い目となるカテゴリーがあります。
- 大手スポーツ用品メーカーのエントリーモデル:ミズノやアシックスといった大手メーカーも、比較的手頃な価格帯のサングラスを販売しています。スポーツを知り尽くしたメーカーならではの、基本性能をしっかり押さえた安心感があります。
- 釣り具・アウトドアブランド:コールマンやダイワなど、釣りやアウトドア向けのサングラスもゴルフに流用できるものが多くあります。特に偏光レンズの技術に優れたブランドが多く、高品質な偏光サングラスが手頃な価格で見つかることも。
- 眼鏡市場などのメガネチェーンオリジナルブランド:全国展開しているメガネチェーンが開発しているスポーツサングラスも狙い目です。度付きへの対応もスムーズで、購入後のサポートも安心できるのが大きなメリットです。
最初はコスパモデルから始めてみて、サングラスの効果を実感してから、より高性能なモデルにステップアップするというのも賢い選択だと思います。まずは一本、信頼できるサングラスを手に入れて、快適なゴルフライフをスタートさせてみてください。
最新のおすすめブランドを紹介
オークリーやスワンズといった王道ブランド以外にも、近年ゴルファーの間で注目度が高まっている新進気鋭のブランドがいくつもあります。ここでは、機能性はもちろん、デザイン性や独自のコンセプトで人気を集める、今チェックしておきたいおすすめブランドをいくつかご紹介します。他の人とはちょっと違う、個性的な一本を探している方は必見ですよ。
Eyevol(アイヴォル)
「着る眼鏡」をコンセプトに掲げる日本のアイウェアブランド「EYEVAN」から生まれたスポーツサングラスブランドが「Eyevol(アイヴォル)」です。その最大の特徴は、スポーツサングラスとは思えないほどクラシックで洗練されたデザインにあります。
いかにもスポーティーなデザインが苦手な方でも、これなら普段のファッションにも自然に溶け込みます。ゴルフ場への行き帰りや、休日のドライブなど、シーンを選ばずに使える汎用性の高さが魅力です。もちろん、デザインだけでなく、わずか23gという驚異的な軽さや、日本人に合わせた快適なフィット感など、スポーツギアとしての性能も一級品。綾野剛さんや上田桃子プロが着用していることでも話題になりましたね。おしゃれと機能性を両立させたいゴルファーに最適なブランドです。
Goodr(グダー)
アメリカ・ロサンゼルス発の「Goodr(グダー)」は、「Fun(楽しく)、Fashionable(おしゃれで)、Functional(機能的)、Affordable(手頃な価格)」をコンセプトにした、今最も勢いのあるブランドの一つです。とにかくポップで豊富なカラーバリエーションが特徴で、見ているだけで楽しくなるようなモデルが揃っています。
価格も5,000円前後からと非常にリーズナブルながら、UV400の紫外線カット機能や偏光レンズを標準装備し、滑りにくい特殊なフレームコーティングが施されるなど、機能面も抜かりありません。ゴルフウェアに合わせて何本も揃えたくなるような、ファッション感覚で楽しめるサングラスです。気軽にサングラスを試してみたい初心者の方や、その日の気分でサングラスを変えたい上級者にもおすすめです。
100%(ワンハンドレッドパーセント)
モトクロスゴーグルのブランドとしてスタートし、現在ではロードバイクや野球界で絶大な人気を誇る「100%」。その特徴は、近未来的なインパクトのある大きな一眼レンズデザインです。このデザインは見た目のカッコよさだけでなく、フレームが視界を遮らない圧倒的な視野の広さと、顔をしっかり保護する機能性を両立させています。
独自開発の「HiPER® Lens」は、コントラストを強調し、色の鮮やかさを高めることで、コースの状況を細部まで認識しやすくしてくれます。少し個性的なデザインなので好き嫌いは分かれるかもしれませんが、最先端の機能とスタイルを求めるゴルファーなら一度は試してみる価値のあるブランドです。
最適なゴルフ サングラスのおすすめを見つけよう
さて、ここまでゴルフ用サングラスの選び方から具体的なブランドまで、かなり詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。情報量が多すぎて、逆に迷ってしまったかもしれませんね。最後に、これまでのおさらいとして、あなたが本当に満足できる一本を見つけるための思考プロセスをまとめてみたいと思います。
自分に合った一本を見つけるための4ステップ
最適なサングラス選びは、パズルのピースをはめていくようなもの。以下のステップで考えていくと、きっとあなたにピッタリのモデルが見つかるはずです。
- 【STEP1:目的と利用シーンを明確にする】
まずは、あなたがサングラスに何を一番求めるかを考えます。「とにかく目の疲れを防ぎたい」「芝目をしっかり読んでスコアアップしたい」「天候を気にせず1本で済ませたい」「ファッションとして楽しみたい」など、目的によって選ぶべき機能やデザインは大きく変わります。 - 【STEP2:コアとなるレンズ機能を選ぶ】
目的が決まったら、それに合ったレンズの機能を選びましょう。晴天時のプレーが多く、コースの視認性を最優先するなら「偏光レンズ」。天候の変化に対応する利便性を重視するなら「調光レンズ」。まずはこの2つのどちらを軸にするかを決めると、選択肢がぐっと絞られます。 - 【STEP3:レンズカラーとデザインを選ぶ】
次に、あなたの主なプレー環境に合わせたレンズカラーを選びます。迷ったら、オールラウンドに使える「ブラウン系」か「グリーン系」がおすすめです。そして、自分の好きなフレームの形やカラーを選びましょう。ウェアとのコーディネートを考えるのも楽しい時間ですね。 - 【STEP4:最終決戦は「試着」で決める】
これが最も重要なステップです。どんなに高機能でデザインが気に入っても、あなたの顔にフィットしなければ意味がありません。必ずお店で実際に試着して、かけ心地を確認してください。軽く頭を振ったり、スイングの素振りをしてみたりして、ズレないか、どこか痛いところはないかをチェックしましょう。


