こんにちは!19番ホール研究所のthe19thです。
「ゴルフ会員権」って、ゴルファーなら一度は憧れますよね。でも、いざ「買おうかな」と思うと、「ゴルフ会員権 後悔」なんてキーワードが頭をよぎる…。高い買い物だけに、失敗したくないですもんね。
実際のところ、利用頻度が減ってしまって元が取れないんじゃないか、とか、思ったより年会費が高くて負担になるんじゃないか、といったデメリットは確かに存在します。最悪の場合、ゴルフ場が倒産したらどうなるの?なんて不安もありますよね。
さらに、もし手放したくなった時の売却損や税金のことまで考えると、なかなか一歩が踏み出せないかもしれません。この記事では、そんなあなたの不安を解消するために、ゴルフ会員権で後悔しないための選び方から、万が一の出口戦略まで、徹底的に解説していきますよ!
- 会員権で後悔する典型的なパターン
- 購入前に確認すべきコストとリスク
- 後悔しないためのゴルフ場の選び方
- 会員権の売却方法と税金の知識
ゴルフ会員権で後悔する主な理由

まずは、「なぜ後悔してしまうのか」という典型的なパターンを見ていきましょう。多くの人がつまずくポイントを知っておくだけで、リスクをかなり減らせますよ。
利用頻度が減り元が取れない
ゴルフ会員権で後悔する最大の理由、それはもう「圧倒的に利用頻度の低下」ですね。購入当初は「毎週行くぞ!」と意気込んでいても、現実はなかなか厳しいものです。
私も多くのゴルファー仲間から相談を受けますが、手放す理由のトップクラスが「結局、遠くて行かなくなった」というもの。これが本当に多いんですよ。
ゴルフ会員権を選ぶとき、多くの専門家が「自宅から1時間半以内」を一つの基準に挙げています。これ、私も同感です。この「1時間半の壁」を超えると、移動の負担がだんだん大きくなって、ゴルフ場に行くこと自体が億劫(おっくう)になってしまうんです。
考えてみてください。往復で3時間以上。プレーが5時間。準備と休憩を入れたら、朝早くから夜まで丸一日が潰れます。これが「ちょっとそこまで」という距離じゃないと、だんだん足が遠のいてしまうんですよね…。
ライフスタイルの変化という落とし穴
もう一つの大きな要因が、ライフスタイルの変化です。例えば、転勤、転職、家族構成の変化(お子さんが生まれるなど)、あるいは単純に体力の低下。これらは、ゴルフ会員権を買う時点では予測しにくいことが多いですよね。
特に40代、50代で会員権を考える方が多いですが、その後の10年、20年で仕事や家庭環境がどう変わるか。ゴルフへの情熱が変わらなくても、物理的に「行けない」状況になることは十分あり得ます。
利用頻度が月1回、2ヶ月に1回…と減っていくと、1回あたりのプレーコスト(年会費 ÷ 年間利用回数 + プレーフィー)が急激に跳ね上がります。「あれ?これ、ビジターで行った方が安かったんじゃ…」となった瞬間、後悔が始まってしまうわけです。
損益分岐点(BEP)の罠
「元が取れない」という後悔は、購入時の損益分岐点(BEP)の計算ミスにも起因します。
例えば、年会費が5万円、ビジターとメンバーの料金差額が1回あたり2万円だとします。この場合、単純計算で年間3回以上行けば年会費の元は取れますよね。でも、これはあくまで「年会費」だけの話。
忘れてはいけないのが、最初に支払った「会員権代金」「名義書換料」「入会金」といった巨大な初期費用です。これらを含めたトータルコストで「元を取る」と考えると、ハードルは一気に上がります。
「年会費の元が取れるからOK」ではなく、「ビジター利用と比べて、トータルでどれだけ得をしているか?」という視点を持たないと、「こんなはずじゃなかった」となりがちなので、ここは本当に注意が必要ですよ。
結局のところ、「元が取れない」という後悔は、「アクセス(距離)」「ライフスタイルの変化(時間)」「コスト計算(お金)」という3つの要素の見積もりが甘かった場合に発生しやすいんです。
年会費が負担になるケース

次に深刻なのが、この「年会費」の負担です。これは、ゴルフ場を利用する・しないにかかわらず、毎年必ず発生する「固定費」だという点を、購入前にしっかり認識しておく必要があります。
先ほどの「利用頻度の低下」とも密接に関連しますが、ゴルフ場に行けない時期が続いても、年会費の請求書は容赦なく送られてきます。これが心理的にかなりのプレッシャーになるんですよ。「行けてないのにお金だけ払ってる…」という状況は、まさに後悔のど真ん中です。
年会費の金額はゴルフ場によって本当にピンキリです。数万円のところもあれば、名門と呼ばれるところでは10万円、20万円を超えるケースも珍しくありません。購入前に、検討しているコースの年会費がいくらなのか、そして、それが将来的に値上がりする可能性はないのかを、必ず確認してください。
年会費は「クラブ運営費」
そもそも年会費とは何かというと、基本的にはクラブハウスの維持費やコースメンテナンス費用、スタッフの人件費など、クラブを運営していくための経費を会員全員で分担して支払うものです。
だからこそ、利用の有無にかかわらず支払う義務があるんですね。この「クラブの維持に参加している」という意識を持てるかどうかは、会員権を持つ上で意外と重要かもしれません。
年会費のチェックポイント
年会費について後悔しないために、以下の点をチェックしておきましょう。
- 現在の年会費の金額: 自分の家計にとって、毎年無理なく支払える金額か。
- 過去の値上げ履歴: ここ数年で年会費が値上げされていないか。値上げの頻度や理由も確認できるとベストです。
- 会計年度: 年会費の支払いサイクル(例:4月〜翌3月分をいつ支払うか)も確認しておくと、資金計画が立てやすいですよ。
また、注意したいのが「年会費の滞納」です。もし支払いが困難になっても、滞納してしまうと、プレーの権利が停止されたり、最悪の場合は除名処分となり、会員権そのものを失ってしまうリスクもあります。
会員権は「買ったら終わり」の権利ではなく、「保有し続けるコスト(年会費)」が永続的にかかる資産です。このランニングコストを許容できるかどうかは、後悔を避けるための非常に重要な判断基準になりますね。
会員権の価値が下がった
金銭的な後悔として、「資産価値の下落」も深刻な問題です。ゴルフ会員権は、株式や不動産と同じように市場で取引され、その価格は需要と供給のバランスで常に変動しています。
昔、バブル景気の頃には、ゴルフ会員権が数千万円、中には億を超える価格で取引されていた時代がありました。当時は「プレーする権利」としてだけでなく、「値上がり益(キャピタルゲイン)を狙う投資対象」としても見られていたんですね。
しかし、バブル崩壊とともに会員権相場は大暴落しました。あの時、高値掴みしてしまった人たちが、今どれだけ「後悔」しているか…。想像に難くありません。
「投資」ではなく「利用権」として考える
現代においても、会員権価格は景気やゴルフ人気、ゴルフ場の経営状態によって上下します。「100万円で買った会員権が、数年後に50万円でしか売れない」という事態は、今でも十分に起こり得ます。
だからこそ、私が強くお伝えしたいのは、ゴルフ会員権を「投資目的」で買うのは非常に危険だということです。
もちろん、将来的に値上がりする可能性もゼロではありません。ですが、その不確実なリターンを期待して高額な初期費用を投じるのは、あまりにもハイリスクです。
資産価値は「オマケ」程度に
ゴルフ会員権の購入を検討する際は、その資産価値は「もし売る時に、いくらか戻ってきたらラッキー」というオマケ程度に考えておくのが精神衛生上、最も健全です。
あくまで「そのゴルフ場でメンバーとして快適にプレーする権利」にお金を払うんだ、という意識が重要です。値下がりしても「十分楽しんだからOK」と思えるかどうか。ここが後悔の分かれ道ですね。
購入代金や名義書換料は、プレーの権利を得るための「入場料」や「初期費用」であり、戻ってこないサンクコスト(埋没費用)に近いものだと割り切る覚悟も、ある程度は必要かもしれません。
価値が下がるということは、それだけ「売りたい人」が多いということ。つまり、自分が売りたくなった時に、なかなか買い手がつかない可能性も示唆しています。「売却」の項目でも詳しく触れますが、流動性(売りやすさ)が低い資産であるというリスクも、しっかり理解しておきましょう。
ゴルフ場の倒産リスクとは

これは最悪のシナリオですが、ゴルフ場の経営破綻(倒産)というリスクもゼロではありません。「ゴルフ 会員権 倒産」と心配される方も多いですよね。
このリスクを理解するために、少し歴史の話をします。先ほどバブル崩壊で会員権相場が暴落したと話しましたが、その時、もっと深刻な問題が起きました。それが「預託金(よたくきん)返還問題」です。
預託金は「預金」ではない
多くのゴルフ会員権は「預託金制」を採用しています。これは、入会時に会員がゴルフ場に一定のお金(預託金)を預け、その見返りに会員としての権利を得る仕組みです。そして、この預託金は、規約で定められた据置期間(例:10年)が経過した後、会員が退会する際に返還される、というのがタテマエでした。
しかし、バブル崩壊後、経営が悪化したゴルフ場に対して、会員から預託金の返還請求が殺到したんです。
ここで問題が発覚します。ゴルフ場側は、会員から集めた預託金を「預金」として現金で持っていたわけではなく、とっくにゴルフコースの建設費やクラブハウスの建築費として使ってしまっていたんです。会計上は「負債(いつか返すお金)」でも、実態は「固定資産(土地や建物)」に変わってしまっていたんですね。
当然、返還請求に応じられる「現金」などあるはずもなく、裁判沙汰が多発。そして、当時の司法は「経済状況の変化とは言えない」としてゴルフ場側の延長要求を認めず、結果として返還義務を果たせないゴルフ場がバタバタと倒産していった…という歴史があります。
【最重要】預託金は返還されないリスクがある
この歴史的教訓から私たちが学ぶべきことは、たった一つです。
「入会保証金」や「預託金」という名前でも、それは銀行預金のような安全資産では全くない、ということです。
現在でも、ゴルフ場の規約によっては「退会時に入会保証金を返還しない」と明記しているところもありますし、たとえ返還規定があったとしても、ゴルフ場の経営が傾けば、その権利は紙くず同然になる(=返還されない)リスクを常にはらんでいます。
これは本質的に、ゴルフ場の経営と一蓮托生の「劣後債(返済順位の低い債券)」に近い、極めてハイリスクな金融資産だと認識してください。このリスクを理解せずに「預けたお金は戻ってくる」と誤解していると、取り返しのつかない後悔につながります。
最近では、この預託金リスクをなくした「プレー権(株主会員制など)」も増えていますが、伝統的な預託金制の会員権を検討する場合は、そのゴルフ場の経営状態(財務状況)を可能な限りチェックすることが、後悔を避けるために不可欠ですよ。
ブログで見る後悔の体験談
「ゴルフ 会員権 後悔 ブログ」などで検索すると、たくさんの先輩ゴルファーたちのリアルな体験談が出てきますよね。私もよく読みますが、その多くは、これまで解説してきたパターンのいずれかに当てはまっています。
例えば…
- 「最初は楽しかったけど、転勤で物理的に通えなくなり、年会費だけ払い続ける『幽霊会員』に…」
- 「ホームコースの予約が意外と取りにくく、結局ビジターで他のコースに行くことが増えて本末転倒」
- 「安さに釣られて平日会員になったけど、結局土日しか行けず、全く使えなかった」
- 「1000万円で買った会員権が、今や10万円。売るに売れず、まさに『負動産』です」
こうした声は、決して他人事ではありません。これらのブログ記事は、会員権購入の「理想と現実のギャップ」を教えてくれる貴重な情報源です。
見落としがちな「人間関係」の後悔
そして、お金や利用頻度の問題以外に、ブログなどで時々見かけるのが「人間関係やクラブの雰囲気」に関する後悔です。
ゴルフ場は「倶楽部(クラブ)」という名前の通り、特定の会員が集うコミュニティです。そこには、良くも悪も独特の雰囲気や、時には「派閥」のようなものが存在することもあります。
「競技志向で入ったのに、実際は和気あいあいとしたレジャーゴルフが中心で物足りない」
「逆に、ゆったり楽しみたかったのに、クラブ競技のルールやマナーに厳しすぎて息苦しい」
「特定のグループが予約枠を占有していて、新規メンバーが入り込みにくい雰囲気がある」
こうした「社会的ミスマッチ」は、お金の問題以上に深刻な後悔につながる可能性があります。コースが良くても、そこの空気が自分に合わなければ、通うのが苦痛になってしまいますからね。
体験談(ブログ)の正しい活用法
他人の後悔ブログを読むと不安になるかもしれませんが、これは「買うな」というサインではなく、「自分は同じ失敗をしないようにしよう」というチェックリストとして活用すべきです。
口コミや評判は、あくまでその人の主観的な感想です。大切なのは、それらの情報を参考にしつつ、「自分自身のプレースタイル」や「ゴルフに何を求めるか」を明確にすること。そして、必ず自分の目でコースやクラブの雰囲気を確かめる(視察プレーをする)ことです。
ブログの体験談は、後悔を避けるための「ワクチン」だと思って、賢く活用していきましょう。
ゴルフ会員権の後悔を避ける知識

では、ここからは具体的に「後悔しない」ために、購入前に何をチェックし、どう行動すべきか、という実践的な知識を解説していきます。ここが一番大事なところですよ!
後悔しないための選び方
ゴルフ会員権で後悔しないための選び方、最大のポイントは「自分自身のゴルフスタイルとのマッチング」に尽きます。価格や知名度だけで選ぶと、ほぼ確実に後悔しますね。
最重要項目:アクセス(「1時間半の壁」)
まず、何度でも言いますが「アクセス」です。これが全ての土台になります。利用頻度の低下は、後悔の最大の原因ですからね。
基準はやはり「自宅から1時間半以内」。これは高速道路を使った場合の「ドア・ツー・ティーグラウンド」の時間で考えたいところです。
チェックすべきは、単なる地図上の距離だけではありません。
- 高速道路のインターチェンジからの距離はどうか?(下道が長いと意外と時間がかかる)
- 週末の朝、慢性的に渋滞する箇所を通らないか?
- (もし利用する場合)最寄り駅からのクラブバスの便数や所要時間は十分か?
「ちょっと遠いけど、あの名門コースなら…」という憧れも分かりますが、その「ちょっと」が、1年後、5年後に重い足かせになる可能性を真剣に考えてください。
プレースタイルの適合性
次に、「あなたがゴルフに何を求めているか」です。
- 競技志H向か、レジャー志向か:月例競技会やクラブ選手権にバリバリ参加したい「競技志向」の人と、気の合う仲間と楽しくプレーしたい「レジャー志向」の人では、選ぶべきコースは全く違います。競技が盛んなコースか、逆にアットホームな雰囲気か、自分の目的に合ったクラブを選びましょう。
- 1人予約(フリー)の可否:「メンバータイム」と呼ばれる、1人でも予約なしでプレーできる枠が確保されているかは非常に重要です。スケジュールを合わせる仲間がいないとゴルフに行けない人にとって、この制度の有無は会員権の価値を大きく左右します。
- 権利種別のミスマッチ:価格が安いからと「平日会員権」を選んでしまい、週末しか行けない自分に気づいて後悔する…というのは典型的な失敗です。自分のゴルフライフが「土日中心」なのか「平日中心」なのかを厳密に見極めてください。
クラブの健全性(予約の取りやすさ)
せっかく会員になっても「予約が取れない」のでは話になりません。クラブの健全性を測る一つの目安が「会員数」です。
専門家の間では、予約の取りやすさの目安として「18ホールあたり正会員1,200~1,300名位」と言われることがあります。もちろんコースの運営方針にもよりますが、この数を大幅に超えている(例えば2,000人以上)場合は、メンバーであっても予約が取りにくい可能性があるため、注意が必要です。
最後は必ず「視察プレー」を!
パンフレットやネットの情報だけで決めるのは絶対にNGです。必ず「視察プレー」を申し込み、自分の目で確かめてください。
チェックすべきは、コースレイアウトやコンディションだけでなく、クラブハウスの雰囲気、スタッフの接客態度、そして「そこにいる他のメンバーの雰囲気」です。自分がこのコミュニティの一員になりたいと心から思えるか。その直感を大切にしてください。
メリットとデメリットを比較
どんな買い物にもメリットとデメリットがあるように、ゴルフ会員権も例外ではありません。「後悔」というのは、多くの場合、購入前にデメリットを正しく認識していなかったか、メリットを過大評価していた場合に起こります。
ここで、改めてゴルフ会員権のメリットとデメリットを冷静に比較整理してみましょう。
ゴルフ会員権の主なメリット
まずは、会員権を持つことでしか得られない、あるいは得られにくい価値(メリット)です。
- プレー料金が格安になる:これが金銭的な最大のメリットですね。ビジター料金に比べて、メンバー料金は格段に安くなります。プレー頻度が高ければ高いほど、この恩恵は大きくなります。
- 予約の優先権:ビジター予約が始まるよりずっと前(例:3ヶ月前)から予約できたり、メンバー専用の枠が確保されています。ハイシーズンでもプレーしやすいのは大きな強みです。
- 1人でもプレーしやすい:多くのコースで「メンバータイム」が設定されており、1人でも気軽にゴルフ場に行ってプレーできる環境が整っています。
- 公式ハンディキャップ(HDCP)の取得:クラブメンバーになることで、JGA/USGAに準拠したオフィシャルハンディキャップを取得できます。これはゴルファーとしての信頼の証であり、競技参加のパスポートにもなります。
- クラブ競技への参加:月例杯やクラブ選手権といった、公式ルールでの真剣勝負の場に参加できます。これは、レジャーゴルフでは味わえない緊張感と上達へのモチベーションを与えてくれます。
- 社会的交流(クラブライフ):ゴルフという共通の趣味を持つ仲間との新しい出会いや交流が生まれることも、金銭には代えがたい価値です。
ゴルフ会員権の主なデメリット(リスク)
次に、購入前に直視すべきデメリットとリスクです。これこそが「後悔」の種ですね。
- 高額な初期費用:会員権代金(市場価格)に加え、「名義書換料」や「入会金」といった、返還されない(サンクコスト)高額な費用がかかります。
- 永続的な維持費(年会費):プレーする・しないにかかわらず、毎年「年会費」という固定費が発生し続けます。
- 資産価値の下落リスク:市場価格は常に変動しており、購入時よりも価値が下落し、売却時に損をする(キャピタルロス)可能性があります。
- ゴルフ場の倒産リスク:経営破綻した場合、預託金が返還されないだけでなく、プレーする権利そのものを失う最悪のリスクがあります。
- 低い流動性(売りたい時に売れない):株式などと違い、売りたいと思ってもすぐに買い手が見つかるとは限らないため、現金化しにくい資産です。
- 人間関係やルールの束縛:「クラブ」というコミュニティに属するため、ある程度のルール遵守や人間関係の調整が求められることもあります。
比較表で見るメリット・デメリット
これらの要素を表で整理してみましょう。
| 側面 | メリット(得られる価値) | デメリット(支払うコスト・リスク) |
| 金銭面(プレー) | プレーフィーが格安になる | 高額な初期費用(名変料など) |
| 金銭面(維持) | (頻度が高ければ)トータルコストが安い | 年会費という固定費が毎年発生 |
| 金銭面(資産) | (稀に)値上がり益の可能性 | 値下がりリスク、倒産リスク(預託金) |
| 利便性 | 予約が取りやすい、1人で行ける | 売りたい時に売れない(流動性リスク) |
| 体験価値 | 公式HDCP取得、競技参加、交流 | コミュニティへの適応、ルールの束縛 |
後悔しないためには、あなたがこれらのデメリット(特に金銭的リスク)を全て受け入れた上で、なおメリット(特に「競技参加」や「予約の利便性」といった非金銭的価値)に魅力を感じるかどうか。それが全てだと思いますよ。
会員権の売却方法と注意点

「後悔」してしまった場合、あるいはライフスタイルの変化で保有し続けるのが難しくなった場合、「売却」という出口戦略を実行することになります。
損を最小限に抑え、スムーズに手放すためにも、売却のプロセスと注意点をあらかじめ知っておくことは非常に重要です。
ゴルフ会員権の売却プロセス
売却は、購入時と同様に、信頼できるゴルフ会員権業者に仲介を依頼するのが最も一般的で安全です。
- 相場調査と業者選定:まずは、自分が持つ会員権が今いくらで取引されているか、複数の業者に査定を依頼して相場を把握します。
- 売却依頼(媒介契約):最も信頼でき、条件の良い1社を選び、売却を正式に依頼します。希望売却価格などを伝えます。
- 購入希望者の探索:業者が購入希望者を探します。
- 契約・決済:買い手が見つかったら、売買契約を締結します。売主は必要な書類(会員権証券など)を引き渡し、買主から(業者を経由して)売却代金を受け取ります。
売却時に必要となる主な書類
売却(名義書換)には、以下の書類が必要になるのが一般的です。(※ゴルフ場や法人/個人によって異なります)
- 会員権証書(会員権証券): これが権利そのものです。絶対に紛失しないでください。
- 印鑑証明書:(発行から一定期間内のもの)
- 実印
- 会員カード、ネームプレートなど:(ゴルフ場から貸与されているもの一式)
- (法人の場合)法人の印鑑証明書、履歴事項全部証明書など
これらの書類を揃えるのに時間がかかる場合もあるので、売却を決めたら早めに準備を始めるとスムーズですよ。
売却時のトラブルと注意点
売却の段階でも、新たな「後悔」を生まないために注意すべき点があります。
【重大】複数業者への「同時出品」リスク
「少しでも高く売りたい」と思うあまり、複数の会員権業者に同時に売却を依頼(出品)してしまうのは、実は逆効果になる可能性が高く、非常に危険です。
なぜなら、ゴルフ会員権市場は株式市場ほど透明性が高くないため、市場の参加者からは「同じ会員権の売り物件が、あちこちから出ている」ように見えます。これは「売り圧力が非常に強い(=需給が悪化している)」という誤ったシグナルとなり、結果として市場価格の下落を招いてしまうことがあるんです。
見積もり(査定)を複数取るのはOKですが、実際に売却を依頼する(市場に出す)のは、信頼できる1社に絞るのが賢明な戦略です。
その他の注意点
- 年会費の清算:売却時には、その年度の年会費の扱いを明確にする必要があります。すでに年会費を支払っている場合、年度の途中で売却すると、未経過分(月割りなど)を買主側が負担するのか、どう清算するのかを、契約前に必ず業者と確認してください。
- 個人間取引のリスク:最近はマッチングサイトなどでの個人間取引も見られますが、高額商品である会員権は、詐欺や契約トラブルのリスクが非常に高いです。安全な取引のためには、やはり実績のある仲介業者を通すことを強く推奨します。
売却損に関する税金の知識
さて、ここが「ゴルフ 会員権 後悔」を金銭的に最終確定させる、最も重要かつ過酷な知識かもしれません。「税金」の話です。
会員権を売却した時、「利益(売却益)」が出た場合と、「損失(売却損)」が出た場合で、税務上の扱いは天と地ほど異なります。
利益(売却益)が出た場合
まずはハッピーなケース。もし、購入した時よりも高く売れて利益が出た場合、その利益は「譲渡所得」として、他の所得(給与所得など)と合算して「総合課税」の対象となり、確定申告が必要です。
計算式は以下のようになります。
譲渡価額(売却金額) - (取得費 + 譲渡費用) - 特別控除額(最大50万円) = 譲渡所得金額
ここでポイントなのは、「取得費」には会員権の購入代金だけでなく、購入時に支払った「名義書換料」や手数料も含まれることです。さらに、所有期間が5年を超えていれば「長期譲渡所得」となり、課税対象となる所得金額は上記の計算結果の1/2になります。
【最重要】損失(売却損)が出た場合
問題はこちらです。「後悔」して売却するケースのほとんどは、購入時より価格が下がっており、「売却損」が出ることになります。
かつて(平成26年3月31日まで)は、このゴルフ会員権の売却損を、給与所得など他の黒字の所得から差し引くこと(=損益通算)ができました。つまり、売却損が出ると、その分だけ年間の所得が減り、結果として所得税や住民税が安くなるという「節税効果」があったんです。損失は出ても、税金面で多少は救済されていたわけです。
しかし、税制改正により、平成26年4月1日以降、個人がゴルフ会員権を売却して損失が出ても、その損失は他の所得と一切損益通算できなくなりました。
個人の売却損は「税務上ゼロ」として扱われる
これがどれだけ厳しいことか、具体例で説明します。
例えば、あなたが過去に取得費(購入代金+名変料)合計で1,000万円支払った会員権が、現在100万円でしか売れなかったとします。手元には900万円の巨額な損失(キャピタルロス)が発生しますよね。
しかし、現在の税制では、この900万円の損失は「税務上、なかったこと(ゼロ)」として扱われます。この損失によって、あなたの給与所得などにかかる税金が1円でも安くなること(節税効果)は、一切ありません。
損失は、すべて所有者個人が100%引き受けるしかないのです。これが、ゴルフ会員権の「後悔」の逃げ道を完全に塞いでいる、厳然たる事実です。(出典:国税庁 No.3191 ゴルフ会員権の譲渡による所得)
(ちなみに、法人が所有する会員権を売却して損が出た場合は、現在でも「損金」として計上することが可能です。この個人と法人の扱いの非対称性も、非常に大きなポイントです。)
この「売却損は切り捨てられる」という税務リスクを理解せずに会員権を購入することは、あまりにも無防備と言わざるを得ません。最終的な出口(売却)で、金銭的な「後悔」が最終確定する最大の要因が、この税制にあることを絶対に忘れないでください。
※税務に関する詳細は、必ず税理士などの専門家にご相談ください。本情報はあくまで一般的な解説であり、個別の税務アドバイスを行うものではありません。
ゴルフ会員権の後悔をしない判断基準
さて、これまで「ゴルフ 会員権 後悔」に関するあらゆる側面を徹底的に掘り下げてきました。経済적リスク、時間的リスク、そして税務上のリスク…。不安になるような話も多かったかもしれません。
ですが、これらのリスクを「知っている」のと「知らない」のとでは、購入の判断、そして購入後の満足度が全く違ってきます。
では、これら全てのリスクを踏まえた上で、ゴルフ会員権の購入を「後悔」ではなく「最高の満足」につなげられるのは、一体どういう人なのでしょうか。最後に、私なりの「判断基準」をまとめておきます。
会員権購入を「推奨できる」人物像
私が「ぜひ検討すべき」と思うのは、以下の条件を高いレベルで満たしている方です。
- 1. アクセス(物理的)の条件をクリアしている人「自宅から1時間半以内」など、無理なく通える距離にホームコースを持てる人。これが大前提です。高い利用頻度を将来にわたって維持できる明確な根拠(アクセスの良さ、時間の余裕)が何より重要です。
- 2. 金銭的な損益分岐点(BEP)を明確に超える人自分の年間プレー回数で、年会費を含めたコストが、ビジター利用時より確実に安くなる(元が取れる)人。あるいは、BEPを度外視できるだけの十分な経済的余裕がある人。
- 3. 非金銭的価値に強い目的意識がある人これが最も重要かもしれません。「クラブ競技に参加したい」「公式ハンディキャップが欲しい」「予約のストレスなくゴルフがしたい」「特定のクラブに所属するステータスが欲しい」といった、会員権でしか得られない非金銭的な価値に、明確な目的意識と高い優先順位を置いている人。
- 4. 全ての財務リスクを理解し、受容できる人「名義書換料」は返ってこないサンクコストであること。「預託金」は返還されないリスクがあること。そして何より、「売却損は税務上一切救済されない」という最終的な出口のリスク。これら全てを「理解した」上で、「そのリスクを取っても余りある価値がある」と受容できる人。
会員権購入が「後悔」に繋がりやすい人物像
逆に、以下のような動機で購入を考えている方は、非常に高い確率で「後悔」のメカニズムに陥るため、強く再考をおすすめします。
- 「将来値上がりするかも」という投資・投機目的が第一の人
- アクセスや利用頻度を考えず、「名門だから」といった漠然とした憧れだけで選ぼうとしている人
- プレースタイルが確立しておらず、「競技」や「HDCP取得」に興味がない人
- 初期費用や年会費を、ローンなどでギリギリの予算で捻出しようとしている人
結局のところ、ゴルフ会員権は「コスパ」だけで測れる商品ではありません。それは「権利」であると同時に、「コミュニティへの参加証」であり、「ライフスタイルへの投資」でもあります。
あなたのゴルフライフにとって、それが本当に必要なものなのか。この記事で得た知識を総動員して、冷静に、そしてご自身の「ゴルフ愛」に問いかけてみてくださいね。
あなたのゴルフライフが最高のものになることを、心から願っています!



