こんにちは。「19番ホール研究所」のthe19thです。
2026年のゴルフ市場で、早くも話題を独占している感のあるテーラーメイドの新作「Qi4D LS ドライバー」。その評価が気になっている方も多いのではないでしょうか。前作のQi10 LSとの比較はもちろん、実際の飛距離性能や気になる打感、そして競合となるキャロウェイやピンの最新モデルとの違いなど、知りたいことは山積みですよね。また、自分に合ったシャフトの選び方や、価格、中古市場の動向、さらにはUSモデルとの違いまで、購入前にはしっかりと情報を集めたいところだと思います。
この記事では、そんなあなたの疑問や不安に寄り添い、「テーラーメイド Qi4D LS ドライバー」の評価について、様々な角度から徹底的に深掘りしていきます。スペック表だけでは伝わらないリアルな情報をお届けしますので、ぜひ最後までお付き合いください。この記事を読めば、Qi4D LSがあなたにとって「買い」の一本なのか、きっと見えてくるはずです。
- Qi4D LSの核心技術「4Dコンセプト」の全貌
- リアルな試打データから分かる本当の飛距離性能
- 前作やライバルモデルとの客観的な比較
- あなたに最適なシャフト選びとセッティングのヒント
テーラーメイド Qi4D LS ドライバーの評価と技術

さて、ここからは本題の核心に迫っていきます。Qi4D LSドライバーがなぜこれほどまでにゴルファーの心を掴むのか、その心臓部である革新的なテクノロジーと、それが実際のコースでどのようなパフォーマンスとして現れるのかを詳しく見ていきましょう。単なるカタログスペックの羅列ではなく、飛距離や打感、そしてクラブ全体の調和に至るまで、Qi4D LSが持つ本当の実力を、私なりの視点で解き明かしていきます。
驚異の飛距離性能とその秘密
Qi4D LSを手にして、誰もがまず驚くのは、やはりその異次元とも言える飛距離性能でしょう。試打会などでも「前のクラブより20ヤード飛んだ」なんて声が聞こえてくるほどです。では、なぜそんなに飛ぶのか?その秘密は、単一の技術ではなく、複数の要素が緻密に組み合わさることで生まれる相乗効果に隠されています。
第5世代60層カーボンツイストフェース
まず語るべきは、Qi4D LSのエンジンとも言える「第5世代60層カーボンツイストフェース」の圧倒的な進化です。もはやテーラーメイドのお家芸となったカーボンフェースですが、世代を重ねるごとにその完成度は驚くべきレベルに達しています。
従来のチタンフェースが、素材自体が「たわむ」ことで反発力を生み出していたのに対し、カーボンフェースは極めて硬く軽い素材の特性を活かし、インパクトエネルギーのロスを極限まで抑え込むことでボールに力を伝えます。イメージとしては、トランポリンのように大きくしなってボールを弾くのがチタン、硬い壁に当たったボールが勢いよく跳ね返るのがカーボン、といった感じでしょうか。このエネルギー伝達効率の高さが、爆発的なボール初速の源泉となっているわけです。
実際にトラックマンなどで計測すると、プロレベルのヘッドスピード(48m/s前後)のゴルファーが打つと、ボール初速が当たり前のように70m/sを超えてきます。これはミート率に換算すると1.46以上という驚異的な数値で、いかに効率よくエネルギーがボールに伝わっているかを示していますね。
低スピンを生むヘッド設計とエアロダイナミクス
そしてもう一つの秘密が、LS(ロースピン)モデル専用に与えられたヘッド設計です。ソール前方、ほぼフェースの真後ろと言える位置に15gもの重量を持つ「TAS(Trajectory Adjustment System)ウェイト」を配置。これにより、ヘッドの重心位置を極めて低く、そして浅く設定しています。
重心が浅いと、インパクトの瞬間にフェースが上を向きにくく(ロフトが立ちやすく)なります。これが物理的にバックスピンを減らすための最も直接的なアプローチです。高初速で打ち出されたボールが、余計なバックスピンで吹け上がることなく、ライナー性の強い弾道で前に前に突き進んでいく。この組み合わせが、ランを含めたトータル飛距離を最大化する鍵となっているのです。
さらに、ヒール側をシェイプした洋梨型のヘッド形状と、空気抵抗を減らすハイバック形状によるエアロダイナミクスの追求も、飛距離性能に貢献しています。ダウンスイングで空気の壁を感じにくく、スムーズにヘッドを加速させられるため、ゴルファーが持つポテンシャルを最大限にヘッドスピードへと変換してくれるんですね。
理想的なスピン量を実現する設計

「低スピン=飛ぶ」というのはドライバーの定説ですが、実はスピンは少なすぎてもいけません。ボールが揚力を得られずに失速し、ドロップと呼ばれる現象を引き起こして逆に飛距離をロスしてしまうからです。Qi4D LSが本当に優れているのは、単にスピンを減らすだけでなく、約1,800〜2,200rpmという、物理的に最もキャリーとランのバランスが良いとされる“黄金のスピン領域”に自然と収まりやすい点にあります。
その立役者が、今作で新たに採用された「新形状フェースロールデザイン」です。ここで言う「ロール」とは、フェース面の上下方向の丸みのこと。従来のツイストフェースが、左右の打点ブレ(トウ・ヒールヒット)によるサイドスピンを補正し、曲がりを抑えることに主眼を置いていたのに対し、この新形状ロールは上下の打点ブレによるバックスピン量の変動を制御することに特化しています。
アマチュアゴルファーのミスの多くは、ティーの高さが合わなかったり、少し煽り打ちになったりして、フェースの上下に当たってしまうケースです。フェースの下目に当たるとスピンが過剰にかかって吹け上がり、上目に当たるとスピンが足りずにドロップする。これが縦の距離感が安定しない大きな原因でした。
Qi4D LSの新形状ロールは、このスピン量のブレを劇的に抑制してくれます。少し下目に当たってもスピンが増えすぎず、上目に当たっても適度なスピンを確保してくれる。だから、どこに当たっても同じような放物線を描く「計算できる強弾道」が打てるわけです。これは、狭いホールのティーショットや、アゲンストの風の中でも、自信を持って振っていけるという絶大な安心感につながります。まさに実戦でこそ輝くテクノロジーと言えるでしょう。
カーボンなのに心地よい打感の理由

カーボンフェースが登場した当初、多くのゴルファーが戸惑ったのが、その独特な打感と打音でしたよね。チタンの「カキーン!」という金属的で爽快な音に慣れていると、カーボンの「ポコッ」とか「ボスッ」といった、少しこもったような音はどうしても物足りなく感じてしまう。私も正直、最初のうちは少し苦手意識がありました。
しかし、Qi4D LSを打ってみて、その考えは完全に過去のものになりました。今作の打感と打音は、もはや「カーボンだから」という言い訳が一切不要な、素晴らしいレベルに仕上がっています。その理由は、ヘッド内部のマルチマテリアル構造の洗練と、CAD(コンピュータ支援設計)によるサウンドモデリングの徹底にあります。
テーラーメイドのエンジニアは、ゴルファーが「心地よい」と感じる打音の周波数帯を徹底的に分析。ヘッド内部にリブ(補強の梁)を配置したり、素材の組み合わせを調整したりすることで、不快な高周波音を抑え、チタンフェースに近い、弾き感がありながらも厚みのある、ソリッドな打音を創り出すことに成功したのです。
打感についても同様で、インパクトの瞬間、ボールがフェースに一度「グッ」と吸い付いてから、力強く弾き返される感覚が見事に表現されています。これは、60層にも重ねられたカーボンシートの絶妙な積層設計の賜物。ただ硬いだけでなく、適度なしなりと食いつき感があるため、ボールをコントロールしている感覚がしっかりと手に伝わってきます。SNSなどの口コミを見ても、「Qi10よりQi4Dの方が打感が柔らかくて好き」という声が非常に多く、打感にうるさいベテランゴルファーをも唸らせる完成度と言えるのではないでしょうか。
REAXシャフトとの最適なマッチング

Qi4Dシリーズを語る上で、絶対に避けては通れないのが、ヘッドと同時開発された純正シャフト「REAX(リアックス)」の存在です。これは単なる「標準シャフト」ではなく、「4D」コンセプトの重要な一角を担う、まさに“もう一つの主役”と言えるでしょう。
テーラーメイドは、過去20年以上にわたって蓄積した1,100万件以上という膨大なスイングデータを解析しました。その結果、ゴルファーのスイングは、ダウンスイングからインパクトにかけての「フェース開閉量(ローテーションレート)」によって、大きく3つのタイプに分類できることを突き止めたのです。(出典:TaylorMade Golf公式サイト)
この知見に基づき、三菱ケミカルの最先端技術を用いて開発されたのがREAXシャフトです。プレイヤーの無意識の動きにシャフト側から寄り添い、最適なインパクトを迎えられるように設計されています。Qi4D LSには、主にパワーヒッター向けの2種類が標準ラインナップされています。
| シャフト名称 | 特徴・対象プレイヤー | 挙動のイメージ |
|---|---|---|
| REAX Low Rotation (White) | 先端剛性が非常に高く、フェース開閉が少ないプレイヤー向け。 | 手元から中間がしなり、先端はほとんど動かない。叩きにいっても左への引っかけを徹底的に防ぐ。 |
| REAX Mid Rotation (Blue) | 標準的な剛性分布で、平均的なローテーションのプレイヤー向け。 | シャフト全体がスムーズにしなり戻る。クセがなく、タイミングの取りやすさと操作性のバランスが絶妙。 |
これまで「純正シャフトは物足りないからカスタムシャフト」というのが半ば常識でしたが、このREAXシャフトの登場は、その考えを覆すほどのインパクトがあります。自分のスイングタイプさえ把握すれば、純正シャフトのままでプロが使うような最適なマッチングが得られる可能性があるのです。これは、フィッティングの概念を大きく変える革命的なアプローチであり、ヘッド性能だけでなく、シャフトとの調和によって最高のパフォーマンスを引き出すという「4D」コンセプトの真髄を体現している部分ですね。
最適なセッティングを見つける方法

Qi4D LSは、非常に高いポテンシャルを秘めたドライバーですが、その性能を100%引き出すためには、ゴルファー一人ひとりに合わせたセッティングが不可欠です。幸い、Qi4D LSには多彩な調整機能が搭載されており、自分だけの最適な一本に仕上げていく楽しみがあります。
シャフト選びは最重要項目
まず最も重要なのが、先ほど解説したシャフト選びです。自分のスイングがどの「ローテーションレート」に属するのかを知ることが、フィッティングの出発点となります。
- Low Rotation(ロー・ローテーション): トップでフェースが空を向くシャットフェース気味で、体の回転でボールを打つタイプ。手先の操作が少なく、インパクトでフェースが被りやすい傾向があります。このタイプには先端が硬い「REAX LR60 White」が最適。左へのミスを気にせず、思い切り叩いていけます。
- Mid Rotation(ミッド・ローテーション): 最も多くのゴルファーが属する、標準的なフェース開閉を行うタイプ。クセのない「REAX MR60 Blue」が基本線となり、タイミングの取りやすさを重視します。
- High Rotation(ハイ・ローテーション): フェースを積極的に開閉してボールを捕まえにいくタイプ。LSモデルを選ぶこのタイプの人は少ないかもしれませんが、もし使うなら先端が走る「REAX HR60 Red」で捕まりをサポートするセッティングになります。
自分のスイングタイプが分からない場合は、スマートフォンのスロー動画で撮影してみたり、ゴルフショップのシミュレーターで計測してもらったりするのがおすすめです。
弾道調整機能の活用
シャフトが決まったら、次はヘッドの調整機能を使って弾道を微調整します。Qi4D LSには主に2つの調整機能があります。
- TASウェイト(15g): ソール前方にある可変ウェイトです。これを左右に動かすことで、重心位置を変化させ、捕まり具合を調整できます。捕まりを良くしたいならヒール寄り(ドローバイアス)、捕まりを抑えたいならトウ寄り(フェードバイアス)に設定します。
- ロフトスリーブ: シャフトの付け根にある調整機能で、ロフト角を±2度の範囲で変更できます。球が上がりにくい場合はロフトを増やし(HIGHER)、上がりすぎる場合はロフトを減らす(LOWER)のが基本です。また、ライ角も調整できるため、つかまり具合の微調整も可能です。
これらの機能を組み合わせることで、まさに自分だけの理想の弾道を作り上げることができます。最初は標準セッティングから始め、練習場で少しずつ調整しながら最適なポジションを探していくと良いでしょう。
口コミでわかるリアルな長所と短所

スペックやプロの評価も重要ですが、やはり一番気になるのは、実際に身銭を切って購入したアマチュアゴルファーの「生の声」ですよね。SNSや大手ゴルフサイトのレビューを徹底的に調査し、リアルな長所と短所をまとめてみました。
長所(ポジティブな評価)
多くのユーザーが絶賛しているのは、やはりその圧倒的な性能と構えやすさです。
- 構えやすさが芸術的: 「地面にポンと置いたときの座りが完璧」「ターゲットに対してスクエアに構えやすい」「小ぶりに見える洋梨形状が最高」といった、アドレス時の安心感を評価する声が非常に多いです。プレッシャーのかかるティーショットで、この構えやすさは絶大な武器になりますね。
- 異次元の飛距離性能: 「吹け上がらず、前に突き進む棒球でランがすごい」「今までのエースドライバーより明らかに飛んでる」「芯を外しても飛距離が落ちにくい」など、飛距離性能に関するポジティブな口コミは枚挙にいとまがありません。特に、低スピン性能を高く評価する声が目立ちます。
- 打感・打音の進化: 「カーボンフェースのイメージが変わった」「柔らかいのに弾く、最高の打感」「音が静かすぎず、うるさすぎず心地よい」といった、フィーリング面での満足度も非常に高いようです。
短所(ネガティブな評価)
これらの口コミから分かるのは、Qi4D LSは「ハマれば最高の武器になるが、誰にでも合うわけではない」ということ。自分のスイングタイプやパワーを客観的に見極めた上で選ぶ必要がある、上級者・アスリート向けのモデルであることは間違いないでしょう。
テーラーメイド Qi4D LS ドライバーの評価と比較

ここからは視点を変えて、Qi4D LSを他のドライバーと比較しながら、その独自の立ち位置をより深く掘り下げていきます。過去のモデルからどのような進化を遂げたのか、そして最大のライバルとなる他社モデルと比べて何が優れ、何が劣るのか。客観的な比較を通じて、あなたがQi4D LSを選ぶべきかどうかの最終判断材料を提供します。
前作Qi35 LSとの比較で見る進化
すでに前作のQi10 LSや、その前のQi35 LSといったテーラーメイドの低スピンモデルをお使いの方にとって、Qi4D LSに買い替える価値があるのかは最大の関心事ですよね。結論から言うと、その進化は「マイナーチェンジ」の域を超えた、明確な「バージョンアップ」だと私は感じています。
最大の進化点は、ズバリ「操作性の回帰」と「実戦的寛容性の向上」です。
Qi10シリーズは、慣性モーメント(MOI)を1万(10K)に近づけることで、左右の打点ブレに対する寛容性を極限まで高めました。これは直進性という点では素晴らしい進化でしたが、一方で一部の上級者からは「ヘッドの動きが鈍く、操作しにくい」「フェースを返しきれず右にプッシュしやすい」という声も聞かれました。
| Qi10 LS | Qi4D LS | |
|---|---|---|
| コンセプト | 慣性モーメントの最大化(直進性重視) | 4Dコンセプト(総合性能・操作性重視) |
| ヘッド形状 | やや大きめの投影面積 | シャープな洋梨形状(操作性向上) |
| 寛容性の方向 | 左右のミスに強い | 上下のミスに強い(スピン安定化) |
| 振り心地 | 鈍重さを感じることも | シャープで小気味よいターン感 |
Qi4D LSは、この点を大きく改善してきました。ヘッドの空力設計を見直し、ヒール側を絞ったシャープな形状にすることで、大型ヘッド特有の鈍重さを払拭。ダウンスイングでヘッドがスッと降りてきて、インパクトでスムーズにターンしてくれる、アスリートが好む小気味よい操作性を取り戻しています。意図的にドローやフェードを打ち分けたいプレイヤーにとって、この振りやすさは大きなメリットになるはずです。
さらに、「新形状フェースロールデザイン」によって上下の打点ブレに強くなったことも、実戦での大きなアドバンテージです。ティーの高さを変えたり、風に対応して弾道を抑えたりといった、コースで要求される多様なショットでの安定感が格段に増しています。直進性だけのQi10 LSから、操作性と安定性を高次元で融合させたQi4D LSへ。これが、私が感じる最も大きな進化点ですね。
キャロウェイ Quantum TDとの比較
2026年のドライバー市場は、テーラーメイドとキャロウェイの二強対決と言っても過言ではありません。Qi4D LSの最大のライバルとなるのが、キャロウェイの「Quantum Triple Diamond(クォンタム トリプルダイヤモンド)」です。
この2モデルは、どちらもツアープロや上級者をターゲットにした低スピンモデルですが、その設計思想やフィーリングには明確な違いがあります。
- 設計思想の違い: キャロウェイがAIを駆使してフェースやボディの設計を極限まで最適化する「デジタル設計」の雄だとすれば、テーラーメイドはヘッド、シャフト、フェース、フィッティングという要素を統合する「システム設計」のアプローチを取っています。
- 弾道と操作性: Qi4D LSは、より低スピンで、ヘッドターンがしやすくドローバイアスな傾向があります。一方、Quantum TDは、ややスピンが入りやすく直進性が高く、どちらかといえばフェードヒッターが扱いやすい印象です。左へのミスを消したいならQi4D LS、捕まりすぎるのを嫌うならQuantum TDという選択になるかもしれません。
- 打感と打音: ここは好みが分かれるところですが、Qi4D LSが「柔らかく食いつく」フィーリングなのに対し、Quantum TDは「硬質で弾きが強い」ソリッドな感触です。ボールを長く押していく感覚が好きな方はQi4D LS、インパクトで一気に弾き飛ばす感覚が好きな方はQuantum TDが合うでしょう。
ピン G440 LSTとの比較と違い
「とにかく曲げたくない」というゴルファーから絶大な信頼を得ているのがピンのドライバーです。その最新低スピンモデル「G440 LST」も、Qi4D LSを検討する上で必ず比較対象となる一本でしょう。
この2つのドライバーの比較は、非常に分かりやすい構図になります。それは、「最大飛距離のQi4D LS」対「平均飛距離と寛容性のG440 LST」という対決です。
ピンのドライバーは、伝統的にMOI(慣性モーメント)を非常に高く設計しており、芯を多少外してもヘッドがブレにくく、飛距離の落ち込みや方向性のバラつきが極めて少ないのが特徴です。G440 LSTもその哲学を受け継ぎ、左右の打点ブレに対する寛容性は業界トップクラスと言えます。
一方、Qi4D LSは、芯で捉えた時のボール初速と低スピン性能においては、G440 LSTを上回るポテンシャルを秘めています。「一発の飛び」では、Qi4D LSに軍配が上がることが多いでしょう。
価格は?中古で買うのはアリか?
最先端のテクノロジーが詰め込まれたQi4D LSは、テーラーメイドのフラッグシップモデルだけあって、価格もプレミアムです。メーカー希望小売価格は、標準のREAXシャフト装着モデルで95,700円(税込)から。人気のカスタムシャフトを選ぶと、軽く11万円を超えてくることもあります。
決して安い買い物ではないため、「少しでも安く手に入れたい」と考えるのは当然ですよね。そこで選択肢として浮上するのが中古市場です。
中古購入のメリットとデメリット
Qi4Dのような人気モデルが登場すると、前作や前々作のモデルが中古市場に多く出回るようになり、価格も大きく下落します。例えば、前作のQi35 LSあたりは、状態の良いものでも4万円以下で見つけることが可能になってきています。最新モデルにこだわらなければ、高性能なドライバーを非常にコストパフォーマンス良く手に入れることができるのは大きなメリットです。
しかし、中古購入には注意点もあります。
結論として、コストを最優先するなら中古は「アリ」ですが、相応のリスクも伴います。Qi4D LSで大きく進化した「上下のミスへの寛容性」や「REAXシャフトとのマッチング」といった恩恵を確実に受けたいのであれば、やはり新品を正規店で購入するのが最も安心で、満足度も高い選択ではないかなと私は思います。
まずは「試打感覚」で探してみませんか?
メルカリなら、買ったクラブが合わなくてもすぐに再出品が可能。実質「試打」をする感覚で、気になるあのギアを試せます。
USモデルと日本仕様の違いは?
ゴルフ用品を探していると、時々「USモデル」や「並行輸入品」という言葉を目にすることがありますよね。これらは、主にアメリカ市場向けに設計・販売されている製品を、日本の業者が輸入して販売しているものです。日本仕様(国内正規品)と比較していくつか違いがあり、メリットとデメリットが存在します。
| 比較項目 | 日本仕様(国内正規品) | USモデル(並行輸入品) |
|---|---|---|
| シャフト | 日本人ゴルファーの平均的な体力に合わせて、比較的軽くて柔らかいものが標準 | 欧米人ゴルファーに合わせて、重く硬いシャフトが標準(例: Sフレックスでも日本のX相当の場合も) |
| クラブ重量・バランス | やや軽めの設定が多い | 重く、ヘッドが効いたバランス(D3以上など)が多い |
| 価格 | 定価販売が基本 | 為替レートにより、日本仕様より安価な場合が多い |
| 保証 | メーカーによる正規保証(通常2年間)が受けられる | メーカー保証は原則受けられない(ショップ独自の保証のみ) |
USモデルはどんな人に向いている?
これらの違いから、USモデルは以下のようなゴルファーに向いていると言えます。
- パワーヒッター: 日本仕様のシャフトでは物足りない、元々カスタムのハードなシャフトを使っているようなパワーヒッター。
- コスト重視派: メーカー保証がなくても構わないので、とにかく少しでも安く手に入れたい人。
- リシャフト前提の人: どうせ好きなシャフトに交換するので、ヘッドだけを安く手に入れたいと考えている人。
一方で、平均的な日本人ゴルファーや初心者の方が安易に手を出すと、「重すぎて振り切れない」「硬すぎて球が上がらない」といった失敗に繋がる可能性が高いです。また、購入後にヘッドが割れるなどのトラブルが発生した場合に保証が効かないというリスクは非常に大きいですね。
個人的には、特に高価なドライバーに関しては、安心のメーカー保証が受けられ、日本人のために設計された日本仕様を選ぶことを強くお勧めします。
最終的なテーラーメイド Qi4D LS ドライバーの評価
さて、ここまで様々な角度から「テーラーメイド Qi4D LS ドライバー」を徹底的に分析してきました。最後に、この記事の総括として、私の最終的な評価を述べたいと思います。
このQi4D LSは、もはや単なる「よく飛ぶドライバー」という一つのカテゴリーには収まらない、ゴルファーとクラブが一体となり、個々のポテンシャルを最大限に引き出すための「統合型スピードシステム」と呼ぶべきプロダクトです。その強みは、以下の3点に集約されるでしょう。
- 物理的限界への挑戦: 第5世代カーボンフェースと徹底した低・浅重心設計がもたらす「超高初速×超低スピン」は、現在の技術で到達しうる、ほぼ限界に近い飛距離性能を実現しています。
- 全打点での安定性: 新形状フェースロールデザインは、これまでのドライバーが見過ごしがちだった「上下の打点ブレ」というアマチュア最大の課題に正面から向き合いました。これにより、ミスショットがミスになりにくいという、スコアに直結する「実戦的寛容性」を手に入れています。
- スイングとの完璧な調和: 1,100万件ものスイングデータから生まれたREAXシャフトは、フィッティングの概念を新たなステージへと引き上げました。ヘッドの性能を、ゴルファーの無意識の動きとシンクロさせることで、本当の意味での「人機一体」を可能にしています。
もちろん、これまで述べてきたように、このドライバーは万人に勧められるものではありません。その性能を完全に引き出すためには、最低でも45m/s以上のヘッドスピードと、安定したミート率が求められる、紛れもないアスリート向けのモデルです。しかし、もしあなたが「自分のパワーを余すことなく飛距離に変えたい」と願うパワーヒッターであったり、「左へのミスを恐れず、思い切り振り抜きたい」と考えるフッカーであるならば、Qi4D LSは他のどんなドライバーにも代えがたい、最高の武器となる可能性を秘めています。
Qi4D LSを手にすることは、単に新しい道具に買い替えることではありません。それは、自身のゴルフを新たな次元へと進化させるための、最もエキサイティングな投資と言えるのではないでしょうか。



