こんにちは!「19番ホール研究所」のthe19thです。
「ゴルフ グリップ おすすめ」と検索してこの記事にたどり着いたあなたは、きっと「グリップを変えるだけで本当にスコアは変わるの?」とか「種類が多すぎて、自分に合うものがどれか分からない…」なんて悩んでいるかもしれませんね。ショップに行けば色とりどりのグリップが並んでいて、太さもデザインもバラバラ。店員さんに聞くのもちょっと気が引けるし、結局どれを選べばいいのか途方に暮れてしまう…そんな経験、私にもあります。
多くのゴルファーは、最新のドライバーやかっこいいアイアンには何万円も投資するのに、クラブと自分の体を繋ぐたった一つの接点であるグリップには、意外と無頓着だったりします。実はこれ、すごくもったいないことなんです。グリップは単なる「持つところ」ではありません。スイングのエネルギーをクラブに伝え、フェース面をコントロールし、打感をフィードバックしてくれる、超重要なパーツなんですね。
この記事では、グリップの太さの違いやバックラインの有無がどう弾道に影響するのか、という基本から、巷の人気ランキング上位モデルがなぜ支持されているのか、そして見落としがちな交換時期のサインまで、徹底的に掘り下げていきます。さらに、初心者やレディース、あるいは根深いスライスやフックに悩むゴルファーなど、それぞれの課題に合わせた具体的な選び方も提案します。この記事を読み終える頃には、あなたも自信を持って自分にぴったりの一本を選べるようになっているはずです。さあ、一緒にスコアアップに繋がるグリップ探しの旅に出かけましょう!
- グリップ選びの基本となる3つの要素(太さ・バックライン・素材)
- 悩みやレベルに合わせた最適なグリップの選び方
- 見逃しがちなグリップの交換時期と見極めるサイン
- 人気メーカーの最新トレンドとおすすめモデル
「ゴルフ グリップ おすすめ」の基本知識
グリップ選びで失敗しないためには、まず「何を基準に選べばいいのか」を知ることが大切です。ここでは、グリップの性能を決定づける3つの基本要素、「太さ」「バックライン」「素材」について、それぞれがスイングにどんな影響を与えるのかを詳しく解説していきます。この3点を押さえるだけで、あなたに合うグリップの候補がグッと絞り込めるようになりますよ。
グリップの太さの違いと弾道への影響
グリップの「太さ」は、単に握り心地が変わるだけではありません。実は、手首の動きやすさ、つまりリストワークに直接影響し、それによってボールの捕まり具合や弾道をコントロールする力を持っているんです。自分に合わない太さのグリップを使っていると、無意識のうちにスイングに悪影響が出ている可能性もあります。
グリップ径の規格を知ろう
グリップのパッケージには「M58」や「M60」といった数字が書かれているのを見たことがあるでしょうか。これはグリップの内径を示していて、数字が小さいほどグリップのゴムが肉厚になり、同じシャフトに装着した場合、仕上がりが太くなります。
- M58:内径が0.58インチ。肉厚なので仕上がりは太め。
- M60:内径が0.60インチ。最も標準的なサイズ。
- M62:内径が0.62インチ。肉薄なので仕上がりは細め。
これに加えて、グリップ自体の設計として「スタンダード」「ミッドサイズ」「ジャンボサイズ」といった太さのバリエーションが存在します。自分の手の大きさや、どんな球筋を打ちたいかに合わせて、これらの組み合わせを選ぶことが重要になります。
太いグリップがもたらす効果
ミッドサイズやジャンボサイズ、あるいはM58径のグリップを装着した場合、指が手のひらに深く食い込むことが物理的に難しくなります。これにより、前腕の筋肉の過度な緊張が和らぎ、グリッププレッシャーを一定に保ちやすくなるというメリットがあります。
最大の効果は、手首の可動域が制限され、リストターンが穏やかになること。インパクトゾーンで手首をこねるような動きが抑制されるため、フェースの開閉が少なくなります。その結果、ボールが急激に左へ曲がってしまうフックやチーピンといったミスを効果的に軽減できます。方向性を重視したい、フェース面を変えずに打ちたいアプローチなどでも、太いグリップは安定したショットの助けになってくれます。
細いグリップがもたらす効果
逆にM62径のような細いグリップは、指がしっかりとグリップに巻き付き、手の中でクラブが遊びにくくなります。そして何より、手首の可動域が最大化されるのが特徴です。
手首を自由に使えるということは、ダウンスイングからインパクトにかけて、スムーズなフェースローテーションを促してくれるということ。これによりヘッドが走りやすくなり、ボールをしっかり捕まえることができます。長年スライスに悩んでいるゴルファーや、ヘッドスピードを上げて飛距離を伸ばしたいシニア層、手の小さいプレーヤーにとっては、大きな武器になる可能性があります。
バックラインの有無で変わる再現性
グリップを裏側から見たときに、背骨のように一本の盛り上がった筋が入っているものがあります。これが「バックライン(リブ)」です。このわずかな突起があるか無いかで、アドレスの取りやすさやショットの安定性が大きく変わってきます。どちらが良い・悪いというわけではなく、ゴルファーのレベルや求めるものによって最適な選択は異なります。
バックライン有りのメリット:絶対的な安心感と再現性
バックラインがあるグリップは、握った時に指の関節がこの盛り上がりに自然とフィットします。これが強力なガイドとなり、毎回寸分違わず同じポジションでグリップできるという、絶大なメリットを生み出します。人間は機械ではないので、何もガイドがないと日によって微妙に握り方が変わってしまうもの。しかしバックラインがあれば、フェースの向きを常にスクエアに合わせやすくなるのです。
特に、こんな方におすすめです。
- 初心者の方:正しいグリップの形を体に覚え込ませるための、最高のガイドになります。
- プレッシャーに弱い方:緊張する場面でも「いつもの握り」を無意識に再現でき、安心感につながります。
- 安定性を求める方:常に同じセットアップからスイングを始動できるため、ショットの再現性が格段に向上します。
最近では、ゴルフプライド社の「ALIGN(アライン)テクノロジー」のように、バックラインを赤い素材で視覚的にも強調し、さらに盛り上がりをはっきりさせることで、触覚と視覚の両方から正しいセットアップをサポートする高機能なモデルも登場し、ランキング上位を占めるほどの人気となっています。
バックライン無しのメリット:操作性の高さと自由度
バックラインが無い、断面が真円に近いグリップは「ラウンドグリップ」とも呼ばれます。こちらの最大のメリットは、どんな角度で握っても感触が変わらない自由度の高さです。
ゴルフでは、常にスクエアに構えるだけが正解ではありません。例えば、
- バンカーショット:フェースを開いて構える必要がある。
- インテンショナルショット:意図的にドローやフェードを打ちたい時にフェースの向きを調整する。
こういった場面で、バックラインがあると逆に違和感の原因になってしまうことがあります。バックライン無しのグリップなら、フェースを開いたり閉じたりする繊細な操作をスムーズに行えます。そのため、多彩な球筋を打ち分けたい上級者に好まれる傾向があります。
素材別の特徴とフィーリングの違い
グリップの素材は、握った時の感触(フィーリング)、滑りにくさ、衝撃吸収性、耐久性など、パフォーマンスに直結する多くの要素を決定づけます。現在、市場の主流となっているのは大きく分けて「ラバー」「コード入り」「エラストマー」の3種類。それぞれの素材が持つ科学的な特性と、それがゴルファーにどんな体験をもたらすのかを詳しく見ていきましょう。
ラバー(合成ゴム):王道にして万能のスタンダード
最も歴史が古く、今なお多くのゴルファーに愛されているのがラバー素材です。ゴルフプライドの「ツアーベルベット・ラバー」に代表されるように、まさにグリップの「基準点」と言える存在ですね。
その魅力は、適度な弾力と柔らかさがもたらす、手への馴染みの良さにあります。インパクトの瞬間に発生する不快な振動を効果的に吸収し、手に伝わる打感をマイルドにしてくれます。また、数ある素材の中で最もコストパフォーマンスに優れている点も、多くのゴルファーに選ばれる理由の一つです。
一方で弱点もあります。それは水分に弱いこと。雨や手汗で濡れると摩擦係数が著しく低下し、滑りやすくなります。また、ゴムという素材の性質上、紫外線やオゾン、温度変化に弱く、時間とともに硬化したり、ひび割れ(クラック)が発生したりといった経年劣化は避けられません。
コード(糸入り):全天候型の高いグリップ力
ラバー素材に綿や合成繊維の糸(コード)を練り込み、表面を研磨してわずかに起毛させたのがコード入りグリップです。その最大の長所は、卓越した滑り止め性能です。
表面に露出した無数の繊維が水分の表面張力を破壊し、グリップと手の間の水を効率的に分散させてくれます。そのため、雨天時や夏場の汗をかくコンディションでも、驚くほど高いグリップ力を維持できます。「絶対に滑らせたくない」という競技ゴルファーや、しっかりと握ってクラブを振りたいパワーヒッターから絶大な支持を得ています。
感触は硬めで、ザラザラとした質感が特徴。これがねじれ(トルク)に対する剛性を高め、インパクトで当たり負けしない強さにも繋がります。ただし、素手で握ると少し痛く感じることもあるため、グローブの着用がほぼ必須と言えるでしょう。また、製造工程が複雑になる分、価格はラバーよりも高価になる傾向があります。
エラストマー(樹脂):新時代の高機能素材
2000年代以降にIomic(イオミック)などが市場を開拓した、比較的新しい素材です。正確には「熱可塑性エラストマー」と呼ばれ、プラスチックのような成形しやすさと、ゴムのような弾力性を兼ね備えています。
エラストマーのすごいところは、その精密性と機能性です。成形精度が非常に高いため、製品ごとの重量公差が±1g以内など、極めて均質な製品を作ることが可能です。また、素材自体が水を吸収しないため、雨に濡れてもタオルでサッと拭くだけで、元のグリップ力が即座に回復します。吸い付くような独特のしっとりとした感触も特徴で、弱い力でも滑りにくいというメリットがあります。
着色が容易なため、他の素材にはない鮮やかなカラーバリエーションが豊富なのも魅力。クラブのコーディネートを楽しみたいゴルファーにも人気ですね。デメリットとしては、モデルによっては硬く感じられることや、ラバーに比べて価格が高い点が挙げられます。
人気ランキング上位の主要メーカー
グリップ市場には数多くのメーカーが存在しますが、その中でも特にゴルファーからの支持が厚く、ツアープロの使用実績も豊富な「ビッグ4」とも言えるブランドがあります。各メーカーの歴史や哲学、そして代表的なテクノロジーを知ることで、グリップ選びがさらに面白く、そして的確になりますよ。
Golf Pride (ゴルフプライド):揺るぎなき業界の巨人
グリップの世界を語る上で、ゴルフプライドを抜きにしては始まりません。創業から70年以上にわたり業界をリードし続け、その品質と信頼性から世界中のツアープロに選ばれています。PGAツアーでの使用率は実に80%を超えるとも言われ、まさにグリップのスタンダードを築き上げてきたメーカーです。(出典:Golf Pride公式サイト)
- ツアーベルベット:全てのグリップの原点にして頂点とも言える不朽の名作。ベルベットのような滑らかな感触と、計算されたトレッドパターンによる排水性が、あらゆるゴルファーに最高のパフォーマンスを提供します。
- MCC (マルチコンパウンド):グローブをする左手部分には滑りにくいコードを、素手で握る右手部分にはフィーリングの良いラバーを採用した画期的なハイブリッドグリップ。機能性とデザイン性を両立し、アマチュアにも大人気です。
- ALIGN (アライン):前述の通り、バックラインを視覚的・触覚的に強調したテクノロジー。再現性の高いセットアップを強力にサポートし、近年のヒット作となっています。
Iomic (イオミック):日本の技術が生んだエラストマーのパイオニア
「カラーグリップ」という文化を日本に根付かせたのが、このイオミックです。他社に先駆けてエラストマー素材の可能性に着目し、その精密な製造技術で独自の地位を確立しました。
イオミックが特に注力しているのが、グリップのねじれ(トルク)を抑制する技術です。オフセンターヒットした際にヘッドがブレてフェースが開く動きを、グリップ側で抑え込むことで、方向性の安定に貢献するという設計思想を持っています。代表作の「Sticky」シリーズは、その名の通り吸い付くようなフィット感と豊富なカラー、そして1.8や2.3といった細かい太さの選択肢が魅力で、多くのファンを掴んでいます。
Elite Grips (エリートグリップ):純国産にこだわる精密品質
材料の配合から成形まで、全ての工程を日本国内で行う「Made in Japan」にこだわりを持つブランドです。その最大の特徴は、徹底した品質管理にあります。グリップ1本1本の重量誤差を極限まで少なくすることで、クラブセッティング全体の精度を高めることに貢献しています。
代表的な「Y360」シリーズは、継ぎ目のない360度シームレスなデザインと、独自の溝加工によって高いグリップ力を発揮します。また、楽天市場などのECサイトでは10本セットといったお得なパッケージも展開されており、頻繁にグリップを交換する熱心なゴルファーから高いコストパフォーマンスで評価されています。
STM (エスティーエム):独創的なデザインで挑む革新者
比較的新しいブランドながら、そのユニークな発想で注目を集めているのがSTMです。他社とは一線を画す、星型やカーボン調といった独創的な表面デザインが特徴的です。
特に近年人気なのが「G-Rex」シリーズ。カーボンのようなエンボス加工が施された表面は、非常に高いグリップ力と耐久性を両立しています。さらに、同じモデルで硬さを「X(ハード)」「S(ミディアム)」「R(ソフト)」の3種類から選べるなど、アスリートゴルファーの細かい要求に応えるラインナップが支持され、人気ランキングでも上位に食い込んでいます。
グリップの交換時期と寿命のサイン
どんなに高性能なグリップも、残念ながら永遠にその性能を維持することはできません。グリップはゴムや樹脂でできた消耗品であり、車のタイヤがすり減るのと同じように、使うたびに少しずつ劣化していきます。劣化したグリップを使い続けることは、百害あって一利なし。無意識にグリッププレッシャーが強くなり、力みからスイングを崩す最大の原因になりかねません。
交換の目安は「1年 or 40ラウンド」だけじゃない
ゴルフ雑誌などでよく言われる交換の目安は「1年に1回」または「40ラウンドに1回」です。これは一般的なアマチュアゴルファーにとって、とても分かりやすい指標だと思います。しかし、これはあくまで目安。週に何度も練習場に通う熱心なゴルファーであれば半年で寿命が来ることもありますし、逆に年に数回しかプレーしないなら2年以上持つこともあります。
大切なのは、期間で判断するのではなく、グリップの状態を自分の目で見て、手で触って判断することです。以下のような「交換のサイン」が出ていないか、定期的にチェックする習慣をつけましょう。
グリップを長持ちさせるメンテナンスと保管方法
少しでもグリップを良い状態で長持ちさせるためには、日頃のメンテナンスが重要です。プレー後は、硬く絞った濡れタオルで汚れを拭き取るだけでも効果があります。汚れがひどい場合は、以下のように洗浄しましょう。
- ラバー・コード入り:中性洗剤(食器用洗剤でOK)を数滴たらしたぬるま湯と、タワシやブラシを使ってゴシゴシと洗い、溝に入った手脂や汚れをかき出します。その後、洗剤が残らないようしっかりすすぎ、乾いたタオルで水気を拭き取ってから陰干しします。
- エラストマー:基本的には水洗いだけで十分です。汚れがひどい場合でも、洗剤は使わず柔らかい布で拭き取るのがおすすめです。(※素材によっては特定の溶剤に弱い場合があるため、メーカーの指示に従ってください)
また、保管場所も寿命に大きく影響します。最もNGなのは、夏の車内トランクへの放置。高温はゴムの劣化を急激に促進させます。直射日光が当たる場所も同様です。できるだけキャディバッグごと、風通しの良い涼しい室内で保管することを心がけてください。
悩み別「ゴルフ グリップ おすすめ」の選び方
グリップ選びの基本が理解できたところで、いよいよ実践編です。ここでは、ゴルファーが抱える具体的な悩みや、レベル、プレースタイルに合わせて、どんなグリップを選べば問題解決に繋がるのかを詳しく解説していきます。自分にぴったりの一本を見つけて、長年の悩みをクラブの力で解決しちゃいましょう!
初心者が最初に選ぶべきグリップとは
ゴルフを始めたばかりの初心者にとって、グリップ選びは今後のゴルフ人生を左右するかもしれないほど重要なステップです。この時期に身につけた握り方や感覚が、スイングの土台となるからです。だからこそ、デザインの好みや価格の安さだけで選ぶのではなく、「正しい基準」を体に染み込ませてくれるグリップを選ぶべきだと私は考えています。
では、「正しい基準」とは何か。それは、世界のスタンダードとして最も多くのゴルファーに愛用されている、クセのないグリップです。その筆頭が、何度も名前を挙げているゴルフプライドの「ツアーベルベット・ラバー」です。
最初にこのグリップで練習を重ねることで、知らず知らずのうちに変なクセがついてしまうのを防ぎ、着実な上達への道を歩むことができるでしょう。まさに「急がば回れ」の選択ですね。
スライス改善に効果的なグリップはこれ
アマチュアゴルファーの永遠の悩みとも言える「スライス」。ボールが右に弱々しく曲がっていくのを見ると、本当にがっかりしますよね。スライスの主な原因は、インパクトの瞬間にフェースが開いて当たってしまうことにあります。これをクラブ側から、特にグリップの力で改善へと導くアプローチがあります。
そのキーワードは、「フェースローテーションの促進」です。つまり、ダウンスイングで開いてきたフェースを、インパクトでスクエアに戻す動きを、グリップが助けてくれるようにセッティングするのです。
メカニズム:なぜグリップでスライスが直るのか?
手首の動きをより自由に、アクティブに使えるようにセッティングすることで、自然なフェースターンが生まれやすくなります。具体的には、以下の2つの要素が有効です。
- 細めのグリップを選ぶ
前述の通り、細いグリップは手首の可動域を広げます。指がしっかりグリップに絡みつくことで、小さな力でも手首を返しやすくなり、インパクトでフェースを閉じる動きをサポートします。手の小さい方はもちろん、手が大きい方でも、あえて少し細めのグリップを試してみる価値は十分にあります。 - 柔らかめの素材を選ぶ
エリートグリップの「TD50 SOFT」やイオミックの「Sticky」シリーズのような柔らかいエラストマー素材やソフトラバーは、インパクトでボールがフェースに乗る感覚を長く感じさせてくれます。この「食いつき感」が、ボールをしっかり捕まえて押し出すイメージを湧きやすくさせ、無意識のうちにフェースを閉じる動きに繋がることがあります。
フックを抑制するグリップの選び方
スライスとは逆に、ボールが左に強く曲がってしまう「フック」、特に曲がり幅が大きくOBになりやすい「チーピン」に悩んでいるゴルファーも少なくありません。こちらは、インパクトでフェースが被りすぎたり、手首を過剰に使いすぎたりすることが主な原因です。この悩みに対しては、スライスとは真逆のグリップ選びが効果を発揮します。
ここでのキーワードは「リストワークの抑制」。つまり、スイング中の手首の余計な動きを、グリップの力で物理的に抑え込んでしまうというアプローチです。
メカニズム:左へのミスを防ぐグリップの科学
手首の自由度をあえて制限し、体の回転で打つ意識を高めることで、フェースの急激なターンを防ぎます。そのために有効なのが、以下の3つの要素です。
- 太めのグリップを選ぶ
ミッドサイズやジャンボサイズのグリップは、手のひらとグリップの間に隙間ができにくく、指先でこねるような動きを物理的に困難にします。これにより、手先の細かな動きが抑えられ、体幹を使った大きな筋肉主導のスイングがしやすくなります。 - 右手部分が太い「レス・テーパー」形状
ゴルフプライドの「MCC Plus 4」に代表される、グリップ下部(右利きの場合、右手で握る部分)が通常より太く設計されたモデルは非常に効果的です。多くのフックは、利き腕である右手の使いすぎが原因。この右手部分を太くすることで、右手の過剰な動きを抑制し、左右の手の力感を均等に近づけることができます。 - 硬めのコード入り素材を選ぶ
コード入りの硬いグリップは、インパクトの衝撃でグリップがねじれる(トルクが発生する)のを最小限に抑えます。パワーヒッターが思い切り振っても、グリップが負けずにヘッドの挙動を安定させるため、意図せずフェースが返りすぎるのを防いでくれます。「左が怖い」という心理的なプレッシャーを和らげ、安心して振り抜けるようになります。
これらの要素を組み合わせることで、左へのミスを大幅に軽減できる可能性があります。特に、振れば振るほど左へ行ってしまうというタイプのハードヒッターには、劇的な効果が表れることもあります。
レディースやシニア向けの軽量モデル
女性ゴルファーやシニア層など、筋力やヘッドスピードが比較的緩やかなプレーヤーにとって、グリップ選びは「振りやすさ」に直結する非常に重要な要素です。特に注目すべきは、グリップの「重さ」。一般的に見過ごされがちですが、この数十グラムの違いが、クラブ全体のバランスを大きく変え、パフォーマンスに影響を与えるのです。
なぜ「重さ」が重要なのか?
一般的な男性用クラブに装着されているグリップの重さは、50g前後が標準です。しかし、このグリップを非力な方が使うと、クラブのヘッド側よりも手元側が重く感じられる「カウンターバランス」の状態になりがちです。手元が重いと、ヘッドの重みを感じて振ることが難しくなり、結果的にヘッドスピードが上がらなかったり、スイング軌道が不安定になったりすることがあります。
そこで推奨したいのが、30g台から40g台前半の「軽量グリップ」です。グリップを10g軽くするだけで、クラブのバランス(スイングウェイト)は約2ポイントもヘッド側に移行します。これにより、
- ヘッドの重みを感じやすくなり、スムーズにテークバックできる。
- クラブ全体の総重量が軽くなり、振り抜きがシャープになる。
- 結果として、ヘッドスピードの維持・向上に繋がる。
といったメリットが生まれます。たった10gの違いですが、振ってみると驚くほど感覚が変わることも珍しくありません。
衝撃吸収性やデザインも大切な要素
軽量であることに加えて、打撃時の衝撃を和らげてくれる柔らかい素材であることも重要です。特にエラストマー製のソフトなグリップは、ミスヒットした際の腕や肘、手首への負担を軽減してくれます。長くゴルフを楽しむためにも、体に優しいクラブセッティングを心がけたいですね。
また、女性ゴルファーにとってはデザインも大切な要素。最近のレディース向けグリップは、機能性はもちろん、気分が上がるような鮮やかなカラーリングや可愛いデザインのものがたくさんあります。IomicやSTM、カデロといったブランドは特にデザイン性に優れたモデルを多くラインナップしているので、ぜひチェックしてみてください。お気に入りのデザインのグリップに交換するだけで、練習に行くのがもっと楽しくなるかもしれませんよ。
特殊なパターグリップの選び方
スコアの約4割を占めると言われるパッティング。その成否を大きく左右するのがパターグリップです。ショット用のグリップが「クラブをしっかりコントロールするため」にあるのに対し、パターグリップは「手首などの余計な動きを殺し、再現性の高いストロークを実現するため」という、全く異なる目的を持っています。そのため、形状や太さ、重さも多種多様で、非常に奥が深い世界です。
形状と太さでストロークを安定させる
パターグリップは、ルールで唯一、断面の一部分が平らであること(フラットフロント)が認められています。これにより、両手の親指を乗せやすくし、フェース面の管理をしやすくしています。近年、最も大きなトレンドとなっているのが、スーパーストロークに代表される「極太・ノンテーパー(寸胴)」形状のグリップです。
- 極太グリップのメリット
手首をガッチリと固定し、指先でこねるような細かな動きを物理的に封じ込めます。これにより、腕と肩でできた五角形を崩さずに、大きな筋肉を使って振り子のようにストロークする「ショルダーストローク」が非常にやりやすくなります。特に、イップス気味でショートパットを引っかけたり押し出したりしてしまう人には、劇的な効果をもたらすことがあります。 - 細いピストル型のメリット
一方で、昔ながらの細身のピストル型グリップにも根強い人気があります。こちらは指先の繊細な感覚を活かしやすく、ロングパットの距離感や高速グリーンのタッチを合わせやすいというメリットがあります。ヘッドの操作性も高いため、イントゥインのアーク軌道でストロークするタイプのプレーヤーに好まれます。
重さ(カウンターバランス)の効果
パターグリップには、グリップエンドに専用のウェイトを装着できる「カウンターバランス」機能を備えたモデルもあります。手元側を重くすることで、ストローク中のヘッドのふらつきを抑え、よりスムーズで安定した振り子の動きをサポートする効果が期待できます。ただし、ヘッドの重みを感じにくくなるという側面もあるため、これは完全に好みの世界。実際に試してみて、自分が心地よくストロークできるバランスを見つけることが重要です。パター選びやパッティングのコツについては、初心者向けパターの選び方を解説したこちらの記事でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ:最適なゴルフ グリップ おすすめ
さて、ゴルフグリップ選びの基本から、悩みやレベルに応じた具体的な選び方まで、かなり詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。情報量が多かったので、最後に大切なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
ここまで読んでくださったあなたなら、もうお分かりかと思いますが、万人にとって完璧な「ゴルフ グリップ おすすめ」というものは存在しません。最適な一本とは、単に人気ランキングで上位にあるモデルではなく、あなたの今のスイング、手の大きさ、そして何よりも「どんなゴルフがしたいか」という目的にぴったりとマッチしたグリップのことなのです。
グリップ交換は、ゴルフのカスタムの中でも最も手軽で、そして最も費用対効果が高いものの一つです。ドライバーを買い替えるとなれば数万円の出費が必要ですが、グリップなら1本1,000円~2,000円程度。全クラブを交換しても、クラブ1本分の価格に満たないことがほとんどです。それでいて、飛距離が伸びたり、方向性が安定したり、あるいは打感が劇的に改善されたりする可能性を秘めているのですから、試さない手はありません。
この記事が、あなたのグリップ選びの羅針盤となれば、これほど嬉しいことはありません。ぜひ次のステップとして、今日得た知識を元にゴルフショップへ足を運び、実際に色々なグリップをあなたの手で握り比べてみてください。きっと、あなたのゴルフを次のレベルへと引き上げてくれる「運命のグリップ」に出会えるはずです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!



