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本間 TW777 ドライバー試打評価|飛距離と失敗しない選び方

honma777 本間

こんにちは!「19番ホール研究所」のthe19thです。

いやー、ついに発表されましたね、本間ゴルフの最新作「T//WORLD TW777」シリーズ!ゴルフ好きとしては、この時期の新作発表は本当にワクワクします。特に今回のモデル名に冠された「777(スリーセブン)」という数字。これはもう、開発陣の自信の表れとしか思えませんよね。「ジャックポット級の当たりが出たぞ!」みたいな。発表された時から、これは一体どんな性能なんだろうと、気になって仕方ありませんでした。

きっと、この記事にたどり着いたあなたも、同じように「本間 TW777 ドライバーの実際の評価はどうなんだろう?」とか、「評判は良いみたいだけど、本当に前作のTW767と比較して飛距離は伸びているの?」といった、具体的な情報を探しているのではないでしょうか。多くのゴルフメディアで派手な試打レビューが公開されていますが、結局のところ、自分に本当に合うモデルはどれなのか、そして性能を最大限に引き出すためのシャフトの選び方はどうすればいいのか、悩むポイントは尽きないと思います。特に、特性が全く異なる標準モデル、MAX、そして小ぶりな360 Tiという3つのモデルがラインナップされているので、それぞれの違いや性能をしっかりと比較検討したいですよね。もちろん、実際に購入したユーザーのリアルな口コミや評判も気になりますし、何より高価な買い物ですから、購入してから「しまった…」と後悔しないための注意点もしっかり押さえておきたいはずです。

この記事では、そんなあなたの尽きない疑問やちょっとした不安を一つひとつ解消するために、私自身が徹底的にリサーチした情報を基に、「本間 TW777 ドライバー」の全貌を、どこよりも深く、そして分かりやすく解説していきます。この記事を読み終える頃には、スペック表だけでは見えてこない各モデルの個性や性能を完全に理解し、自信を持ってあなたに最適な一本を選べるようになっているはずですよ!

  • TW777の核心技術「チタンカーボン」がもたらす飛距離性能の秘密
  • 特性が全く違う3モデル(標準, MAX, 360Ti)の性能とターゲット層
  • ヘッドの性能を120%引き出すVIZARDシャフトとの最適な組み合わせ
  • 購入後に後悔しないための、あなたにピッタリな一本を見つけるための具体的な選び方
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  1. 本間 TW777 ドライバーの核心技術と性能評価
    1. 新テクノロジーが生む圧倒的な飛距離
      1. エネルギー伝達効率を最大化する新構造
      2. 理想の弾道を生む重心設計
    2. 試打でわかる最高の打感と評価
      1. 「吸い付く」のに「弾く」不思議な感覚
    3. VIZARDシャフトとの相性を分析
      1. 特性が異なる3本のVIZARDシャフト
      2. 高級素材を標準採用するコストパフォーマンス
    4. 競合モデルとのスペックを徹底比較
      1. 数値競争とは一線を画す「本間のこだわり」
    5. 前作TW767からの進化点を解説
      1. 進化点①:素材構成の根本的変更による初速性能の飛躍
      2. 進化点②:ゴルファーの感性に訴える打感の大幅な向上
      3. 進化点③:ユーザーの声を反映したMAXモデルの性能適正化
      4. 進化点④:カーボンエリア拡大による寛容性のさらなる向上
  2. モデル別!最適な本間 TW777 ドライバーの選び方
    1. 標準モデルの弾道とセッティング
      1. 最大の武器は「強弾道・低スピン」
      2. 1本で2つの顔を持つ「可変ウェイトシステム」
    2. TW777 MAXの寛容性と試打レビュー
      1. とにかく「曲がらない」安心感
      2. 進化した「程よい」ドローバイアス
      3. 楽にボールが上がる高弾道設計
    3. 360 Tiミニドライバーの操作性
      1. なぜ今、ミニドライバーなのか?
      2. メリット①:意のままに操れる抜群の操作性
      3. メリット②:ミート率向上による「平均飛距離」のアップ
      4. メリット③:フルチタンならではの極上の打感・打音
    4. ユーザーによるリアルな口コミと評判
      1. ポジティブな口コミ 👍
      2. 少し気になる口コミ 👎
    5. 購入前に知っておきたい注意点
      1. 注意点①:ロフト選びで見栄を張らない!
      2. 注意点②:クラブセッティング全体の「重量フロー」を意識する
      3. 注意点③:「試打」はマスト!弾道計測器を活用しよう
    6. あなたに合う本間 TW777 ドライバーはこれ
      1. 総評

本間 TW777 ドライバーの核心技術と性能評価

では早速、新しいTW777ドライバーの心臓部を見ていきましょう。一体どんなスゴい技術が搭載されていて、それが僕らアマチュアゴルファーのスイングや弾道にどんな嬉しい変化をもたらしてくれるのか。先に結論を言ってしまうと、今回のモデルチェンジは見た目の変化以上に、中身が劇的に進化しているみたいですよ。まさに技術のジャックポット、その秘密に迫ります。

新テクノロジーが生む圧倒的な飛距離

今回のTW777シリーズを語る上で、絶対に外せないキーワードが「チタンカーボン構造」です。これが飛距離性能の根幹をなす、最大の目玉技術と言っていいでしょう。

「チタンとカーボンを組み合わせたクラブなんて、今までにもあったじゃないか」と思うかもしれません。ですが、TW777のそれは、発想が全く新しいんです。かつてパーシモン(柿の木)ヘッドが主流だった時代に、シャフト素材として使われていた「チタンカーボン」を、現代のドライバーヘッドの、しかも最も重要なソールセンター部分に再定義して採用した、という点に本間の独自性があります。

エネルギー伝達効率を最大化する新構造

この「チタンカーボン」は、金属であるチタンの持つ高い「剛性(硬さ)」と、カーボンの特徴である「軽量性」を物理的に融合させた新素材です。これがソールに配置されることで、インパクトの瞬間に発生する強烈なエネルギーのロスを、極限まで抑えることに成功しています。

スイングのパワーがボールに伝わる時、ヘッドは目に見えないレベルで変形し、その変形が大きすぎるとエネルギーが逃げてしまいます。TW777では、軽量でありながら金属チタンに匹敵する剛性を持つチタンカーボンがヘッドの骨格をガッチリと支えることで、余計なたわみを抑制。さらに、それを支える「カーボンリング」構造がボディ全体の剛性を高め、ゴルファーが振ったパワーをほぼ100%ボールに叩き込むことを可能にしているんですね。

この結果、前作と比較してボール初速が平均で約2m/sも向上したというデータもあるようです。ヘッドスピード45m/sのゴルファーなら、単純計算で約10ヤード近い飛距離アップに繋がる可能性を秘めているわけで、これはもう見過ごせない進化ですよね。

理想の弾道を生む重心設計

さらに、ヘッド後方のカーボンエリアを前作比で約35%も拡大した「リアカーボンボディ」構造も飛距離アップに大きく貢献しています。チタン部分を軽量なカーボンに置き換えることで、数十グラムというかなりの「余剰重量」を生み出すことに成功。その重さをタングステンウェイトとしてヘッドの最も効果的な場所(ソール深部や周辺部)に再配置することで、理想的な弾道特性を実現しています。

  • 低重心化: バックスピン量を減らし、吹け上がりを抑えて前に進む力を最大化。
  • 深重心化: 打ち出し角を高くし、ミスヒット時のヘッドのブレを抑制。

つまり、ただ初速が速いだけでなく、「高打ち出し・低スピン」という、現代ドライバーの飛距離の黄金律を、より高い次元で達成しているのがTW777の強みなんです。

試打でわかる最高の打感と評価

honma777
出典:本間ゴルフ公式

どれだけ飛んでも、打った時の感触が良くなければゴルフは楽しくないですよね。その点、TW777は多くのテスターから「打感」に関しても非常に高い評価を得ています。この心地よいフィーリングの秘密は、フェースに採用された新素材「SJ221チタン」にあります。

これは、一般的なドライバーに使われる6-4チタンよりも強度としなやかさを両立した、いわゆるβ系チタンの一種と推測されます。この素材特性が、他のドライバーとは一線を画す独特の打感を生み出しているようです。

「吸い付く」のに「弾く」不思議な感覚

多くの試打レビューで共通して語られているのが、「ボールがフェースに長く乗っている感じ」や「一度くっついてから押し出すような、分厚いインパクト」といった表現です。これは、フェース面がインパクトで一瞬しなやかにたわみ、ボールをしっかりと捉えてから、蓄えたエネルギーを爆発的に解放して弾き出す、という一連の動作から生まれる感覚だと考えられます。

よくある高反発系の「カキーン!」という硬くて金属的な打感とは異なり、ボールをコントロールしている実感、自分の意志でボールを運んでいるという手応えをゴルファーに与えてくれます。このフィーリングは、特に操作性を重視する上級者や、感性を大切にするゴルファーにはたまらない魅力でしょう。

打音も絶妙なチューニング

打感と密接に関係する「打音」も秀逸です。ただ静かなだけでなく、やや高めの澄んだ金属音が混じることで、爽快感のあるフィニッシュを演出してくれます。フィーリングは柔らかいのに、音でしっかり飛んでいることを感じさせてくれる。この絶妙なバランス感覚は、さすが日本の「匠の技」といったところですね。

前作TW767で一部のユーザーから指摘されていた「やや硬質な打感」が完全に取り払われ、官能性能が格段に進化した点は、TW777の大きなアドバンテージと言えそうです。

VIZARDシャフトとの相性を分析

本間ゴルフの最大の強みであり、他メーカーが簡単に真似できないのが、ゴルフクラブの心臓部であるヘッドと、エンジンであるシャフトを、山形県の同一工場(酒田工場)で一貫して開発・製造している点です。TW777に標準でラインナップされている「VIZARD」シャフトは、いわゆる「間に合わせの純正シャフト」とは全くの別物。カスタムシャフトメーカーのハイエンドモデルに匹敵する設計と素材が惜しみなく投入されています。

ヘッドの性能を120%引き出すために専用設計されたシャフトだからこそ、トータルパッケージとしての完成度が非常に高くなるわけですね。今回のTW777シリーズでは、主に特性の異なる3種類のシャフトが用意されています。

特性が異なる3本のVIZARDシャフト

シャフト名 フレックス 重量(g) トルク(°) 調子 特徴・推奨ユーザー
VIZARD for TW777 R 48.0 6.35 先中調子 【標準・軽量】しなりを感じやすく、球を楽に上げてくれるオートマチック系。特にMAXモデルとの相性が抜群。軽量ながらトルクが絞られているため、当たり負けしにくい。
SR 49.5 6.25
S 51.0 6.15
VIZARD BLUE 50S 約50台後半 4.0台(推) 中元調子 【安定・操作】粘り系の挙動でタイミングが取りやすい。左へのミスを抑制し、厚いインパクトを実現。スイングテンポがゆったりな人や、叩きに行きたいヒッター向け。
60S 約60台半ば 3.0台(推)
VIZARD RED 50S 約50台 4.0台(推) 先中調子 【初速・飛距離】弾き系の挙動で、インパクトでヘッドを加速させる。ボール初速を最大化し、高弾道で飛ばしたい人や、スライサーにも好相性。

高級素材を標準採用するコストパフォーマンス

特に注目すべきは、VIZARD BLUEとREDに使われているカーボン素材です。BLUEには航空宇宙分野でも使用される超高弾性炭素繊維「トレカ® T1100G」(出典:東レ株式会社『炭素繊維トレカ®』)が全長に使われており、シャフトの潰れを防ぎ、スイング中の挙動を極めて安定させます。一方のREDには、強度と弾性率を両立させた次世代素材「トレカ® M40X」が採用され、鋭い加速感を生み出しています。

通常、これらの高級素材は数万円以上するカスタムシャフトにしか採用されませんが、本間はこれを標準ラインナップとして提供しています。これは、ヘッドとシャフトを一貫生産できるメーカーだからこそ可能な、驚異的なコストパフォーマンスと言えるでしょう。自分のスイングに合ったVIZARDシャフトを選ぶことで、TW777のポテンシャルを最大限に引き出すことができます。

競合モデルとのスペックを徹底比較

さて、2025年モデルのドライバー市場は、まさに群雄割拠。テーラーメイドの「Qiシリーズ」やキャロウェイの「Elyteシリーズ」など、強力なライバルがひしめき合っています。そんな中で、本間 TW777はどのような立ち位置にいるのでしょうか。

近年のドライバー開発のトレンドは、慣性モーメント(MOI)という数値をいかに大きくするか、という競争にありました。テーラーメイドが「10K MOI」をキーワードに「究極の直進性」をアピールすれば、キャロウェイは「AIスマートフェース」で「どこに当たっても飛ぶ」というオートマチックなやさしさを追求しています。

数値競争とは一線を画す「本間のこだわり」

もちろん、TW777 MAXも非常に高い慣性モーメントを持ち、優れた直進性を備えています。しかし、本間ゴルフがそれ以上にこだわっていると感じるのは、スペックシートの数値競争ではなく、ゴルファーが実際に振った時の「振り心地」や、自分のスイングに合わせてクラブを最適化できる「調整機能」の実用性です。

その象徴が、本間独自の特許技術である「NON-ROTATING SYSTEM」です。

知れば知るほど凄い!「NON-ROTATING SYSTEM」の優位性

他社の一般的な調整機能、いわゆる「カチャカチャ」は、ロフト角やライ角を調整する際にシャフト自体も一緒に回転してしまいます。これには大きなデメリットが2つあります。

  1. シャフトの性能が変わる: シャフトには「スパイン」と呼ばれる硬い背骨のような部分があり、その向きを一定にすることで安定した性能を発揮します。シャフトが回転すると、このスパインの位置がズレてしまい、振り心地や球筋が変わってしまうのです。
  2. グリップが使いにくい: バックライン(グリップ裏の凸)が入ったグリップを使っている場合、調整するたびにバックラインの位置がズレてしまい、非常に構えにくくなります。

しかし、本間のシステムは、スリーブに付いた軸を回転させることで、シャフトを一切回さずにヘッドの角度だけを無段階に調整できる画期的な構造です。これにより、シャフトの性能もグリップの位置も常に一定に保ったまま、最適なセッティングを探すことができます。これは、緻密なフィッティングを求める上級者や、クラブにこだわるゴルファーにとって、他社製品にはない絶大なメリットと言えるでしょう。

他社が「誰が打っても同じ結果になる」オートマチックさを目指す中、TW777は「ゴルファーがクラブを操り、最高のパフォーマンスを引き出す」余地を残している。そんな違いを感じますね。

前作TW767からの進化点を解説

「前作のTW767も名器だったけど、わざわざ買い替えるほどの進化はあるの?」これは、本間ファンなら誰もが気になるところだと思います。結論から言えば、今回のモデルチェンジは、単なるマイナーチェンジではなく、設計思想の根幹から見直された「フルモデルチェンジ」と断言できます。

その進化のポイントを、もう少し詳しく見ていきましょう。

進化点①:素材構成の根本的変更による初速性能の飛躍

最大の進化点は、やはり「チタンカーボン」構造の採用です。これにより、ヘッド剛性が飛躍的に高まり、インパクトエネルギーのロスが大幅に低減されました。結果として、前述の通りボール初速が大きく向上しています。これは、飛距離という最も分かりやすい指標で体感できる、最も大きな進化点です。

進化点②:ゴルファーの感性に訴える打感の大幅な向上

新フェース素材「SJ221チタン」の採用は、性能面だけでなく、ゴルファーの感性に直接訴えかける「打感」を劇的に改善しました。前作で一部から聞かれた硬質なフィーリングは影を潜め、ボールがフェースに吸い付くような、分厚く柔らかい打感へと進化。この心地よさは、練習場で何球も打ちたくなるような中毒性がありますね。

進化点③:ユーザーの声を反映したMAXモデルの性能適正化

前作のTW767 MAXは、その高い寛容性で評価されましたが、一部のゴルファーからは「つかまりすぎて左が怖い」という声もありました。開発陣はこうしたユーザーの声を真摯に受け止め、TW777 MAXではつかまり具合を絶妙にチューニング。「オートマチックだけど、引っかからない」という、より幅広いゴルファーが安心して使える「程よいつかまり」のドローバイアス設計へと進化させています。

進化点④:カーボンエリア拡大による寛容性のさらなる向上

ヘッド後方のカーボンエリアを約35%も拡大したことも、見逃せない進化です。これにより生まれた余剰重量をヘッド周辺に再配置することで、慣性モーメントがさらに向上。つまり、芯を外した時の飛距離の落ち込みや方向性のブレが、前作以上に抑制されています。見た目のデザインは似ていても、中身のやさしさは確実にレベルアップしていると言えますね。

これらの進化点を踏まえると、特に前作の打感やMAXモデルのつかまり具合に少しだけ不満があった方にとっては、買い替えを検討する十分な理由があると言えるのではないでしょうか。

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モデル別!最適な本間 TW777 ドライバーの選び方

さて、ここからはより実践的なパートです。個性の異なる3つのモデル「標準」「MAX」「360 Ti」の中から、あなたのゴルフスタイルや目指す弾道に最もマッチする一本を見つけ出していきましょう。それぞれの特性を深く理解することが、最高のドライバー選びへの近道です。じっくり比較検討していきましょう!

標準モデルの弾道とセッティング

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出典:本間ゴルフ公式

まずは、シリーズの中核を担うスタンダードモデル、「T//WORLD TW777 ドライバー」です。このモデルは、飛距離性能を最大化しつつ、プロや上級者が求める操作性も確保した、バランスの取れたアスリートモデルという位置づけになります。

最大の武器は「強弾道・低スピン」

このモデルを試打して多くの人が驚くのが、その圧倒的な低スピン性能です。近年の外資系ブランドがラインナップする「LS(ロースピン)」モデルに全く引けを取らない、あるいはそれ以上にスピンが少ない弾道が持ち味です。ヘッドスピードが速く、ボールが吹け上がって飛距離をロスしがちなパワーヒッターにとっては、まさに鬼に金棒。叩けば叩くほど、ボールは前に前に突き進む、ライナー性の強い弾道になります。

また、基本的にはストレートからややフェードバイアスの設計になっているため、左へのチーピンを恐れることなく、安心して振り抜いていけるのも大きな魅力です。インテンショナルにドローやフェードを打ち分けたい、操作性を重視するゴルファーの要求にも応えてくれる懐の深さも持っています。

1本で2つの顔を持つ「可変ウェイトシステム」

標準モデルの面白さは、ソール前後に配置された交換可能なウェイトポートにあります。このセッティングを変えるだけで、ドライバーの特性を大きく変化させることができるんです。

標準モード vs LS(ロースピン)モード

  • 標準モード(前4g / 後21g): 深重心設計で、高い打ち出し角と寛容性を確保。低スピンながらも、ある程度の安定性を両立させたバランスの取れたセッティングです。
  • LSモード(前21g / 後4g): ウェイトを入れ替えることで、重心が前方に移動する浅重心設計に。これにより、スピン量を極限まで減らし、より強い弾道でランを稼ぐ「超低スピン仕様」へと変貌します。風の強い日や、飛距離を最大限に稼ぎたいホールで威力を発揮しそうですね。

これは、かつて別モデルとして存在した「Type-S」のようなモデルを1本に統合したようなもので、コースやコンディションに合わせてクラブの性能を変えられる、非常に戦略的な機能と言えます。

【注意】使い手を選ぶ側面も

ただし、この圧倒的な低スピン性能は、誰にでも合うわけではありません。ヘッドスピードが42m/sに満たないゴルファーが9.0°のロフトを使用した場合、ボールが上がりきらずにドロップし、逆にキャリーをロスしてしまう危険性があります。このモデルを検討する際は、ロフト選びを特に慎重に行う必要があります。

TW777 MAXの寛容性と試打レビュー

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出典:本間ゴルフ公式

次に紹介するのは、「MAX」の名が示す通り、シリーズの中で最大の慣性モーメント(MOI)を誇り、寛容性(やさしさ)を極限まで追求したモデル、「T//WORLD TW777 MAX」です。

とにかく「曲がらない」安心感

このモデルの最大の美点は、圧倒的な直進安定性です。重心が非常に深く設計されているため、インパクトで芯を多少外してもヘッドがブレにくく、弾道の曲がり幅が最小限に抑えられます。多くの試打レビューで「どこに当たっても同じような球が出る」「プレッシャーのかかる場面でも、考えずに振っていける」と評価されている通り、その再現性の高さは特筆すべきものがあります。

朝イチのティーショットで体が回らない時や、最終ホールのOBは絶対に避けたい場面など、ゴルファーなら誰もが経験するシビアな状況で、これほど心強い味方はいないでしょう。「スコアメイクのためには、飛距離よりもまずフェアウェイキープ」と考える、賢明なアベレージゴルファーにこそ、このMAXモデルの恩恵は大きいと思います。

進化した「程よい」ドローバイアス

前作のTW767 MAXに対しては、一部で「つかまりが良すぎて、左に引っかけてしまうことがある」という声も聞かれました。TW777 MAXではその点が巧みに調整され、誰が打っても自然なハイドローが打ちやすい、「程よい」つかまり具合に進化しています。

さらに、ヒール側とトゥ側に配置されたウェイトを入れ替えることで、弾道の調整も可能です。標準ではドローが出やすいセッティングですが、ウェイトを入れ替えれば、つかまりを少し抑えたストレート弾道に近づけることもできます。自分の持ち球や、その日のミスの傾向に合わせて微調整できるのは嬉しいポイントですね。

楽にボールが上がる高弾道設計

重心が低く深いため、インパクトで自然にヘッドがアッパー軌道になりやすく、ボールが高く上がりやすいのも特徴です。パワーに自信のないゴルファーでも、楽にキャリーを稼ぐことができます。ロフト角も9.0°、10.5°に加え、12.0°までラインナップされているので、球が上がらずに悩んでいるシニアゴルファーや女性ゴルファーにとっても、力強い味方になってくれるはずです。

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360 Tiミニドライバーの操作性

最後に紹介するのは、近年のゴルフクラブ市場で新たなトレンドとなっている「ミニドライバー」というカテゴリーに対する、本間の回答。それが「T//WORLD TW777 360 Ti」です。

なぜ今、ミニドライバーなのか?

現代のドライバーは、ルール上限の460ccという大型ヘッドが主流です。これは寛容性を高める上では有効ですが、一方で「大きすぎて構えにくい」「ヘッドが重く感じて振り遅れる」「操作性が悪く、球筋を操れない」と感じるゴルファーも少なくありません。そんな層のニーズに応える形で登場したのが、このミニドライバーです。

TW777 360 Tiは、その名の通りヘッド体積が360ccと非常に小ぶり。さらに長さも43.5インチと短尺に設計されています。これがもたらすメリットは、想像以上に大きいんです。

メリット①:意のままに操れる抜群の操作性

小ぶりなヘッドは、とにかく構えやすく、そして振り抜きやすい。自分のイメージ通りにヘッドをコントロールしやすく、フェースローテーションを積極的に使ってドローやフェードを打ち分ける、といったマニュアル的な操作が非常にやりやすいのが特徴です。大型ヘッドのオートマチックな動きに違和感を覚える、感性派の上級者には最高の相棒となるでしょう。

メリット②:ミート率向上による「平均飛距離」のアップ

シャフトが短いことで、スイングの再現性が高まり、芯でボールを捉える確率(ミート率)が格段に向上します。一発の最大飛距離では460ccのドライバーに劣るかもしれませんが、ミスヒットが減ることで、結果的に18ホールの平均飛距離はむしろ伸びる、というケースは少なくありません。鹿又氏の試打レポートでは、前作比でキャリーが7〜8ヤード伸びたというデータも報告されており、飛距離性能も決して侮れません。

メリット③:フルチタンならではの極上の打感・打音

このモデルは、カーボン複合材を使用しないフルチタンボディで作られている可能性が高いです。そのため、打感は非常にソリッドで、金属的かつ澄んだ打音が得られます。これぞ「本間」と思わせる、往年のファンも納得の極上のフィーリングは、このクラブでしか味わえない特別なものです。

狭いホールのティーショットで「3Wでは少し距離が足りないが、ドライバーでは曲がりが怖い」という場面で、絶大な威力を発揮する戦略的な一本。また、地面から直接打つ「直ドラ」の打ちやすさも特筆もので、セッティングに加えることでゴルフの幅が大きく広がりますね。

ユーザーによるリアルな口コミと評判

ここまで技術的な解説や試打評価を中心に見てきましたが、やはり気になるのは実際に購入した一般ゴルファーの「生の声」ですよね。SNSや大手ECサイトのレビューなどをリサーチし、様々な角度からの口コミや評判をまとめてみました。

ポジティブな口コミ 👍

【飛距離・弾道について】

  • 「標準モデルにVIZARD BLUE 60Sを装着。叩きに行っても左が怖くないし、低スピンの強弾道でランがすごい。間違いなくエースドライバーです。」(40代・男性・HDCP 5)
  • 「MAXの10.5°を購入。長年のスライス癖が嘘のように、気持ちのいいハイドローが出るようになりました。OBが激減して、ベストスコアを更新できました!」(50代・男性・アベレージ95)
  • 「360 Ti、最高です。狭いホールのティーショットが全く怖くなくなりました。ミート率が上がったからか、460ccの時より平均飛距離は伸びてます。」(40代・男性・HDCP 12)

【打感・デザインについて】

  • 「とにかく打感が柔らかくて気持ちいい。フェースに乗る感覚が病みつきになります。練習場に行く回数が増えました。」(30代・男性)
  • 「見た目がシンプルでカッコいい。カーボン柄も上品で、所有欲を満たしてくれますね。」(50代・男性)

少し気になる口コミ 👎

【セッティングの難しさについて】

  • 「標準モデルの9.0°は、評判通りかなりハード。自分のヘッドスピード(43m/s)では球が上がりきらず、10.5°にしておけば良かったと少し後悔…。」(40代・男性)
  • 「MAXは確かにやさしいけど、これまで使っていた軽量ドライバー(280g台)からの乗り換えだったので、少し重く感じて振り切れない時がある。リシャフトを検討中です。」(60代・男性)
  • 「ノンローテーティングシステムは素晴らしいけど、調整の仕方が少し分かりにくかった。説明書をしっかり読む必要がありますね。」(40代・男性)

やはり、性能の高さを絶賛する声が大多数を占めていますね。特に、各モデルのターゲット層に合ったゴルファーからは、まさに「探し求めていた一本」といった満足度の高いコメントが多く見られました。一方で、特に標準モデルは、そのハードスペックゆえに自分のスキルレベルと合わないと性能を引き出せないという、シビアな側面も浮き彫りになっています。購入前の入念な試打と、正直な自己分析が重要になりそうです。

購入前に知っておきたい注意点

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出典:本間ゴルフ公式

本間 TW777 ドライバーは、間違いなく2025年市場でトップクラスの性能を持つドライバーです。しかし、その性能を100%享受し、「最高の買い物だった」と満足するためには、購入前にいくつか知っておくべき重要な注意点があります。高価なクラブで失敗しないためにも、以下のポイントをぜひ心に留めておいてください。

注意点①:ロフト選びで見栄を張らない!

これは特に標準モデルを検討している方に強くお伝えしたいことです。TW777の標準モデルは、非常に低スピンな性能に加えて、表示ロフトよりも実際のロフト角(リアルロフト)が立っている可能性があります。つまり、「9.0°」のヘッドは、他メーカーの「8.0°」に近いくらいハードな可能性があるということです。

「自分はヘッドスピードが速いから9.0°で大丈夫」と安易に決めつけてしまうと、いざコースで打ってみたら「球が全く上がらず、キャリーが出ない…」なんていう悲劇に見舞われかねません。プライドは一旦横に置いて、まずは10.5°から試打を始めることを強く、強く推奨します。その上で、弾道が高すぎると感じたら9.0°を試す、という手順が失敗しないための鉄則です。

注意点②:クラブセッティング全体の「重量フロー」を意識する

ドライバー選びでは、ついそのクラブ単体の性能に目が行きがちですが、アイアンやフェアウェイウッドとの繋がり、いわゆる「重量フロー」を考えることが非常に重要です。

TW777シリーズは、純正シャフトのVIZARD for TW777(S)を装着したMAXモデルでも、クラブ総重量が300gを超えてきます。これは現代の標準的な重さですが、もしあなたが現在、総重量280g台などの軽量ドライバーを使用している場合、いきなりTW777に持ち替えると「重くて振り切れない」「スイングリズムが崩れてしまう」といった問題が発生する可能性があります。

ドライバーだけが重すぎると、スイング全体がおかしくなり、得意なはずのアイアンまで当たらなくなる…なんてことも。購入前には、必ず今使っているクラブのスペック(特に総重量)を把握し、それと比べて違和感がないかを確認しましょう。

注意点③:「試打」はマスト!弾道計測器を活用しよう

カタログスペックやネットの評判だけで購入を決めるのは、絶対にやめましょう。必ず、ゴルフショップや試打会などで実際にボールを打ってみてください。その際は、ただフィーリングを確かめるだけでなく、弾道計測器(トラックマンやGCクワッドなど)の数値をチェックすることが重要です。自分の感覚と実際のデータ(打ち出し角、スピン量、ボール初速など)を照らし合わせることで、本当に自分に合ったモデルとスペックが見えてきます。

あなたに合う本間 TW777 ドライバーはこれ

さて、長い時間をかけてTW777ドライバーの全貌を深掘りしてきましたが、いよいよ最後のまとめです。「結局のところ、自分にはどのモデルがベストマッチなの?」という最終的な疑問にお答えするために、これまでの情報を統合し、ゴルファーのタイプ別に最適な一本を提案します。

以下の推奨モデルマトリクスを、あなたのクラブ選びの最終的な指針として活用してください。

ユーザータイプ ヘッドスピード目安 悩み・要望 推奨モデル & シャフト
アスリート・上級者 45m/s以上 左へのミスを消し、低スピンの強弾道で飛ばしたい。操作性も重視。 TW777 (9.0°) + VIZARD BLUE 60S
中級者・セミアスリート 42-45m/s 飛距離と方向性のバランスを取りたい。ある程度安定して球を上げたい。 TW777 (10.5°) + VIZARD BLUE 50S
スライサー・アベレージ 38-43m/s 右への大きなミスを撲滅したい。安定してフェアウェイに置きたい。 TW777 MAX (10.5°) + VIZARD RED 50S
シニア・軽量重視 35-40m/s 球が上がらずキャリー不足に悩んでいる。楽に振って飛ばしたい。 TW777 MAX (12.0°) + VIZARD for TW777 (R)
テクニシャン・FW巧者 43m/s以上 460ccの大型ヘッドが苦手。狭いコースでラインを出していきたい。 TW777 360 Ti + VIZARD BLUE 60S

この表は、あくまで一般的なスイングタイプに基づいた推奨です。例えば、ヘッドスピードが45m/sあっても、持ち球がスライスならMAXモデルが合うかもしれませんし、逆にアベレージゴルファーでも操作性を重視するなら標準モデルが選択肢に入ることもあります。

最終的には、このマトリクスを参考にしつつ、ご自身のスイングの悩みや目指すゴルフのスタイルと照らし合わせ、そして何よりも実際に試打した際のフィーリングと弾道データを信じて決めることが、最高のドライバー選びに繋がります。

【最終判断の前に】
この記事で提供した情報は、私がリサーチしたデータや試打評価に基づくものですが、クラブの適合性は個々のゴルファーによって大きく異なります。最終的な購入の判断は、必ずゴルフ専門店の信頼できるフィッターに相談の上、ご自身の責任で行ってください。また、最新の製品仕様や詳細については、本間ゴルフの公式サイトでご確認いただくことを強くお勧めします。

総評

本間ゴルフの「T//WORLD TW777」シリーズは、長年培われてきた「匠の技」と、現代の「最新素材工学」が見事に融合した、まさに傑作と呼ぶにふさわしいドライバーシリーズだと感じました。特に、独自技術である「チタンカーボン」構造が生み出す圧倒的な初速性能と、ヘッドと一体で開発された「VIZARD」シャフトがもたらすトータルバランスの良さは、2025年のドライバー市場において、海外の競合ブランドを凌駕するほどのポテンシャルを秘めています。

もしあなたが、単なるスペックシート上の数値だけでなく、「打っていて心から気持ちが良い」「自分の意図した通りにボールを操れる」という、ゴルフ本来の喜びと奥深さを追求しているゴルファーであるならば、このTW777シリーズは、間違いなくあなたの試打リストの最上位に加えるべき一本です。

この記事が、あなたの長く付き合える最高のパートナー選びの一助となれば、これほど嬉しいことはありません。

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the19th

40代、ゴルフ歴20年の「ギアオタク」サラリーマンです。ベストスコアは73( HC10)。「シングル」の称号まであと一歩のところで、長年足踏みしています。
「その1打は、ギアで縮まる」を信念に、これまで試打してきたクラブは数知れず。給料のほとんどは最新ギアに消えていきます。
このブログは、20年間こだわり続けた「ギア選び」の記録です。

本間
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