こんにちは!ゴルフの魅力をお届けする「19番ホール研究所」のthe19thです。
ゴルフって、自然の中で楽しめる最高のスポーツですけど、「一日がかり」というイメージが強いですよね。「実際、ゴルフは何時間かかるんだろう?」って、ゴルフを始めたばかりの頃や、これから始めようと思っている方は特に気になるポイントかなと思います。
18ホールを回る平均時間はもちろん、最近人気の9ホール(ハーフラウンド)の所要時間、そもそもゴルフ場への到着は何時間前がベストなのか、プレー後の終わり時間まで含めた総滞在時間も知っておきたいですよね。他にも、打ちっぱなしでの練習は何時間くらいが適切か、2人や3人でのプレー時間、昼休憩なしのスループレーの場合の時間など、考え始めると色々な疑問が浮かんでくるかもしれません。特にゴルフ初心者のうちは、自分のペースが遅くないか心配になったり、ゴルフコンペの幹事を任されたら、全体のスケジュール管理に頭を悩ませることもあるでしょう。
この記事では、そんなゴルフの時間に関するあらゆる疑問について、私の経験も踏まえながら、分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、スマートにゴルフの予定を立てられるようになりますよ!
- ゴルフの基本的な所要時間(18H・9H)
- ゴルフ場での総滞在時間の内訳
- 人数やプレースタイル別の所要時間
- プレー時間を短縮する具体的なコツ
ゴルフは何時間かかる?基本の時間配分
まずは、ゴルフのプレーや準備にどれくらいの時間がかかるのか、基本的な目安を見ていきましょう。18ホールや9ホールのプレー時間から、ゴルフ場にいる全体の時間まで、ざっくりとしたイメージを掴んでおくことが、スムーズな一日を過ごすための第一歩ですね。ここを理解しておくだけで、当日のスケジュールがぐっと立てやすくなりますよ。
18ホールのプレーにかかる平均時間
ゴルフのスタンダードな楽しみ方である18ホールのラウンド。これにかかる時間は、純粋なプレー時間だけで約4時間30分、これに昼食休憩を加えると、合計で5時間半から6時間程度を見ておくのが一般的で現実的なラインかなと思います。
多くのゴルフ場では、プレーヤーが快適に、そしてゴルフ場側も効率的に運営できるよう、ハーフ(9ホール)を「2時間15分以内」で回ることを目標ペースとして推奨しています。つまり、前半9ホール(アウトコース)で2時間15分、後半9ホール(インコース)で2時間15分、合計4時間30分というのが理想的なプレー時間というわけですね。
しかし、ご存知の通り、日本のゴルフ文化では前半と後半の間に昼食休憩を挟むのが主流です。この休憩がだいたい45分から1時間ほどあるため、プレー時間と合算すると、コース上にいる時間はグッと長くなります。
表を見てもらうと分かりますが、後半のプレー時間を少し長めに見積もっています。これには理由があって、午後になるとプレーヤー自身の疲労や集中力の低下でショットが乱れ、ペースが落ちやすくなる傾向があるからです。また、前の組の遅れがどんどん後ろに影響してくるのも午後の時間帯。そのため、後半は前半より少し時間がかかる可能性を考慮しておくと、スケジュールに余裕が生まれます。
もちろん、これはあくまで目安。当日のゴルフ場の混雑具合(特に土日祝)、天候、コースの難易度、そして同伴者のスキルレベルによって時間は大きく変動します。例えば、フェアウェイが狭くてOBが出やすいコースや、グリーンが複雑なコースでは、どうしても1ホールあたりの時間が長くなりがちです。この「変動要素」を頭の片隅に置いておくことが、ゴルフの時間管理ではとても重要になりますね。
9ホール(ハーフラウンド)の所要時間
「一日休みを取るのは難しいけど、ゴルフはしたい…」「コースデビューしたいけど、いきなり18ホールは体力的に不安…」そんな現代のニーズに応える形で急速に普及しているのが、9ホールのみをプレーする「ハーフラウンド」です。
ハーフラウンドの平均所要時間は、18ホールのちょうど半分、約2時間15分が目安です。最大の魅力は、昼食休憩を挟まないこと。これにより、ゴルフ場に到着してからプレーを終えて帰路につくまでの総滞在時間が3時間程度で済むという、驚異的なタイムパフォーマンスを実現しています。
ハーフラウンドが人気の理由
なぜ今、ハーフラウンドが注目されているのか。その背景には、現代人のライフスタイルの変化があると思います。
- タイムパフォーマンス重視: 短時間で満足感を得たいというニーズに合致。
- 多忙なビジネスパーソン: 「午前中に仕事を片付けて、午後からハーフラウンド」といった柔軟な楽しみ方が可能。
- 初心者・女性ゴルファー: 体力的な負担が少なく、コースに慣れるための第一歩として最適。
- コストパフォーマンス: プレー料金も18ホールより割安なことが多く、経済的な負担も軽い。
ただし、ハーフラウンドにも注意点はあります。ゴルフ場によっては予約できる時間帯が早朝や午後遅めの「スループレー枠」に限られていたり、そもそもプラン自体が少なかったりすることも。また、人気のプランなので、特に気候の良いシーズンの土日は予約がすぐに埋まってしまうこともあります。興味がある方は、早めにゴルフ場の公式サイトをチェックするのがおすすめですね。
18ホールがフルコースのディナーなら、ハーフラウンドは上質なランチセットといったところでしょうか。自分の時間や目的に合わせてスタイルを選べるのは、現代のゴルフの大きな魅力の一つだと思います。
ゴルフ場到着は何時間前がベスト?
ゴルフ当日の成否を分けると言っても過言ではないのが、ゴルフ場への到着時間です。スタート時間に間に合えば良い、という考えは非常に危険。焦りはミスの元ですし、何より同伴者や後続の組に迷惑をかけてしまいます。
結論として、最低でもスタート時間の1時間前、心と身体に余裕を持つなら1時間半前に到着することを強くおすすめします。この「スタート前の1時間」が、その日一日をスムーズに、そして楽しく過ごすための重要な準備時間になるんです。
到着後の理想的なタイムスケジュール(1時間半前到着の場合)
- 1時間半前〜1時間15分前(15分): 駐車場に到着し、クラブハウスへ。キャディバッグを預け、フロントでチェックイン。
- 1時間15分前〜45分前(30分): ロッカールームでゴルフウェアに着替え、貴重品を預ける。お手洗いを済ませ、準備完了。
- 45分前〜15分前(30分): 練習場へ。ストレッチで体をほぐした後、打ちっぱなしで数球打ってスイングを確認。その後、パッティンググリーンでその日のグリーンの速さ(スピード)と傾斜をチェック。
- 15分前〜スタート時間(15分): スタートホールへ移動。カートに自分のバッグが積まれているか確認し、同伴者と挨拶を交わす。ボールやティーなどの小物を準備し、心を落ち着けてティーオフを待ちます。
逆に、早く到着しすぎても時間を持て余してしまうこともあります。そんな時は、併設のレストランでコーヒーを飲みながらコースレイアウトを予習するのも良い時間の使い方です。いずれにせよ、「余裕のある到着」が、ナイスプレーへの第一歩であることは間違いありません。
プレー後の終わり時間と総滞在時間
「18ホールお疲れ様でした!」で、すぐに解散とはならないのがゴルフの面白いところ。プレー後にも、一日の締めくくりとしていくつかのプロセスがあり、この時間も計算に入れておくことがスマートなスケジュール管理の要です。
一般的に、最終ホールを上がってからゴルフ場を出発するまでには、最低でも30分、ゆっくりお風呂に入るなら1時間以上はかかると考えておきましょう。
プレー後の基本的な流れ
- クラブ確認・清掃(10分): カートからキャディバッグを下ろし、クラブの本数を確認。ゴルフ場スタッフが綺麗に拭いてくれますが、自分で特に汚れた溝などをチェックすると良いでしょう。
- 入浴・着替え(20分〜40分): ゴルフの醍醐味の一つがプレー後のお風呂。大浴場で汗を流し、さっぱりしてから私服に着替えます。この時間をどれくらい取るかで、後の時間が変わってきますね。
- 精算(5分): フロントまたは自動精算機でプレー代や飲食代を支払います。コンペの場合はスコアカードの提出もここで行います。
- 談笑・お土産購入など(10分〜): クラブハウスのラウンジで同伴者と今日のプレーを振り返ったり、家族へのお土産を選んだりするのも楽しい時間です。
これらの時間を考慮すると、例えば午後2時にプレーが終わったとしても、ゴルフ場を出るのは午後3時過ぎになる可能性が高いです。そして、ここからが最後の関門、「移動時間」です。
このモデルケースに、自宅からの往復移動時間(例えば往復3時間)を加えると、ゴルフという一日のイベントの総拘束時間は11時間以上にもなります。ゴルフの予定を入れる際は、この「総拘束時間」を意識して、帰宅後の予定を組むことが非常に重要ですね。
打ちっぱなしの練習は何時間が適切か
コースでのプレーだけでなく、スキルアップに欠かせない練習場(打ちっぱなし)での時間も気になるところですよね。上達したいという熱意から、ついつい何時間も、何百球も打ってしまう方もいますが、実はそれは逆効果になることもあります。
結論から言うと、練習場での滞在時間は1時間から長くても2時間、集中して球を打つ時間は60分前後が最も効率的で効果が高いと私は考えています。球数にすると、100球から150球程度が目安になるでしょうか。
なぜ長時間の練習が推奨されないのか。理由は主に2つあります。
- 体力的限界: ゴルフスイングは全身を使う運動です。1時間を超えてくると、徐々に筋肉が疲労し、スイングの軸がブレ始めます。疲れた状態で無理に打ち続けると、体が楽をしようとして手打ちになったり、変なクセがついてしまったりする危険性が高まります。
- 精神的限界: 人間の集中力は、そう長くは続きません。目的意識なくダラダラと打ち続ける「数をこなすだけの練習」は、時間とお金の無駄遣いになってしまう可能性があります。
質の高い60分練習メニューの組み立て方
大切なのは、時間の長さよりも「練習の質」です。限られた時間で最大限の効果を得るために、事前にメニューを組み立てておくことをおすすめします。
このように目的意識を持って練習すれば、60分でも非常に密度の濃いトレーニングが可能です。「今日は200球打った」という自己満足で終わらせず、「今日はスライスの原因が分かった」という成果を得られるような、賢い時間の使い方を心がけたいですね。
状況別でゴルフは何時間かかるか徹底解説
ここからは、プレーする人数やプレースタイル、個人のレベルなど、もう少し具体的なシチュエーション別に、ゴルフの所要時間がどう変わるのかを深掘りしていきます。自分のプレースタイルに合った時間の使い方を見つけるヒントになるかもしれません。ゴルフは画一的なスポーツではなく、様々な楽しみ方ができるのが魅力。時間という切り口から、その多様性を感じてみてください。
2人や3人プレーでの所要時間の違い
ゴルフの基本単位は4人1組(4サム)ですが、ゴルフ場やプランによっては2人(2サム)や3人(3サム)でのプレーも可能です。そして、言うまでもなく、組の人数が少なくなればなるほど、ラウンドの所要時間は短くなります。
これは、1ホールあたりに打たれるショットの総数が減ることで、一人ひとりの待ち時間が物理的に短縮されるためです。プレーのテンポが良くなり、リズムに乗りやすいというメリットもありますね。
2サム(2人プレー)の光と影
2サムは、夫婦やカップル、あるいは親しい友人と気兼ねなく回りたい場合に最高のプレースタイルです。進行が非常にスムーズで、空いている状況であれば、まるで貸し切りのような感覚でプレーできます。自分のショットに集中しやすく、会話も弾むため、満足度は非常に高いと言えるでしょう。
しかし、2サムには特有の注意点も存在します。
バランスの取れた3サム(3人プレー)
3サムは、4サムよりもスムーズで、2サムよりも賑やかという、非常にバランスの取れたプレースタイルです。1人分の待ち時間が減るだけでも、体感的なテンポはかなり変わります。料金面でも4サムと変わらないことがほとんどで、気軽に選びやすいのも魅力ですね。
結論として、時間を最優先するなら2サムは強力な選択肢ですが、混雑状況をよく見極める必要があります。快適さとスムーズさのバランスを求めるなら、3サムは非常に賢い選択と言えるかもしれません。
スループレーなら何時間で終わるのか
「ゴルフ後の時間を有効に使いたい」「プレーのリズムを崩したくない」そんなゴルファーの強い味方となるのが、昼食休憩を挟まずに18ホールを一気にプレーする「スループレー」です。
このスタイルを選択した場合の所要時間は、4人1組でだいたい3時間30分から4時間30分程度。通常の休憩ありプレーと比較して、約1時間から1時間半の短縮が見込めます。この「1時間」が、一日のスケジュールに与える影響は計り知れません。
スループレーの1日モデルスケジュール(早朝スタート)
- AM 5:30: 自宅を出発
- AM 6:30: ゴルフ場に到着、準備開始
- AM 7:30: 1番ホールからプレー開始
- AM 11:30頃: 18ホールのプレーが終了
- PM 12:30頃: お風呂と着替えを済ませ、クラブハウスで少し遅めの昼食
- PM 1:30: ゴルフ場を出発
- PM 3:00: 帰宅。まだ午後の時間がたっぷり!
このように、スループレーを活用すれば、ゴルフに行った日でも午後の時間を家族サービスや自分の趣味、あるいは仕事に充てることが可能になります。「ゴルフ=丸一日潰れる」という常識を覆す、非常に合理的なプレースタイルですね。
ただし、スループレーにも注意点があります。9ホールを終えた時点で小休憩はありますが、しっかりとした食事は取れません。エネルギー不足で後半にバテてしまわないよう、スタート前に朝食をしっかり摂ること、そしてラウンド中に手軽に食べられるバナナやおにぎり、エナジーバーなどを持参するといった対策が必要です。また、スループレーのプランは早朝や午後遅めのスタート時間に設定されていることが多いので、自分の生活リズムと相談して選ぶ必要があります。
初心者がプレーにかかる時間と短縮術
ゴルフを始めたばかりの方が最も気にするのが、「自分のプレーが遅くて、周りに迷惑をかけていないだろうか?」という点だと思います。この不安は、ゴルフを楽しむ上で大きな心理的ハードルになりますよね。
事実として、初心者はボールがあちこちに飛んでしまい、打数も多くなるため、物理的に時間がかかりやすいのは仕方がありません。しかし、それ以上に全体の進行を遅らせてしまう最大の原因は、実は「コース上での段取りの悪さ」にあることが多いのです。
初心者が陥りがちな「時間の罠」
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- クラブ選択の遅れ: 自分の打順が来てから、ヤード表示を見て、どのクラブで打つか悩み始める。自分の番手ごとの飛距離を把握していないため、決断に時間がかかってしまいます。
- 非効率な移動: ボール地点へ向かう際、とりあえず1本だけクラブを持って移動。打ってみたら距離が合わず、またカートまでクラブを取りに戻る…この往復は非常に大きな時間ロスです。
– ボール探しの非効率: ボールの行方をしっかり見ておらず、見当違いの場所を探してしまう。また、ゴルフ規則でボールを探せる時間は3分以内と定められているにもかかわらず、時間を超えて探し続けてしまう。(出典:日本ゴルフ協会(JGA)ゴルフルール)
- グリーン上での準備不足: 他のプレーヤーがパッティングしている間、ぼーっと待っている。自分の番が来てから、初めてラインを読み始めるため、全員の時間が奪われてしまいます。
初心者のうちは、良いスコアで回ることよりも、ハーフ2時間15分という目標ペースを守ろうと努力する姿勢の方が、何倍も大切です。その姿勢があれば、周りの上級者もきっと温かくサポートしてくれますよ。
ゴルフコンペの所要時間と注意点
会社の同僚や取引先、あるいは気の合う仲間たちと大人数で楽しむゴルフコンペ。通常のプライベートラウンドとは異なり、開会式や表彰式といったイベントが加わるため、時間の流れや配分が大きく変わってきます。
結論から言うと、ゴルフコンペの総拘束時間は、朝の集合から解散まで7時間から8時間、場合によってはそれ以上かかると想定しておくのが無難です。一日がかりのビッグイベントと捉えて、スケジュールを組む必要があります。
ゴルフコンペの典型的なタイムスケジュール
幹事が押さえるべき時間管理のポイント
もしあなたがコンペの幹事を任されたなら、時間管理は最も重要な仕事の一つです。コンペの進行は、参加者の中で最も進行が遅い組のペースに、全体が引きずられてしまうという特性があります。最終組のホールアウトが遅れると、その後の表彰式や全体の解散時間もどんどん後ろ倒しになってしまいます。
これを防ぐために、幹事は以下のような対策を講じることが重要です。
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- 事前のルール説明: 募集案内や当日の開会式で、「プレーファスト」への協力を明確にお願いしましょう。6インチプレースやワングリップOKのパットなど、進行をスムーズにするための特別ルール(ローカルルール)を設定するのも非常に有効です。
- 組み合わせの工夫: ゴルフ初心者ばかりで1組を固めてしまうと、その組が大幅に遅れてしまう原因になります。各組に必ず1名は、進行管理ができる経験者を配置するように配慮しましょう。
– マーシャルの巡回: ゴルフ場にお願いして、コースを巡回するマーシャルに、特に進行が遅れている組へ注意喚起をしてもらうのも一つの手です。
参加者側も、「コンペだから多少は時間がかかっても仕方ない」と考えるのではなく、一員としてスムーズな進行に協力する意識を持つことが、全員でコンペを成功させる秘訣ですね。
プレーファストで時間短縮するコツ
ゴルフというスポーツの根底に流れる最も重要な精神の一つが、「プレーファスト」です。これは単に「速くプレーすること」を意味するのではありません。「自分の時間を管理し、同伴者や後続のプレーヤーの時間を尊重する」という、思いやりの精神そのものです。
そして素晴らしいことに、プレーファストはゴルフの腕前とは一切関係ありません。ベテランも初心者も、少しの意識と準備で誰でも実践できる、最も効果的な時間短縮術なのです。
プレーファストを構成する5つの行動指針
具体的に何をすれば良いのか、プロゴルファーも実践している基本的なテクニックをご紹介します。これらを意識するだけで、あなたの組のプレー時間は劇的に改善されるはずです。
- レディゴルフ(Ready Golf)の徹底: 従来の「ホールから一番遠い人から打つ」という打順に固執せず、安全を確認した上で、準備ができた人からどんどん打ちましょう。特に、ティーイングエリアやグリーン周り以外では、この考え方が進行をスムーズにします。
- クラブの複数携帯: 前述の通りですが、カートからボール地点へ向かう際は、必ず2〜3本のクラブを持って移動するクセをつけましょう。これがプレーファストの基本中の基本です。
- カートの戦略的停車: カートを停める位置を工夫するだけで、時間は短縮できます。例えば、グリーンを少しオーバーした場所にボールがある人のことも考え、カートはグリーンの真横ではなく、少し奥の次のホールに近い位置に停める。この小さな配慮が、組全体の移動時間を短縮します。
- グリーン上での合理化: 他の人がパッティングしている間に、自分のラインを読み終えておくのは鉄則です。また、自分がホールアウトしたら、すぐにグリーンを離れて次のホールへ向かいましょう。スコアの記入は、次のティーイングエリアで待っている間に行うのがスマートなゴルファーです。
- 視線による協力体制: 同伴者がショットを打つ際は、ボールの行方を全員で目で追いましょう。「あ、右の林の方向に行ったな」と複数の目で確認することで、ボール探しの時間を大幅に減らすことができます。ロストボールは、進行が遅れる最大の原因の一つです。
プレーファストを実践すると、プレーのリズムが良くなり、結果的に自分自身のスコアメイクにも良い影響を与えることがあります。何より、同伴者から「一緒に回っていて気持ちの良いゴルファーだ」と思ってもらえること間違いなしです。
ゴルフに何時間かかるか計画するコツ
さて、これまで様々な角度からゴルフの時間について解説してきましたが、最後に総まとめとして、スマートにゴルフの一日を計画するためのコツをお伝えします。
最も重要な考え方は、ゴルフの時間を「プレー時間」という点ではなく、「総拘束時間」という線で捉えることです。プレーそのものにかかる5〜6時間に加え、ゴルフ場での準備と後処理で前後2時間、そして自宅からの往復移動時間。これら全てを合計したものが、あなたがその日にゴルフのために投資する時間となります。
例えば、都心に住む人が千葉や埼玉のゴルフ場へ行く場合、休日の朝は高速道路の渋滞で片道2時間以上かかることも珍しくありません。往復で4〜5時間。これにゴルフ場での滞在時間約8時間を加えると、総拘束時間は12時間以上。朝6時に家を出て、帰宅は夜の7時過ぎ、ということも十分にあり得るわけです。
あなたのゴルフライフをデザインする3ステップ
この「総拘束時間」を正確に認識した上で、自分のライフスタイルやその日の目的に合わせて計画を立てることが、長期的にゴルフを楽しむための秘訣です。
- Step1: 目的を明確にする
その日のゴルフの目的は何でしょうか?ベストスコア更新を目指す「競技志向」なのか、仲間との会話や食事を楽しむ「交流志向」なのか、あるいは手軽に運動不足を解消したい「健康志向」なのか。目的によって、最適な時間の使い方は変わってきます。 - Step2: 目的に合ったプレースタイルを選ぶ
目的が明確になったら、それに合ったプレースタイルを選びます。- 競技志向・時間効率重視なら: 集中力を維持しやすく、午後の時間を有効活用できる「スループレー」や「早朝スタート」。
- 交流志向・リラックス重視なら: 昼食を挟んでゆっくり楽しめる「通常プレー」。
- 健康志向・手軽さ重視なら: 体力的な負担も少なく、短時間で完結する「ハーフラウンド」。
- Step3: 当日の行動をデザインする
プレースタイルを決めたら、当日の行動をデザインします。何時に家を出て、何時にゴルフ場に着くか。そして、コース上では常に「プレーファスト」を心がける。この意識が、計画通りのスムーズな一日を実現させます。
結局のところ、「ゴルフに何時間かかるか」という問いへの答えは、ゴルフ場の混雑といった外的要因だけでなく、あなた自身の選択と行動によって大きくコントロール可能なのです。時間を意識し、賢く管理することで、ゴルフは単なるスポーツから、より豊かでスマートなライフスタイルの一部へと昇華していくはずです。
この記事が、あなたの次のゴルフプランを立てる上での一助となれば、これほど嬉しいことはありません。


